ラグビー部リレー日記 2021/6

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仲間

 written by 北野 公一朗 投稿日時:2021/06/28(月) 21:49

女の子関係の噂が後をたたないプレイボーイの辻からバトンを受け取りました4年の北野です。


まず、新歓が成功したのは部員やOBの協力があったおかげです。ご協力ありがとうございました。特に桑田、関戸、池田、國枝、杉井、谷田、榎園といった部内屈指の有能集団である新歓委員には頭が上がりません。こんなポンコツについて来てくれて本当にありがとう。
 

僕はいつだって人に助けられている。
というよりも勝手に助かってる。
ラグビー部に入ってからつくづく感じるようになったことだ。


自分という人間の限界を知ってみたくて意気揚々とこの部活に入ったものの、日々全力を出し切って限界までチャレンジできているわけではない。むしろ時が経つにつれて妥協の精神が強くなってしまっている。要するに自分は弱い人間なのだ。


そんな弱い人間でも助けてくれる人(その人は僕を助けているとは微塵も思っていないと思うけど)がいると頑張れた。


1年生の時には1個上の先輩にとてもストイックで常に自分に正直だった人がいた。その人に言われるがままついていってウェイトに取り組んだ。自分一人では妥協することが多かったウェイトもその先輩が頑張っている姿を見ると頑張れた。
 

2.3年生の時には自分とポジションの被っている先輩がいた。その人たちが頑張っているから、その人に追いつこうと、追い抜かそうと思ってめげることなく頑張ることができた。最終的に先輩を追い抜かすことはできなかったけれども、ラグビーに対して真摯に取り組むことができたと思う。
 

4年生になってみてどうだろうか。先輩という目標とすべき存在がいなくなったことで、何を目指して頑張ればいいのかわからなくなった。去年は23番をもらっていたし今年はスタメンで出れるだろうと慢心していたのだと思う。


そんな中、練習で脳震盪を起こしてしまい直近の2試合に出ることができなくなってしまった。その直前にフォワードにコンバートしたこともあり試合経験を積んでおきたかったのでとても残念だった。ラグビーに対して真摯に取り組めてなかったせいだとすら思った。


しかし怪我人、通称DLとしてDLのトレーニングを行っている中で気づいたことがある。


DLのトレーニングは試合や練習でみんなが成長していく一方で、淡々と地味なトレーニングやリハビリを行わないといけない。それはラグビー的な成長とはかけ離れているのでとても過酷なものだ。先の見えない中でグラウンドの隅で過ごす日々は心地いいものではない。


そんな中でも一度キツくて地味なトレーニングが始まると良い雰囲気になる。先輩後輩関係なく、人を励まし、煽り、時には叱る。そのおかげでみんなで頑張ることができていて、とてもいい環境だなとふと思った。


仲間が頑張っているから頑張れる、僕に限らずみんなそうだと思う。自分一人ではきついこともあいつがやってるから頑張れる。そいつが頑張ってるなら俺も頑張らなくちゃ。そういう循環がラグビー部という組織を強くしていくのではないか。間違いなくそうだと思う。


DL期間を経た今、4年生として目指すべきことはもう明確になった。それは自分から頑張りの循環を作り出すことだ。未経験でラグビーを始めて、ラグビーが特別上手いわけでもない自分がチーム全員を引っ張るなんてことは到底難しい。でも地道に頑張ることはラグビーが上手くない自分でもできる。その頑張りが誰か一人を勝手に助けてくれればそれでいい。そうなると信じて自分は頑張ろうと思う。
 


「北野さんのおかげで頑張れました」
この一言が聞けるようにこれから努力していきたい。


次は未経験として共に頑張ってきて、幾度となく僕を奮い立たせてくれた齋藤に回します。再び脳震盪になってしまったのがすごく心配です。

運命

 written by 辻 翔太 投稿日時:2021/06/26(土) 18:52

3年の河内さんからバトンを頂きました、1年の辻です。これから4年間よろしくお願いします。河内さんは入部当初かなり痩せていたそうですが、今ではその面影もないほどにデカくなっていらっしゃるので、僕も河内さんのように成長できるよう日々精進していきたいです。


