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ラグビー部リレー日記
過信すること
投稿日時:2022/12/07(水) 19:01
財木からバトンを受け取りました四年の後藤です。財木には本当にお世話になりました。浪人期からずっと一緒で、ラグビー部に入部する背中を押してくれたのも彼です。財木は私のことをドライと言いますが、私は仲良しだと思っています。悩みがあればいつでも相談してください。
最後の日記を書くにあたって、自分がラグビーを始めてから今までの歴史を書こうと思っていたのですが、つまらない話はやめてくださいと可愛い後輩前川くんに釘を刺されたため超簡単に箇条書きで説明して本題に入ります。
2015年 ラグビーW杯のJAPAN VS南アフリカを見て心震える。
2017年 高校の相撲大会で柔道部のでかいやつに勝つ。コンタクトの才能感じる。
2018年 浪人の下宿先で仲良くなった人が太田高校のめっちゃ強いNO.8でラグビーに憧れる。
2019年 東大合格。ラグビーかアメフトで迷うが、東大ラグビー部にはお前みたいな熱い奴が必要だ」と当時の現役の先輩に言われて、ラグビー部に入る。京大戦でスイカを着ることができた。
2020年 せっかくAチームに入れたのに、コロナのせいで何もできない。試合にも少ししか出られなかった
2021年 杉浦元キャプテンの鶴の一声でフロント転向。才能発揮。対抗戦全試合出場。
2022年 対抗戦B全勝を掲げて、やる気MAX。就活やめ、ラグビー専念。
大雑把に説明すると私のラグビー人生はこんな感じでした。次に本題に入りたいと思います。
皆さんはノミの実験についてご存知ですか?昆虫のノミは体長2ミリ程度ですが、実は30cmも跳ぶことができます。高さ20センチほどの瓶にノミを大量に入れると、ノミたちは当然のように、その瓶からはみ出すジャンプを繰り返します。しかし、瓶にフタをしてしばらく置いておくと、フタの存在があることにより、ノミたちは次第にフタのところまでしかジャンプをしなくなります。そして驚くべきことに、フタを外してみても、どのノミもフタの高さまでしかジャンプをしなくなり、瓶をはみ出してジャンプするノミはいなくなってしまうのだそうです。
さらに恐ろしいのは、瓶の筒の部分を外してみると、ノミの集団はまるでそこに瓶があるかのように、瓶の形に沿うような高さでジャンプし続けるのです。もうそこに瓶やフタは存在していないのに、「見えない枠」があるという思い込みによって、ノミたちは本来の力を失ってしまうのです。(Diamond Onlineより引用)
私はこの実験について、高校の恩師から聞いた時ハッとしました。賢い人は自分の実力を客観視できるから、できることしかやらなくなるそうです。当然少し賢い私は、例によって自分の実力を見極めて、やることを決めたり範囲を限定したりしていました。自分の限界を決めるのは自分自身とはこのことです。それから私は、自分のことは過信するように心がけました。東大なんて程遠い成績を取っていましたが、志望校は東大しかありえないと豪語していました。現役ではダメで、なんとか浪人して受かりました。
過信は愚かだと言う人がいるかもしれませんがそんなやつには言わせておけばいいんです。限界を決めてやりたいことができない方がもったいないです。自分の人生は自分で決めればいいし、自己肯定感なんて高ければ高いほどいいんです。世界にたった1人の自分自身を肯定してあげられないなんて、もったいないと思いませんか?少し話がそれてきたので、ラグビーの話に戻ります。
私はラグビー部に未経験で入部して、最初に一年生でスイカを着るという目標を掲げました。二年生では対抗戦Bで一番強いFWになると決めました。四年生では、チーム目標は、入替戦出場ではなく全勝入替戦がいいと啖呵を切りました。目標は常に高く、たとえ実現可能性がとても低いとしても、目指す価値のある、目指したいと思える、そのためなら頑張れる目標を立ててきました。残り定期戦2試合を残した今になっても、ラグビーはもっと上手くなりたいし、強くなりたいし、FWでもキックで活躍したいと思っています。四年間を振り返って、自分を誇れることは向上心を忘れなかったことです。現役のみんなに言えることは、限界なんてクソ喰らえだということです。はしたない言葉申し訳ありません。
こんな生意気なことを言いましたが、1人ではこれまで何もできませんでした。
東大ラグビー部を指導応援してくださった方々、家族のおかげで今までやってこられました。本当にありがとうございました。
次にスタッフのかわはるにバトンを渡します。かわはるは最後の一年間ほぼ毎日テーピングを巻いてもらいました。足首を怪我せずに、練習を続けられたのはかわはるのおかげです。ありがとう。
