ラグビー部リレー日記

トップダウン→ボトムアップ

投稿日時:2017/05/04(木) 13:50

 個人的に全幅の信頼を置いている3年鎌田さんからバトンをもらいました。2年「のおの」です。漢字の読みから考えるとのうのですが、戸籍のふりがなは「のおの」になっています。
 前回は同期は大事だという話を書いたので、今回はもう少し広げてチーム全体について書きたいと思います。
 

 先週のミーティングで新制度「スモールブラザーズ」(通称スモブラ)が導入されました。いわば縦割り班で、週に1回各班でトークの時間を設け、週ごとの反省や目標、感じたこと考えたことを学年を越えて共有しようというものです。ポイントはフランクに話すという点で、下級生の抱えている部に対する率直な意見や悩みを吸い上げようという意図があるようです。自分はこの制度に大変賛成です。それまでだとチームを動かしているのは4年生が中心でした。完全にトップダウン型の組織でした。チーム目標も4年生だけで決めて今シーズンのキックオフミーティングで「目標はもう決めたからついてこい」っていう状態でした。
 

 今回のスモブラ導入で下級生の意見が上級生に伝わり易くなったということがチーム全体の強化に直結すると思います。そもそもチームを構成しているのは4年生だけじゃなくて、全学年のひとりひとりです。ひとりひとりがチームの主人公です。脇役は一人もいません。今回の改革で各個人の意見がチーム運営に直接関わってくることになり、ひとりひとりはチームに対して今までよりも大きな影響を与えることになります。個人がさぼれば今まで以上にチーム全体に悪影響が出て、頑張れば今まで以上にチーム全体にいい影響が出ると考えれば、自然と、各個人のマインドチェンジを仕掛けられそうです。ひとりひとりがチームの主人公だという自覚を持てば、爆発的に練習の質もウエイトトレーニングの質も上がると思います。そういった理由から、首脳陣に任せきりなトップダウン型チームより、各個人がチームの主人公として意見を持っていて、それを頻繁に共有してより良いチームにしようと画策しているボトムアップ型チームの方が強いし将来性があるし、何より楽しいと思います。
 

 もう一つこの制度の気に入っている点があります。フランクに話すことを推奨している点がこの上なく好きです。これも間接的にチーム強化につながると思います。練習の質を左右する最も大きな要素はメンバー同士のコミュニケーションです。コーチが全選手のプレーを常に見ることは不可能です。そこで重要になってくるのが、そばでプレーしている他の選手の指摘です。厳しいことを他の選手に言わないといけないシーンが少なくないはずです。その時に少しでも「言い方に気をつけなくちゃ」と思った瞬間に無駄な心配が生じています。それによって指摘すべきタイミングを失ってしまうケースが容易に想像できます。ここで、先輩後輩関係なくフランクで仲の良い関係を築いていれば迷わず指摘できて練習の質を上げられると思います。要するにグラウンド内の練習の質はグラウンド外の時間で決まるということです。まして東大は文武両道で練習時間が他大と比較して少ないかもしれないですが、練習外の部分でチーム強化に気を配ればもっと大きく成長できると思います。信頼関係の強さとチームの強さは強い相関関係があると思います。その第一歩として、学年間の壁を出来るだけ低くすることにチーム全体で取り組み始めたことは間違っていないと思います。
 

 今の東大ラグビー部にはボトムアップ型の方が向いていることやチームには信頼関係が必要不可欠なことは、ちょっと考えればすぐ分かる当たり前のことかもしれませんが、チームの改善点を洗い出し対策を練りそれを具体的な制度として形にできたことはチームとして大きく前に進めた証拠だと思います。中心となってスモブラを導入してくださった4年平田さん樋口さん菅家さんおよび関わったその他の方々には感謝しきれないです。

 

次はこれまた個人的に信頼できる先輩で、心地よい兄貴風を吹かしてくれる3年吉村さんにバトンを回したいと思います。

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