ラグビー部リレー日記 2020/8

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one team

投稿日時:2020/08/20(木) 18:24

  少年のようにピュアでかわいい津田さんからバトンを受け取りました、二年生の五島です。津田さんは唐突に背後から目隠しをしてきたり、更衣中にちょっかいを出してきたり、zoom会議で人の名前を勝手に変えたりしてくるような面白い先輩です。そのようないたずらをされても全然憎らしくないどころかむしろなんだか微笑ましく感じるので、津田さんは何か特別な魅力を持っているのだと思います。
 いよいよ部活が再開し、練習も本格的になってきました。部活再開に向けて尽力してくださった青山先生、先輩方ならびに関係者の皆様に心から感謝申し上げます。このような状況下でも部活ができることに対して感謝の気持ちを胸に、一回一回の練習を最大限にエンジョイして有意義なものにしていきたいと思います。
 さて、前回のリレー日記では、去年ラグビー部に入部してから今年の三月に至るまでのおよそ一年間を振り返ってみました。(気になった方はhttp://www.turfc.com/blog_detail/id=1512 をご覧ください。) 今回のリレー日記ではその続編という形で、今年の三月から今に至るまでを振り返りたいと思います。この五ヶ月間を振り返ってみると、まずいきなり部活が中止になり、まもなく緊急事態宣言が出されました。当たり前の日常が当たり前でなくなり、日常生活が大きく変化しました。四ヶ月以上の自宅待機は寂しさとの戦いでもありました。しかし七月に入るとだんだん光が見え始めます。活動再開の予兆が見えてきたのです。そして八月に入り、ついに待ちに待った部活再開の日がやってきました。この五ヶ月間で何が起きていたのか。そしてこの五ヶ月間を乗り越えて五島はどのように変わったのか。(「五」がうっとうしくてごめんなさい。でも仕方ないのです。)それは自分でも想像を絶するほどのドラマでした。

 第六話 忍び寄る新型コロナウイルス 晴天霹靂の部活中止
 2020年三月上旬。春が来ていた。ウィンドブレーカーを着る時間が減ってゆくのと同じ速さで、空気が暖かくなっていく。広々としたグラウンドに降り注ぐ柔らかな日差しが心地よい。今年のチームのスローガンは「update」。チームは今年こそは躍進するのだと意気込んでおり、希望や活気に満ちていた。リハビリと筋トレを着々とこなしてゆく日々。単調ではあるがとても充実していた。
 しかしその頃、新型コロナウイルスが世界的に流行しだしていた。部内でもその対策としてマスクの着用や毎朝の体温の測定が義務付けられるようになり、日に日にコロナへの警戒が強まっていった。そして三月十八日、ついに部活が中止となった。あまりに急で残酷な出来事であった。でも当時の僕には当時の状況の深刻さを理解する術はなかった。

 第七話 先の見えない部活再開 でもみんな未来を信じて
 一時的に部活中止となったが、また一、二週間もすれば再開するだろうという雰囲気が当初はあった。しかし事態は想像を遥かに超えるほど深刻であるということを強く認識させられる。国内のコロナ感染者はとどまるところを知らず増加していった。そしてまもなく全国で緊急事態宣言が出された。部活どころか外出すらほとんどできない状況になってしまった。状況はどんどん深刻になっていった。部活再開は全く先が見えないものとなってしまった。
 今までの日常が一気に奪われた。今まで当たり前のようにあった部活がなくなり、友達と会うことすらできないというショックは想像以上に大きかった。いつまでこのような状況が続くかも全く分からない。堕落し、目標を見失いそうになった。しかし、東大ラグビー部がそんな僕を救ってくれた。モットーは「家でできること、今しかできないことを全力でやろう」であった。毎週様々な目標を立て、できることを見つけ、新しいことにチャレンジしていく同期たち。みんなでこういうことしてみないかと呼びかけてくださる先輩方。そんな部員たちから大いに刺激を受けた。部活がない状況でも成長することはできる。僕は前を向いた。シャドーボールという目新しいボールを壁に当てて一人でパスの練習をした。ポリタンクやダンベルなどの器具を買って家での筋トレに励んだ。部員が作ってくれた資料や動画をもとにラグビーのルールや戦術の理解を深めた。
部員に直接会うことはできない。しかし毎週五回ほどオンラインで部員と交流したりトレーニングすることができた。それによって、いくぶん寂しさを紛らわすことができた。
 厳しい状況でも、いつか部活再開の日がくることを信じて。みんなで前を向き続けた。

