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ラグビー部リレー日記 2018/11
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後輩の使命
投稿日時:2018/11/28(水) 21:23
先日、対抗戦が終了しました。
東大ラグビー部を応援していただいた皆様、ありがとうございました。
このリレー日記では、対抗戦を終えた今感じていることを綴ろうと思います。表現が拙い部分も多々ありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
「対抗戦4勝」
これは今年の東大ラグビー部が掲げた目標である。
そして今年の対抗戦の結果は4勝3敗。対抗戦Bでの順位は3位。目標を達成し、素晴らしい結果だと考える人も大勢いることだろう。
僕はそうは思わない。
いや、思ってはいけないと感じている。
前節の学習院大学戦での勝利により、4勝と対抗戦B3位が確定した中での最終戦。相手の成城大学はそこまで白星をあげていない状態で、東大との試合が今年の最終戦であった。相手は死に物狂いで勝ちを取りに来ていた。
準備の段階で手を抜いたつもりはない。もちろん試合中は言うまでもない。だが、一歩及ばなかった。どこかに甘えがあったのかもしれない。どこかに気の緩みがあったのかもしれない。
成城大学の気迫に負け、思い通りのプレーができずに終わってしまった。12番としての責任を全うできず、悔しさと申し訳なさで胸がいっぱいだった。
14年ぶりの5勝をかけた戦いに東大は勝てなかった。5勝の壁は思っていたより厚かった。今年の東大は対抗戦4勝の実力だったのだ。
4年生の先輩方には申し訳ないが、いくら後悔しようとも、今年の結果はもう変えられない。
対抗戦での悔しさは対抗戦で返すしかない。僕たち後輩が、この結果を越えていくしかない。
だが、幸せなことに今年の東大ラグビー部にはあと1か月弱の時間が残されている。
京都大学との定期戦まで猶予がある。1分、1秒たりとも無駄にはしない。
「人生を豊かにする」というチームの理念に基づき、残りの時間で4年生の知識や技術、そして東大ラグビー部としてのマインドを受け継ぎ、更なる高みを目指して努力していくことが僕たち後輩の使命だ。
そしてゆくゆくは、対抗戦Aの舞台でスイカのジャージを着て活躍する姿を見せたいと強く思う。
拙文をお読みいただきありがとうございました。
最後になりますが、石川さんをはじめとする4年生の先輩方、1年生の僕の生意気な意見を受け入れ、スイカを着る機会を与えてくださりありがとうございました。
明るくチームを盛り上げ、ここぞという時に素晴らしいプレーを見せてくれた頼もしいその姿にいつも憧れを抱いていました。絶対に追い付いて、越えてみせます。残された時間は短いですが、まだまだよろしくお願いします!
僕以降のリレー日記は、4年生の最後のリレー日記になります。想いの詰まった文章になると思うので、是非ともお読みください。
トップバッターは、対抗戦Bを語ろうという2ちゃんねるのスレッドに「東大医学部の14番荒木、はええ!」と書き込まれてしまうほどの俊足でトライを量産する荒木さんにバトンを渡します。
金星
投稿日時:2018/11/27(火) 21:04
いかつい見た目とは裏腹にとてつもなく礼儀正しい岡本からバトンを受け取りました、3年の河合です。
ラグビー界では2015年のW杯で日本が南アフリカに勝ったり、今年ではアイルランドがオールブラックスに初戦から111年、29戦目にして初勝利をあげたりしたことで、金星という言葉を聞くようになりました。
金星は元々相撲において平幕の力士が横綱に勝った際に用いられていましたが、そこから派生して勝てないと思われる相手に勝利した際に用いられるようになりました。アップセット、ジャイアントキリング、番狂わせなんて言ったりもしますね。
では、今年の対抗戦において東大の結果はどうなのでしょうか?
ここ数年の結果を見れば、一般的に一橋大学や武蔵大学に勝ったのは金星と言えると思います。またそれと同時にただの白星とも言えるのではないでしょうか?
