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ラグビー部リレー日記
悲しみにさよなら
投稿日時:2023/08/22(火) 12:02
4年の前川さんからバトンをいただきました、3年の辻です。韓国料理懐かしいですね。僕は前川さんを慕っているのですが、逆恨みしていると勘違いされて悲しいです。個人的には前川さんのハーフが好きなので一試合でも多く一緒にプレーできるように頑張りたいです。
合宿中に更新しなければならず、7月半ばあたりから何について書こうかなと色々と考えていた。何について書くかを考えるというより、普段考えていることの中から何を選んで書こうかなという感じだった。「東大ラグビー部の価値」というテーマは、誰かがいずれ残さないといけないものだと思いつつも自分が書くものではないかなと感じるが、それに近いことは書けるのではないかと思い、自分が東大ラグビー部にいて感じることを書こうと思う。
僕はラグビーとは無縁の人生だった。毎週末のテレビのスポーツコーナーでトップリーグ(当時はその名前すら知らなかった)のハイライトを流し見するくらいだった。廣瀬とか大野って人がすごいんだろうくらいだった。そんな自分が19年のRWCを見て、その年の大学選手権決勝の早明戦を見て、このスポーツ体を当てるところばかりフォーカスされるけど実は全然単純じゃなくて難しいなと感じたことでラグビーに興味を持った。高校の同じクラスに全国で活躍するようなすごい奴がいて、そういう存在が身近にいて色々教えてもらったのも大きかった。二人で東大ラグビー部のメンバーを見たりして、なんとなく西久保さんや財木さんの存在を知った。そのうちに「自分はたぶんこの部活に入りそう」と思うようになった。まさか自分をたきつけた同級生がアメフトに行くとは全く思っていなかったが。
そんな感じでろくに他の新歓に行かないで入部した。楽だと思っていなかったけど、想像の何倍もハードだった。一年の間は、いつか自分が同じ未経験の先輩のようになれるとは思えなかった。藤井さんたちに言われて作った目標も自分では厳しそうと思っている節もあった。でも未経験で一年からスイカを着た同期もいて、すごいなと思った。いやすごいというのはふさわしくない気がする。「もっと頑張らないと」と思う気持ちもあったけど、羨望とか自分への諦め的な気持ちの方が大きかった。今思えば、そう感じることは自分の卑屈さというか小ささを表しているなとも思う。
二年のときも同じような感じだった。自分は練習とウエイトについていくだけで正直いっぱいいっぱいだった。試合でもミスしないみたいなマインドだった。当然ではあるが、秋のコルツでスタメンから落ちた。「あーこのままだと後輩に抜かされたままだなあ」くらいの気持ちだったかもしれない。冬になると試合も増えた。名古屋で某校と試合をした。自分のせいで負けた。ラグビーを一試合を見たことがなくてもわかるくらいに足を引っ張った。気が狂うくらいに号泣した。AMFがあったのだがなんかわいわいしてんなくらいで全く記憶にない。その日に大西さんから助言を受けた。泣いていたので内容はぼんやりとしか覚えていないが、その時に初めて明確に自分事として「悔しい」という風に感じた。
そこから少しずつ自分がやるべきことを考えて部活に臨むようになった。もとから気持ちが強い方ではないから今でもダメなところはあるという自覚もある。だけど自分の中では2023年に入って何かが吹っ切れた気がする。
でも春のうちは正直全然だめだった。4月の格上との練習試合は一分も出なかった。東北戦は周りのけがや病気で出してもらえただけで、何なら試合前日までたぶん出番ほぼないかなと思っていた。そこから少しずつAで出してもらうことが増えた。はっきり言って自分が足を引っ張ることは多い。今でもかつての先輩みたいになれてるとも思えない。なんならあの冬から成長しているのか自分ではわからない。でも、今はそれがしんどいよりも楽しい、自分が成長するたびにチームが強くなっている感じがあって励みになる。安富さんやあきおの肩を借りないとまだまだだけど二人は本当に頼もしくてスクラムが楽しい。後ろを見ればほぼ全員が同期で、このために今まで頑張ってきたんだよなとビデオを見て常々思う。今このチームで勝ち続けたい。僕はこのチームが好きだ。物事の価値(e.g.勉強することの意味、部活をする意味)なんてのは、状況が悪い時に考えることだと思う。というか自分はそうだった。でもうまくいけばそんなこと考えなくてもうまくいくし、そういう価値は自覚できているものだと思う。だからこそ今のチームに足りないのは勝利という結果だけだと思う。以前「結果はフィールドに立つ奴しか出せないからフィールドに立つ人がえらい」みたいなことを誰かが言ってるのを聞いた。自分は違うと思う。むしろスタッフや試合に出れないメンバーは祈ることしかできないのに、結果というものは常に求められている。フィールドに立つ人が全員の責任を負って立たないといけないんだと思う。だから勝たないといけないし、そうしてはじめて今各々が悩んでいることの多くが解決される気がする。自分は二年間「見る側」で悔しい思いをした。今年は(このままいけば)「フィールドに立つ側」になれそうだ。対抗戦という舞台はどんなものかまだ分からない。でもそういう責任を感じながら、1つ1つのプレーに魂込めたい。
悩んでいる人がこれを読んできっかけになれば幸いです。
