ラグビー部リレー日記

嗚呼、素晴らしき同期達

投稿日時:2021/01/13(水) 19:00

明るい倉上からバトンを受け取りました、男の器が大きい宝島です。
私が駒場の近くに引っ越すまで彼とは一緒に帰ることが多く、そこでくだらない話をする時間は私の楽しみの一つでした。しかし、普段はそんなふざけた会話を交わす彼も場の雰囲気が真面目になればなるほど発言に抽象度が増し、内に秘めた「哲学」を披露してくれるようになります。周りの物事や発言について自分なりに解釈し、自らの考えに取り込んでいく彼の能力は目を見張るものがあり、理解度の高さや順応のスピードには毎度驚かされました。

さて、最後のリレー日記は私が4年間で一番楽しみにしていた試合の一つである京大戦に向けての意気込みを書くつもりでしたが、突如引退が決まり京大戦が無くなってしまったので困っています。何を書こうか迷いましたが、今シーズンについての振り返りは既に同期の何人かが綴っており、対抗戦でいい成績を残せず、入れ替え戦出場という掲げた目標とは程遠い結果となってしまったこと、2年前からターゲットとしていた明学戦でも大敗し、自らの内面についての弱さを痛感したことなど、感じたことは彼らとあまり大差がないので、ここでは同期のみんなに一人づつ感謝の気持ちを述べていきたいと思います。

倉上
今の自分が東大ラグビー部に所属しているのは少なからず倉上のおかげです。新歓セブンスで同じチームになった時にラグビー部に入ったらこんな奴が同期になるんだとワクワクしたのを覚えています。初対面の人間に対してそれほどまでの想いを抱かせることのできる人物にあったのは初めてで、その人柄は感服するものがありとても尊敬しています。紹介文にも書きましたが下級生の頃に住んでた家が倉上の母校のそばにあったこともあり何かと絡むことが多く、家で鍋をしたり吉祥寺で飯を食ったり、下北で急行に乗り換えると明大前で座れることを発見したりととても楽しかったです。話した内容はほとんど覚えていませんが多分くだらないことで盛り上がっていたんだと思います。

タクロー
久我山の家で鍋をする時には必ずいたのがタクローで、なんだかんだ一緒にいる時間が多かったと思います。いつもの様子を見ていると何も考えずに生きていそうな感じがするのに色々聞いてみるときちんと自分の考えを持っていて、タクローの意見で自らのことを考えさせられる瞬間が多々ありました。一緒にラグビーをできた時間は少ないですが、最後には同じバック5としてプレーすることができて本当に良かったと思います。
来年彼は彼の代名詞でもある三鷹寮を追い出されて今僕が住んでいる家の近くに引っ越してくるらしいので、その時にはまた鍋でもしましょう。


「お前顔おっさんやな」初対面の虎と自己紹介も交わさずに最初に言われたのはこの言葉で、率直にやばいやつと出会ってしまったと感じました。日常生活はチャランポランで先輩にタメ語で怒鳴りかけたり唾をかけてきたりしていて最初はただただ嫌いでしたが、ラグビーに対しての情熱は人一倍あり、誰よりもストイックに筋トレに励む姿や、下級生の頃から第一線で体を張っている姿は私にとって大変励みになりました。嫌いな筋トレを続けてこれたのは同期の虎が私より頑張っているのを間近で感じ、自分も負けてられないと思ったからに違いないと思います。最初は尖っていた虎も上級生になるにつれてだんだんと丸くなり、今では粋でよく一緒にご飯を食べる仲までなれたので良かったと思います。来年も粋で集まりましょう。

やまけん
やまけんと最初に仲良くなったのはバイトを紹介してもらって、一緒に夜までバイトしたところだと思います。私はやまけんに対し同期の数少ない一浪メンツとして勝手に親近感を覚えていました。彼も一緒だと嬉しいです。やまけんの緩い人柄にはとても安心感があり、絡むことも多かったですが、彼は結構ぶっ飛んだところも多く、思い出す出来事の中でここに書けることは少ないため、楽しかったとだけ書いておきます。
彼もまた怪我が多く、引退と復帰を繰り返していた人物の一人で、あまり一緒にプレーすることはなかったですが、十八番の裏キックををはじめとしてラグビーの理解度やラグビーそのものがうまいなと感じていました。今度もしラグビーできる日が訪れたらその時には踵を離して走れるようになってください。