 第八話 ようやく見えてきた部活再開 あと少しの辛抱
 五月下旬。緊急事態宣言が解除され、世間では外出自粛の風潮が弱まってきた。しかしまだコロナ感染のリスクは依然として高いことに変わりはなく、外出自粛が続いた。もどかしい日々が続いた。
七月。夏が来た。ようやく状況が動き出した。部活再開の兆しがようやく見えてきたのである。もう少しで部活が始まることを信じた。あと少しの辛抱だ、そう自分に言い聞かせた。

 第九話 待ちに待った部活再開と再会 喜びをかみしめて
 七月下旬。ビッグニュースが入ってきた。ようやく部活再開が確定したのである。ようやくみんなに会え、部活ができるのだという喜びが溢れた。
 八月四日、およそ五ヶ月ぶりの練習参加の日である。久しぶりの部員たち、久しぶりの部室、久しぶりのグラウンド。見慣れた光景が広がる。涙が出そうだった。

 第十話 一層気を引き締めて 今みんながOne teamになる時
 最初は10人ほどの少人数での練習であったが、まもなく30人ほどの練習になり、有難いことに今では50人ほど(ほぼ全員)での本格的な練習ができている。幸いなことに、今後対抗戦も開催される予定であり、僕たちはとても恵まれた環境にあるのだとつくづく思う。以前は部活があることに対して特別な感情は特になく、当たり前にあるものだと思っていたが、長いコロナによる自粛期間を経て、今では部活の有り難みをひしひしと感じる。
 ただ、いつまた部活が中止になっても全然おかしくないはない。今、コロナは第二波の真っただ中にあり、全く油断はできない。今、練習ではマスク着用が義務づけられており、また最低2mは人と離れること、必要以上の会話はしないことなど、様々な制限が設けられている。以前のように練習できるようになるにはまだ相当時間がかかるだろう。でも前を向いて自分たちのできることを着実にやっていくしかない。まずは自分が感染しないようにできることを頑張りたい。 続
 このまま対抗戦が無事に開催されることを祈って止みません。開催されることを信じてみんなでone teamになって頑張っていきましょう。
 最後に、このリレー日記を読んでくださった世界中の皆さまへ。
 苦しい状況が続きますが、全員でone teamになってこの状況を乗り越えましょう!

 次は優しい笑顔で部に癒しを与える同期のゆきちゃんにバトンを渡します。ゆきちゃんとは久しく会っていないので再開できる日を楽しみにしています。

保険

 written by 津田 遼大 投稿日時:2020/08/17(月) 22:07

とにかくデカい笹俣からバトンを受けました3年生の津田です。彼は駒場8年生といいつつ、まだ大学1年生なので安心できません。

 

先週から50人単位での練習が認められ、本格的に練習が再開しました。練習の再開に向けて尽力してくださった青山先生、先輩方ならびに関係者の皆様に感謝申し上げます。

私もチームに恩返しができるよう精進していきたいと思います。施されたら施し返す、恩返しです。

                               
 

さて、最近の部員のリレー日記を見てみると日々の生活からの気づきであったり、東大ラグビー部にいる意味であったり内容は様々ですが、贔屓目なしにみんな賢いなぁとつくづく思います。僕はというと、非常に暗い内容の日記をこれまで書き続けてきました。読み返してみるとやはり誰も興味のないようなくだらない内容の日記でした。

僕は慎むことを美学として感じている節があります。みんながリレー日記に書いているような真面目で崇高な考え、というのは人に見せるべきものではないと感じてしまうのです。試験の前に本当はすごく勉強したのに、勉強してないと言うようなやつです。一見チャランポランだけど本当はちゃんとしたやつ、みたいなのがいいと思っているやつです。

 

かっこ悪いなぁ。と思います。

 

慎むことが美学、なんてかっこよく言いましたが、単に見栄っ張りのクソダサいやつです。自分に自信がないから、恥をかきたくないから、自分自身に保険をかけて生きているだけです。そんなやつが社会で活躍できるわけがありません。自分をさらけ出して、チャレンジできない人間はこれからの時代に必要とされないでしょう。


 

だから、僕は変わります。


 

とか言ってみても月並みですし多分無理です。そもそもこんなことをここに書いていること自体が、自分はこうだから仕方ないって保険をかけているようなものです。

でも本当に変わるために、小さなことから始めたいと思います。残りのシーズンでは「自分が思ったこと感じたことをはっきり人に伝える」ことを目標にしたいと思います。初歩的なことですがこれが一番難しいと思います。部員の皆さんは僕が何か言いたそうにしていたら聞いてあげてください。(←保険)

 

以上、津田のリレー日記でした。またくだらない内容でした。誰が興味あんねん!

