ラグビー部リレー日記 2014/10

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初志を思い出して

 written by 加藤 圭悟 投稿日時:2014/10/28(火) 21:16

同期の小田部よりバトンを受け取った加藤です。


前回のリレー日記を書いてから二カ月が過ぎました。怪我人の都合から夏合宿でフッカーデビューして以来、最近はプロップよりもフッカーとして練習することが多くなっています。これまでに二試合対抗戦に出場させてもらっていますが、潰していかなければならない課題が多く、日々四苦八苦しています。

自分の目の前に得体の知れない難題が差し出されると、途方に暮れてしまいます。自分がほとんど感じられないような身体のねじれ、落としているつもりでも他の人と比べて高くなってしまう姿勢、プレーの意志決定までの状況把握が遅い。チームに迷惑をかけてしまうという焦りが、それらを更に難しいものにしてしまいます。

しかし例え上手くいかなくとも、もう気持ちが塞ぐなどと言っている場合ではないのです。

対抗戦は残り3試合。その3試合で自分が何をしたいのか、この4年間、なんのために過ごしてきたか、見せなければいけません。

自分でもよく言ってきたのは、自分が怪我をしたときに支えてくれた多くの人へ恩返しをするために試合で活躍する、これは一つあります。
しかし最近になって、自分は一人のプレーヤーとして、格好良くなりたかったのだと思い出しました。

僕が1年生で、落合さんが主将のときのことです。対抗戦最後の一橋戦で、先輩方の試合前の気迫、素晴らしいプレー、そして勝利した時の泣き顔、笑い顔を見て、なんて格好いいんだと、こんな風になりたい、こんな風に強くなりたいと、思いました。

「勝って泣こう」

立山君が1年生のときの言葉を気に入って、新歓のフレーズとして採用しました。

勝って泣く姿を見せること。それが4年生として自分がすべきことです。勝って泣くことが、自分が格好良くなるためにしなければならないことです。


残りの試合はこれまで以上に強い相手と戦うことになります。部内の競争もますます激しくなるでしょう。
それでも、その中で試合に出ること、そして勝つこと。もうそこに向かって突き進むだけです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
次は一年生の時に最初にリレー日記を書いた、同期の酒井君にお願いします。

4年目の問わず語り

 written by 小田部 幹 投稿日時:2014/10/22(水) 21:27

いつもお世話になっております、石川くんからバトンを受け取りました4年の小田部です。
まず始めに、4年生激励会を開いてくださった5組、10組をはじめとするOBの皆様、昨日はありがとうございました。また、それ以外にも日ごろから東大ラグビー部を応援してくださるすべての方々に感謝御礼申し上げます。
4年の秋、おそらく最後になるであろうリレー日記ということで何を書こうか思案しながら筆を進めていくことになるので、普段の口下手にも増して纏まりのない冗長な文章になってしまうと思いますがご容赦ください。

さて。
僕は4年生、更にはSOであるにも拘らず、ラグビー下手である。ついひと月前にも「お前はパスを放れば放るほどボロが出る」と松木や江村に言われるくらい、SOどころかバックスとしても致命傷を負っている。僕が入部してからスイカの10番を務められていた川島さんや安井さんはもちろん、後輩のSOの津川や稲垣も僕なんかより格段にスキルフルかつラグビー偏差値の高い選手で、彼らを見ていると情けない話であるが「自分はこのままスイカを着てグラウンドに立つことなく卒業していくのかな」と半ば諦めの思いにもなり、それならばと普段の練習の潤滑油になるような便利屋や試合中一番声を張る応援に自分なりの精一杯の思いを込め、チームの勝利の中での自分の存在価値を少しでも見出そうとしたりもした。

けれども。
9月14日、一橋戦。この日も相変わらずノットメンツで、グラウンドに立つ雄々しいスイカジャージの15人、特に同期に向けて喉が枯れるまで声を張った。
19-31。
もちろん最前線のグラウンドで戦った皆の思いは計り知れないが、これ程までに外にしか立てない悔しさ、もどかしさを感じたのは初めてであった。ノーサイドのホイッスルの瞬間は茫然としたが、段々とこんな悔しい思いは今日だけで十分だという思いに変わっていった。

そして。
翌週のB戦。ゲームキャプテンだった僕は確か「全員にAチームに上がるチャンスがある」とチームを叱咤したが、今思えばただ必死に自分に言い聞かせていただけだったかもしれない。
自分なりの精一杯のアピールに幸運が重なったお陰で翌日からAチームに混ぜてもらえるようになり、翌週の武蔵戦で初の対抗戦のスイカを頂くことができた。武蔵戦後にはCTBにも取り組むようになり、上智戦・成城戦では遂にスイカを着てプレーし、第一線で勝利を掴みにいく緊張感や背負うものの大きさと共に筆舌に尽くし難い昂揚感をも味わうことができた。

とはいえ。
ある同期にも言われたのだが、僕はまだまだ"Bチームっぽい"人間である。"Bチームっぽい"お陰でこれまで共に練習してきたノットメンツであるB・Cチームの仲間から、他の14人に申し訳なくなる程の声援をかけてもらえたことは否定できないが、今日の成城戦反省ミーティングでも自分の脆いプレーが多くピックアップされ、"Bチームっぽい"ままでいる訳にはいかないことも再認識した。あと残り2カ月となった引退のその時まで、たとえガス欠になろうとも歩みを止めずラグビー下手なりに必死こいていきたい。

