ラグビー部リレー日記 2016/11

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大好き

 written by 宮原 健 投稿日時:2016/11/17(木) 22:21

チーム内で対抗戦得点王の三浦からバトンを受けた宮原健です。今日は三浦とジムに行きご飯を食べました。明日も三浦とジムに行きご飯を食べることでしょう。いつもそうです。楽しいです。



最近思うことを言います。

ラグビーが大好きです。

ずっとラグビーしてる人間ですからラグビーが好きなのは当たり前ですが、最近は特に大好きが強まってます。


見るのが大好きです。

今年は今までの人生で一番ラグビー見てます。

Super Rugbyは身体能力やフィジカル、スキルなどすべてが人間離れしていて惹きつけられます。LionsのDe KlerkとJantjiesのコンビネーションは素晴らしかったですね。

トップリーグも面白いです。セットピースで勝負するヤマハ、フィールドを広く使うサニックスなど、今年は各チームが自分の色をよく出して勝負していて楽しいです。

大学生になってからは、大学ラグビーを見るときには、選手紹介で同じポジションの選手の体重を必ずチェックしています。トップクラスのLOは100キロ前後ある人がほとんどです。僕はまだまだです。頑張ります。

年末年始で私が一番楽しみな花園の代表校が続々と決まっています。圧倒的優勝候補の東福岡を倒す高校が現れるのか…開幕が待ち遠しいです。


プレーするのも大好きです。

スクラムが押せると気持ちいいです。
ラインアウトが取れると高まります。
コンタクトプレーで相手に勝つと興奮します。

春シーズンや夏合宿で積み上げてきたものを最近になってようやくチームとしても個人としても試合で発揮できるようになり、結果も伴ってきました。

特に夏合宿で朝日大に、対抗戦で成城大、上智大に終盤逆転勝ちしたときはこみ上げるものがありました。

確かにラグビーの練習はしんどいです。
しんどすぎて練習に行くのが嫌になった時期もありました。
でもやっぱり大好きなスポーツです。
見ればワクワクする。
勝てば感動を覚えて涙を流せる。
こんなにも夢中になれるものは私にはラグビー以外にはありません。

そんな大好きなスポーツを私が最近もっと好きになれているのは、素晴らしい人たちの下でラグビーに関われているからです。

いつも指導していただいている監督、コーチ陣の皆さん。どんなにしんどい時も前を見て声を出して練習を引っ張ってくれた四年生。

この人たちのおかげです。

では私にはこの人たちのために何ができるか。

残されたシーズン、感謝を全力のプレーで示し、試合に勝つ。

これだけです。やってみせます。泣かせてみせます。


長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次は武蔵戦での復帰を狙う宮原悠太さんです。
梅干しおにぎりが大好きだそうです。

ワンチーム

 written by 三浦 太郎 投稿日時:2016/11/15(火) 23:00


頼れるフランカーの松永さんからバトンを受け取りました、2年の三浦です。進振りで進学先が決まったことで本郷キャンパスに通うようになり、忙しくも新鮮な日々を過ごしております。
 
 先日の上智大学戦の応援に来てくださった皆様、ご声援ありがとうございました。非常に苦しい試合展開でしたが、なんとか勝利することができて安心しています。
 今まで主力として活躍してきた選手を多く欠いたなかでの試合で見えて来たものは、真のチーム力であったように思います。普段はリザーブやメンバー外のプレーヤーの働きがなければ、今回の勝利を勝ち取ることはできませんでした。
 特に主将を中心とした4年生の先輩方の身を呈した働きは、チームを鼓舞し勝利を引き寄せたように感じます。
 
 結果が1点差だったこともあり、プレースキックのキッカーを務めた私に、試合後に「マンオブザマッチ級の活躍だった」というような声をかけていただきました。私のプレーを評価していただけたことは大変嬉しいことです。しかし、プレースキックはトライをしないことには蹴ることができません。そのため、本当に評価されるべきは私にキックを蹴るチャンスを与えてくれたチームのメンバーであると思いますし、また私自身もチームに感謝したいと思います。
 
 今シーズン、駒場グラウンドでのホームゲームは上智大学戦で最後となってしまいました。しかし、試合はあと3つ残されています。その全てに勝利し、今年のチームが素晴らしいチームであったことを皆様にお見せできるように、残りのシーズンも全力で戦っていきたいと思います。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。次は、ジムでのウエイトトレーニングにアルバイトに、とほとんどの時間を一緒に過ごしている、同期の宮原健に回します。
 

