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ラグビー部リレー日記 2019/7
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サイクルロードレースの魅力
投稿日時:2019/07/14(日) 14:24
最近以前ほどTwitterが活発ではなくなったように感じる4年の秀鳳さんからバトンを受け取りました、2年の甲斐です。
リレー日記というと毎回ラグビーのことを書きがちですが、オフ期間である今マインドもラグビーから少し離れることも大切だと思ったので今回は僕の趣味について書こうと思います。
僕の趣味というのは自転車です。昨年末自転車の事故で顔面に大怪我を負い、先日も雨の日にスリップして膝に傷を作ったばかりなので最近他の部員からは「お前はもうチャリに乗るな」などと言われてしまうのですが、今回は乗る方ではなく観る方、つまりサイクルロードレースについてです。
皆さんはサイクルロードレースについてどのくらいご存知でしょうか?かく言う僕も未だにYouTubeの解説動画を見てやっと楽しめるくらいなのですが、自転車は思いの外奥が深く面白いスポーツなのです。
僕が1番驚いたのはサイクルロードレースがチームスポーツであるということでした。時に1日で200km以上も走るロードレースは1人ではなく、チームで力を合わせて走ることが必要不可欠なのです。
大まかに言うとチームの中には総合タイムでトップを目指す「エース」とエースのサポート役である「アシスト」と呼ばれる選手がいます。アシストは自分を犠牲にしてでもエースの為に体を張ることが求められます。例えばエースの風除けとなったり、自チームのエースを追走する集団の中に入ってスピードをコントロールしてエースに追いつかないようにしたり、逆に他のチームのエースを消耗させたりと、多くの役割があります。エースの自転車にメカトラブルがあった際には自分の自転車を代わりに差し出すなどというケースもあります。サポートを受けるエースは出来るだけ脚を温存し、レース終盤で勝負をかけるのです。自らを犠牲にサポートするアシストと、その献身に応えてチームを代表してレースを勝ちに行くエース。まさにOne for all, all for oneです。
この他にもチーム間の利害関係により生じる協調体制や、総合タイムの他にスプリントポイントや山岳ポイントの争いなど注目ポイントが盛り沢山ですが、サイクルロードレースを観る時はまずはエースとアシストのチームワークに注目すると楽しめるのではないかと思います。
最後に自分がサイクルロードレースにハマるきっかけとなった動画を紹介して終わりたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Wsd5CccCZDU&t=514s
かつてツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャなどの大きな大会をいくつも制したスペインの英雄コンタドールの現役ラストレースです。現役最後のステージ優勝をかけてアタックするコンタドールとチームの枠を超えてレジェンドをアシストする後輩たち、そして立ちはだかるライバルと、ロードレースの魅力が詰まった熱いレースとなっています。自転車面白そう!と思っていただいた方は是非一度見てみて下さい。そして更に興味のある方は現在世界的にも有名なツール・ド・フランスが開催中ですのでそちらもチェックしてみてください。
次はこの前九大戦の裏でノットメンツ練を切り盛りしてくれた頼もしい1年生マネージャーの1人、伊藤にバトンを渡したいと思います。
リレー日記というと毎回ラグビーのことを書きがちですが、オフ期間である今マインドもラグビーから少し離れることも大切だと思ったので今回は僕の趣味について書こうと思います。
僕の趣味というのは自転車です。昨年末自転車の事故で顔面に大怪我を負い、先日も雨の日にスリップして膝に傷を作ったばかりなので最近他の部員からは「お前はもうチャリに乗るな」などと言われてしまうのですが、今回は乗る方ではなく観る方、つまりサイクルロードレースについてです。
皆さんはサイクルロードレースについてどのくらいご存知でしょうか?かく言う僕も未だにYouTubeの解説動画を見てやっと楽しめるくらいなのですが、自転車は思いの外奥が深く面白いスポーツなのです。
僕が1番驚いたのはサイクルロードレースがチームスポーツであるということでした。時に1日で200km以上も走るロードレースは1人ではなく、チームで力を合わせて走ることが必要不可欠なのです。
大まかに言うとチームの中には総合タイムでトップを目指す「エース」とエースのサポート役である「アシスト」と呼ばれる選手がいます。アシストは自分を犠牲にしてでもエースの為に体を張ることが求められます。例えばエースの風除けとなったり、自チームのエースを追走する集団の中に入ってスピードをコントロールしてエースに追いつかないようにしたり、逆に他のチームのエースを消耗させたりと、多くの役割があります。エースの自転車にメカトラブルがあった際には自分の自転車を代わりに差し出すなどというケースもあります。サポートを受けるエースは出来るだけ脚を温存し、レース終盤で勝負をかけるのです。自らを犠牲にサポートするアシストと、その献身に応えてチームを代表してレースを勝ちに行くエース。まさにOne for all, all for oneです。