リレー日記で今年度入部勢のトップバッターという大役(?)を務めることが決まってから何を書くか考えていたのですが、いい感じの題材が思い浮かばず、試しにJr.コーチ陣の最後の日記を読ませていただきました。そこではじめて昨年度の対抗戦や京大戦のことを知りました。なぜだか僕まで悔しい気持ちになりました。僕も去年、1年間のすべてをかけて全力を注いだ、高校の運動会が中止になってしまったので似た境遇にあるのかなと勝手ながら思っています。正直今でも引きずっていないわけではありません。でも最近はそのやるせない気持ちがスッとなくなってきている感じがしています。それはラグビーという競技に出会い、素晴らしい先輩方やスタッフの方、コーチの方々に出会い、そして何より20人の特別な同期に出会って、新しく自分の中に大きな目標(今はあえて言いません。3年後に達成してから言いたいと思います)ができたからだと思います。そして東大ラグビー部にはその目標を達成するための環境や雰囲気があると二か月で感じています。だから、高校で果たしきれなかったものをこの部活で出し切りたいです。

ここまで読んで、「じゃあアメフトやラクロスでもよかったのでは…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、入部理由について書きたいと思います。簡単に言えば運命だと思っています。僕は2019年のW杯までトライくらいしか知らず、ラグビーとアメフトの違いさえ判りませんでした。しかし日本で大会が開かれ、日本代表が大躍進し、その日本を倒した南アフリカが優勝し…と気づいたらとりこになっていました。ただいくら面白くてもルールが難しく、競技の構造がいまいち理解できませんでした。しかし奇跡的に同級生にラグビーのエリートがいて、彼にいろいろ聞きこんだり、一緒にパスやキックをしたりしていって、だんだんとその面白さが理論的にわかるようになりました。さらに奇跡的に家が早稲田大学のラグビー場に近かったため見学をしたり、花園や大学選手権、スーパーラグビーをたくさん見たり(皮肉にもこれはコロナのお陰でもあるのですが…)してラグビーのイロハを覚えていきました。そうするうちに、東大に進学したら絶対にラグビーをやりたいと思うようになっていました。

最後に、実際にラグビーをやってみて感じていることを書きます。コンタクトがやはり目に付く競技ではありますが、それ以前に頭をかなり使うなと感じます。単純なタスクが積み重なると本当に難しいということをひしひしと感じさせられる日々です。プロの試合をかなり見ていたので、いわば「完成形」のようなものを見てきていて、頭でわかっていても体が追い付かないし、あんなにきれいにいかないのだなと実感しています。そしてフッカー視点になってしまいますが、スクラムやラインアウトが本当に難しい上にきついです。ですが、やっていくうちに自分なりに成長も感じ、ラグビー漬けの日々が本当に楽しくて仕方がないです。早く、強く巧くなって試合に出て、部に貢献できるようになりたいです。先輩方やJr.コーチの方々にはこれからもご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。


次は4年の北野さんにバトンを渡します。新歓長として21人もの新入生を入部させることに成功されていて、本当に尊敬しています。この場をお借りして感謝申し上げます。

行こまい田無キャンパス

 written by 河内 拓仁 投稿日時:2021/06/25(金) 14:55

部活に加え就活、バイトをこなしつつプログラミングも操っているというものすごいキャパの持ち主の岩下からバトンを受け取りました、3年の河内です。最近はkpopから大谷翔平に自分のトレンドが移りつつあります。

 

東大に田無(たなし)キャンパスというキャンパスがあることを知っていますか?あまり知られていないと思うのですが、農学部が弥生キャンパスの他に保有しているキャンパスです。西東京市にあり、生態調和農学機構という施設が入っています。農林業や農山村などについて研究が行われているのですが、学生の貴重なフィールド実習の場ともなっています。僕もこの間までその存在すら知らなかったのですが、農学部に入り田無実習に参加していく中でその魅力にすっかり虜になってしまいました。

