ラグビー部リレー日記

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愉快な時期

 written by 領木 彦人 投稿日時:2025/09/13(土) 22:09

東大のスーパースター、湊くんからバトンを受け取りました、4年の領木です。普段は寡黙な湊くんですが、去年試合中に相手にキレて、ぶつぶつ言っている姿を見て、その意外なギャップに驚きました。

 

いよいよ対抗戦シーズンが始まりました。僕が毎年この時期を「愉快だな~」と思う理由は、何と言っても観客席を見た時。普段の練習試合や定期戦とは比べものにならない、たくさんの人がスタンドを埋めているのを見ると、「ああ、今年もこの季節が来たんだな」と心からワクワクします。あの光景を前にすると、自然とやる気が湧いてくるんです。多くの人の期待を背負うプレッシャーもありますが、それ以上に、この特別な舞台でプレーできることがたまらなく楽しいんです。
 

グラウンドで一番「愉快だな!」と感じるのは、練習でコーチや仲間と積み上げてきたプレーが、実際に試合でバシッと決まった瞬間です。去年の対一橋戦では、試合終了間際にスクラムで相手を押し切り、ペナルティを獲得した時、1年間頑張ってきたスクラム強化の成果を実感できて本当に嬉しかったです。みんなで考えたサインプレーが通用した時の、心の中のガッツポーズ。あの喜びは、いくらでも頑張れる最高のエネルギー源です。

 

そして、今年は僕にとって最後のラグビーができる年。このチームで、この仲間たちとプレーできること自体も本当に楽しみですが、それ以上に「自分のラグビーを思いっきり楽しむぞ!」という気持ちでいっぱいです。去年京大に「足はかなり遅い」「タックルは上手くない」と分析されてしまったので、今年はそれを覆せるような活躍をできたらと思っています。最高の仲間と、この愉快なシーズンを最後まで満喫したいです。

 

次は長崎出身の森保くんにバトンを渡します。何かと帰省しがちな彼ですが、入部時と比べて球のスピードがものすごく速くなっています。期待の新人です。いつか一緒に試合に出たいです。

好きなバンドの話

 written by 湊 大樹 投稿日時:2025/09/12(金) 23:38

ももかいさんからバトンを受け取りました、2年の湊です。体調不良から完全復活して、ももかいさんの代名詞であるガッツをグラウンドで存分に発揮してもらいたいです。

今回リレー日記を書くにあたって、一つ書いておきたいことがあります。目黒くんのリレー日記「同期」で、僕がクズ男を目指していると書かれたのですが、全く身に覚えがありません。どこからそのような根も葉もないデマを仕入れてくるのでしょうか。何かと詐称癖のある目黒くんなので、彼のいうことは話半分に聞いてください。


これで言いたいことは言えたので、あとは前回のリレー日記で行きたいと言っていた下北沢のライブに行った話でもしようと思います。

9/5に、同期のゆうだいを誘って下北沢のADRIFTというところで行われたライブに行きました。お目当てはOddRe:という僕の推しバンドです。このバンドは今年の6月に1stシングルをリリースしたばかりの新人バンドで、今めちゃくちゃ勢いのあるバンドです。簡単にどんなバンドか説明すると、「音楽塾ヴォイスにて、その類稀なソングライティングを評価されていたトラックメイカー/ギタリストのSOI ANFIVERを中心に、唯一無二のアイコニックなスタイルを確立するベース/ボーカルのユウキ サダ、そして塾生屈指の歌唱力と評されるボーカリストAirAが集結。(FM802 MINAMI WHEEL 2025のアーティスト紹介)」です。要するに才能の塊ってやつですね。

去年の明学戦に負けてメンタルがやられていた時に、OddRe:のボーカルの人(当時は別のバンドで活動)がHump Backの「拝啓、少年よ」を歌っている動画がインスタで流れてきたのが心に刺さりました。その後、その人が新しくバンドを組むことを知り、OddRe:に出会いました。めちゃめちゃ歌上手いし、メンバーが3人ともかっこいいし、音楽に全く詳しくない僕でも、売れるだろうなとわかるようなバンドです。このバンドに出会った時、これはいわゆる「古参ファン」になって有名になるまでの道のりを応援したり、自分だけが知っているという優越感を味わえたりしちゃうのではないかと期待していましたが、見立てが甘かったです。デビューから数ヶ月でサマーソニック出演、1stシングルのMVがYoutubeで30万回再生などなど、なんかもうあっという間にすごく人気になってしまいました。渋谷で行われたOddRe:の2回目のライブに行った時も、本当に2回目?というくらいファンが集まって盛り上がっていました。この前の下北沢のライブでもOddRe:グッズを身につけたファンがたくさんいました。10/12のMINAMI WHEELというフェスではトリを務めるそうです。行きたいです。でも大阪なので流石に無理そう。残念。