この他にもチーム間の利害関係により生じる協調体制や、総合タイムの他にスプリントポイントや山岳ポイントの争いなど注目ポイントが盛り沢山ですが、サイクルロードレースを観る時はまずはエースとアシストのチームワークに注目すると楽しめるのではないかと思います。
最後に自分がサイクルロードレースにハマるきっかけとなった動画を紹介して終わりたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Wsd5CccCZDU&t=514s
かつてツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャなどの大きな大会をいくつも制したスペインの英雄コンタドールの現役ラストレースです。現役最後のステージ優勝をかけてアタックするコンタドールとチームの枠を超えてレジェンドをアシストする後輩たち、そして立ちはだかるライバルと、ロードレースの魅力が詰まった熱いレースとなっています。自転車面白そう!と思っていただいた方は是非一度見てみて下さい。そして更に興味のある方は現在世界的にも有名なツール・ド・フランスが開催中ですのでそちらもチェックしてみてください。
次はこの前九大戦の裏でノットメンツ練を切り盛りしてくれた頼もしい1年生マネージャーの1人、伊藤にバトンを渡したいと思います。
春シーズンを終えて
投稿日時:2019/07/12(金) 13:53
去年まで参加していたテニスサークルには女子がおらず男子のみだったという硬派な五島から引き継ぎました、4年の中須です。
入部式の時に青山先生が、東大生の意識の高さは入学時がピークでありそれからどんどん下がっていく、という話をしてくださった。学業については個人的にも大変身につまされる話だが、部活動においては一般的にそれは逆のことのように感じる。部に在籍する期間が長いほどより組織への愛着は湧くだろうしより多くの先輩方の喜びと後悔を目の当たりにする。学年を追うごとに試合に出る機会も増えていくだろうし、当事者意識も強まっていくだろう。昔どこかで目にした言葉だが、大学ラグビーは良くも悪くも4年生のものである、という言葉が僕の頭の中には強く残っている。ただ、これは決して4年生による独善的なチーム運営を行おうということではなく、チームのカラーに最も強く影響するのは意図してもしなくても4年生であるということだと思う。4年生はチーム運営も行うが、それ以外の面でも下級生から見られているし評価されている。だからこそ大学ラグビーは4年生のものなのだろう。
去年の石川さんの代の努力のおかげで今年はチーム全体での当事者意識は、数値化して平均を取ると例年より高い方にあると思う。2年生も3年生も少なくとも僕の当時よりもずっとチームのことを考えてくれている。4年生の同期はチームを上手くマネジメントしようととても努力している。新歓の際、当部のアピールポイントとしてチームビルディングに力を入れていることが挙げられたが本当によくやってくれていると思う。
ここまで偉そうにチームの状況について述べたが、僕個人の春シーズンの取り組みについて振り返ってみると正直このチームにプラスに作用できていたとは胸を張っては言えない。特に春シーズン前半はディシプリン面でも4年生として模範となるどころか足を引っ張る側にいた。後半は取り戻そうと頑張ったもののまだ素晴らしい下級生の取り組みに見合うレベルには全く達していない。
対抗戦を控える夏秋シーズン、春以上に一丸となる必要がある。チームのためにできることを考え続けられるよう、再スタートを切りたい。恐らく次のリレー日記を書くときが最後になるだろう。その時には「みんな〇〇してくれた」ではなく「みんなで〇〇できた」と書けるようになることを宣言して、僕のリレー日記は終わらせていただきます。
次は去年の試合以降怖いキャラがかなり定着してしまっている2年の甲斐にバトンを渡します。
入部式の時に青山先生が、東大生の意識の高さは入学時がピークでありそれからどんどん下がっていく、という話をしてくださった。学業については個人的にも大変身につまされる話だが、部活動においては一般的にそれは逆のことのように感じる。部に在籍する期間が長いほどより組織への愛着は湧くだろうしより多くの先輩方の喜びと後悔を目の当たりにする。学年を追うごとに試合に出る機会も増えていくだろうし、当事者意識も強まっていくだろう。昔どこかで目にした言葉だが、大学ラグビーは良くも悪くも4年生のものである、という言葉が僕の頭の中には強く残っている。ただ、これは決して4年生による独善的なチーム運営を行おうということではなく、チームのカラーに最も強く影響するのは意図してもしなくても4年生であるということだと思う。4年生はチーム運営も行うが、それ以外の面でも下級生から見られているし評価されている。だからこそ大学ラグビーは4年生のものなのだろう。
去年の石川さんの代の努力のおかげで今年はチーム全体での当事者意識は、数値化して平均を取ると例年より高い方にあると思う。2年生も3年生も少なくとも僕の当時よりもずっとチームのことを考えてくれている。4年生の同期はチームを上手くマネジメントしようととても努力している。新歓の際、当部のアピールポイントとしてチームビルディングに力を入れていることが挙げられたが本当によくやってくれていると思う。
