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ラグビー部リレー日記
超変革
投稿日時:2018/04/18(水) 23:24
エルゴマシンを愛して止まない石川よりバトンを受け取りました川北です。今回は私の趣味の話から入りたいと思います。
ラグビー部で私と親しい人なら、私がプロ野球の阪神タイガースの大ファンであることはよく知っている。産まれた時から21年間ずっとファンであり、最近の多忙な毎日の中で試合を全部見ることはさすがに叶わないが、それでも結果は毎試合必ずチェックせずにはいられないほどである。
12年優勝から遠ざかっている阪神は、昨年セリーグ2位とそこそこ健闘した。金本監督就任から2年目となった2017年シーズンは、1年目に引き続き若手選手を積極的に起用し、彼らが一定の成果を上げたことで2年ぶりにAクラスに返り咲いた。ローテに定着し二桁勝利をあげた秋山、規定に到達し20本塁打を放った中谷、ルーキー大山、小野、糸原の活躍など枚挙にいとまがない。首位を独走した広島には遠く及ばなかったものの、若手選手の台頭とチームの躍進に多くのファンは熱狂したのではないだろうか。
若手選手だけでなくベテラン選手も活躍した。FA戦士糸井、キャップテン福留、生え抜きスターの鳥谷、大黒柱のメッセンジャー、そして中継ぎ陣。若手とベテランの活躍が上手く噛み合った結果の大躍進といえよう。
一方で中堅選手の活躍にはあまりスポットが当たらなかった。若手と比べるとどうしても見劣りするし、スター性があるわけではない。またどちらかというと地味なプレースタイルの選手が多く、大衆受けしなかったからかもしれない。
しかし中堅選手も負けじと活躍した。9年目の上本はキャリアハイに近い好成績でほとんど離脱することなくシーズンを終え、前田大和は若手とレギュラー争いをしながら打撃では自身最高の成績を出した。藤川俊介は逆に若手選手からレギュラーの座を奪い返し、3割を超える打率とパンチ力を見せつけた。彼らの活躍がなかったら、チームや若手の活躍はなかったかもしれない。
取り上げられることは少なかったが、彼らの活躍が評論家の目にとまることもあった。ほとんどの評論家は彼ら中堅選手の活躍の要因を、金本監督による恐怖政治、そして若手選手台頭によって尻に火がついたからだと分析していた。それはもちろん確かな要因ではあるが、私はなにか別の要因があるのではないかと考えた。
彼らは過去数年も一軍選手として出場していたが、スター選手ではなかったし飛び抜けた成績を残していたわけでもない。しかしプロで10年前後生き残ってきたわけであるから、少なくともスキルの面では優れたものを持っていたのだと思う。
金本監督は就任時に若手起用の他にフィジカル面での強化というものを掲げた。本人は現役時代から監督になった後も誰よりもウェイトトレーニングに取り組むほどの筋トレ教であり、球団に設備を整えさせて選手にフィジカル強化を課したのである。
2年目に入りその成果が徐々に現れてきた。今までスキルしか持っていなかった中堅選手達が、監督の鋼メンタルとフィジカルという武器を新たに獲得した。その結果、一軍で確かに活躍できる選手となれたのである。心技体とはよく言われるが、どれかひとつでも欠けていたら残りの二つを活用することは難しい。昨年の阪神は心技体がすべて揃ったチームだったと言えよう。
「超変革」、2017年に金本阪神が掲げたスローガンである。このスローガン通りに阪神はかつてない変革をとげた。そして今、東大ラグビー部にも変革が求められている。今年は体制も変わり、部の雰囲気も変わったと思う。あとは我々部員ひとりひとりが、どれだけ変われるか、どれだけ努力できるか。秋に成果を出す道筋は見えている。それに向かって心技体すべての面で努力を重ねていこう。
私の趣味の話に長々と付き合わせてしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございます。次は高校の後輩で少し性癖が歪んでいるらしい2年山本にお願いしたいと思います。
ラグビー部で私と親しい人なら、私がプロ野球の阪神タイガースの大ファンであることはよく知っている。産まれた時から21年間ずっとファンであり、最近の多忙な毎日の中で試合を全部見ることはさすがに叶わないが、それでも結果は毎試合必ずチェックせずにはいられないほどである。
12年優勝から遠ざかっている阪神は、昨年セリーグ2位とそこそこ健闘した。金本監督就任から2年目となった2017年シーズンは、1年目に引き続き若手選手を積極的に起用し、彼らが一定の成果を上げたことで2年ぶりにAクラスに返り咲いた。ローテに定着し二桁勝利をあげた秋山、規定に到達し20本塁打を放った中谷、ルーキー大山、小野、糸原の活躍など枚挙にいとまがない。首位を独走した広島には遠く及ばなかったものの、若手選手の台頭とチームの躍進に多くのファンは熱狂したのではないだろうか。
若手選手だけでなくベテラン選手も活躍した。FA戦士糸井、キャップテン福留、生え抜きスターの鳥谷、大黒柱のメッセンジャー、そして中継ぎ陣。若手とベテランの活躍が上手く噛み合った結果の大躍進といえよう。
一方で中堅選手の活躍にはあまりスポットが当たらなかった。若手と比べるとどうしても見劣りするし、スター性があるわけではない。またどちらかというと地味なプレースタイルの選手が多く、大衆受けしなかったからかもしれない。
しかし中堅選手も負けじと活躍した。9年目の上本はキャリアハイに近い好成績でほとんど離脱することなくシーズンを終え、前田大和は若手とレギュラー争いをしながら打撃では自身最高の成績を出した。藤川俊介は逆に若手選手からレギュラーの座を奪い返し、3割を超える打率とパンチ力を見せつけた。彼らの活躍がなかったら、チームや若手の活躍はなかったかもしれない。
取り上げられることは少なかったが、彼らの活躍が評論家の目にとまることもあった。ほとんどの評論家は彼ら中堅選手の活躍の要因を、金本監督による恐怖政治、そして若手選手台頭によって尻に火がついたからだと分析していた。それはもちろん確かな要因ではあるが、私はなにか別の要因があるのではないかと考えた。
彼らは過去数年も一軍選手として出場していたが、スター選手ではなかったし飛び抜けた成績を残していたわけでもない。しかしプロで10年前後生き残ってきたわけであるから、少なくともスキルの面では優れたものを持っていたのだと思う。
金本監督は就任時に若手起用の他にフィジカル面での強化というものを掲げた。本人は現役時代から監督になった後も誰よりもウェイトトレーニングに取り組むほどの筋トレ教であり、球団に設備を整えさせて選手にフィジカル強化を課したのである。
2年目に入りその成果が徐々に現れてきた。今までスキルしか持っていなかった中堅選手達が、監督の鋼メンタルとフィジカルという武器を新たに獲得した。その結果、一軍で確かに活躍できる選手となれたのである。心技体とはよく言われるが、どれかひとつでも欠けていたら残りの二つを活用することは難しい。昨年の阪神は心技体がすべて揃ったチームだったと言えよう。
「超変革」、2017年に金本阪神が掲げたスローガンである。このスローガン通りに阪神はかつてない変革をとげた。そして今、東大ラグビー部にも変革が求められている。今年は体制も変わり、部の雰囲気も変わったと思う。あとは我々部員ひとりひとりが、どれだけ変われるか、どれだけ努力できるか。秋に成果を出す道筋は見えている。それに向かって心技体すべての面で努力を重ねていこう。
私の趣味の話に長々と付き合わせてしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございます。次は高校の後輩で少し性癖が歪んでいるらしい2年山本にお願いしたいと思います。
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