あと、院試絶対落ちる~~って言っていたのに無事合格してすごいです。同じ農学部として勉強頑張りましょう。
最後の日記を書くにあたって、自分がラグビーを始めてから今までの歴史を書こうと思っていたのですが、つまらない話はやめてくださいと可愛い後輩前川くんに釘を刺されたため超簡単に箇条書きで説明して本題に入ります。
2015年 ラグビーW杯のJAPAN VS南アフリカを見て心震える。
2017年 高校の相撲大会で柔道部のでかいやつに勝つ。コンタクトの才能感じる。
2018年 浪人の下宿先で仲良くなった人が太田高校のめっちゃ強いNO.8でラグビーに憧れる。
2019年 東大合格。ラグビーかアメフトで迷うが、東大ラグビー部にはお前みたいな熱い奴が必要だ」と当時の現役の先輩に言われて、ラグビー部に入る。京大戦でスイカを着ることができた。
2020年 せっかくAチームに入れたのに、コロナのせいで何もできない。試合にも少ししか出られなかった
2021年 杉浦元キャプテンの鶴の一声でフロント転向。才能発揮。対抗戦全試合出場。
2022年 対抗戦B全勝を掲げて、やる気MAX。就活やめ、ラグビー専念。
大雑把に説明すると私のラグビー人生はこんな感じでした。次に本題に入りたいと思います。
皆さんはノミの実験についてご存知ですか?昆虫のノミは体長2ミリ程度ですが、実は30cmも跳ぶことができます。高さ20センチほどの瓶にノミを大量に入れると、ノミたちは当然のように、その瓶からはみ出すジャンプを繰り返します。しかし、瓶にフタをしてしばらく置いておくと、フタの存在があることにより、ノミたちは次第にフタのところまでしかジャンプをしなくなります。そして驚くべきことに、フタを外してみても、どのノミもフタの高さまでしかジャンプをしなくなり、瓶をはみ出してジャンプするノミはいなくなってしまうのだそうです。
さらに恐ろしいのは、瓶の筒の部分を外してみると、ノミの集団はまるでそこに瓶があるかのように、瓶の形に沿うような高さでジャンプし続けるのです。もうそこに瓶やフタは存在していないのに、「見えない枠」があるという思い込みによって、ノミたちは本来の力を失ってしまうのです。(Diamond Onlineより引用)
私はこの実験について、高校の恩師から聞いた時ハッとしました。賢い人は自分の実力を客観視できるから、できることしかやらなくなるそうです。当然少し賢い私は、例によって自分の実力を見極めて、やることを決めたり範囲を限定したりしていました。自分の限界を決めるのは自分自身とはこのことです。それから私は、自分のことは過信するように心がけました。東大なんて程遠い成績を取っていましたが、志望校は東大しかありえないと豪語していました。現役ではダメで、なんとか浪人して受かりました。
過信は愚かだと言う人がいるかもしれませんがそんなやつには言わせておけばいいんです。限界を決めてやりたいことができない方がもったいないです。自分の人生は自分で決めればいいし、自己肯定感なんて高ければ高いほどいいんです。世界にたった1人の自分自身を肯定してあげられないなんて、もったいないと思いませんか?少し話がそれてきたので、ラグビーの話に戻ります。
私はラグビー部に未経験で入部して、最初に一年生でスイカを着るという目標を掲げました。二年生では対抗戦Bで一番強いFWになると決めました。四年生では、チーム目標は、入替戦出場ではなく全勝入替戦がいいと啖呵を切りました。目標は常に高く、たとえ実現可能性がとても低いとしても、目指す価値のある、目指したいと思える、そのためなら頑張れる目標を立ててきました。残り定期戦2試合を残した今になっても、ラグビーはもっと上手くなりたいし、強くなりたいし、FWでもキックで活躍したいと思っています。四年間を振り返って、自分を誇れることは向上心を忘れなかったことです。現役のみんなに言えることは、限界なんてクソ喰らえだということです。はしたない言葉申し訳ありません。
こんな生意気なことを言いましたが、1人ではこれまで何もできませんでした。
東大ラグビー部を指導応援してくださった方々、家族のおかげで今までやってこられました。本当にありがとうございました。
次にスタッフのかわはるにバトンを渡します。かわはるは最後の一年間ほぼ毎日テーピングを巻いてもらいました。足首を怪我せずに、練習を続けられたのはかわはるのおかげです。ありがとう。
あと、院試絶対落ちる~~って言っていたのに無事合格してすごいです。同じ農学部として勉強頑張りましょう。
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