というのも、金星とは勝てないと思われる相手に勝った際に使われるわけで、プレーヤー内では武蔵大学、一橋大学に勝てないと思ってプレーしてた人はいないという簡単な理由からです。
結局のところ、第三者的立場から見れば金星、当事者的な立場から見れば白星と言えそうです。
どこまでが当事者なのか第三者なのかは難しいところですし、かく言う自分も試合には出ていなかったので微妙な立場ではありますが、個人的には白星だと考えています。
色々な考え方があり一概には言えないので、一個人の意見として軽く見ていただければと思います。
アイルランドがオールブラックスに勝ったという記事を見た際に、ふと思ったことを書いてみました。アイルランドの選手がどのように考えていたのか聞いてみたいものです。
さて今年の対抗戦について少し考えたわけですが、11/25をもって今年の対抗戦が終わり、シーズンとしては残り約1ヶ月となると同時に、来シーズンに向けて色々と始動し始めています。
残り約1ヶ月、さらには来シーズン以降も応援のほど宜しくお願いいたします。
次は、1年生ながら対抗戦全試合出場の1年杉浦にバトンを渡したいと思います。
覚悟
投稿日時:2018/11/23(金) 10:00
いつも素敵な笑顔で挨拶をしてくださるともかさんからバトンを受け取りました。
1年の岡本です。
僕は日頃から自身の感情や意見を言語化して周りに伝えることが得意でないので読みづらい文章となってしまうかと思いますが最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。
現在僕がこの文章を書いている日(11/23)にちょうど早慶戦を現地で観戦してきたということもあり、今回は僕が「大学でラグビーを続ける上での覚悟」について考えるきっかけとなった現在早稲田大学でプレーをしている中高時代の先輩にまつわる話をしようと思います。
その先輩は僕より一学年上で昨年早稲田のラグビー部に入部した当初は浪人期間のブランクがあったことからプレーヤーを一度は諦め、トレーナーとして入部したそうですがもう一度フィールドに立ちたいという想いから今シーズン再びプレーヤーに復帰しました。ただでさえ厳しいと耳にする早稲田の新人練習を2年間のブランクを経て乗り越え、全国屈指の人材が集まる中で赤黒ジャージを目指そうと決意した先輩の姿を目にしたとき、僕の中に浮かんだ問いは「東大に入って再びラグビーをしている自身にはどれほどの覚悟があるのだろうか」というものでした。
「ラグビーをするために大学に入ったわけではない」だとか「早稲田と東大では求められているレベルが違う」などと自身に言い訳をすることの方が簡単ですが同じく大学でラグビーをする以上は強い覚悟を持って4年間やり通さなければ強くなることはできないし「豊かな人生を実現する」という東大ラグビー部の理念を実現することができないのだと先輩の姿を通じて気づくことができました。
かくいう僕自身も上手くいかないことがあれば落ち込んで日々のトレーニングなどに身が入らずつい疎かにしてしまうこともありますが、そうした辛い時こそ「覚悟」を思い出してこれからも努力していきたいです。
拙文にお付きあい頂きありがとうございました。
次は部室の主と噂される3年生の河合さんにお願いいたします。
朝の顔
投稿日時:2018/11/21(水) 21:08
柔和な優しい笑顔が印象的でありながら、真剣で厳しい目線も持つ先輩、のむさんからバトンを受け取りました、2年スタッフの木下です。
部室前の大きな木1本に、そんなに葉っぱがついていたかと驚かされるほどの落ち葉をいつも綺麗にしてくださり、ありがとうございます。
そんな秋を感じさせる大きな木の下で、私たちが朝練習前に水の準備をしていると、プレーヤーたちが自転車で、歩いて、同期と、先輩後輩と、次々にやって来る。まだ目覚めきっていない眠そうな顔だったり、朝から周りを沸かせる寝癖だったり、嬉しいことがあるのだろうかニヤニヤしながらだったりして部室にやって来る。
わたしは、そんな彼ら1人ずつに「おはよう」「おはようございます」と声をかけるようにしている。
挨拶については、私が覚えている限りでも、マナーである、コミュニケーションの基本である、防犯対策にもなる……と色々教えられて来た。私は何がきっかけだったか、小さい頃から挨拶とありがとうだけはどんなに眠たくても、機嫌が悪くても、相手と仲違いしている時でも、必ず欠かさないように心に決めている。