ここまで偉そうにチームの状況について述べたが、僕個人の春シーズンの取り組みについて振り返ってみると正直このチームにプラスに作用できていたとは胸を張っては言えない。特に春シーズン前半はディシプリン面でも4年生として模範となるどころか足を引っ張る側にいた。後半は取り戻そうと頑張ったもののまだ素晴らしい下級生の取り組みに見合うレベルには全く達していない。
対抗戦を控える夏秋シーズン、春以上に一丸となる必要がある。チームのためにできることを考え続けられるよう、再スタートを切りたい。恐らく次のリレー日記を書くときが最後になるだろう。その時には「みんな〇〇してくれた」ではなく「みんなで〇〇できた」と書けるようになることを宣言して、僕のリレー日記は終わらせていただきます。
次は去年の試合以降怖いキャラがかなり定着してしまっている2年の甲斐にバトンを渡します。
二十歳からのラグビー
投稿日時:2019/07/06(土) 22:27
僕より体が2回りくらい大きく、激しいコンタクトプレーで練習を盛り上げる3年の吉村さんからバトンを受け取りました、1年の五島です。非常に光栄でありがたいことに、1年生のトップバッターを任されました。特に同期の1年生の多くからは僕のリレー日記に大きな期待を寄せてくれているので、頑張って恥ずかしくない文章を書きたいと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。
振り返ってみるとラグビー部に入部したのがついこの前であるかのようにあっという間に3ヶ月弱が経ちました。先輩のやや強引な後押しを受け、入部届けを提出した瞬間を今でもはっきり覚えています。ラグビー部を入部すると決めたことは自分の中でとても大きな決断であり、周りの人たちにとってもかなり衝撃的な出来事だったと思います。
知らない方もいらっしゃると思うので言いますと、実は僕は2年生です。「え、さっきまで1年生って言ってたじゃないか、ボケてるのか?」という声が聞こえてきそうですね。僕は普段よくボケることでよく呆れられているのですが、今回はボケではなくてマジです。ふざけているように思われるかもしれないけれど本当のことを言うと、僕は2年生でもあり1年生でもあるのです。正確に言うと、普段は2年生だけど、ラグビー部では1年生なのです。
僕は今年の4月、2年生から入部しました。ただ、ラグビー部は1年目なので1年生という扱いになっています。聞いた限りでは僕みたいな人は前例がないようです。正直、運動部に2年生から入るのは難しいと思っていましたし、ましてやラグビーどころかほとんど運動をしてこなかった自分がゴリゴリの運動会ラグビー部に入部できるとは思っていませんでした。中高は将棋部で、去年からはテニスを軽くしていただけ。そんな僕がラグビー部に入るに至った壮大なドラマを中心にお届けしたいと思います。
父親が昔ラグビーをやっていたということもあり、小さい頃はよく試合に連れて行ってもらったり一緒に試合をテレビで観戦したりしていました。だから見る分にはある程度楽しめるくらいのルールは大まかに知っていたのですが、ラグビーをやりたいと思ったことはなく、まさかこんな危ないスポーツを将来自分がやることになるとは全く想像していなかったと思います。小学校高学年くらいからは試合を見ることもほとんどなくなり、ラグビーに対する関心はほとんど無くなっていきました。ラグビーはマイナースポーツで日本のラグビーは弱いとずっと思っていたのです。そんな中、僕が高二の時、ラグビーワールドカップで弱小と言われていた日本がラグビー大国である南アフリカに歴史的勝利を収め、そのことが大きな話題となりました。僕はとてもびっくりし、日本やるじゃんと思いました。残念ながらその後日本はスコットランドに敗れ、予選落ちしてしまいましたが、日本が大健闘したことを嬉しく思いました。翌年にはリオオリンピックのセブンスで日本はニュージーランドを破りました。その瞬間をたまたまテレビで見た僕はびっくりして受験勉強を一時忘れて興奮したのを覚えています。日本はラグビー強くなったなと思うと同時に、感動と興奮を与えてくれたラグビーが少し好きになりました。
それからしばらくして去年受験が終わると、父親にマッサージを頼まれてやらされることが多くなりました。父はその時によくうつ伏せの状態でラグビーの試合(主にスーパーラグビーやテストマッチ)をiPadで見ているので父の腰を揉みながらそれを僕も見るようになりました。頼んでいないけど父親が独り言みたいに解説してくるのでそれを聞いたりして、なるほどそういう風に見ると面白いんだと思ったりしました。そのうちラグビーの試合を見るのが徐々に楽しくなり、父親がテレビで録画しているラグビーの試合を勝手に見たりするようになりました。この頃からラグビーの面白さに目覚め始めていきました。ラグビーに興味を持ち始めた僕はYouTubeで過去のラグビーワールドカップの試合を見たり、『インビクタス/負けざる者たち』という映画(当時世界から隔離されていた南アフリカがアパルトヘイトを廃止し、人種差別の問題を乗り越えながらラグビーを通して国民が1つになり、自国開催のラグビーワールドカップで予想外の快進撃を続け、ついには決勝戦でニュージーランドとの大熱戦を制して優勝を勝ち取るという感動的な物語)を見たりもしました。そうするうちにラグビーをやっている人たちがかっこいいと思うようになり、次第に自分もラグビーをやってみたいと思うようになりました。実は去年の夏頃にラグビー部に入るのを少し考えたことがあります。しかし同クラや高校同期を含めて知り合いに東大ラグビー部の人はおらず、また新歓の時期はとっくに終わっていました。困ったので同クラの陸上部の友達に相談してみたら、運動部はたいていホームページがあるからまずは見てみればと言われました。そこで試しに東大ラグビー部とインターネットで検索し、ホームページにたどり着きました。そこには部員の紹介のページがあって、色んな部員たちのスポーツ歴を見てみると、ほとんどがラグビー経験者で、未経験者であってもサッカー、野球、水泳などのスポーツを長年本格的にやってきた人達ばかりでした。大学からテニスを始めたばかりという程度のスポーツ歴しかない自分にはやはり入るのは厳しいかなと思いました。そして、入部式というのがすでに行われたのだということも知り、今から入部は難しいなと思ってその時は仕方なく入部を諦めました。しかしラグビーへの愛は深まる一方でした。