今年から、僕は試合前のルーティンとして、アップ前にOddRe:「FEVER TIME」を聴くことを決めています。去年はAdoの「私は最強」を聴いていたのですが、今年は新しいルーティンにしたい、というのと、少し緊張が強すぎたので、もう少し気を楽に、試合を楽しむマインドになれる曲がいいというところでこの曲に変えました。なので今年の僕のこれまでの、そしてこれからのいいタックルの半分はOddRe:の方々のおかげです。ありがとうございます。

これからもっともっと人気になるバンドだと思うので、気になる人は聴いてみてください。もしいいなと思ったらライブに行きましょう。


次は、4年のげんとさんにバトンを渡します。ちょっと怖いのであまりいじれませんが、その屈強な体と類稀なるコミュニケーション能力を活かして夏合宿で大活躍を見せてくれた頼れる副キャプテンです。

 

メリーアン

 written by 百瀬 海 投稿日時:2025/09/07(日) 08:00

宮田さんからバトンを受け取りました。3年の百瀬です。合宿は辛くもあり楽しくもありました。



今回は僕の持病について書きたいと思います。僕は機能性ディスペプシアという病気を患っています。病名を言われてもわからない人が多いと思うので簡単にいうと、ストレス性胃炎、神経性胃炎みたいな感じです。ストレス性とか過敏性とかが病名につくと気持ちの問題だと思う方が多いですが、気持ちだけの問題ではないです。(気持ちも関係はありますが)僕が発病したきっかけは現役受験でした。現役受験の共通テストの朝、起きていつも通り朝ごはん(食パン)を食べようとしましたが、全く食べることができませんでした。何も食べないわけにもいかないと思い、冷凍うどんを1玉解凍して食べましたが半分しか食べることができませんでした。それ以前も緊張すると少し気持ち悪くなったり胃痛がしたり下痢になったりすることはあったので、その類だろうと思ってその時はあまり重く受け止めずテスト会場に行きました。だいたいこういうのはテストを一科目受け終えたら緊張がとけて、治るものなのですが昼ごはんを食べようと思っても、また食べれませんでした。共通テストが終われば治るもんか、と思っていましたが2日目が終わった後もあまりまともにご飯を食べることができませんでした。今思えばこれが僕にとっての地獄の始まりでした。共通テストから数日経ってもまともにご飯が食べれないので近所の消化器科にいき、薬(制酸剤、消化促進剤)をもらいましたが全く効きませんでした。結局一橋の受験が終わるまで不調が治ることはなく、受験前の体重が70kg近くあったのに一橋受験後は58kgまで落ちてしまいました。断っておきますが、受験期間中特別緊張していたわけでもないし、マインドはむしろリラックス状態にあったと記憶しています。受験が終わると、少しだけ調子が良くなり、1人前の飯がギリギリ食べ切れるくらいまでは治りましたが、浪人が決まった後くらいでまた不調になりました。あまりにも不調続きでおかしいと思ったので、予備校入校後胃カメラを飲みましたが、異常はなし、策は尽きました。(器質的な異常がないのがこの病気の特徴です、この病気の人はよく「きれいな胃ですね」と言われることが多いそうです。)どうしようもないので薬を何度も変えました。僕が記憶してるだけで6種類近くの薬を飲みましたが、しっかりと効いた薬はなかったです。この頃同窓で1浪で東大に入った石澤さんが東大ラグビー部に入ったことを知りました。一橋を受験した時は、受かったらラグビー部に入ろうと思っていましたが、この時は「もし東大に受かってもこの胃腸じゃラグビー部には入れないな」と思っていました。結局受験が終わるまで一日1000kcal生活を続けました。(朝はバナナスムージー、昼はおにぎり2個、夜は500kcalの何か)この食事だけで一日12時間勉強するのはめちゃくちゃきつかったし、模試の日とかは、帰りの電車に乗る時はフラフラでした。こんなに続いても、この時は受験が終われば、胃の不調も治るだろうと思ってました。受験が終わると、少しだけ良くなり一日かろうじて2000kcalくらいなら食べられるようになりました。ちなみに受験が終了した日に体重を測ると50kgになっていました。結局病は治りきることはなく入学を迎えることになります。受験というストレスがなくなっても不調が続いたことは自分にとっては絶望そのもので、もうストレスが要因では無くなっているんだ、と考えていました。浪人期思っていたこととは裏腹に、結局胃の調子に関係なくラグビーをやりたくなってしまい、ラグビー部には早々に入部することになりました。入学してからはもう一度治療法を探しました。教養学部の授業でちょうど精神からくる胃の不調を言っている教授がいたのでその人に相談して、紹介された通りの治療法(薬とか)を試すとなんと不調がどんどんなくなっていったのでびっくりしました。その治療はいまだに続けています。調子が良くなったのはちょうどラグビー部の合宿の2週間前くらいでした。結局ある程度までは良くなりましたが、完全には治り切りませんでした。揚げ物は食えないし、油が多いものを食える段階までは戻りませんでした。でも増量できるくらいには、胃の調子が良くなっていました。そこから2年近くはその状態が続きました。夏バテにはなりやすくなったし、風邪ひくと全く食えなくなってしまいましたが、そのあとは1週間も経てばだいたい元に戻りました。問題は今年の2月のノロウイルスによる胃腸炎でした。胃腸炎については省きますが、胃腸炎が治ったあとしばらく経ってもお腹の調子が治ることはありませんでした。体重は維持するので精一杯で、むしろ減るくらいでした。