最後に。
今回のリレー日記を書くにあたって、過去の先輩方の4年生当時のこの時期の日記を振り返ってみたが、そこには多くの"最後の"という言葉が散りばめられ、それぞれの"最後"に向けた積年の思いが語られていた。一方で僕は"最初の"対抗戦のスイカ、"最初の"スイカを着ての出場など、この時期にして"最初の"経験と漸く巡り会えた。残された時間は少ないが、もうひとつ、何としても手に入れたい、"最初の"・・・

"最初の"スイカのスタメン。

その上で、是が非でも勝利を掴み取りたい。もう一橋戦のような思いはしたくないし、させたくない。まずは、成蹊戦。必死こいて、チーム内でも対抗戦でも勝ちに行きたい。


最後までお読みいただきありがとうございました。
次のバトンは、今年の対抗戦で見事"最初の"スイカのスタメンを獲得し勝利に貢献した同期の加藤に回します。

やるしかない!

 written by 石川 貴之 投稿日時:2014/10/21(火) 21:48

 一年の佐々木からバトンを受け取りました石川です。
 私は佐々木と同じく、大学からラグビーを始めました。中学・高校では陸上部に所属し、走り幅跳びをやっていたので大学でも続けようかと思っていました。しかし、偶然新歓期に立ち寄ったラグビーにかっこよさと魅力を感じ、部の雰囲気も良く、また父やいとこがラグビーをしていたこともあって入部を決意しました。
 ただいざ入部してみると、経験者とのフィジカル・スキルのレベルは雲泥の差でした。最初はタックルひとつまともにできず、もともと細身ですぐに倒されてしまう自分にふがいなさを感じていました。それでも何とか半年間練習しているうちに、諸先輩方や同期から「うまくなったね」とか「太もも太くなったね」と言われるので成長は実感しています。そうはいっても、経験者とのレベルの差はまだまだ大きい隔たりがあって、何とかみんなに食い下がりながら練習している今日この頃です。
 今まさに対抗戦シーズンですが、先輩方の活躍を目の当たりにして自らも上級生になったらチームに貢献したい、という気持ちが強く湧いています。自分の可能性を信じ、これからもラグビー経験者に追いつけ・追い越せの精神で練習に邁進していきます。そして4年になったらチームを牽引する存在として、未経験者だったけどなめんなよと言わせるくらいのプレーヤーになります。
 拙い文章でしたが、ご一読してくださり、ありがとうございます。次は、対抗戦では出場するやいなや「小田部さんコール」で応援が盛り上がる、4年の小田部さんにリレー日記のバトンを渡そうと思います。
 
 

怪我を乗り越えて

 written by 佐々木 一平 投稿日時:2014/10/19(日) 23:17

はじめまして。同じく怪我に苦しんでいる宮原君からバトンを受け取りました1年の佐々木です。
 
私は8月の合宿で左の大腿四頭筋を肉離れして以来、ほとんど練習に参加できずリハビリに専念する毎日を送っています。
 
怪我をして練習を抜けている中で感じることの一つは他のチームメイトに置いて行かれるという焦りです。チームメイトが日々厳しい練習をして長足の進歩を遂げている中、自分はリハビリをすることしかできずラグビースキルの成長はありません。その上、私は大学からラグビーを始めたので中学、高校でもラグビーをしていた人たちよりももともとのスキルが劣っています。そのため、自分はうまくならず周りだけがうまくなり、スキルの差が開いていくことに焦りを感じ苦しいです。
しかしもっと辛く感じることが一つだけあります。それはラグビーができないということそのものです。ラグビーをしたいからラグビー部に入ったのにラグビーをすることができないということは非常につまらないものだと日々実感しています。
だからこそ、怪我が治り、練習ができるようになった時にはラグビーができる喜びを噛みしめ、より一層練習に励んでいきたいと思います。そして他のチームメイトとの差を少しでも縮めたいと思います。
 
最後までお読み頂きありがとうございました。次のリレー日記は、怪我人となりながらも早々と練習に復帰していった同じく1年の石川君にお願いします。
 

ここまでとこれから

 written by 宮原 悠太 投稿日時:2014/10/16(木) 20:34

初めまして。河本君から、バトンを受け取った1年の宮原です。
高校3年間、私は文化部として活動しており、運動とは、ほとんど無縁の生活を送っておりました。そんな私が、ラグビー部に入るきっかけを作ったのは、高校3年目の運動会で行った棒倒しです。これを機に、コンタクトをもっと多く含むラグビーに興味を持ち、入部しました。
入部して、そして今も切に思うことは、高校時代に体を鍛えておけばよかったなあということです。特に体力、走力がなく、肝心な場面で動けません。ただ、この重いからだを、動かすのも慣れてきて、自分でヒットするときは、何とかなるようになってきました。タックルは、まだ、うまくいかないですけれど。
そんな感じに、なってきていたのですが、2週間前に、前腕の骨にひびを入れてしまい、できるラグビーらしいことは、スクラムマシーンを押すくらいになってしまい、周りが技術を上げていく中、取り残されている感じがしてつらいです。
そんなこともあってか、最近は、セットプレーを決めることが何よりも大切なんじゃないかと思っています。もう、相手ボールのセットプレーでも、自ボールにできるくらい力をつけていき、他の場面では、頼れる仲間たちに任せたいとおもいます。
最後まで、拙い文章を読んでいただきありがとうございました。次は、私よりも怪我に苦しんでいる1年の佐々木君にバトンを回したいと思います。
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