怪我

 written by 松永 迪之 投稿日時:2016/11/14(月) 00:00

ラグビー愛に溢れている前川君からバトンを受け取りました3年の松永です。
怪我について書きたいと思います。

「注意一秒怪我一生」という言葉がある。その言葉の通り注意を一秒怠ることが一生ものの怪我にもつながるということを表す。これは小学生のころちょっとした不注意で左足薬指の間接を陥没骨折したときに担任の先生にかけられた言葉だ。それは本当に浅はかな行動が生んだ骨折だった。全治2ヶ月、運動が満足にできるようになるまで半年もかかった。そのせいで楽しみだった運動会にも出られず、外からただ眺めることしかできなかった。その当時怪我をして思ったことはただただあの一秒の後悔しかない。
しかし、最近また怪我をした。本当に一瞬の出来事だった。練習中におきた完全なる自損事故だ。大事な対抗戦の前日、いつもより軽く感じられた体に調子にのり、普段はできないようなことをやろうとしてしまった。そして足首は無惨にくだけ散った。一秒の注意で防げたはずの怪我だった。練習を離脱している間、チームがこんな大事な時期に自分は何をやってるんだという思いしかなかった。悔しさと無力感が募るばかりでなにもできない。こんな思いはもういらない。怪我なんてするものじゃない。だから、もっと強くならなければいけないと思った。一秒の不注意がもたらす自損事故はもとより、一瞬の意識の差で決まる試合のコンタクトフェイズでも負けないプレーヤーになることを強く思った。
残る対抗戦はあと一試合。そこでこの期間での成長をぶつけ、相手を圧倒する。そのためにあと二週間、万全な状態で臨むべく準備していくことにする。

お読みいただきありがとうございました。次は今日の試合で勝利に多大なる貢献をしてくれた三浦君にお願いしたいと思います。
 

レクレーショルなゲームの特質と伝統

 written by 前川 涼 投稿日時:2016/11/11(金) 21:35

フロントロー随一のフィットネスを誇る同期の文からバトンを受け取りました前川です。
 
今年の東大ラグビー部はすごくラグビーを楽しんでいると思う。
それは他ならぬ棚橋主将が一番ラグビーを楽しんでいるように見えるからでもあるが、部員全員がプレーについて意見を言いやすい空気がただよっているし、コーチの方々もラグビーについて考えることを楽しみにグランドまで足を運んでくださってるらだとも思う。こんなことを考えていると、純粋にラグビーを楽しむことって素晴らしいなと改めて思い、久々に回ってきたリレー日記にこの思いを連ねたい。
 
近年のラグビーは急速に商業化が進んでいる。
ワールドカップにおいて昨年の日本代表が結果を出せたのも、もちろん選手の多大なる努力の成果でもあるが、潤沢な資金による部分もかなり大きかった。世界のラグビー界を見てみると、ティア1の国の代表は勝つための強化資金を手に入れるために目の色を変えている。あの伝統あるオールブラックスの代表ジャージにAIGのロゴが入ったのは記憶に新しい。
こんな世界のラグビーの潮流にのって、日本もさらなる商業化への道のりを進んでいる。ワールドカップ後はテレビへの露出も増え、協会は失敗したとたたかれながらも、観客数を増加させた。私立大学は潤沢な資金を背景にラグビー部を強化し、施設を充実させ、宣伝効果を期待している。帝京大学などはその象徴ともいえると思う。社会的に地位の高いプレーヤーを尊重し労働者階級を排した側面もあったアマチュアリズムを排斥した、プロ化・商業化が世界的なラグビーの普及のためには必要不可欠であったことは間違いない。
しかし、いまだにワールドカップでは選手がスポーツメーカーのロゴのついたものを自由に着用することを厳しく規制するし、ルーマニアやナミビアなどアマチュアリズムが根強く残る国の試合にも多くの観客がつめかけ、彼らの活躍には敵味方なく称賛の言葉が贈られる。
なぜだろうか。
それは間違いなくラグビーの根本が紳士のスポーツであり、純粋に、ただ純粋に楽しまれるべきものであるからだ。行きすぎたプロ化はラグビーをラグビーでなくしてしまうだろう。
ラグビー憲章のおわりにはこんな一節がある。
 