東大ラグビー部に入ってから会った人は僕に対して胃が弱い人という印象を抱く人が多いと思いますが、病気を患うまでは揚げ物と家系ラーメンが大好きなくらいでした。



まあ現状こんな感じで、正直来年プレーを続けられるかもわからないというのが実際のところです。でもラグビー部を辞めたくはないので何とかしたいと思います。



次は湊にバトンを渡したいと思います。湊は1年からスタメンで出続けているスーパープレーヤーです。無口な印象を受ける人が多いかもしれませんが今年の新歓の時はよく喋ってくれて助かりました。

合宿

 written by 宮田 尚弥 投稿日時:2025/09/06(土) 07:30

鵜木からバトンを受け取りました4年の宮田です。個人的に今年はだいぶ怖いキャラから脱却できているのではないかと思ってます。



 



今シーズンの合宿が全て終わり、これでもう合宿に行くことはないのだと思うと安堵も少し寂しくも感じます。なのでこの合宿の思い出を書こうと思います。



 



ラグビー面では練習と試合が続き、ハードでしたが、手応えも感じることができました。特に最後の大阪国際大学との試合では自分の課題もたくさん見つかりましたが、最後勝ちきれたのは個人的にも最大の収穫となりました。



オフも充実していたと書きたいところですが、合宿後すぐに院試が控えていたため、空いた時間は基本的に勉強する必要がありました。オフの思い出といえば勉強かコンビニに行くことが大半を占めてしまいました。しかし絶叫アトラクションやクレープなど、ラグビーと院試の息抜きも忘れませんでした。もう少し勉強できたなと思います。



 



次はももかいにバトンを渡します。合宿はどうでしたか。

救われました。ありがとう。

 written by 鵜木 幸大 投稿日時:2025/08/30(土) 03:10

中野からバトンを貰いました、3年の鵜木です。不思議と僕は怖い人だと思われがちなのですが、第一印象が怖い人ほど内面は優しく、第一印象が良い人間ほどサイコパスなものです。そうしは我々側なのでサイコパスの心配はないでしょう。FREEDOMは、そのタイトルの通り自由に羽ばたいていってしまったようです。いつかダイジョーブ博士がサイトに現れて復旧されるといいですね。


菅平の合宿が先日終わりました。チームとして良い状態になってきているのは実感します。個人的には色々とあって取り残されてしまったので追いつけるように頑張ります。がんばるぞ!