 

田無キャンパスでは広大な敷地に畑や田んぼ、ビニールハウスなどが所狭しと敷き詰められていて、その中で様々な作物が育てられています。一見するとどれも何の変哲もない作物達なのですが実際はクセがあるものしかおらず、とても面白いです。養液栽培といって土を使わずに肥料を溶かした液の循環だけで育っているトマトや、GPSと自動運転を組み合わせた技術により機械だけで種まきされcm単位で整列しているトウモロコシ、そして今話題のワクチンを接種され(植物病の)ウイルスに強くなった野菜など、科学技術の農業への応用の最先端を見ることができます。

 

また、帰り際には収穫された野菜や果物をこれでもかというほど貰えるところも魅力的です。これまでにモモ、ビワ、トマトなど色々貰いましたが、どれもとても美味しかったです。いつも1人で食べ切れないほどの量を貰ってくるので、欲しい人がいたらいつでも声をかけてください。

 

農場というと少し汚いイメージがあるかもしれませんが、全体が実験区域であるからか、田無キャンパスの圃場は整備が行き届いておりとてもキレイです。ゴミが落ちているところも一度も見たことがありません。キャンパスの本館も今年の4月に建て替えられたばかりの新築でピカピカだったりします。

 

このように田無キャンパスは本当にいいところなので、これから進振りを迎える1,2年生には是非農学部も検討してみて欲しいなと思います。

 

次は、もうすっかり部活に馴染んでいる1年の辻にバトンを渡します。彼は未経験者ながら既にゴツく、今後が楽しみです。

 

 


 

Hello, world!

 written by 岩下 大斗 投稿日時:2021/06/21(月) 19:00

小学校からの先輩で中学から同じ部活の垣内さんからバトンをうけとりました、3年の岩下です。春休みからは同じジムに通うようになり、オフ含め毎日のように一緒にいる気がします。


ここ数ヶ月プログラミングに凝っています。初めは部のHPをhtmlでちょっと編集する程度だったのですが、最近は色々な言語を用いてwebアプリの開発や業務の自動化など様々なことに取り組んでいます。まだまだひよっこですが、何か物を作るのは楽しく毎日パソコンの前に座りコードとにらめっこしています。
 

プログラミングの最大の魅力は、自分の力では長時間かかることがパソコン一台で短時間でできることだと思います。例えばデータの収集の作業は100件程度なら手作業でも数分で終わりますが、1万件を超えるデータとなるとかなりの時間がかかってしまいます。しかしプログラミングを使えばweb上にあるデータは数分で自動的に集めることができ、さらにパソコンが自動で行っている間他の作業を行うことができるのです。僕がバイトなどで行う業務には単純な繰り返し作業が多いので、プログラミングを用いることでかなり楽に効率よく業務を行えています。
自分の考えを形にできるのもプログラミングの魅力の一つだと思います。webサービスの開発などは、自分の頭にあるアイデアを他の人にも見てもらえるのと考えると非常に楽しいです。現在友人と春休みから開発しているwebサービスがようやくリリースできそうで、ワクワクしながら日々コードを書いています。


基本楽しいプログラミングですが、辛い時も多々あります。一番はエラーは出ていないのに予想とは違う実行結果が出てしまう時です。エラーが出てくれれば間違っている箇所も明確でGoogle先生に頼るなどしてなんとかなるのですが、エラーが出てこない時は最悪です。まずどこが間違っているのかわからない、どこが間違っているか見当がついてもどう違っているのかわからない、調べようにも日本語文献はほとんどなく英語で調べなければならない、英語で調べても謎の用語がたくさん出てきて理解できない等々。簡単なプログラムを作っているはずなのにそれだけで数週間も使ってしまうこともあります。数週間悩んだ挙句、不具合の原因が自分のPCの環境によるものだと分かった時には発狂もんです。
あとものづくり全てに当てはまることだと思いますが、自分なんかが考えていることは他の人たちも思いついていて二番煎じになりがちです。何か思いついても大抵ググればそれに類似するサービスが公開されていて、自分でやる必要ないなとなってしまいます。しかも自分より技術力の高い人がサービスを作っていることがほとんどでその人たちの力に圧倒されてしまいます。そんな人たちにも負けない技術力、企画力をつけていきたいです。