それから半年と少し経ち、もうすぐ2年生になろうとしていました。2Sタームは時間にゆとりができるので、新しいサークルや部活に入ってもいいかなと思っていました。そこで今年の3月末、新入生のふりをして人生二回目のテント列に参戦しました。かなり遅めに行ったので新入生はほとんどおらず、勧誘もほとんど終わっていました。去年猛烈な勢いで勧誘してきた最初のアメフト部に完全にスルーされ、拍子抜けしつつも、次に見えたのは、実はまだ諦めきれないでいたラグビー部でした。その時にふと思い浮かんだのは去年のテント列でのことです。野球部のお兄さんに野球はやっていたかと聞かれ、やってなかったですと答えると、じゃあごめんねと言われて、入るつもりはなかったけどちょっと悔しかったのを思い出しました。やっぱりスポーツ歴がほぼない自分には運動部は厳しいか、そう思うと自然と足が立ちすくみました。ラグビー部も勧誘が終わったような雰囲気になっていました。しかしここで自分から行動しなければ何も始まらない。失うものはない。そう思ってダメ元で勇気を出して自分からブースに入っていきました。果たして2年生でスポーツ経験もほぼない人がラグビー部に入部できるのか?厳しい言葉が返ってくるだろうなと覚悟をしていました。
いかにもひょろそうな奴が自分からきたことに驚かれつつ(だったとは思いますが)、僕は主将の野村さん(以下ノムさん)のところに案内されました。大きくてかっこいいなと思いました。ノムさんは自分の想定していたのと真反対のことを言いました。ラグビー部は誰でも歓迎する。応援するよ。その言葉に正直驚きました。そして嬉しくなって気になることをたくさん質問しました。未経験者でも活躍できるのか、週何回活動あるのか、どんな雰囲気なのか、ラグビー部に入ったら留年してしまうのではないか……ノムさんはそれらの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれ、僕の不安を払拭してくれました。その日から僕はラグビー部入部を真剣に考えるようになりました。その後スポフェスや新歓セブンス、シークレットコンパなどの多くの新歓イベントに参加させていただき、本当に色々と楽しませていただきました。そして入部への意志はより強いものになっていきました。あの頃の楽しい時期が永遠に続けばな、なんて今でも思ったりします。
今まで見るだけだったラグビーが実際にできるということに胸を膨らませ、アットホームで楽しそうなラグビー部の雰囲気に惹かれて入部を決めた僕ですが、ラグビー部に入って当然苦労もあります。ラグビーは見るのはとても面白いです。パワフルな突進、スピーディなラン、変幻自在なステップ、華やかなパス、絶妙なキック。全てのプレイが連動し、躍動する15人同士の熱い戦いは見る者たちを魅了してくれます。しかしやる側としてはチームのために自分が体を張って犠牲になり、痛みに耐え、チームを鼓舞し続けなければなりません。ラグビーは華やかで楽しいスポーツに見えるけれど、実際は激しくてタフさが求められるスポーツなのだと日々痛感しています。朝練は早く、朝起きるのが大変で、練習は想像していた通りキツいです。雨の中でも構わずに練習は行われます。しかしラグビーが好きだから練習を楽しいと思えるし、ラグビーが上手くなりたいから練習が終わるのが毎回早く感じられます。
ラグビー部に入った今、自分に3つのルールを課すようにしています。一つ目は、ラグビーは危険なスポーツであるということを肝に命じて、怪我をしないように体に最大限気を使うということです。首の怪我は命に関わる重症になり得るので首を鍛えて丈夫にすることをまず最優先にしなければなりません。それから首はもちろん、全身をしっかり鍛えて頑丈な体にしたいと思っています。また練習後にはしっかりクールダウンをする、日頃からストレッチを行うということも意識したいです。そのようなことを十分にしても怪我は起こり得ますが、それはラグビーというスポーツの性質上仕方のないことであり、ラグビーをやるという決断をしたからには怪我をしてしまってもラグビーを恨むことはしないと決めています。二つ目は、勉強と部活の両立に努めるということです。部活があるからといって出るべき授業をさぼったり試験勉強を疎かにしないようにしたいです。三つ目は、二つ目のルールと被るところがあるのですが、規律と自律を保つということです。ラグビー部に入ると当然忙しくなるので計画を立てて時間を有効に活用するということが大事になってきます。朝自分が決めた時刻に必ず起きる、練習や授業に遅刻しないようにする、規則正しい生活をする、自分の立てた計画はしっかり実行する、勉強するときは勉強する、といったことを徹底したいと思います。以上の3つのマイルールを常に意識しながら、充実したラグビーライフを送り、見た目だけでなく精神的にもたくましくてかっこよくなりたいと思っています。