さて、真の意味で生きるというのはどういうことなのか。前回のリレー日記でそう言い残して終わった。この2ヶ月間は生きるとは何かについて考えを巡らせていた。「今、生きている」と感じる瞬間には何回か立ち会った。そのほとんどが自然に触れている時、自然に身を委ねている時だった。


人間は考える藁だと先日のルカのリレー日記にも書いてあったが、人間に特有の行動に考える、思考するというものがあると思う。人間は思考力を持つことで現在のところ地球をある程度支配できている。だが思考力とはいったい何なのだろうか。言葉の意味は皆わかるだろう。しかし何のために人はこんなに思考しているのか。果たして思考するのはなぜ始まったのか。


思考をする人間以外の生物は基本的に本能で行動していると考えていいだろう。もちろんチンパンジーが石などを使って木のみを食べるといった学習による行動もあるが基本的には本能であるとみなしても良いはずだ。人間以外の生物の生きている上での最大の出来事は子孫を残すことで、本能は子孫を残すための行動を促すものと考えられる。人間も動物、生物の一種であるため、本能だけで生きているなら子孫を残すことが生きる意味であり、種の繁栄になるように生きることこそが真の意味での「生きている」と定義することが出来る。そうなると、少なくとも全員が農業をして暮らしていた期間、狩猟採集期間の人間は生物らしく本能に基づいて行動しており、真の意味で生きていたのだろう。日本では狩猟採集時代は縄文時代と言われるが縄文時代の人は真の意味で「生きていた」ことになる。


真の意味で生きるとは本能に基づいて行動することなのだとしたら、高度に文明が発達した現代に生きる我々はもう真の意味で「生きる」ことはできないのだろうか。現代の我々を真の意味での「生きる」から遠ざけている思考力とは何なのだろうか。


「思考するとは何なのか。」と言う問いへの完全な答えはまだ見つかっていない。ルカが言っていたように考えることに自己満しているだけなのかも知れないし、人類を破滅に導きたい何者かが人類の種としての繁栄を阻害するために脳に組み入れたシステムなのかも知れない。はたまた思考の先には人類がさらに発展する可能性も秘めている。この問いへの答えは思考で得られるものでは無いのかも知れないし、そもそも思考が人類を破滅に導く阻害システムなら今すぐ思考はやめるべきだ。


真の意味で「生きる」ことは本能に従って行動することであるという理論の正確さはさておき、もしそうであるなら高度に文明化された現代の我々は真の意味で「生きる」のは相当難しいし、理性の自分は無理だと言っている。ではあるが、「今、生きている」と感じられる瞬間が私にあったように「生きる」に近づくことはきっと出来るはずだ。私の経験では自然に接している時、自然に委ねている時に「今、生きている」と感じられた。人それぞれ感じる場面は違うかも知れないが、せっかくなので私が考える真の意味で「生きる」に近づく方法について説明したい。


この現代で全ての交友関係を断ち切り、狩猟採集時代のような暮らしをすることは現実的にほぼ不可能であるが、狩猟採集時代の暮らしを体験しその中でしか味わえない精神性を会得する必要がある。そこで必要なのが散歩と瞑想だ。散歩といっても近くの駅まで自転車でなく徒歩で行くようなことではない。何の目的もなく夜風に触れながら歩くことが散歩だ。ただ現代のタイパ重視の人はこの散歩中にもあれこれ考えてしまうだろう。そこで散歩する前に一旦瞑想することをお勧めする。最近のインフルエンサーとか言う人々が1日の暮らしvlogなどで3分ぐらいの瞑想をしているシーンを載せているがあんなのはただ目を閉じているだけだ。瞑想するとは、少しは思考してしまうことを受け入れつつ視覚を遮断し、なるべく思考しない脳を作り上げることだと個人的に考えている。瞑想で得られるものなんてないしむしろ得られないほうが良い。瞑想が終わったら外を歩く。瞑想の後の散歩で何か考えてしまったのならその日は散歩を切り上げてぐっすり眠る。もし無のままで家まで帰りついたのならあなたは「生きている」のだろう。


次は4年の宮田くんにバトンを渡したいと思います。怖い上級生ランキングでは僕よりも圧倒的に票を獲得しそうですが、実はとても可愛いものが好きでとても優しい人です。宮田君の内面の素晴らしさについてたくさん書けるのですが、実際に話してみて体験してほしいので書きません。たまにいじめっ子モードになるのだけは勘弁してください。
 
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