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ラグビー部リレー日記
長所を活かし弱点を克服する
投稿日時:2019/01/13(日) 23:41
最近挨拶の大切さに目覚めている同期の杉浦からバトンを受け取りました、1年の甲斐です。紹介にもありました通り2018年の後半はあまり良いことがなかったので今年こそは良い1年にしたいものです。
今回は自分が考えるラグビーの魅力と受験勉強について話していこうと思います。「最近のリレー日記は受験の話ばかりでもう飽きた」などという声が聞こえてきそうですが最後までお付き合いいただけたら幸いです。
「身体が小さい人も足が遅い人も大歓迎、きっと君が活躍できるポジションある!」
僕が高校でラグビーを始めるきっかけとなった言葉だ。新歓のチラシに載っていた何気ない一言だが、この言葉にはラグビーの魅力が詰まっていると思う。
ラグビーにおいて、試合で活躍できる選手が必ずしも全てが上手な選手であるとは限らない。何か一芸に秀でていれば、少しの欠点があっても試合に出て活躍することができる。僕などはバックスながらパスは得意とは言えないし身体も細い方だが、スピードやステップで相手ディフェンスを突破できるので試合に出てもそのようなプレーで活躍することができる。自分の長所を活かせば活躍の場がある。ラグビーをプレーする上での一番の魅力はそこにあると思う。
しかしながら一芸に秀でていれば他は何もできなくても良いわけではない。例えばラグビーではピッチに立つ以上タックルは最低限できなくてはならないプレーだろう。どんなに身体が大きくても、足が早くてもタックルに入れない選手は信頼されない。だがしかしタックルがラグビーの中で最も勇気の要るプレーの一つであることも事実である(同期の杉浦など、例外も存在はする)。自分も特にラグビーを始めたての頃はタックルが怖くて仕方がなかったのを覚えている。ラガーマンは誰しもタックルに入る恐怖心を克服しなければならない。タックルでなくても、欠点は少なければ少ないほどプレーの幅が広がる。苦手をいかに克服するか、それもまたラグビーの醍醐味だと私は思う。
以上を踏まえて、僕はラグビーとはどんな人でも自分の長所が活かせることが魅力であり、また同時に短所を克服することでより可能性が広がるスポーツだと思うのだ。
受験勉強でも同じことが言えないだろうか。
僕は部活を引退したのが高3の11月の頭で、本格的に勉強を始めたのが遅かった。そのためほぼ東大対策の勉強しかしなかったので一般的に当てはめることができるかはわからないが、少なくとも東大受験においては「長所を活かし、弱点を克服する」方法が有効だったように感じた。
皆さんは受験生が東大に合格するために必要な点数をご存知だろうか。
長くなってしまうので詳細な説明はここでは省くことにするが、入試成績の配点や例年の合格者最低点等を照らし合わせると、実は東大には二次試験で6割得点できれば合格することが可能なのだ。
ここで注意すべき点は、ここで言う「6割」とは国数英社(理)の合計440点満点中の「6割」であるということ。つまり、全教科で6割を取らなくてはならないわけではないということだ。仮に7割取ることのできる科目が1つでもあれば、他は5割5分でも受かる。しかしだからと言って苦手を放置しておけば得意科目でもカバーしきれなくなってしまうだろう。だからこそ僕は「長所を活かし、短所を克服する」ことが東大合格において大切だと思うのだ。
では「長所を活かし、短所を克服する」ためには何が必要だろうか。
まずは、自分の「長所」と「短所」を正しく把握することからだろう。このことはラグビーでも個人・チーム双方において大切なことだ。自分の実力を測るものさしは絶対に模試や過去問をお勧めする。ラグビーでも練習でできると思っていたことがいざ試合本番になると全くできないことが往々にしてある。まずは「練習試合」で自分の現在地を知ることが第一歩だろう。
次に、短所の克服をする際には基本を徹底することだ。僕の場合大学受験における苦手は数学だった(高3の11月時点で僕は二次試験の数学は2割も取れなかった)。だから僕は数学を「最低限足を引っ張らないレベル」まで引き上げるため、基本を徹底的に勉強した。本番では全く恥ずかしい話ではあるが1問として完答することができなかったものの、途中点を沢山頂き80点中39点、約5割を取ることができた。基本を固めないまま焦って難しい問題ばかり練習していたらこうはならなかったと思う。
最後に、自分の長所にさらに磨きをかけることだ。僕は親の仕事の都合でアメリカに住んでいたこともあり英語が得意だったが、過去問に触れ出題形式に慣れたり難しい私立の問題を解くことで英語の得点を引退直後から本番までに10点ほど伸ばすことができた。これは万が一苦手な部分でコケてしまっても大丈夫なように保険を作っておくという意味もあるが、それ以上に得意な部分を強固にすることで本番の自分の精神的な拠り所を作るという意味合いの方が大きいと思う。精神面の安定は本番実力を出し切る上で大切なことだ。個人的には短所の克服よりも長所を磨くことの方が重要だと思っている。
以上のように短期間で入試本番を迎えた中、自分にとってはラグビーで学んだ「長所を活かし、短所を克服する」アプローチがかなり助けになった。なんだかんだでありふれた話になってしまった気がしないでもないが、皆さんが改めて自分の長所と短所が何であるかを見つめ直すきっかけにでもなればいいのではないかと思う。
長く拙い文章となってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。受験生の皆さんはセンター試験まであと1週間を切り、二次試験までの時間も少なくなって来ているとは思いますが、最後まで諦めずに頑張って欲しいと思います。
