ラグビー部リレー日記 2019/9

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半年を振り返って

投稿日時:2019/09/29(日) 14:52

話の途中に挟まれる擬声語が面白くて分かりやすいなと私が最近気付いてしまった石健さんからバトンを受け取った1年スタッフの中村優希です。身に余る紹介文をありがとうございます。広島に住んでいたと聞き、さらに親近感が湧きました。

 

夏休みが終わり遂にAセメスターが始まりました。私は毎日5限があるという悲しい時間割です。それはさておき、私を含めた1年生にとっては、4月に大学生活が始まり早くも半年が経とうとしています。駒場での生活の4分の1が過ぎていってしまったのだと考え感慨深い気持ちに浸るこの頃です。ここで少し私の半年を振り返ってみようと思います。

 

半年前の4月、受験勉強を乗り越えてようやく手につかんだ大学生活の中、私は日々忙殺されていました。上京して一人暮らしを始めたことによる忙しさに加え、新歓やクラス内で新しい人間関係を構築することに追われていました。私は広島の私立中高一貫校出身ですが、高校には小学校から12年間一緒の幼馴染みも多く、井の中の蛙であった私にとって高校を卒業し大学という誰も知り合いのいない世界に飛び込むことへの不安は大変なものでした。私の高校は東大合格者が極めて少なく、頼れる先輩も皆無でした。だからこそ、というのも理由の一つかもしれません。中学や高校では部活に所属しながらも部活動より勉強を優先した私にとっては、部活の先輩や後輩という存在は一種の憧れでした。運動会に所属して勉強以外に何か本気で取り組めるものを見つけ、それを通して仲間の輪を広げたい、そしてできれば何か人の役に立ちたい、という思いで私はラグビー部に入部を決めました。今思うと、このような個人的な理由で入部を決めた私を受け入れてくださった先輩方や同期に感謝の気持ちで一杯です。遅くなりましたが、ここで感謝の気持ちを述べさせて頂きます。

 

大学は、金銭的利害関係を超越した親密な間柄としての友人を作ることができる最後の機会である、と私は父から言われてきました。そして、大学では生涯続く友人を作ることができる、と。東京大学に進学することができ、そして東京大学ラグビー部に入部することができとことに感謝しつつ、将来「頑張ってもそれが公正に報われない社会」でも互いに支え合うことができる繋がりを育めたら、と思っています。東京大学ラグビー部の一員として、先輩や同期、そして来年からは後輩など、部員の仲間を大切にすることを第一義としていきたいと思います。

 

半年ほど経って大分学生生活にも慣れ、部活でもできる仕事が少しずつ増えてきました。夏合宿もとても楽しかったです。これに喜びを抱く一方で、やはり自分の短所も目に付きます。分からない点、至らない点が多く落ち込むこともありますが、頼りになるスタッフ同期や先輩方の視座に学びながら自分も成長できるように努力していきたいと思います。何か改善点があれば積極的に教えていただけると嬉しいです。ラグビーのルールについても、勉強していきたいと思っているので暇なときに教えてほしいです。これからも続く対抗戦シーズンでは、個人として貢献できることは小さいですが、先日も指摘された、テント内外の荷物の整理など自分にもできることに取り組んでいこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次は、私とスモブラ班が同じである山健さんにバトンを渡します。スモブラで少し仲良くなれてきたことが嬉しいです。試合復帰、楽しみにしています。

