ラグビー部リレー日記 2019/2

会報について

投稿日時:2019/02/27(水) 19:01

マックス測定で冬オフシーズンの素晴らしい取り組みを証明した魚住からバトンを受け取りました、4年の中須です。僕は会報委員に所属していて、新四年生ということで今号から深く関わるようになったので今回は会報について書こうと思います。



会報は今春のもので79号を迎えます。内容は監督・コーチ陣によるシーズンの統括や、新入生・卒業生紹介、過去のキャプテン紹介など様々です。シーズン中の練習や試合の日々の中ではなかなか意識できなかったり徹底できなかったりすることもありますが、シーズンを終えて首脳陣や監督、コーチ陣が感じていたことに改めて触れると多くの学びがあります。また、もうすぐ100周年を迎える東大ラグビー部には長い歴史があり、多くのOB、OGの方々を輩出してきました。そういった方々による寄稿文などは当時の部員の熱量が伝わってきて自分たちも頑張らなければ、という気持ちになります。



短く会報の魅力について書きましたが、この文を読んでみなさんが少しでも会報に興味を持ち、改めて読み直してもらえると幸いです。



次は最近練習中のフィードバックを自ら積極的に行っている1年の永山にバトンを渡します。

辞められない理由

 written by 魚住 承吾 投稿日時:2019/02/21(木) 10:20

理系の僕に少しは分けてくれと思うほどテストで膨大な点数をかっさらっていく同期の岩崎からバトンを受け取りました、新二年の魚住です。
45泊の疑惑の岩手旅行で色々な噂が飛び交っていたらしいですが、別に部活サボるために嘘ついたわけでもなく、部活をやめることを決めたわけでもないので安心して下さい

さて、前回は初回ということもあり置きにいった話をした結果、くそつまらんという沢山のフィードバックがありましたので、もう少し踏み込んだ内容を話そうと思います。

僕がこのラグビー部における立ち位置はこの一年で完全に定着してしまった。サボり、意識低い、遅刻、シ◯ずみ、等々99%不名誉な称号を持っている僕だが、僕にだってこの部活に対して思うこともあるし、将来に対する考えもある。今回は少し長くなるかもしれないが、そのようなことについて話したいと思う。

僕が「ラグビー部で1番◯◯」という項目を挙げるとしたら多分「ラグビー部で1番ラグビー部を辞めようと思った回数が多い」くらいしかないのではないかと思う。はじめのシーズンは主に練習自体と練習スケジュールのハードさ、特に夏合宿の2部練の日なんかに強く思った。また、秋シーズンではそれに加えて僕のラグビー部に対する意識と僕以外の人のラグビー部に対する意識の差が大きすぎて、こんな意識の高い集団の中に僕みたいに中途半端な気持ちのやつがいていいのかという葛藤から部活をやめることを考えていた。和田さんは「サークルノリが嫌いだ」と断言していたが、それは完全に僕のラグビー部に抱くそれであった。冬オフの期間はこの素晴らしいオフからまたきつい練習に打ち込まなければならないのかという思いから部活を辞めそうになった。