日記のつもりがAlessの論文並みに長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。次は、新歓の時期に僕にニコニコ話してくれた穏やかな4年のしゅうほうさんにバトンを渡したいと思います。
振り返ってみるとラグビー部に入部したのがついこの前であるかのようにあっという間に3ヶ月弱が経ちました。先輩のやや強引な後押しを受け、入部届けを提出した瞬間を今でもはっきり覚えています。ラグビー部を入部すると決めたことは自分の中でとても大きな決断であり、周りの人たちにとってもかなり衝撃的な出来事だったと思います。
知らない方もいらっしゃると思うので言いますと、実は僕は2年生です。「え、さっきまで1年生って言ってたじゃないか、ボケてるのか?」という声が聞こえてきそうですね。僕は普段よくボケることでよく呆れられているのですが、今回はボケではなくてマジです。ふざけているように思われるかもしれないけれど本当のことを言うと、僕は2年生でもあり1年生でもあるのです。正確に言うと、普段は2年生だけど、ラグビー部では1年生なのです。
僕は今年の4月、2年生から入部しました。ただ、ラグビー部は1年目なので1年生という扱いになっています。聞いた限りでは僕みたいな人は前例がないようです。正直、運動部に2年生から入るのは難しいと思っていましたし、ましてやラグビーどころかほとんど運動をしてこなかった自分がゴリゴリの運動会ラグビー部に入部できるとは思っていませんでした。中高は将棋部で、去年からはテニスを軽くしていただけ。そんな僕がラグビー部に入るに至った壮大なドラマを中心にお届けしたいと思います。
父親が昔ラグビーをやっていたということもあり、小さい頃はよく試合に連れて行ってもらったり一緒に試合をテレビで観戦したりしていました。だから見る分にはある程度楽しめるくらいのルールは大まかに知っていたのですが、ラグビーをやりたいと思ったことはなく、まさかこんな危ないスポーツを将来自分がやることになるとは全く想像していなかったと思います。小学校高学年くらいからは試合を見ることもほとんどなくなり、ラグビーに対する関心はほとんど無くなっていきました。ラグビーはマイナースポーツで日本のラグビーは弱いとずっと思っていたのです。そんな中、僕が高二の時、ラグビーワールドカップで弱小と言われていた日本がラグビー大国である南アフリカに歴史的勝利を収め、そのことが大きな話題となりました。僕はとてもびっくりし、日本やるじゃんと思いました。残念ながらその後日本はスコットランドに敗れ、予選落ちしてしまいましたが、日本が大健闘したことを嬉しく思いました。翌年にはリオオリンピックのセブンスで日本はニュージーランドを破りました。その瞬間をたまたまテレビで見た僕はびっくりして受験勉強を一時忘れて興奮したのを覚えています。日本はラグビー強くなったなと思うと同時に、感動と興奮を与えてくれたラグビーが少し好きになりました。
それからしばらくして去年受験が終わると、父親にマッサージを頼まれてやらされることが多くなりました。父はその時によくうつ伏せの状態でラグビーの試合(主にスーパーラグビーやテストマッチ)をiPadで見ているので父の腰を揉みながらそれを僕も見るようになりました。頼んでいないけど父親が独り言みたいに解説してくるのでそれを聞いたりして、なるほどそういう風に見ると面白いんだと思ったりしました。そのうちラグビーの試合を見るのが徐々に楽しくなり、父親がテレビで録画しているラグビーの試合を勝手に見たりするようになりました。この頃からラグビーの面白さに目覚め始めていきました。ラグビーに興味を持ち始めた僕はYouTubeで過去のラグビーワールドカップの試合を見たり、『インビクタス/負けざる者たち』という映画(当時世界から隔離されていた南アフリカがアパルトヘイトを廃止し、人種差別の問題を乗り越えながらラグビーを通して国民が1つになり、自国開催のラグビーワールドカップで予想外の快進撃を続け、ついには決勝戦でニュージーランドとの大熱戦を制して優勝を勝ち取るという感動的な物語)を見たりもしました。そうするうちにラグビーをやっている人たちがかっこいいと思うようになり、次第に自分もラグビーをやってみたいと思うようになりました。実は去年の夏頃にラグビー部に入るのを少し考えたことがあります。しかし同クラや高校同期を含めて知り合いに東大ラグビー部の人はおらず、また新歓の時期はとっくに終わっていました。困ったので同クラの陸上部の友達に相談してみたら、運動部はたいていホームページがあるからまずは見てみればと言われました。そこで試しに東大ラグビー部とインターネットで検索し、ホームページにたどり着きました。そこには部員の紹介のページがあって、色んな部員たちのスポーツ歴を見てみると、ほとんどがラグビー経験者で、未経験者であってもサッカー、野球、水泳などのスポーツを長年本格的にやってきた人達ばかりでした。大学からテニスを始めたばかりという程度のスポーツ歴しかない自分にはやはり入るのは厳しいかなと思いました。そして、入部式というのがすでに行われたのだということも知り、今から入部は難しいなと思ってその時は仕方なく入部を諦めました。しかしラグビーへの愛は深まる一方でした。