私がこれらにこだわる理由は様々あるが、とりわけ、1番簡単にみんながしあわせになれると思うからである。
しあわせ、とまで言うと言い過ぎかもしれないが、怒った顔でおはようやありがとうを言う人はあまり見たことがない。言われた方も嫌な気持ちになることはなく、私の場合はむしろ嬉しく思う。少なくとも、笑顔をもたらすきっかけの一つではあるだろう。
対抗戦が始まってから、青山監督がいつも「良いチーム」になることを強調してくださる。その中でも、「元気な挨拶は必須です」との言葉をいただいた。
試合の写真を見てみると、実際に勝った試合の時にはアップ前、鮮やかなピンクのアップTに身を包んでいる時から、全体的に明らかに笑顔が多い印象がある。結果論ではあるが試合の前のみんなの表情が試合の結果を決めているかのようにも感じる。まさに笑う門には福来たる、ということわざそのもののような感じがする。
元気な挨拶は笑顔をもたらし、笑顔は福をもたらすその好循環が私たちをさらに「良いチーム」にしていく。さらに自分が幸せであれば周りを攻撃することもなくなり周囲と互いに高め合うことができる。
私もやはり挨拶をする習慣のおかげでいつも笑顔で居られるように感じる。
まだあまり親しくない相手であれば少し心の壁が拭われるような気がするし、親しい間柄であればよりオープンマインドになって素直になれる気がする。朝の挨拶は1日を明るい気持ちで始めさせてくれるし、夜の挨拶は気持ちを穏やかにしてくれる。
特に1人暮らしが多いラグビー部員にとっては、朝部活に来た時の「おはよう」から1日がスタートする人も多いのではないだろうか。朝1番に顔をあわせるラグビー部員がお互いに明るく挨拶をかわすと、1日明るくフレッシュな気持ちで過ごすことができるような気がしませんか…!
そんな笑顔習慣を、1日のはじまりに皆さんもぜひ!
次はファンキー過ぎる見た目とそのインパクトをも忘れさせるほどの優しさを持ち合わせる岡本くんにバトンをつなぎます。
練習の残りの荷物を片付ける時、毎回部室まで運ぶのを手伝ってくれる岡本くん、いつもありがとう…!
PRAYING RUN
投稿日時:2018/11/20(火) 21:00
駒場の銀杏並木も色づいたこの季節、朝は少しずつ暗く、冷え込むようになってきた。寒さを感じながら自転車を走らせ、グラウンドに到着すると、部室の前にはたくさんの落ち葉が降り積もっている。夏に手術をしてから怪我人として過ごしている僕の部活での一日の始まりは部室や周辺の掃除から始まる。その中でもこの時期は特に落ち葉掃除に悩まされる。しっかり掃除しても、翌日部活に来ると落ち葉はまた辺り一面に降り積もっているので毎日同じことの繰り返しだ。リハビリでも似たような思いを感じる。可動域を取り戻すために毎日必死にストレッチやマッサージに取り組んでいる。しかし、夜寝る前に十分にほぐせたと感じても、寝て起きると元のように固くなってしまう。
そんな日々に、結果の見えない努力を続けることの辛さを痛感させられる。
毎日努力しても思うようには結果がでない。これは程度の大小はあれどの世界でも直面することであろう。その中でもがきながら、試行錯誤しながら継続する経験が、「豊かな人生」につながるはずだと思って頑張っている。
そんな日々の中でも頑張る励みとなっている、UVERworldの音楽について紹介したい。UVERworldのVocalのTAKUYA∞は、パフォーマンスを上げるために毎日必ず10km走ることを継続していて、それはライブの日だろうが、自分の誕生日だろうが、必ず走っているそうだ。そんな彼の作った曲「PRAYING RUN」の、「努力をしても夢はかなわないかもしれないけど、できることは全部やって、奇跡が起こることを祈りながら走り(努力し)続ける。いつか誰もが驚くような奇跡が起きたとしても走り続けてきた自分だけは驚かないだろう。起こるべき奇跡が起きただけだ。」という強いメッセージにはいつも勇気をもらっている。。
僕に残された大学ラグビーもあと1年ほど。残された時間を全力で走り続けていきたい。
次は、キラキラしたもの大好きなイマドキ女子大生のともかにお願いします。
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