何回も辞めそうになっている僕だが、なんやかんや残っている。僕が思うにその理由はつある。
1つ目は惰性。人間は変化を嫌う生き物である。単にやめる手続きをするのが面倒くさい。
2つ目はやめても他にすることがないこと。今の時期にやめてもどこのサークルにも入れないだろうし、おそらく大学という自由すぎる場所で、どこのコミュニティにも属していない状況は相当辛く、膨大な時間を弄ぶであろう。
ここまでくそみたいな理由を2つ続けてあげてきた僕だが、残りの2つの理由はまだマシなので怒らずに見ていって欲しい。
3つ目は、自分が思っていた以上にラグビーが好きになってしまったことである。僕がラグビー部に入った理由はラグビーをしたいからというより部活動に入っていい仲間を作りたかったからである。僕は一応小学生の頃にラグビーをやっていた。しかし、ラグビーが嫌いだった。痛いし、しんどいしで、当時週1だった練習が億劫で仕方がなかった。しかし、まがいなりにも最後まで続けると達成感と共に苦楽を共にしたいい友達ができた。その時の感覚がまだ残っていたのでどうせしょうもないサークルに入って薄い人間関係を築くよりは部活に入った方がいい、こういったことである。しかし、ラグビー部を続けて行くうちに小学生の時には感じなかった楽しさが僕の中に芽生えたのである。うまくタックルが決まった時、ラインブレイクする時、トライをとった時。ラグビーは僕にとってまだ90%痛くてしんどい嫌なものであるが、その向こうにある残りの10%である楽しさを知ってしまっては容易に辞めづらくなってしまった。
つ目は、最近できた僕の人生設計に向けて、である。僕が東大に入った理由はとてもしょうもなくて、高2の夏に東京でとてつもなく美味しいすき焼き屋さんに連れてってもらってそれを食べた時に「こんな美味しいものを毎日食べたいお金がいるお金持ちになりたい東大に入ったらなれそう!」という小学生のような思考回路で東大に行くことを決めた。入ってからもその気持ちには変わりなかったし、ラグビー部なんかに入っておけば就職も有利ではないかと思っていた。テストも適当にやって単位さえ取って留年なく卒業すれば一流企業に就職できるのではないかと思っていた。おそらくそれらは事実だろうし、それらはお金持ちになるための近道かもしれない。しかし最近になって「せっかく東大に入ったのにそれでいいのか?」と思うようになった。
僕は元々宇宙が好きで、小さい頃は宇宙飛行士になるのが夢だった。今でも宇宙系の授業は好きで、話を聞いているだけでワクワクしてくる。僕は今まで夢とお金を天秤にかけると秒殺でお金に軍配が上がっていたが、ここに来てその天秤が均衡してきた。よく考えてみたら東大に入って大学でほとんど何もせずに卒業して、東大という肩書きだけ引っ提げて就職するということはとても陳腐で、無意味なことのように感じた。ならば、もっと中身のあるここでしかできない学びをしたい、そう思うようになった。その時にできた僕の人生プランはこうである。大学で宇宙科学について研究し、その後に宇宙飛行士になり、大学で学んだものを宇宙空間で実践する。ラグビー部に所属している意味はこの4年間過酷な環境で肉体的にも精神的にも強くなり、より宇宙飛行士にふさわしい人材に自分自身を昇華させていくことに見出した。

最初に僕は部活を辞めようと思った回数が1番多いと言ったが、それでもまだラグビー部に所属しているということは裏を返せば、そこから立ち直った回数が1番多いとも考えることができる。自分一人で立ち直ったみたいな言い方をしているが、もちろんそうではなく、辞めようと思ったその都度その都度、同期のみんなと一緒にいる空間が心地よかったり、試合でいいプレーをして先輩に褒めてもらうのが嬉しかったり、と楽しい思い出が蘇ってくるのである。
おそらく今後もそのような辞める辞めないサイクルの連続だと思う。基本的には勝手に悩んで、勝手に同期や先輩を見てて励まされて、勝手に立ち直ってるだけだと思うが、本当にやばくなったら同期に相談するかもしれない。そんな日が来ないことを祈るが、もし万が一来たら、あっさり辞めさすのではなく、全力で引き戻して欲しい。笑

長く拙い文章でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
次は、合宿時代から名誉ある某パートを率いている4年の中須さんにバタンを渡します。
 

東大に入って感じたこと

投稿日時:2019/02/11(月) 00:25

英語も堪能でありながらフランス語も堪能になろうとしている同期の甲斐よりバトンを受け取りました岩崎です。最近ではカラオケで裏声を活用し、高音シンガーを目指しています。

 

今回のリレー日記では東大に入って感じていることを書いていきたいと思います。受験を間近に控えた読者の方もいらっしゃると思いますが、少しでもモチベーションに繋がったら幸いです。

 

僕が東大に入って一番に感じたのは、ここには何かしら真面目な人間しかいないということだった。そのうえ、人それぞれ真面目さの方向性は違っている。例えば、良い成績を取ろうと必死で勉強する者、ゼミで論文を書き上げる者、サークルの中心となって運営を行なっている者など様々だ。しかし、彼らに共通しているのは、真面目さという要素に違いない。東大ラグビー部にいると、そのことをなお一層感じる。ラグビー部の人々は、すべてのことに全力を尽くしながら、なおかつ自分自身でさらに伸ばしたいところにより一層真面目に取り組んでいる。

 

こうした仲間に囲まれていると、自分自身に対して劣等感を感じることさえある。しかし、それ以上に大きいのは、仲間が努力している姿に自分も何かしなければならないと突き動かされるところだ。この感覚は時として、「置いていかれてはならない」といったネガティブなものであったり、一方で「ああいったヒトになりたい」といったポジティブなものであったりする。どんな動機であれ、僕自身は入学してから周囲の人にかなりの影響を受けてきた。「あいつには負けたくない」といった感情が先行しすぎて、それがうまく実行できない自分にイラつくこともあった。一方で、「あの人のあのやり方はすごいから真似しよう」と実行してみて、それがうまくいって嬉しかったこともあった。

