ラグビー部リレー日記

井戸の中

投稿日時:2016/03/10(木) 23:51


見るからに妖しいオーラを放つ太田からバトンを受け取りました、新3年の平田です。

去年の東北大戦のアフターマッチファンクションで何気なく「ラグビー楽しい?」と相手方に聞いたことがある。ラグビーのつらさを話のネタにしようと思って聞いたのだが、予想に反して東北大のプレイヤー方はみな「つらいけど楽しい」と口を揃えた。当時の自分にとってラグビーはただただ辛くハードで、日々の練習に耐え続けるだけだったので非常にこの返事に驚いた。楽しいという発想すらなかった。

他大との合同練習の後だったか。具体的には覚えていないが、あるコーチが全体にこんなことを言った。「お前たち東大は暗い。何年も前からそうだ。井の中の蛙だから気づいていない」と。東大ラグビー部の人たちはみんな明るい性格だし、練習中もお互いを励まそうと声を掛け合っていて良い雰囲気だと考えていたから心外だった。良い雰囲気だから良い結果が出るはずだと言ったら、結果は出ないだろうと言われ、少し腹が立った。

東大ラグビー部に出会って2年が経った。入部した当初は東大ラグビー部という全く新しい環境やそのレベルの高さに興奮し、そこでプレーする自分に明るい未来を感じた。しかし2年という月日は東大ラグビー部に慣れるのに充分だった。今の自分はかつて灘でプレーしていた自分とはいい意味でも悪い意味でも違うと何となく感じているが、昔の自分はもうはっきりとは思い出せない。だから東大ラグビー部や今の自分がどんな状態でどんな特徴か把握できない。

今の自分の状態や環境を変えるためにはやはり外を知らなければならないと、先に挙げた2つの例のような様々な機会を通じて思い知らされた。外というのは他のプレイヤーや他大のラグビー部はもちろん、高校や社会人のラグビーチーム、オルソのラグビー理論、ゴールドジム、もしかしたら東大の他の運動部かもしれないし、運動部じゃないかもしれない。外の世界は数えたらキリがない。外を知らなければ今の問題に気づきすらしないし、今を良くすることなんて出来るわけがない。そしてこれまでの2年間、自分はその努力を一切しなかった。

2年間自分の基準では正しいというレベルで頑張ってきた。でも結果がそれを否定してしまった。井の中でこれが正しいと蛙が鳴いているだけだったのだろう。だからこそ今年は自発的に外のことを勉強したいと思う。そしてそれを自分には上手く取り入れ、他人には押しつけないように提示し続けたい。それが今年のChallenge 。

次は、そろそろ何か事件を起こすのではないかと密かに期待している、新2年の城戸さんにバトンを回したいと思います。

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