吉村
敵を恐れずにDFや密集に突っ込んでいく姿は見ていてとても爽快である一方で絶対に敵対したくない人物の一人で、ジュニアの頃にはなるべくペアにならないようにしていたのを思い出します。途中脳震盪で長期離脱してしまい、ラグビーをする時間や日常を過ごす時間は他の同期と比べると少なかったですが、最後には彼とも同じバック5として試合に出ることができ、それをきっかけになんとなく仲が深まったのを感じ本当に良かったと思います。今は受験勉強で忙しいと思うので終わったら遊びにいきましょう。

松井
未経験者で入ってきたのにも関わらず、いつの間にか経験者と見分けがつかないくらいまで成長していて、その成長スピードには大変驚かされました。また、ラグビーに対する厳しさを持つ一方で、日常生活では私をはじめとして誰もが惹かれるその朗らかな人柄で周りを賑やかしてくれていました。この4年間が楽しかった理由の一つに彼の人柄の良さが挙げられると思います。
また下北の部室こと松井家には4年間を通して何度もお邪魔し、正太郎にも大変お世話になりました。ありがとうございます。これからも何度も行きたいと思っているのでよろしくお願いします。

矢野
矢野ほど自分の信念をしっかり持っていてそれに忠実に従って生活を送っている人物は今までにあったことがありません。今よりちょっとでかい矢野を新歓時に初めて見た時はラグビー部に入るのはやめようと思うくらい怖かったですが、今では矢野に出会えて本当に良かったと感じています。試合では一番近くで一緒にプレーでき、矢野が先陣切って体を張っている姿にとても鼓舞されました。また、入部時は「タックルの仕方がわかんねえよ」と言っていたのに最終的にはハードタックラーになっていたのは彼の人知れない努力とその継続の結果が現れているからだと思います。私の人生において一番信頼できる人物の一人で彼の言葉通り最強の人物です。
あと、次に紹介する前原とよく二人でいじりたおしてすいませんでした。

前原
同期の中でラグビー以外で関わった時間が一番長いのが前原です。日常生活で関わる中で何度も何度も笑わせていただきました。彼の類い稀なるお笑いのセンスにはただただ脱帽です。普段馬鹿みたいにふざけている彼も、芯にはしっかりと自分の意見を持ち、きちんと未来を見据えている様子をひしひしと感じ、比類なき逸材なんだと思っています。
ラグビー面に関して、彼はアタックのチャンスを見つける嗅覚が素晴らしくインパクトプレーヤーとして試合を沸かせる姿は脳裏にこびりついています。残念ながら彼の怪我が多かったこともあり一緒に試合ができる時間は少なかったですが、最後まで復帰を諦めずにトレーニングに励む姿はいろんな人の支えになったと思います。来年から社会人となる彼と関わる時間は今よりは確実に少なくなってしまうと思いますが、これからもずっと私を笑わしていただけると嬉しいです。

すずね
すずねには私の大きめの怪我から些細な怪我まで気にかけてくれて感謝しています。私がその怪我の助言に関して言うことを聞かないことも何度かありとても迷惑をかけました。すいませんでした。でもなんとかここまでラグビーを続けてこれ、最後にグラウンドに立ってられたのはすずねがメディカル長として部員の怪我に対してたくさんのことを気にかけてくれたからだと感じています。さらに最終学年となり新型コロナウイルスの流行の際にはあまりやりたくない担当を進んで買って出て部のコロナ対策に尽力してくれました。京大戦は世の中の情勢的に中止となってしまいましたが、名古屋戦まで無事に活動できたのはほかでもないすずねのおかげです。本当にありがとうございました。お疲れ様です。