 

次回はとにかくいいやつの五島くんにバトンを回します。彼はなにかと問題になりがちですがいいやつです。
安心してください。次回は面白いリレー日記ですよ。

駒場8年生

投稿日時:2020/08/15(土) 02:13

 個人的には自由人No.1のあきらから日記を引き継ぎました、2年の笹俣です。私は何かと周りの評価を気にして一喜一憂しがちなので、周囲に流されず気の赴くままに行動できる彼を尊敬しています。



 私は駒場8年生である。というのも、中高は駒場東邦中学校・高等学校という学校に通っており、その6年間が加算される分、「駒場歴」が他の人より長いのである。



 駒東は京王井の頭線の線路を隔てて、東大駒場キャンパスの反対側にある。(実はかの有名な筑駒と隣接しているというのは知る人ぞ知る事実である。)母校についても語りたい事は多々あるが、それはさておき、駒場には駒東と筑駒の他にも多くの高校がひしめき合っており、東大を中心とした立派な学生街が拡がっている。しかし、駅前は学生街に特有の居酒屋やら商業施設やらはほとんど無く、意外にも閑散としている。駒場キャンパスについても同様である。キャンパスの中は驚くほど緑が多い。都内でここまで木々が鬱蒼と生茂る大学が他にあろうかというくらい、緑が多い。そのせいか分からないが、やけに静かである。



 が、私にとってはそれが良いのである。昔から通っていて慣れているからか、このどこか寂しげな場所は不思議と安らぎを与えてくれる。要するに、私は駒場が好きである。



 家から近いのもあり、後期もできるなら駒場に残りたい。後期教養学部に進学すれば「駒場在学年数」を更新することもできるのだろうが、いかんせん私の成績はあまり芳しくないので、叶わぬ夢となりそうだ。しかし、ラグビー場は幸いにも駒場にあるので、駒場に来る機会はまだ続きそうであり、嬉しい限りである。



 次は、かわいいのはもちろんなのですが、個人的にはツンデレNo.1の津田さんに日記を引き継ぎたいと思います。こないだ何の脈絡も無く突然水をかけられてひびったのですが、これも津田さんなりの愛情表現?だと思うとなんだか微笑ましい気持ちになりました。












二分後に誰も来ないけど天体観測

投稿日時:2020/08/12(水) 14:32

スモブラでは場を和ませ、オンラインセッションではストイックにトレーニングをするナイスガイ安富からバトンを受け取りました2年の佐藤です。


今日8月12日の夜、毎年ひっそりと楽しみにしているイベントがあります。ペルセウス座流星群です。流星群とはその名の通り流れ星の群れのことです。特段、天体に詳しいわけではないし、天体観測なんて普段しませんが、流れ星を見てみたいと思ったことは誰でもあるのではないでしょうか。少し調べたところ、年に数回、流星群が見られる時期はあるようですが、このペルセウス座流星群は夏にみられ、準備の必要がなく、東京などの都会でも公園などのひらけた場所であれば観測できることから、人気が高いそうです。僕みたいなミーハーでも去年、羽根木公園で10個以上の流れ星を見つけました。今年は22時頃が最も観測しやすい時間帯で、下弦の月ということもあり少し条件は悪いようですが、運がよければ1時間に30個程度の流れ星が見られるようです。空の暗い場所の方が観測しやすいということなので、いつかは街灯が少ない場所で、満天の星と流れ星を見てみたいという夢があります。東京でも、今日くらいは夜の明かりを消してくれればいいのに、とわがままなことを考えてしまいます。街灯のない時代に生きた人たちはどれだけ綺麗な星空を見上げていたのでしょうか。


街灯のない時代つながりで言うと、僕は安富から紹介のあった通り時代劇が好きです。時代劇の中でもやっぱり大河ドラマが好きで、この自粛期間中にも大河ドラマを借りて見直していました。N H Kがぶっ壊されたら困ってしまいますね。大河ドラマは、出演する俳優は豪華、セットも豪華、衣装も豪華、主人公の性格も真っ直ぐでカッコ良くて、主題歌、挿入歌も有名アーティストが作っていて豪華など、あのとにかく豪華な感じがたまらんのです。一度でいいから何か役が欲しい。顔が濃いから、トルコ系の日本語がうまい外国人の役とか意外とできるんじゃないかとか妄想できるのも魅力の一つです。たくさんある魅力にどっぷり使って時代劇が好きになり、そこから歴史についても色々調べるようになりましたが、現実の歴史は大河ドラマよりも、もっと残酷な世界だったのではないでしょうか。

