ラグビー部リレー日記

サバイバーズ

投稿日時:2020/03/16(月) 19:37

いつも不思議な言動で場を沸かせる五島くんからバトンを受け取りました、四年の倉上です。



 



【サバイブ】



自分の達成したいことに向けて、人に先んじて行動をすること。またそのさま。東大ラグビー部内のみで意味が通じる。サバイブする人を「サバイバー」と呼ぶ。





こちらの「サバイブ」という語彙は、私たち四年生の学年内で生まれ、瞬く間に部内に広まったワードです。誕生から2年経った今も、親しみを持って部員たちに用いられています。使い方は本当に人それぞれですが、例えばある同期とウエイトを一緒にしようと約束していたときなどに使えます。



「お前、今日一緒にウエイトするよな?」



「あ、ごめん今日勉強したいから昨日やったわ。言うの忘れてた。」



「うわ!サバイブされた!」



このようにして「裏切り」的な意味で使われることが多いです。この例文では、勉強によって日々を充実させるために、人に合わせるのではなく自分のスケジュールで行動してしまった人が「サバイブ」として非難されています。確かに「先にウエイトする」ことを知らせていなかったことは非難されてもおかしくありませんが、私は彼の「自分のためになる時間の使い方をする」という姿勢は大いに評価されるべきだと思います。



そもそもこの「サバイブ」という言葉が部内に広まったのは、自分の意思で行動を決定できる人がまだまだ部内に少ない証拠ではないかと思います。人と一緒じゃなきゃ嫌だとか、人に合わせたいと思っている人が多いからではないかな、と思ってしまうのです。かく言う私もよくこのワードを使って同期をイジっていますが、そのたびに「サバイブできる人は強いなあ」とも思います。サバイブせずにみんなと一緒にやった方が、幾分気は楽ですから。



少し話は変わりますが、先日テレビのドキュメンタリー番組で、ラグビー日本代表のトンプソン・ルーク選手の特集が組まれていました。その番組では、トンプソン選手のプレースタイルについて、「日本人よりも日本人らしい」という表現がされていました。これは「周りのために自己犠牲ができること」を指し示しているらしいのですが、こういった表現に私は少し悲しくなりました。トンプソン選手、ひいては全てのラグビー選手の自己犠牲は周りのためなのでしょうか。



もちろん自分だけのために体を張れるほど、私たちは強くありません。どこかでチームメイトのために、と思うこともあるでしょう。しかしその自己犠牲をした先に、誰にも味わえないような勝利の味、誰にも見られないような景色があることを、きっとトンプソン選手のようなトッププレーヤーは知っているのでしょう。誰のせいにもせず、自分が本気で達成したいと思ったことに向かっていける強さが彼らにはあるのです。



自分が実現したい未来は何なのか、それを実現するためにみんながラグビー部で活動をする。そんな部活でありたいといつも思います。そのために私たちは、やるべきこと、やりたいことを明確にして、意思を持って行動できる強い人間にならなければいけません。みんながそうなれば、「サバイブ」という言葉も、必要なくなるのかもしれません。



四年生としてのこれからの一年間、部員全員が高いモチベーションで部活にコミットし、目標に向かって自ら決定できるような集団を作っていきたいです。最高の「サバイバーズ」に、いつかなるために。



次は、「シュウ様」という愛称で親しまれ、一部では王子様的人気を誇る、大山くんにバトンを回したいと思います。

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