ラグビーはプロフェッショナルの時代の到来を完全に受け入れるようになったが、リクレーショナルなゲームとしての特質と伝統は残っている。伝統的なスポーツの特質の多くが弱められ、あるいは疑われる時代にあって、高い水準のスポーツマンシップ、倫理的な行動、そしてフェアプレーを維持する能力をラグビーが有することを、ラグビーは真に誇りに思う。
 
ぼくは、日本においてこのレクレーショナルなゲームとしての特質と伝統を守るのが、国立大学でもっとも古くからラグビーを楽しむ東大ラグビー部でなければいけないと思う。しかし、残念ながら東大ラグビー部はトップリーグ発足の2003年の前年の2002年に対抗戦B降格、その後1度も上がっていない。(もちろんトップリーグは完全プロ化されているわけではないが、日本ラグビーのプロ化への第一歩であったことは間違いない。)これは、日本のアマチュアリズムが商業化への流れに対抗できなかったことの象徴であり、先人たちが育んできたラグビーの魅力の一片を損ねてしまっていることの証である。
 
このままでは2019年のワールドカップ、日本のラグビーはなめられる。世界のラグビーファン達は自国のワールドカップでの活躍だけでなく、その国のラグビーのカルチャーを楽しみにして来るのだ。だからこそアジア圏、ティア2の国で初めての開催ということは大きな意味を持つのだ。僕は世界のラグビーファン達にワールドカップだけでなく、日本ラグビーのアマチュアリズムの象徴である東大ラグビー部が対抗戦Aグループの私立強豪校に物怖じせず立ち向かっているところを見てもらいたい。そして日本ラグビーの素晴らしさを目に焼き付けさせて帰ってもらいたい。
そのためには僕たちが4年生のときまでで対抗戦Aグループに昇格する必要がある。純粋にラグビーを楽しみに日曜日にラグビー場へ集まるすべてのアマチュアラガーマンを代表して、日本ラグビーのレクレーショナルなゲームの特質と伝統を守るチームとして、東大ラグビー部は対抗戦Aグループで戦わなければならない。そのためにレフェリーという立場ながらも日々努力していきたいと思う。
 
長文最後までお読みいただきありがとうございました。次は、次期首脳陣と呼び声高い松永さんにバトンを渡したいと思います。

パズル

投稿日時:2016/11/09(水) 11:01

 

ラグビーのプレーのみならず主務としてこの東大ラグビー部を支えてくださっている藤原さんからバトンを受け取りました、2年の文です。長かった夏が終わり、授業が始まって勉強と部活の両立に部員たちが精を出している今日この頃、私は進振りで経済学部に内定し13号館に通いつめる生活を送っています。

 そんな中先日経営の授業で面白い話がありました。その回は労働者の働く理由(モチベーション)についての回でしたが、それについて興味深い実験があったそうです。その実験は二人の被験者にパズルを制限時間を設けて(休憩時間10分を挟んで2時間)解かせる実験なのですが、一方の被験者にはといたパズルに対して金銭的報酬を支払い、もう一方には無報酬でただパズルを解かせたのでした。すると、後者は休憩時間中も休まずパズルを解いていたのに対し前者は休憩時間にはパズルに目もくれず休憩したと言います。本来パズルは解いた時の達成感が欲しいために、そして難しいパズルに挑戦すること自体に満足、効用を見出していたためにパズルを解いたのに、金銭報酬が支払われた途端そのパズルを解く目的が金銭報酬へとすり替わってしまうようです。

 金銭報酬のないアマチュアスポーツである大学ラグビーは実験で言う所のただパズルを解きつづけることと同じような側面を持っていると思います。大学生活の中でラグビーをすることに喜びを見出し、厳しい練習を経て試合での勝利に達成感を得ることを報酬とするのはアマチュアスポーツならではでしょう。僕もそのような”報酬”を得られるように日々の練習に取り組んでいきたいと思います。

 まとまりのない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。次は毎週末練習試合があるごとにレフェリーとして笛を吹き獅子奮迅の活躍を見せる同期の前川にバトンを渡したいと思います。

 

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怪我
2016/11/11(金) 21:35
レクレーショルなゲームの特質と伝統
2016/11/09(水) 11:01
パズル
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