ラグビー部リレー日記

「どうやって上に上がるの?」その驚きの答えとは

投稿日時:2022/08/25(木) 00:19

同じ23歳のいわくだり君からバトンを受け取りました、精神年齢は5歳か4歳くらいのごしごしです。一応僕の方が先輩ですが、いわくだり君は僕よりしっかりしています。彼は電車を一本逃してしまうと朝練に間に合わないほど家が遠く、通学時間は二時間近くもかかるそうです。また、彼はとても長い間、怪我人として黙々とリハビリに励んでいます。そんな逆境にもめげず、学校でも睡眠時間を確保するなどの工夫を凝らして頑張っているのを見て、さすが23歳はしっかりしているなあと感服しています。一方の僕は、既に23歳にもなって、説明書を読みながら抗原検査を一人でやることができず、周りの人に助けてもらうこともあります。僕も中学生くらいの頃は、10年後は立派な大人になっているのだろうと想像したものですが、現実は甘くありませんでした。24歳になるまでには検査キットが自力で使えるように頑張りたいと思います。

去年の秋のある日、僕は井の頭線吉祥寺方面の電車に乗っていました。その日は雨が降っていて気温が低く、また部活終わりだったので、東大ラグビー部のウィンドブレーカーを着ていました。七人掛けの端の席に僕は座り、その二つ隣には60代くらいのおじさんが座っていました。
おじさんはしばらくちらちらと僕の方を見ていました。永福町に着くと、おじさんは降りる時に僕に話しかけてきました。ラグビー部かと聞いてきたので、はいと答えると、続けて僕にこう言いました。
「早く上に上がれよ。」
このとき僕はこの言葉の本当の意味がわかりませんでした。上には荷物を置く網棚があります。網棚の上に登れということでしょうか。そうだとしたら一体なぜなのでしょう。全く意味不明で、脳内はすっかりパニックの状態のまま、おじさんは去っていってしまいました。
おじさんの言い残していったこの言葉がとても不思議だったので、どうしてそんなことを言ったのかしばらく考えていました。網棚の上に登ったらおそらく通報されてしまうのでやめました。しばらくして僕はひらめきました。おじさんの言った「上」は、地球の引力が働く方向と逆の方向ではなく、「上のレベル」という意味だったのだと。
東大ラグビー部は対抗戦Bグループに所属しています。「上」というのは電車の網棚ではなく、対抗戦Aグループのことだったのです。
おじさんはおそらく東大ラグビー部のファンで、昔は東大ラグビー部が対抗戦Aグループに所属していたが、近年Bグループに降格して以来Aに昇格出来ずにいることを知っていたのでしょう。だからこそ、僕のウィンブレを見て東大ラグビー部の人だと知り、激励の言葉をかけてくださったのでしょう。
言われたことの本当の意味を理解した僕は、僕たちのチームを応援してくださる人が身近にいることを実感し、とても温かい気持ちになりました。まずは入れ替え戦出場へ。今年こそ上に上がりましょう。

次は、とてもストイックな内藤にバトンを回します。彼は一見寡黙に見えますが、結構ユーモアがあって、ボソッと人のことをいじってくるのがうまいです。こんなことを言ってしまったので、どんないじりをされるのか楽しみです。

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