ラグビー部リレー日記

最後

投稿日時:2015/12/19(土) 01:20

樋口よりバトンを受け取りました。副将の立山です。

 
2勝5敗。それが今年の成績だ。数字は客観的に、一切の感情を排して、事実を表してくれる。

昨年の対抗戦、一橋の躍進に誰かが言った。「俺たちも行ける」
事実、それは多くの部員も、試合に出た人間は実感を伴って、そう思っていたことだろう。
明けて、森を始めとする4年が、決意した。勝って、入れ替え戦に出ると。
だが、近年最低の成績で、目標に遠く及ばず対抗戦は終わってしまった。
 
過去のリレー日記今年の特集記事、自分の主張は変わらない。
目標達成のために、あらゆる点で劣る東大生は最大量かつ最大効率化された努力を4年間積み重ねる必要がある。
今年このような結果に終わってしまったことはこのチームの、4年の積み重ねてきたものが圧倒的に足りない、何よりの証左だろう。
 
最後のシーズンは誰だっていい結果を残したい。勝ちたい。ただ、そのためにはそれまでの積み重ねが必要だ。
日々のグラウンドでの練習、個人練、ウェイトトレーニング、食事、ケア、ラグビーの勉強、、、4年生になっていきなり勝ちたい、頑張る。なんて虫のいい話、通用するわけがない。
 
東大ラグビー部を、そして今の自分自身を誇れるだろうか。
そこは決して結果が全てではない。
仲間を、自分自身の行いを誇れるかということだ。俺は誇れない。
 
この一年ずっといら立ちを抱えてきた。なれ合うような雰囲気に嫌気がした。
悔しいやら情けないやらで練習中に泣いたこともあった。
一線で活躍する高校時代の友人たちを何度も羨んだ。
だけど結局はリーダーであるところの自分のせいだと気付いた。
自分ひとりじゃラグビーはできない。下級生の頃に気付いていればよかった。
いや、1年次から試合に出た自分は気付かなければならなかった。
その「ガンバッタ」じゃ届かない。
「自分が4年になった時共に戦うのは同期なのだ」と。
 
「夢」を叶えたくてラグビーをやっていた。
高校時代の準決勝、2年前の学習院、去年の成蹊、今年の成城。
人生の転換期、いつだって自分の無力さに打ちひしがれた。
京大戦に勝つことで今年が、この4年間が肯定されるわけじゃない。
だけどやる以上は勝つ。必ず勝つ。勝って自分を、チームを変える。

最後に書くものがこんなネガティブでいいものかと少し逡巡したが、これが正直な気持ちだ。
4年間を振り返った美談や、前向きな言葉なんて到底書く気にはならなかった。

ただ、せめて文尾ぐらいは好きな言葉を載せてバトンタッチしたい。
小っ恥ずかしいコピーだと揶揄されたこともあったが自分はこの言葉が好きだ。


勝って、泣こう。

 
次は主将の森にお願いします。

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