それから半年と少し経ち、もうすぐ2年生になろうとしていました。2Sタームは時間にゆとりができるので、新しいサークルや部活に入ってもいいかなと思っていました。そこで今年の3月末、新入生のふりをして人生二回目のテント列に参戦しました。かなり遅めに行ったので新入生はほとんどおらず、勧誘もほとんど終わっていました。去年猛烈な勢いで勧誘してきた最初のアメフト部に完全にスルーされ、拍子抜けしつつも、次に見えたのは、実はまだ諦めきれないでいたラグビー部でした。その時にふと思い浮かんだのは去年のテント列でのことです。野球部のお兄さんに野球はやっていたかと聞かれ、やってなかったですと答えると、じゃあごめんねと言われて、入るつもりはなかったけどちょっと悔しかったのを思い出しました。やっぱりスポーツ歴がほぼない自分には運動部は厳しいか、そう思うと自然と足が立ちすくみました。ラグビー部も勧誘が終わったような雰囲気になっていました。しかしここで自分から行動しなければ何も始まらない。失うものはない。そう思ってダメ元で勇気を出して自分からブースに入っていきました。果たして2年生でスポーツ経験もほぼない人がラグビー部に入部できるのか?厳しい言葉が返ってくるだろうなと覚悟をしていました。
いかにもひょろそうな奴が自分からきたことに驚かれつつ(だったとは思いますが)、僕は主将の野村さん(以下ノムさん)のところに案内されました。大きくてかっこいいなと思いました。ノムさんは自分の想定していたのと真反対のことを言いました。ラグビー部は誰でも歓迎する。応援するよ。その言葉に正直驚きました。そして嬉しくなって気になることをたくさん質問しました。未経験者でも活躍できるのか、週何回活動あるのか、どんな雰囲気なのか、ラグビー部に入ったら留年してしまうのではないか……ノムさんはそれらの質問に一つ一つ丁寧に答えてくれ、僕の不安を払拭してくれました。その日から僕はラグビー部入部を真剣に考えるようになりました。その後スポフェスや新歓セブンス、シークレットコンパなどの多くの新歓イベントに参加させていただき、本当に色々と楽しませていただきました。そして入部への意志はより強いものになっていきました。あの頃の楽しい時期が永遠に続けばな、なんて今でも思ったりします。
今まで見るだけだったラグビーが実際にできるということに胸を膨らませ、アットホームで楽しそうなラグビー部の雰囲気に惹かれて入部を決めた僕ですが、ラグビー部に入って当然苦労もあります。ラグビーは見るのはとても面白いです。パワフルな突進、スピーディなラン、変幻自在なステップ、華やかなパス、絶妙なキック。全てのプレイが連動し、躍動する15人同士の熱い戦いは見る者たちを魅了してくれます。しかしやる側としてはチームのために自分が体を張って犠牲になり、痛みに耐え、チームを鼓舞し続けなければなりません。ラグビーは華やかで楽しいスポーツに見えるけれど、実際は激しくてタフさが求められるスポーツなのだと日々痛感しています。朝練は早く、朝起きるのが大変で、練習は想像していた通りキツいです。雨の中でも構わずに練習は行われます。しかしラグビーが好きだから練習を楽しいと思えるし、ラグビーが上手くなりたいから練習が終わるのが毎回早く感じられます。
ラグビー部に入った今、自分に3つのルールを課すようにしています。一つ目は、ラグビーは危険なスポーツであるということを肝に命じて、怪我をしないように体に最大限気を使うということです。首の怪我は命に関わる重症になり得るので首を鍛えて丈夫にすることをまず最優先にしなければなりません。それから首はもちろん、全身をしっかり鍛えて頑丈な体にしたいと思っています。また練習後にはしっかりクールダウンをする、日頃からストレッチを行うということも意識したいです。そのようなことを十分にしても怪我は起こり得ますが、それはラグビーというスポーツの性質上仕方のないことであり、ラグビーをやるという決断をしたからには怪我をしてしまってもラグビーを恨むことはしないと決めています。二つ目は、勉強と部活の両立に努めるということです。部活があるからといって出るべき授業をさぼったり試験勉強を疎かにしないようにしたいです。三つ目は、二つ目のルールと被るところがあるのですが、規律と自律を保つということです。ラグビー部に入ると当然忙しくなるので計画を立てて時間を有効に活用するということが大事になってきます。朝自分が決めた時刻に必ず起きる、練習や授業に遅刻しないようにする、規則正しい生活をする、自分の立てた計画はしっかり実行する、勉強するときは勉強する、といったことを徹底したいと思います。以上の3つのマイルールを常に意識しながら、充実したラグビーライフを送り、見た目だけでなく精神的にもたくましくてかっこよくなりたいと思っています。
日記のつもりがAlessの論文並みに長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。次は、新歓の時期に僕にニコニコ話してくれた穏やかな4年のしゅうほうさんにバトンを渡したいと思います。
コンタクトプレーへの験担ぎ
投稿日時:2019/07/04(木) 16:47
出会いは幼稚園までさかのぼる、縁の深い北野からバトンを受け取った3年の吉村です。
前回のリレー日記ではコンタクトプレーにおける吉村メソッドを書かせていただきました。今回は自分がコンタクトに対して験担ぎのようなもので行っていることについて書かせてもらいます。
自分が最近になって初めて気づいたことなのですが、自分がなぜコンタクトが好きなのか考えてみたらその理由はコンタクトした時の高揚感でした。ナイスタックルをした時の周りの歓声もこれを駆り立てます。この時はテンション、アドレナリン共にMAXになります。
