ラグビー部リレー日記

2浪

投稿日時:2019/10/13(日) 10:46

見た目よりも体重がかなりある齋藤さんからバトンを受け取りました、佐川です。私と同様に脂質制限をしているそうなので、一緒に頑張りたいと思います。

私は2年間の浪人生活を経て東大に入学することができました。今回はそのことについて書きたいと思います。受験生時代のことは『私の東大合格作戦2020』(エール出版社)に詳しく載っているので、そちらを参照してください。

入学当初、私は2浪して東大に入ったことに大変コンプレックスを感じていました。東大には1浪して合格する人が多いと聞いていましたが、さすがに2浪して入る人は少ないと知っていたからです。そのため、諸手続きの日に、クラスの名簿を作りたいからといって上クラの先輩に名前に加えて年齢を書かされた時は、非常に屈辱的で恥ずかしかったのを覚えています。クラスではその後何人かには個人的に2浪の事実を打ち明けましたが、全員が知ることになったのは五月祭の時でした。

一方部活では、諸手続きの日に2浪であることを先輩に伝えてしまったのですぐに広まりました。ほどなくして同期に2浪をいじられるようになり、あまりコンプレックスを抱かなくてすみました。このことに関しては非常に感謝しています。今では2浪したことは自分のアイデンティティになっていますし、誇りに思っています。

精神面ではこのように1ヶ月程度で克服できたのですが、身体面では今でもかなり苦労しています。入部したての頃、ステップを切るたびに足がつりそうになり、少ししか動いていなくてもすぐに息が上がり、手を地面については肩を痛めるといった感じでした。2年以上動いていなかったため体力の戻りはかなり遅く、6月の試合も体力面で問題を抱えたまま挑みました。そこでは筋力が足りなかったからか、腰椎を骨折する怪我もしてしまいました。受験で蓄えた脂肪の燃焼もなかなか進みません。最高値だった1年前と比べて体脂肪率は6ポイント下がりはしましたが、度重なる怪我の影響で現在は22.5%と、もはやパンピー(一般人)のレベルにおちてしまいました。

「度重なる」と書きましたが、腰椎の骨折の後、私は7月下旬に右肩を脱臼してしまいました。その手術のため今シーズンはもうプレーすることができません。しかし、この大きな空白の時間はきっと自分にとってプラスになると考えています。ラグビーができないことの悔しさや、試合で活躍している同期を羨ましく思う気持ちももちろんありますが、その時間をプラスに捉えられるのは、おそらく欲しくても手が届かなかった2年間があったからだと思います。

2浪は案外悪いことばかりではありません。確かに、年下の先輩がいてややこしくなったり、婚期が遅れたり(これは個人の問題かもしれない)することはあると思いますが、自分の思考方法が改善するのであれば、それは今後の人生において大きなアドバンテージになるでしょう。今、そして未来の受験生には、妥協せず何度も果敢に挑戦し続ける気概を持ってほしいものです。

次は絶対的なスタッフ長のあやのさんにバトンを渡します。
 

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