ラグビー部リレー日記

根性

投稿日時:2021/11/15(月) 17:12

ごたつさんからバトンをもらいました1年の塩谷です。ごたつさんは弾丸のような突進をいつも見せてくれますが、尊敬しているイチローの背番号を後輩に取られてやきもちを焼いたという噂のかわいらしい一面もある先輩です。この部活には野球部出身者が意外と多く、東大ラグビー部野球セクションを作りたいと日々思っているので、その時には堂々と背番号「51」をつけて欲しいです。



中学時代僕は野球部だったのですが根性論というものが嫌いでした。これはキャッチャーというポジションがそうさせたのかもしれません。常に全体を見渡し、熱くなりやすいピッチャーという存在を相方にしながら冷静でいなければならない扇の要、それがキャッチャーです。そのため、「気持ちが強い方が勝つ!」と言われると、「何言ってんだよ、実力と頭脳だよ」そう思っていました。3年生最後の夏、いきなり強豪と試合することとなりました。僕はいつも通り考えて試合をすれば"いい試合"にはなるだろうと思っていました。しかし、試合前にエースの球をいつも通り受けていたら、いつもより重く感じたのです。いざ試合が始まると彼はいつも以上に声を枯らせて味方を応援し、ヒットが出れば飛び跳ねて喜んでいました。そんな気持ちが伝染したのか、次を託されたピッチャーも強い球を投げ込み、守備でもいいプレーが出始めました。僕たちのチームは最終的に逆転して勝つことが出来たのです。この時僕は、気持ちって何か力があるのかもしれないと思うようになりました。



これはスポーツから離れてからも同じでした。高校では社会部で様々なプレゼンの機会がありました。相手は自治体や企業で実際に前線で働いてる方々、世界を飛び回って活躍されている方々などでしたが、どれだけ数字を並べても結局最後に彼らを動かしたのはいつも気持ちでした。どれだけ自分たちの気持ちを伝えられるかの勝負でした。



この"気持ち"は僕がラグビー部に入部した理由のひとつでもあります。まだ入部を迷っていた時に同じように迷っていた1人の同期が、「未経験者として経験者を超えてグラウンドでプレーしたい」と言っていたのを聞いて、「こいつと一緒にプレーしたい」と思えたのがきっかけです。昔の僕なら何青臭いこと言ってんだよと思っていたかもしれません。でも今ではどんなに青臭い言葉でも、使い古された言葉でもそれが人を変えることを学びました。



いつもトークで出てくる強いプレーというのは気持ちが1番現れるところだと思っていて、それは始めたばかりでも経験者に勝てる部分だと思うので、ガンガン強いプレーをしていきたいと思います。もちろん根性だけで上手くなれるわけもなく、考えて練習した上で普段からの気持ちが自然と出ることが大事だと思うので、冷静さも失わないようにしていきます。飛び飛びに話を書いてしまいましたが、僕の気持ちの整理と思って温かい目で読んでいただけていれば幸いです。



次は廣瀬さんにバトンを渡します。ラ・サール高校出身の1年が廣瀬さんに怯えてるという噂を耳にしました。DL期間に良くしてもらった僕にはまだ優しい先輩に見えてます。まだ廣瀬さんのプレーを見たことがないので、優しくて強い姿を見れる日を楽しみにしています。

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