次は定浪にバトンを渡します。変わったところも大いにあるようですが、未経験の一年生として真面目に練習やウエイトに取り組んでいる姿が印象的です。彼も合宿で悔しい思いをしたようなので、秋以降の成長がとても楽しみです。
合宿中に更新しなければならず、7月半ばあたりから何について書こうかなと色々と考えていた。何について書くかを考えるというより、普段考えていることの中から何を選んで書こうかなという感じだった。「東大ラグビー部の価値」というテーマは、誰かがいずれ残さないといけないものだと思いつつも自分が書くものではないかなと感じるが、それに近いことは書けるのではないかと思い、自分が東大ラグビー部にいて感じることを書こうと思う。
僕はラグビーとは無縁の人生だった。毎週末のテレビのスポーツコーナーでトップリーグ(当時はその名前すら知らなかった)のハイライトを流し見するくらいだった。廣瀬とか大野って人がすごいんだろうくらいだった。そんな自分が19年のRWCを見て、その年の大学選手権決勝の早明戦を見て、このスポーツ体を当てるところばかりフォーカスされるけど実は全然単純じゃなくて難しいなと感じたことでラグビーに興味を持った。高校の同じクラスに全国で活躍するようなすごい奴がいて、そういう存在が身近にいて色々教えてもらったのも大きかった。二人で東大ラグビー部のメンバーを見たりして、なんとなく西久保さんや財木さんの存在を知った。そのうちに「自分はたぶんこの部活に入りそう」と思うようになった。
そんな感じでろくに他の新歓に行かないで入部した。楽だと思っていなかったけど、想像の何倍もハードだった。一年の間は、いつか自分が同じ未経験の先輩のようになれるとは思えなかった。藤井さんたちに言われて作った目標も自分では厳しそうと思っている節もあった。でも未経験で一年からスイカを着た同期もいて、すごいなと思った。いやすごいというのはふさわしくない気がする。「もっと頑張らないと」と思う気持ちもあったけど、羨望とか自分への諦め的な気持ちの方が大きかった。今思えば、そう感じることは自分の卑屈さというか小ささを表しているなとも思う。
二年のときも同じような感じだった。自分は練習とウエイトについていくだけで正直いっぱいいっぱいだった。試合でもミスしないみたいなマインドだった。当然ではあるが、秋のコルツでスタメンから落ちた。「あーこのままだと後輩に抜かされたままだなあ」くらいの気持ちだったかもしれない。冬になると試合も増えた。名古屋で某校と試合をした。自分のせいで負けた。ラグビーを一試合を見たことがなくてもわかるくらいに足を引っ張った。気が狂うくらいに号泣した。AMFがあったのだがなんかわいわいしてんなくらいで全く記憶にない。その日に大西さんから助言を受けた。泣いていたので内容はぼんやりとしか覚えていないが、その時に初めて明確に自分事として「悔しい」という風に感じた。
そこから少しずつ自分がやるべきことを考えて部活に臨むようになった。もとから気持ちが強い方ではないから今でもダメなところはあるという自覚もある。だけど自分の中では2023年に入って何かが吹っ切れた気がする。
でも春のうちは正直全然だめだった。4月の格上との練習試合は一分も出なかった。東北戦は周りのけがや病気で出してもらえただけで、何なら試合前日までたぶん出番ほぼないかなと思っていた。そこから少しずつAで出してもらうことが増えた。はっきり言って自分が足を引っ張ることは多い。今でもかつての先輩みたいになれてるとも思えない。なんならあの冬から成長しているのか自分ではわからない。でも、今はそれがしんどいよりも楽しい、自分が成長するたびにチームが強くなっている感じがあって励みになる。安富さんやあきおの肩を借りないとまだまだだけど二人は本当に頼もしくてスクラムが楽しい。後ろを見ればほぼ全員が同期で、このために今まで頑張ってきたんだよなとビデオを見て常々思う。今このチームで勝ち続けたい。僕はこのチームが好きだ。物事の価値(e.g.勉強することの意味、部活をする意味)なんてのは、状況が悪い時に考えることだと思う。というか自分はそうだった。でもうまくいけばそんなこと考えなくてもうまくいくし、そういう価値は自覚できているものだと思う。だからこそ今のチームに足りないのは勝利という結果だけだと思う。以前「結果はフィールドに立つ奴しか出せないからフィールドに立つ人がえらい」みたいなことを誰かが言ってるのを聞いた。自分は違うと思う。むしろスタッフや試合に出れないメンバーは祈ることしかできないのに、結果というものは常に求められている。フィールドに立つ人が全員の責任を負って立たないといけないんだと思う。だから勝たないといけないし、そうしてはじめて今各々が悩んでいることの多くが解決される気がする。自分は二年間「見る側」で悔しい思いをした。今年は(このままいけば)「フィールドに立つ側」になれそうだ。対抗戦という舞台はどんなものかまだ分からない。でもそういう責任を感じながら、1つ1つのプレーに魂込めたい。
悩んでいる人がこれを読んできっかけになれば幸いです。
次は定浪にバトンを渡します。変わったところも大いにあるようですが、未経験の一年生として真面目に練習やウエイトに取り組んでいる姿が印象的です。彼も合宿で悔しい思いをしたようなので、秋以降の成長がとても楽しみです。
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