まだ農業の技術も発達していない、農薬も肥料もない時代、人々はほとんどが栄養失調でガリガリ、歴史の登場人物でさえ、十分な栄養がないため、低身長で短足、イケメンとは程遠い姿、住居も当然冷暖房はなく、すべて木造で、多くの人は、整備されていない不衛生な泥道を裸足で歩き回り、清潔な水で手を洗うことさえできず、擦り傷程度の怪我でも感染症によって簡単に人が亡くなってしまう。たとえ裕福な家柄に生まれ、牛車とか籠に乗って移動し、不衛生な環境から遠ざかることができたとしても、ワクチンや薬はほとんどないため、一度病気にかかると死を覚悟しなければならず、また、乳幼児死亡率は現代のどの地域よりも高く、次世代に家名をつなぐためには多くの子供を必要とし、そして多くの子供が死んでいきました。世界的に病気が流行すれば3分の1以上がなくなることもあり、その病気との戦いが何百年も続きました。

現代では農薬、農業技術のおかげで一部の人が農業をやるだけで、100年前の何倍もの人を養えるようになり、公衆衛生という概念が存在し、家では一年中ほぼ同じ気温で過ごすことが可能になり、電気によって夜遅くまで勉強ができ、洗濯機や食器洗い機によって、家事負担が少なくなったことで性別による家事分業が無くなろうとしている。難民キャンプに生まれたとしても9割以上の子供はワクチンを受けることができ、発展途上というイメージがある国々でも、乳幼児死亡率が低下したことによって、出生率も低下し、一人当たりの教育水準が上がると言う好循環にほとんどの地域が入っている。世界的に病気が流行しても、素早く原因がわかり、対処法も判断でき、何年または何ヶ月という単位でワクチンを作ることができる。
人は思い出を美化してしまうし、思い出の連続体である歴史はもっと美化されてしまうものだけど、どう考えたって今が最高で明日以降はもっとよくなっていくべきなんだと思います。


ご先祖は流れ星にどんなお願いをしていたのでしょうか。彼らが願っていたような世界に今はなっているのでしょうか。僕たちは彼らに恥じないような生き方ができるのでしょうか。そんなことを考えたり、考えなかったりしながら、今年も羽根木公園に向かいたいと思います。曇りだったら明日にします。


次は豪傑、笹俣にバトンを渡したいと思います。最近髪を切りすぎてしまったということですが、僕に観察力がなさすぎて違いがわかりませんでした。ごめんなさい。

新たな視点

 written by 安富 悠佑 投稿日時:2020/08/10(月) 18:51

直接はあったことはありませんが、スモブラで優しくしてくださる吉田さんからバトンを受け取りました、1年の安富です。未だにあっていない先輩方も多いですが、今後よろしくお願いします。

新たな視点を得るということは、何事にも替え難い貴重な体験です。先日、私はヨシタケシンスケさんの「りんごかもしれない」という絵本の宣伝を見かけ、とても強い衝撃を受けました。タイトルの通り少年が目の前のリンゴらしい物体に思いをはせるという内容ですが、このタイトルが私の盲点でした。

私は昔から疑い深い性質です。古いものでは幼稚園生のころ丸めた新聞紙でスイカ割りをやらされたことを疑問に思った記憶があります。はたから見ると非常にいやらしい子供だったと思いますが、周りの方々の優しさもあり、伸び伸びと生活を送ることができました。しかし改めて振り返ってみると、疑問に思うことを意識するあまり、結局物事を何も考えずに盲信することと何ら変わらない状況になってしまっていたのかもしれない、ということに気づきました。確かに疑問を持つことは大切ですが、だからといって本命の可能性を全否定しては本末転倒です。その点、「~かもしれない」と思う心は物事を先入観なく自然にとらえており柔軟な思考といえます。そのことをこの本は私に気づかせてくれました。

新たな視点を与えてくれるのはたいてい人です。このコロナ禍の中ではほかの人と会うことすらままなりませんが、これから生きていく中でまだまだ多くの機会があるので、その出会い一つ一つを大切にしていきたいと思います。

次は、時代劇が好きだという彬さんにバトンを回します。時代劇が好きということをお聞きしたとき、めちゃくちゃしっくりきました。
 
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2020/08/10(月) 18:51
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