 

なぜ自分はこのように他人に突き動かされるのだろうかと振り返ってみると、一つのことに気がついた。自分はかなり負けず嫌いだということだ。思えば、去年浪人を決意したのも、東大合格というものを成し遂げず敗北したままではいられなかったからだったような気もする。とにかく僕は、勝負した以上は負けるのが嫌いだ。こういった性格の自分に、東大という環境はとてもぴったりだったと思う。常にまっすぐな人がいる。努力し続ける人がいる。難易度の高い競争に常に放り込まれているようだ。今年度を振り返ってみると、その中で負けたくない、勝ちたいという思いが、自分を動かしていたように思える、そんな一年だった。

 

僕自身はこの「勝ちたい」という思いを大切にしてこれからも過ごしたいと思う。東大はそれを活用するには最高の場だと考えられるからだ。

 

とてもまとまりのない文章となってしまいましたが、言いたいことは、「東大は良い影響を受けるところ」ということと、「自分は負けず嫌いなのでその環境はすごく良いものだと思える」という2点です。

あまり参考にならないつまらぬ文章を書いてしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。

 

これにて、受験生を応援するというリレー日記のシリーズは終了です。東大ラグビー部は2月12日にシーズンインします。以降のリレー日記は通常通り部員が更新していきます。

 

次は、僕の近所に住んでいる同期の魚住にトップバッターを託したいと思います。

Le Premier Jour en France

 written by 甲斐 豊 投稿日時:2019/02/05(火) 14:57

髪型・歩き方・名前以外の全てが僕よりイカツい同期の吉田からバトンを受け取りました、新2年の甲斐です。二次試験も3週間後に迫り、受験生の皆さんは自信と不安の狭間で落ち着かない日々を過ごしていることと思います。自分の取り組みに自信を持って本番に臨めるよう、最後まで諦めず頑張ってください。

さて、皆さんが大学に入ってやってみたいことはなんでしょうか?サークルや部活、バイト、勉強、やりたいことは人それぞれだと思います。そんな中でも、大学時代に海外に行ってみたいという人はかなり多いのではないでしょうか。かく言う僕もそんな一人で、今それを叶えて大学の海外研修プログラムに参加しています。ということでまだその初日ではありますが、今回はこの海外研修について書いて行こうと思います。


今回僕が行くのはフランスだ。トライリンガルプログラム(TLP)という入試の英語の成績上位者クラスの研修で行くことになった。僕にとっては5年ぶりの海外、13年ぶりのヨーロッパであり、非常に楽しみだ。

今僕はこれを飛行機の中で書いているのだが、久々の国際線に最初からテンションが上がってしまっている。エールフランスに乗っているので昼食にはメインの「牛肉のデミグラスソース煮」のほかフランスパンやチーズ、デザートにパリ・ブレストまでついていて、到着前からフランスでの食事が楽しみになる内容だった。

キャビンアテンダントに飲み物を頼むときもフランス語で挑戦し、ちゃんと自分の言ったことが通じて感動した。言語はやはり単位を取るためだけではなく、実際に使ってこそ学ぶ喜びというものを実感できる。そういった意味でも大学時代に海外を経験するのは非常に意義のあることだと思う。

今度は僕はパリの宿泊施設でこれを書いている。まだフランスに上陸してまだ6時間ほどしか経っていないが、既に様々な新鮮な発見があったので、いくつか紹介してみたいと思う。

まず一つは、アフリカ系住民の多さである。フランスに旧植民地だった北アフリカを中心にアフリカ系の移民が多数住んでいることは情報としては知っていたが、実際に自分の目で見てみるとその繋がりを改めて実感することができた。

電車の窓から見える風景も興味深かった。壁に所狭しと描かれたグラフィティ。線路に転がる大量のペットボトルやカンのゴミ。市内でも路上生活者が少なくなかった。パリの治安が東京ほど良くないことが垣間見えた。

一方でフランス人はほとんどの人がオシャレである。空港からパリ市内に向かう電車の中で、中心部に向かうほどだんだんと電車内のオシャレ人口が増えて行く様は面白い光景だった。駆け込み乗車でギリギリ出発に間に合ったおじさまも、路上生活者にさえオシャレに見える人がいる。日本人の漠然としたイメージとかではなく、本当にそういう国民性なのだということがわかった。


という感じで、飛行機から宿泊施設までの移動だけの間ですが、フランスの感想を綴ってみました。初日だけでもこのように多くの発見があり、これからの10日とちょっとがますます楽しみになる1日でした。この続きが気になる人は是非、新歓期に僕を見つけて聞いてきてください!

