ラグビー部リレー日記

自己満足

投稿日時:2021/12/02(木) 16:08

最初はこいつがりがりで大丈夫かよと思っていたけどコンタクトやFWのセットプレーなどでなかなかの才能を発揮する雪竹からバトンを貰いました今塩屋です。僕が4年生になった時はさすがに3つも学年の離れている1年生からは畏怖をもって接して来るものだと思っていましたが、雪竹などを中心に見事にその期待をぶっ壊してくれました。彼の僕を見る目はいつも何か嘲笑っているかのようなものを感じます。いつか懲らしめます。



長いようで短いようで長かった大学でのラグビー生活もあと残り1ヶ月を切り、とうとう最後のリレー日記が回ってきてしまった。僕は比較的あまり深いことを考えずに部活をしてきたほうだとは思っているが、その中でも部活をしてきて感じた事を書こうと思う。

ラグビーをしている時にしばしば使われるであろう怒られ文句がある。

「軽いプレーをするな。そんなものは自己満足だ。」

僕はこの類の事を幾度となく言われてきた。とくにスキルやフィジカルが今と比べまだ拙く、ミスも多かった2年生や3年生のときは飽きるほどに言われた。よく考えると、自己満足というのはその通りだと思った。ラグビーを始めたのも、大学で続けているのも別に他人のためにやっているわけではなく、自分のためにやっているのだから自己満足というのは的を得ていると。誰もが根本の動機は自己満足で動いているだろう、悪いことでは無いと。

そう思い、当時はそのようなことを言われても反省してる感じを出しつつそこまで気にせずにやってきた。というより、このような考え方は今でも変わった訳ではなくそう思う部分もある。

しかし、学年が上がって行くにつれてだんだんとラグビー部には周りのために動ける人がたくさんいるということ、それがすごい事だということに気が付き始めた。そのことで自分の考え方自体や行動が大きく変わったという訳ではなかったが、何かが変わっていった気がした。

そして望んだ最後の対抗戦。今までの試合では自分が絡んでいないプレーに関してはあまり関心を持たないようなそんな感覚が強かったし、自分がいいプレーを出来れば満足だ、自分はそういう人間なんだと思っていた。しかし、今年の対抗戦で味方がトライをとった瞬間、試合が終わり勝利を喜ぶ部員を見た時に今までにはなかった感情になった。また、そのように感じている自分に少し驚いた。

対抗戦B3位をかけた学習院大学との試合では最後まで接戦で1点差ビハインド敵陣ゴール前まで攻め込み、皆があと少しで逆点という希望をもつなか最後の最後は自分のミスで試合を終わらせてしまった。今までのミスに対するアドバイスを聞き流していた自分への天罰のようにも思えた。これまでの負けた試合では味わったことのない悔しさを覚えた。喜ぶ部員の姿を見るという、最高の自己満足を成し遂げたかった。

結果としては目標の入れ替え戦出場はおろか対抗戦B3位をとることすら叶わなかった。とても悔しいしこれで良かったとは全く思わない。しかし、目標としていた結果が得られなかったかったからといってやってきたこと全てが否定されるとも思わない。

「道草を楽しめ大いにな、欲しいものより大切なものがきっとそっちに転がってる。」

ハンターハンターのジンフリークスが息子のゴンに残した言葉の通り、東大ラグビー部での経験、目標を目指して努力したこと自体に大きな価値があったのだと思っている。こういう時もっと聞いたことも無い外国の偉人の名言とかを出してカッコつけたかったが、この言葉があまりにもピッタリだったので、しょうがない。



最後にラグビー部のチームメイトや関係者の方々本当にありがとうございました。最終戦まで残り1ヶ月を切り、あんなに待ち遠しかった引退も今では少し悲しく思えて来るほどです。それだけみんなのおかげでラグビー部を好きになれたのだと思います。



次は首脳陣、FWリーダー、s&cなどで頑張っていたルーシーにバトンを渡します。じゅんきにFWリーダーの座を奪われたときは俺も泣きそうでした。

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