ラグビー部リレー日記

Phantom

投稿日時:2022/07/30(土) 00:47



   最近かなり話してくれるようになった前川からバトンを受け取りました、4年スタッフの谷田です。大切な一選手として、一刻も早く復帰してくれることを願っていますし、そのために最大限のサポートをさせてもらいたいと考えています。前川の質問には奇遇にも、今回のリレー日記をもって返答できそうですね。



 次回にラグビー部最後のリレー日記が控え、今回こそは内容も文量もライトな文章を書こうと近頃頭を悩ませていたのだで、自分の趣味について語りたいと思う。

   私は、クラシックバレエをしている。
 そこでバレエについて少し。

 バレエはとても難しい。上手な人たちは簡単そうに踊っているように見えるけれど、一つの動きだけでも頭から爪先まで神経を張り巡らせ、全身の筋肉を上手に使わなくてはならない。バーレッスン(バーと呼ばれる手すりで体を支えながら行う基礎練習)ですら、集中力とインナーマッスルの保持でヘトヘトになるし、ジャンプ力と体力も必要で、普通にハードワークだ。しかもマスクを外さず踊るものだから、酸欠で死にそうになる。また残念ながら、昔バレエを辞めてから水泳・バスケットボール・テニスなどを経験してしまった私は身体の使い方や筋肉の付き方が変わってしまったようで、上手くできず先生に怒られてしまうことが多々ある。 
 幼少の頃もバレエを習っていたのだが、当時上手だなあ、綺麗だなあと思って憧れていたお姉様方と同じぐらいの人たちが、今となっては年下であるというのも変な気持ちだ。実力が進歩していない(むしろ落ちている)ままで辞めたときから時間が止まってしまっている自分にとっては、彼女たちは年上に見えるような気もする。しかし、いざお稽古が終わってみると高校の制服を着ている、なんてことが何度もあった(シンプルに東京の女子高生が大人っぽいのに驚嘆する自分もいる)。


 だけど楽しい。
 はっきりと分かりやすく、正しい、美しいとされている動きのスタンダードがあって、そこを目指して改善点を見つけ、苦手を集中的に練習して潰して、それができたらちょっと難しい振りを練習して、の繰り返しだ。敵は文字通り自分だけで、それだけにできない原因がクリアで立てるべき対策が分かりやすい。動きの改善がそのまま表現の改善につながる。

 また、心身の健康が促進されている。少し悩むことがあっても、バレエをすれば全てが解決できるような気持ちになる。日々の煩わしさを忘れて、自分だけの世界に没頭できる。シンプルに体を動かすことが好きだなと思うのもあるが、自分のためだけに、好きなことに強制的に集中する時間を持つことが私の生活スタイルと性格にすごく合っているようだ。以前あるラグビー部の方が、私が悩んでいるのか気にかけて「運動習慣は大事だよ」と声をかけてくださったのだが、本当に大事だなと心から感じている。
 素直で熱心だったあの頃の気持ちを思い出せるのも私にとっての魅力の一つである。教室に入った時の汗と木の香りが混じった独特な匂い。シューズを履いた時の身が引き締まるような感覚。ハードな練習で攣りそうになる足の痛み。お稽古が終わってシニョンを解いた時の頭の開放感。些細な感覚の一つ一つが私にとって懐かしく、慕わしい。

 さらに、自分が再び(ある意味で)選手という立場になることで、選手として日々邁進する部員のみんなのことを理解するのにも役立っている気がする。高校まで自分も選手として活動してきたとはいえど、大学に入ってから一定期間選手という立場を離れると、みんなが練習中に考えているだろうこととか、上達しようという熱意とかそう言ったことへの感覚が薄れていたと感じる。それを再び徐々に取り戻せているような感覚があって嬉しい。
 
 バレエは私にとって、一生大事にしていきたいと思える趣味である。運動能力が衰える前に一刻も早く再開したいとずっと思っていたし、両親からも「もう一度バレエをしてほしい」と延々と言ってもらっていたにも関わらず、高校の頃は「受験が落ち着いたら」、大学に入ってからも「勉強が落ち着いたら」と、昨年までコロナ情勢を含めた色んなことを言い訳になかなか始められずにいた。しかし今年ようやく始めることができ、心からその時間を大切に生きられている。ほんの週1,2時間だが、今の私が私らしく生きるために、部活の次に必要なものであるので、今後も細々と続けて実力を伸ばしていきたい。

 現役部員はご存知の通り最近ショートヘアにしたが、バレエにおいては間違いだったようなので、今後は我慢が続く限り髪も伸ばしていきたい。今の髪型が気に入ってしまっているので、どうしようか悩みものだが。

 柔軟性が低いラグビー部の部員たちは、一緒にストレッチ頑張りましょう。私も頑張ります。

 ここまで、趣味の話にお付き合いいただきありがとうございました。一言でまとめてしまえば、ラグビー部のみんなでいう麻雀のようなものだということですかね。



 次は、ラグビーに熱くひたむきに向き合う奥山にバトンを回します。奥山と話す機会はそんなに多くはないですが、話す度にその真面目さと心に秘めるアツさに感嘆しています。彼もようやく長らくのリハビリ生活を乗り越え、陰ながら今後の活躍を楽しみにしている選手です。
 

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