最後に、僕の海外研修への参加を後押ししてくれた両親、そして快く送り出してくれた部活の同期や先輩、そして青山先生に感謝したいと思います。受験生の中には「部活はやりたいけど他のことが全くできなくなりそう」なんていう不安を抱えている人もいるかもしれませんが、このように海外研修に参加したり部活以外の活動にも手を出すことができることがラグビー部の良さの一つであると思います。部活・サークルを迷っている人、ラグビー部も是非考えてみてください。

次は最近カラオケで新たな一面を開花させつつある同期一の巨漢、いわっちこと岩崎にお願いしたいと思います。
 

東大ラグビー部員の一日

 written by 吉田 有佑 投稿日時:2019/02/01(金) 23:27

 この間2人で一緒に浅草花やしきや上野動物園をデートした同期の石田からバトンを受け取りました、新2年の吉田です。



 センター試験も終わり、受験生の皆さんは地に足がつかないような気分で日々を過ごしている頃でしょうか。そんな受験生の皆さんに、僕のある一日を等身大の東大生の日常としてご紹介しようかなと思います。軽く流しながら読んでください。



 



 朝、5時30分起床。高校時代は毎朝チャイムと格闘するほど朝は弱かったのですが、今ではアラームをかけなくても5時30分に勝手に目が開きます。そして7時から全体練習が始まります。一年生は、最初のうちはジュニアコーチと一年生だけで基礎的な練習をします。この日は、パススキル練習などを行いました。練習は9時ごろまで行われますが、この日僕は8時半から始まる1限の数学に出席するために8時過ぎに練習を抜けました。もうちょっと練習していたかったなぁと思いながら、部室に備え付けの温かいお風呂(6、7人入れるくらい大きいです!)に入りさっぱりしてから授業を受けます。東大の授業は1コマ105分もあるのでずっと集中し続けることは大変ですが、途中で大胸筋を交互にピクピクさせて気分転換(ラグビー部あるある?)しながら数学の講義を聞きました。



 続いて、2限は空きコマだったので、この時間はキャンパス内にあるトレーニング室で筋トレをしました。空きコマを有効活用できるととても気持ちが良いですね!筋トレをしてお腹が減ったのは12時頃でしたので、ラグビー部同期と食堂でうどん大盛り、鶏の照り焼き、鯖の塩焼き、冷奴、ブロッコリーとトマトの青じそドレッシングサラダという吉田スペシャル脳筋定食を食べました。乳製品が足りなかったので後から購買でヨーグルトを買って食べました。お腹いっぱいになって幸せです。



 筋肉細胞を再生しながら3限はALESAの授業を受けました。ALESAとは英語で論文を書いてプレゼンをする文系用の授業で、理系はALESSと言います。英語が苦手な僕は優しいネイティブの教員や友人に助けを求めながら何とかやっていました。大学での授業は助け合いが大事ですね。ラグビー部のみんなはとても親身に助けてくれるのでありがたいです。



 さらに続いて4限は囲碁の授業でした。この授業では、ゼロからプロ棋士の方が囲碁を教えてくださいます。最終的にはちゃんと囲碁が打てるようになるのでとても楽しいです!こんな授業があるのも大学のいいところですね。



 16時50分に4限が終わり、5限は授業を入れていなかったのでこれでこの日の授業は終わりですが、この後東大ラグビー部OBの方が運営しているラグビースクールのコーチのアルバイトをやりました。僕は小学1年生の子達のクラスを担当しているのですが、子供達とラグビーを通じてコミュニケーションを取るのはとても楽しいです!教える立場ながらも子供達から教わることも多く、毎回新たな発見があります。



 アルバイトを終え、帰宅したのは19時過ぎになりました。晩飯や家事を済ませ、フリーな時間ができたので趣味の映画鑑賞をしました。この日は、『世界の中心で、愛を叫ぶ』を観ました。当時17歳くらいの長澤まさみがとにかくかわいかったです。森山未來になりたいと思いました。若かりし長澤まさみに心洗われたところで23時に布団へ入り就寝。楽しい一日を過ごせました。



 



 大学生活はとにかく楽しいです!受験生の皆さんは、あと少しの間頑張りきればその分楽しい大学生活が待っています。楽しい大学生活を想像してラストスパート!頑張ってください!!



 次は坊主・歩き方・名前が全てイカツイ同期の甲斐豊にバトンを回します。

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東大ラグビー部員の一日

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