チームメートには申し訳ないのですが、ノーコンタクトの練習でも熱中しすぎると勝手にこの高揚感を求めて、タックルをしてしまうことがあります。
アドレナリン分泌は同じレベルでは飽きたらなくて、もっともっとと追い求め危険を伴ってしまうそうです。
その通りで、自分は何回も脳震盪を起こしてしまいました。
しかしながら、高い興奮は恐怖心をなくし、闘争心を高めてくれます。相手に弱気な表情など絶対見せたくない。果敢にぶつかっていきたいです。
次は自分の勝負にかけるこだわりなのですが、僕の下着は全部赤色です(笑)
先日、大学の授業で資料を調べていると、ふと面白い記事を見つけました。その内容は「赤色が人間に与える効果」について書かれていました。赤という色が人間を積極的にさせ、さらにアドレナリン、闘志を与えるそうです。実際に東洋医学によると、人の気が出入りするチャクラと呼ばれる7つのスポットがあるのですが、「生きる力」を表す第1チャクラに対応する色が赤なのです。このように赤色は自分にとっては身体的パフォーマンスを上げてくれているものだと思い込むようにしてます。
春シーズンは故障続きで練習にあまり参加できなかったですが、春シーズンの最終戦である九大戦では熱いプレーで完全復活をアピールしたいと思います。
今回も稚拙な文章となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次は異色の入部をするくらいラグビー好きな1年の五島にバトンを渡します。
前回のリレー日記ではコンタクトプレーにおける吉村メソッドを書かせていただきました。今回は自分がコンタクトに対して験担ぎのようなもので行っていることについて書かせてもらいます。
自分が最近になって初めて気づいたことなのですが、自分がなぜコンタクトが好きなのか考えてみたらその理由はコンタクトした時の高揚感でした。ナイスタックルをした時の周りの歓声もこれを駆り立てます。この時はテンション、アドレナリン共にMAXになります。
チームメートには申し訳ないのですが、ノーコンタクトの練習でも熱中しすぎると勝手にこの高揚感を求めて、タックルをしてしまうことがあります。
アドレナリン分泌は同じレベルでは飽きたらなくて、もっともっとと追い求め危険を伴ってしまうそうです。
その通りで、自分は何回も脳震盪を起こしてしまいました。
しかしながら、高い興奮は恐怖心をなくし、闘争心を高めてくれます。相手に弱気な表情など絶対見せたくない。果敢にぶつかっていきたいです。
次は自分の勝負にかけるこだわりなのですが、僕の下着は全部赤色です(笑)
先日、大学の授業で資料を調べていると、ふと面白い記事を見つけました。その内容は「赤色が人間に与える効果」について書かれていました。赤という色が人間を積極的にさせ、さらにアドレナリン、闘志を与えるそうです。実際に東洋医学によると、人の気が出入りするチャクラと呼ばれる7つのスポットがあるのですが、「生きる力」を表す第1チャクラに対応する色が赤なのです。このように赤色は自分にとっては身体的パフォーマンスを上げてくれているものだと思い込むようにしてます。
春シーズンは故障続きで練習にあまり参加できなかったですが、春シーズンの最終戦である九大戦では熱いプレーで完全復活をアピールしたいと思います。
今回も稚拙な文章となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次は異色の入部をするくらいラグビー好きな1年の五島にバトンを渡します。
濃野歩
投稿日時:2019/07/02(火) 22:07
僕が部内で一番恐れている岩崎からバトンをもらいました2年生の北野公一朗です。
彼は怖いですが、プロテインをあげたときに見せる笑顔は屈託がなく少年のようで癒されます。
濃野歩。
先輩との出会いは一年前の4月1日、サークルオリエンテーションの日だった。
花見で喋り、その後のご飯会で色々喋った。濃野さんはつい引き込まれてしまう話術を持った気さくな人でご飯会はとても楽しかった。しかも東京に出てきて久々に聴く関西弁の心地よさとラグビー未経験者であることに親近感を覚え、とても居心地が良かった。その後も暇なときはラグビー部の練習に参加し、濃野さんと度々飯を食べた。何回食べに行っても話飽きることはなくとても楽しかった。濃野さんはすごく面白い人だとその当時は思った。
そんな中、濃野さんが試合に出ると聞いて見に行った新歓試合。
東大は結果として負けてしまった。しかも当時ラグビーのルールもノックオンぐらいしか知らなかったので試合を見ても全然面白くなかった。ただいつも面白い話をしてくれる濃野さんと試合に出ている時の濃野さんの気迫が全く違ったことはとても印象に残っている。試合終了後にお疲れ様ですと一声かけるのをためらったほどだ。その時濃野さんのかっこいい一面を見た。
そんなこんなでラグビー部のイベントにはほとんど参加した僕だが、色々悩んだ末にアメフト部に入ることを99%決めた時期があった。その時ちょうど濃野さんからご飯の誘いを受けていたので今までありがとうございましたと断るつもりで飯に行った。忘れもしない下北沢の食いしん坊だ。何故だか濃野さんはラグビーの話をあまりしてこず、話題は「夢」についてだった。濃野さんはまず自分の夢を語り出した。それはとても熱い夢でカッコいいと思った。そして僕の番。僕も自分の夢を喋った。今考えれば適当なことをつらつら並べていたが濃野さんは馬鹿にせず真剣に聞いてくれた。僕はその姿に心を打たれたことを覚えている。このご飯会でラグビー部入部をもう一回考え直すことになったので濃野さんには感謝しています。
