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ラグビー部リレー日記
太っている
投稿日時:2020/06/11(木) 11:30
最近太っちゃったらしい表くんからバトンを受け取りました、3年の岩崎です。安心してください。体重100kg以上になったり、体脂肪率がよほど高くなったりしない限り、それは太ったうちには入らないでしょう。
最近家にいて退屈な日々ばかり過ごしていてあまり書くこともないので、せっかく表くんが太っちゃったことについて書いてくれたので、僕は「太り続けている」ことから感じたことを書いてみたいと思います。
僕が今くらいの体型になったのは、おそらく幼稚園年中くらいからである。原因はよくわからないが、多分母親やおばあちゃんが栄養たっぷりのものを食べさせてくれたのだろう。
その後、小1→小6で30前半→70、中1→中3で70→90と身長よりも速いペースで自らの重さを増やすことに命をかけてきた。これには、自分が成長期だったことも大きく影響しているだろう。しかし、高校からはラグビー部に入り、ウエイトトレーニングと、チームで決めた月に2kg増量という目標によって、バルクアップのレベルは量的にも質的にも上がった。基本的には月に2kgくらいのペースで体重を増やし、時には4kg増量することもあった。その結果、90→108と、ついに夢の100kg台を突破することができ、おそらくだが、高校のラグビー部の中でも最重量を更新したはずである。
ところが、こうした増量は、ハードなトレーニングだけで得られるものではなかった。意外にも、トレーニングしなくても体重は増えるものである。僕は浪人生だったのだが、その1年間で無意識にバルクアップすることができた。それは、勉強以外では机を立たないという生活習慣と、ストレス解消のために友達と週1で行っていた家系ラーメンのたまものであった。浪人生活が終わって体重を測ってみると、118kgにもなっていたのは、東大に合格したのと同じくらいの驚きだった。
大学に入ると、これまで増量一辺倒だったが、流石にそうも行かなくなる。1年生の時には、浪人によるなまりボーナスと、やけにきついフィットネスとウエイトのおかげで、筋肉をつけ脂肪を落とすことに成功した(はずである)。実際、118→105くらいまでにはなり、初の減量を達成した。僕は周りのプレーヤーからすれば一番走れない人間に見えているはずだが、1年生の終わりくらいから、「かなり走れるようになったな(当社比)」と実感するようになった。だが、2年生くらいからやっぱり次第に体重が増え始めた。というか、ラグビーでたくさん体を削っている分、食べるべき量も増え、また、いつもお世話になっているあのお店のご飯大盛りのおかげで、減量はしたものの、胃袋のキャパシティは過去最大になっていた。なら、体重が増えるのは当然である。そして現在では、112kgくらいに落ち着いている。やはり走れなくなっており、このコロナ禍に減量してやろうと息巻いたが、なかなかうまくいかず…といった感じである。
ここまで自分の「太っている」経歴を振り返ってきたが、世の中の人は基本「太っていること」は悪いことしかないように見ているだろう。(多分そうである。)しかしながら、ちょっとくらいはいいことがあると感じるのでそれを紹介したい。
①コンタクトの仕方が下手でも一応通用する。
これは本当にそうである。とりあえず当たったり押したりすれば相手を吹っ飛ばせるのはいいことである。
(他にも、タックルで掴むところがないといった声も聞く。)
②たくさん食べられる。
これは一見するとたくさん食べられるから太っているのか、太っているのかたくさん食べられるのかわからないが、ともかく、何を食べたいか迷う必要がないことである。うどんもカレーも両方食べたいのなら、両方食べればいい。そのため、増量は簡単である。
③昔から太っているので、骨や関節がそれに対応してくれる。
これが一番言いたいところである。僕自身は「天然デブの理論」と呼んでいるのだが、これは「昔から太っていた人」(天然デブ)と「ラグビーなどで増量して後から太った人」(人工デブ、あるいは、養殖デブ)を考えてもらうとわかりやすいだろう。前者は後者に対して、太っている期間が長い、すなわち、太っている人の所作に慣れているのである。また、ここでは、「成長期に太っていたかどうか」もかなり重要になってくる(はず)。なぜなら、太っている状態で成長期を迎えれば、それに合わせて骨や関節も耐えうるように育ってくれるからである。個人的には、自分が怪我しにくい理由は、こういった要素も大きいのではないかと(割と真面目に)考えている。まとめると、基本的に昔からこの体型なので、太ることで弊害が出にくい、といったことである。
だが、いいことはこのくらいしかない。しかも、悪いことの方をあげればキリがないくらいである。卑近な例で言うと、電車や飛行機で余計なスペースをとってしまう、夏の汗の量が半端ない、普通のサイズの服が着られないしカッコよく見られることはまずない。医学的に言えば生活習慣病や死亡リスクが高いし、金銭的に言えば、食費がかさむなど、その欠点は明らかに長所を打ち消す以上のものである。
というわけで、やはり太っているのはよくない。ただ、「筋肉で体重を増やすこと」自体には大きな価値があるはずである。おかしな考え方だが、僕自身は幼稚園の時くらいからウエイトトレーニングに取り組みたかったとさえ思ってしまう。(そのくらい、僕には重さを追求したいという欲求があるのかもしれない。)
コロナのおかげで現在はラグビーができていないが、ラグビーが上手くなってラグビーを楽しむためにも、僕は減量しつつ筋肉は増やしていきたい。とりあえず現在は、コロナが終わった後軽々動けるようになるために、少しでも減量の上手いやり方を見つけるのが当面の目標である。
変な文章を書いてしまいました、すみません。お読みいただきありがとうございました。
次は、チームレフリーとして最近大活躍の原くんにバトンを回します。彼は、練習ができない中でも競技規則のテストやレクチャーを行ってくれてとても助かっています。ありがとうございます。
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