次は東大ラグビー部が誇る高身長バイリンガル(笑)、未経験者ながら恵まれた身長と体重で今後の活躍が期待される同期の永山にお願いしたいと思います。
今回は自分が考えるラグビーの魅力と受験勉強について話していこうと思います。「最近のリレー日記は受験の話ばかりでもう飽きた」などという声が聞こえてきそうですが最後までお付き合いいただけたら幸いです。
「身体が小さい人も足が遅い人も大歓迎、きっと君が活躍できるポジションある!」
僕が高校でラグビーを始めるきっかけとなった言葉だ。新歓のチラシに載っていた何気ない一言だが、この言葉にはラグビーの魅力が詰まっていると思う。
ラグビーにおいて、試合で活躍できる選手が必ずしも全てが上手な選手であるとは限らない。何か一芸に秀でていれば、少しの欠点があっても試合に出て活躍することができる。僕などはバックスながらパスは得意とは言えないし身体も細い方だが、スピードやステップで相手ディフェンスを突破できるので試合に出てもそのようなプレーで活躍することができる。自分の長所を活かせば活躍の場がある。ラグビーをプレーする上での一番の魅力はそこにあると思う。
しかしながら一芸に秀でていれば他は何もできなくても良いわけではない。例えばラグビーではピッチに立つ以上タックルは最低限できなくてはならないプレーだろう。どんなに身体が大きくても、足が早くてもタックルに入れない選手は信頼されない。だがしかしタックルがラグビーの中で最も勇気の要るプレーの一つであることも事実である(同期の杉浦など、例外も存在はする)。自分も特にラグビーを始めたての頃はタックルが怖くて仕方がなかったのを覚えている。ラガーマンは誰しもタックルに入る恐怖心を克服しなければならない。タックルでなくても、欠点は少なければ少ないほどプレーの幅が広がる。苦手をいかに克服するか、それもまたラグビーの醍醐味だと私は思う。
以上を踏まえて、僕はラグビーとはどんな人でも自分の長所が活かせることが魅力であり、また同時に短所を克服することでより可能性が広がるスポーツだと思うのだ。
受験勉強でも同じことが言えないだろうか。
僕は部活を引退したのが高3の11月の頭で、本格的に勉強を始めたのが遅かった。そのためほぼ東大対策の勉強しかしなかったので一般的に当てはめることができるかはわからないが、少なくとも東大受験においては「長所を活かし、弱点を克服する」方法が有効だったように感じた。
皆さんは受験生が東大に合格するために必要な点数をご存知だろうか。
長くなってしまうので詳細な説明はここでは省くことにするが、入試成績の配点や例年の合格者最低点等を照らし合わせると、実は東大には二次試験で6割得点できれば合格することが可能なのだ。
ここで注意すべき点は、ここで言う「6割」とは国数英社(理)の合計440点満点中の「6割」であるということ。つまり、全教科で6割を取らなくてはならないわけではないということだ。仮に7割取ることのできる科目が1つでもあれば、他は5割5分でも受かる。しかしだからと言って苦手を放置しておけば得意科目でもカバーしきれなくなってしまうだろう。だからこそ僕は「長所を活かし、短所を克服する」ことが東大合格において大切だと思うのだ。
では「長所を活かし、短所を克服する」ためには何が必要だろうか。
まずは、自分の「長所」と「短所」を正しく把握することからだろう。このことはラグビーでも個人・チーム双方において大切なことだ。自分の実力を測るものさしは絶対に模試や過去問をお勧めする。ラグビーでも練習でできると思っていたことがいざ試合本番になると全くできないことが往々にしてある。まずは「練習試合」で自分の現在地を知ることが第一歩だろう。
次に、短所の克服をする際には基本を徹底することだ。僕の場合大学受験における苦手は数学だった(高3の11月時点で僕は二次試験の数学は2割も取れなかった)。だから僕は数学を「最低限足を引っ張らないレベル」まで引き上げるため、基本を徹底的に勉強した。本番では全く恥ずかしい話ではあるが1問として完答することができなかったものの、途中点を沢山頂き80点中39点、約5割を取ることができた。基本を固めないまま焦って難しい問題ばかり練習していたらこうはならなかったと思う。
最後に、自分の長所にさらに磨きをかけることだ。僕は親の仕事の都合でアメリカに住んでいたこともあり英語が得意だったが、過去問に触れ出題形式に慣れたり難しい私立の問題を解くことで英語の得点を引退直後から本番までに10点ほど伸ばすことができた。これは万が一苦手な部分でコケてしまっても大丈夫なように保険を作っておくという意味もあるが、それ以上に得意な部分を強固にすることで本番の自分の精神的な拠り所を作るという意味合いの方が大きいと思う。精神面の安定は本番実力を出し切る上で大切なことだ。個人的には短所の克服よりも長所を磨くことの方が重要だと思っている。
以上のように短期間で入試本番を迎えた中、自分にとってはラグビーで学んだ「長所を活かし、短所を克服する」アプローチがかなり助けになった。なんだかんだでありふれた話になってしまった気がしないでもないが、皆さんが改めて自分の長所と短所が何であるかを見つめ直すきっかけにでもなればいいのではないかと思う。
長く拙い文章となってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。受験生の皆さんはセンター試験まであと1週間を切り、二次試験までの時間も少なくなって来ているとは思いますが、最後まで諦めずに頑張って欲しいと思います。
次は東大ラグビー部が誇る高身長バイリンガル(笑)、未経験者ながら恵まれた身長と体重で今後の活躍が期待される同期の永山にお願いしたいと思います。
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