今年は個人で何かwebサービスを開発してリリースまで持っていきたいです。あと、部員でプログラミングに興味がある人がいたら教えてください。一緒に部のHPの作成を行いましょう。


次は農学部の同期、河内にバトンを渡します。彼は昨年からKPOPアイドルにハマっているようで、アイドル好きとしては嬉しい限りです。

ループの渦に巻かれて

 written by 垣内 太朗 投稿日時:2021/06/18(金) 17:10

えのきからバトンを受け取りました、4年の垣内です。いつも主体的な仕事ぶりで広報を引っ張ってもらっています。最近では自分のつまらない話を笑顔で最後まで聞いてくれる彼女の優しさに感動しています。1年生の頃自分が怖かったということですが、おおよそ自分や去年の副将の山口さんなどは1年生に怖がられるものです。

前回のリレー日記からおよそ1年が経ちました。普通であれば色々とネタが溜まっているところでありますが、平凡な日々を過ごしていた自分にとって特に目立ったこともなかったため日々の生活の中での小さな出来事について話させていただきます。

今年で4年生になりました。授業が完全になくなり研究一本の生活を送っています。
物理シミュレーションを行う研究室に所属しているため、コロナの影響がある現在では本郷の研究室まで行く必要がなく、毎日実家でパソコンと向き合いながら研究を行なっています。そのため、好きな時間に研究を行うことができとても良いワークライフバランスを実現していると勝手に自負しております。

しかし、物理シミュレーションを1回回すのにおよそ1日かかるため一度パソコンに向かい合ってもプログラムを実行した瞬間におよそ1日の休憩を挟むことになります。一部部員からはとても羨ましがられるかもしれませんが、期日までに研究結果を出さなくてはいけない状況下ではとても辛いものです。

そのような日々を繰り返していたある日のことです。翌日に1週間おきの教授との面談を控えており、1週間分の成果を確かめながら面談前最後のシミュレーションを行おうとしていた時でした。その1週間分のシミュレーション結果に何かおかしな点があることに気づきました。よくよく見てみると、変えてはいけない初期条件を何かの手違いで変えてしまっており、これまで1週間行ってきたシミュレーションが全て間違いであることがわかったのです。1回に1日かかるシミュレーションが4つほど無駄になりました。

実はシミュレーションを実行する前に行う作業は非常に単純で、初期状態を記述しているファイルの一部分の数値を変えるだけなのです。あまりに単純なためしっかりとチェックすることなく何回も実行してしまったために今回のような事故を起こしてしまいました。今回は1週間だけでしたのでよかったもののもしこれが1,2ヶ月分であったと考えるととても耐えられません。
単純な作業にはとても大きな落とし穴があります。単純だからといって何も考えずに進めてしまうと小さなミスがゆくゆくは大きなミスへと変貌します。これは研究だけに限らず、ラグビー含めさまざまなことに当てはまることであり、今後一層気をつけなければいけないと感じました。

最後になりますが、自分が研究の話をすると、同期で同じ工学部に所属し、毎日のように本郷の研究室に通っている魚住から「どうせお前は大して研究していないだろ」と言われますが、彼にはこのリレー日記を読んで自分がやっている研究も結構大変であることをわかって欲しいです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

次は、一緒にいることが多い岩下にバトンを回します。おそらく彼は後輩ではありますが、自分の扱い方を誰よりも心得ている部員です。
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