ともか
最初見た時絶対に東大生じゃないだろと思わせるような華やかな見た目と、その見た目に負けないくらいの明るい性格を併せ持っているともかと話す時間はとても楽しかったです。特に最後の一年ではスタッフ長としてスタッフをまとめ、部のマネジメントや広報などプレーヤーとの関わりが比較的薄く、あまり見えない部分でめちゃめちゃ働いてくれて部の運営の大きな部分を担ってくれて感謝しています。おそらく僕が気づいていないだけで部の中でともかのおかげでできるようになっていることや成り立っていることはたくさんあると思います。日常生活でも色々とお世話になりましたが、書くとキリがないのでやめておきます。
それと、その節は逆に私に感謝してください。

太田
下級生の頃からその有能っぷりを発揮していた太田との関わりがぐんと増えたのは進振りの時に同じ進学先に進んだ時だと思います。同じ授業をうけ、同じ空きコマに、同じ場所でウエイトをする。当時はそんな日々がキツかったけど今はとても懐かしいです。そもそもS&Cのトレーナーとしての活動がしたくて入部してきたのにその有能さから主務を引き受けその仕事に忙殺されるようになった彼に対して私ができたことは何があっても「太田の頼みを断らない」ということだけのような気がしています。太田が部の嫌われ役を買って出て、部員の気を引き締めてくれたおかげで部の規律が保たれ、東大ラグビー部がここまでの素晴らしいチームになれたんだと確信しています。また注意する立場として自分に一切の妥協を許さない姿もとても尊敬していて、能力だけでなく人間としての内面も素晴らしいのだと感じています。長い間お疲れ様でした。ぜひ元学科のみんなとご飯なりゲームなりしましょう。

山口
まとまりのない4FWのリーダーとして1年間頑張ってくれた山口には感謝の気持ちしかありません。自らの中には誰よりも熱い気持ちがあるのにも関わらず、不器用でそれを表に出していくことができないのをそばで見ていて、もっと彼のことを助けられていたらと後悔の念を感じています。最後まで山口には甘えっぱなしですいませんでした。試合の中でも矢野と二人でDFに突っ込んでいく姿はとても頼もしく自分も頑張らねばと思わされました。図らずも最終戦となってしまった名古屋戦の勝利をグラウンドで一緒に味わいたかったです。私は山口のことが大好きですが、引退した今でも何故か怖がられているのでそろそろ懐いてくれると嬉しいです。

藤井
成城戦で藤井が抜けた後、グラウンドに立つ4年生としてチームをまとめなければいけないと強く感じたものの、自分は何もできず自らの無力さを感じると共に藤井がいかに凄かったか、そしてどれだけのものを背負って試合に出ていたかの片鱗を味わい、今まで自分が藤井に甘えっぱなしだったのだと痛感させられました。いつかに藤井にふざけ半分でなんでそんなに活躍できるかを聞いたことがあります。私は発達した四頭筋があるからとか膝が4つあるからとかふざけた答えを期待していたのですが、彼はさらっと「みんながちょっとサボっている中でずっと100%でやっているだけ」と言っていました。藤井の凄さはこの一切妥協しない部分にあると思います。叶わなかったですがそんな素晴らしい彼と最後まで一緒に試合に出たかったです。

最後になりますが、同期の他にもこの4年間お世話になった人は大勢います。
ラグビーの技術を教えていただいただけでなく日常生活でも可愛がっていただいた先輩方や慕ってくれてついてきてくれた後輩たち、ラグビー面だけでなく精神面や人生の教訓などたくさんのことを教えてくださった青山監督や、大西さんや深津さんをはじめとするコーチ陣の方々、私たちに対して期待し多大なご支援をしてくださったOBの方々、怪我をするから大学でラグビーはするなと言っていたのにも関わらず、黙って入部した私を応援してくれた両親、その他数えきれないほど多くの方に支えられて私の活動はあったと思います。


本当に4年間ありがとうございました。多くの人そして同期のみんながいたからこそかけがえのない時間になったと思います。
これからも関わりがある人が多いので変わらず仲良くしていただけると嬉しいです。



次はともかにバトンを渡します。

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