そして紆余曲折ありラグビー部に入った僕だった。入部してみると一年生と上級生は練習が違ったので濃野さんとの関わりは薄くなった。また僕が他の先輩と仲良くなりすぎて濃野さんがその関係に嫉妬するようになったこともあった。でも試合で活躍する濃野さんはいつもかっこよかった。
そして僕が二年生になり練習が一緒になったことでまた関係は濃くなっていった。練習中には的確なフィードバックを僕に言ってくれて僕を奮い立たせてくれた。僕なんかのアフター練習に毎回付き合ってもらった。練習後やウェイト後にはご飯に連れて行ってもらった。しかもお金がないのにもかかわらずいつもお金を気前よく出してくれるのだから濃野さんはやっぱりかっこいい。今度なんかお寿司に連れて行ってもらえるぐらいだ。僕もあんなかっこいい先輩になれるのだろうか。
出会った時から変わらず濃野さんはかっこいい。でもそんな濃野さんも最近は怪我であまり試合に出れていない。怪我が治ったと思えばまた新たな怪我をしての繰り返しだ。僕は試合で活躍するかっこいい濃野さんの姿が見たい。怪我をしている姿はもうみたくない。試合に出て未経験者とは思えないほどの突破力で相手を倒して東大に勝利をもたらしてほしい。僕が憧れたあの時の濃野さんであってほしい。ほかのやつに自慢できる格好いい先輩であってほしい。だからもう二度と怪我せずに試合に出て活躍し続けてください。僕はめちゃくちゃ応援しています。濃野さんの復帰を楽しみにしています。頑張ってください。
次は実家の最寄駅が同じ吉村さんにバトンを回します。今後とも寝屋川パートをよろしくお願いします。
彼は怖いですが、プロテインをあげたときに見せる笑顔は屈託がなく少年のようで癒されます。
濃野歩。
先輩との出会いは一年前の4月1日、サークルオリエンテーションの日だった。
花見で喋り、その後のご飯会で色々喋った。濃野さんはつい引き込まれてしまう話術を持った気さくな人でご飯会はとても楽しかった。しかも東京に出てきて久々に聴く関西弁の心地よさとラグビー未経験者であることに親近感を覚え、とても居心地が良かった。その後も暇なときはラグビー部の練習に参加し、濃野さんと度々飯を食べた。何回食べに行っても話飽きることはなくとても楽しかった。濃野さんはすごく面白い人だとその当時は思った。
そんな中、濃野さんが試合に出ると聞いて見に行った新歓試合。
東大は結果として負けてしまった。しかも当時ラグビーのルールもノックオンぐらいしか知らなかったので試合を見ても全然面白くなかった。ただいつも面白い話をしてくれる濃野さんと試合に出ている時の濃野さんの気迫が全く違ったことはとても印象に残っている。試合終了後にお疲れ様ですと一声かけるのをためらったほどだ。その時濃野さんのかっこいい一面を見た。
そんなこんなでラグビー部のイベントにはほとんど参加した僕だが、色々悩んだ末にアメフト部に入ることを99%決めた時期があった。その時ちょうど濃野さんからご飯の誘いを受けていたので今までありがとうございましたと断るつもりで飯に行った。忘れもしない下北沢の食いしん坊だ。何故だか濃野さんはラグビーの話をあまりしてこず、話題は「夢」についてだった。濃野さんはまず自分の夢を語り出した。それはとても熱い夢でカッコいいと思った。そして僕の番。僕も自分の夢を喋った。今考えれば適当なことをつらつら並べていたが濃野さんは馬鹿にせず真剣に聞いてくれた。僕はその姿に心を打たれたことを覚えている。このご飯会でラグビー部入部をもう一回考え直すことになったので濃野さんには感謝しています。
そして紆余曲折ありラグビー部に入った僕だった。入部してみると一年生と上級生は練習が違ったので濃野さんとの関わりは薄くなった。また僕が他の先輩と仲良くなりすぎて濃野さんがその関係に嫉妬するようになったこともあった。でも試合で活躍する濃野さんはいつもかっこよかった。
そして僕が二年生になり練習が一緒になったことでまた関係は濃くなっていった。練習中には的確なフィードバックを僕に言ってくれて僕を奮い立たせてくれた。僕なんかのアフター練習に毎回付き合ってもらった。練習後やウェイト後にはご飯に連れて行ってもらった。しかもお金がないのにもかかわらずいつもお金を気前よく出してくれるのだから濃野さんはやっぱりかっこいい。今度なんかお寿司に連れて行ってもらえるぐらいだ。僕もあんなかっこいい先輩になれるのだろうか。
出会った時から変わらず濃野さんはかっこいい。でもそんな濃野さんも最近は怪我であまり試合に出れていない。怪我が治ったと思えばまた新たな怪我をしての繰り返しだ。僕は試合で活躍するかっこいい濃野さんの姿が見たい。怪我をしている姿はもうみたくない。試合に出て未経験者とは思えないほどの突破力で相手を倒して東大に勝利をもたらしてほしい。僕が憧れたあの時の濃野さんであってほしい。ほかのやつに自慢できる格好いい先輩であってほしい。だからもう二度と怪我せずに試合に出て活躍し続けてください。僕はめちゃくちゃ応援しています。濃野さんの復帰を楽しみにしています。頑張ってください。
次は実家の最寄駅が同じ吉村さんにバトンを回します。今後とも寝屋川パートをよろしくお願いします。
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