偏差値

 written by 石田 健太郎 投稿日時:2019/09/28(土) 23:58

 1年生ながら頼れるフロントとして第一線で活躍する三方からバトンを受け取りました、2年の石田です。

 遂にラグビーW杯日本大会が開幕しました。日本の各地で連日のように各国代表同士の熾烈な戦いが繰り広げられています。私が執筆している日には、日本代表が格上の超強豪国アイルランド代表に勝つというジャイアントキリングを演じてみせ、2015年のブライトンの奇跡に続いて再び日本ラグビー界を沸かせました。今回の試合も含めて、様々な媒体を通してラグビーが取り上げられており、競技に関わる者としては嬉しい限りです。
 さて、W杯の影響もあって最近はラグビー観戦が忙しい日々が続いています。その中で、なんとなくではありますが私自身の観戦スタイルの変化を感じるようになりました。高校生の自分と大学生の自分では、試合を見る上での着眼点が少し変わったように思えるのです。高校時代は、秩父宮ラグビー場が学校に近かったのもあってトップリーグ観戦などで会場に足を運ぶことはありました。同世代が戦う花園もテレビで多少追いかけてはいました。しかし、今思い返せば試合の流れを追うので精一杯だったような印象があります。そうなると今の自分は試合の流れだけでなく更に深いものを感じられるようになった、という訳になるのですがこれがまた自分でもよくわかりません。このよくわからない部分を自分なりに考えて言語化してみます。
 まず一つ挙げられることは、ビッグプレーが起きたときにその要因(元凶)を考えるようになったことです。例えば、BKプレーヤーが数的有利を取ってパスを回し、WTBが大外を走り抜けてトライを取ったシーンであれば、その数個まえのプレーまで遡って考えるようになりました。これは多くの場合FWプレーヤーのキャリーによって相手のディフェンスの人数を消費させていたことが要因になっている、といった感じです。ニュースのスポーツコーナーなどで紹介されるダイジェスト映像のように、以前ではトライを取った選手のスピードといった技術にしか注目できていませんでした。勿論それも要素の一つではあるのですが、そのトライが事前に打った布石によって成り立っていることを考えるのは興味深いですし、それまであまり注目できていなかったFWプレーヤーの苦労が報われるきっかけにもなり得ます。
 もう一つ思い浮かんだのが、一つ一つのプレーの目的(意図)を考えるようになったことです。先程の例で言えば、FWプレーヤーをSHやSOから直接当てるプレーはそれ自体が直接トライになるわけではありませんが、次に外側で大きく展開する際に相手ディフェンスの人数を少なくすることには繋がります。つまり「相手ディフェンスの人数を減らして数的優位を作りやすくする」のが目的になるわけです。
いちいち取り上げていたらキリがなさそうですし私の語彙力が限界に近づいているのでここらで打ち止めとしますが、見方が変わったことでより深く試合を楽しめるようになった気がします。
 ところで、「ラグビー偏差値」と言う言葉は度々耳にしますが、他のスポーツではあまり言わないような気がします。主にラグビーに対する理解度と解釈されることが多いですが、これがラグビーのみに於いて使われているのはラグビーがそれほど奥の深いスポーツだからではないか、と個人的には考えます。かつての私と今の私の理解度を比べるだけでもその深さにはある程度のギャップがあります。せっかくプレーするのだから偏差値は高い方が良いに決まっていますし、上で紹介したような考え方は偏差値を上げるのに寄与してくれそうな気がします。幸いなことに丁度今はハイレベルな試合を何本も観られる環境にありますので、暫く自分がプレーできない間は自分のラグビー偏差値を少しでも引き上げられるような日々を送りたいと思います。

 全体的にふんわりとした文章になりましたがお読みいただきありがとうございました。次は、広島が産んだ天才少女こと1年の優希ちゃんにバトンを渡します。実は私も幼少期広島に住んでいたことをまだ彼女には話せていません。そのうち広島トークしてみたいです。
 

音楽の力

投稿日時:2019/09/25(水) 23:40

自分が今一番仲良くなりたいと思っている垣内さんからバトンを受け取りました1年の三方です。実は話しかけるチャンスをいつも窺っているのですが、結局深く話をしたことはほとんどありません。垣内さんが喜々として話しかけにいく同期の岩下や曽根がとても羨ましいです。

初めてのリレー日記ですが、入部動機や自己紹介に関しては特筆すべきものも無いので、突然ですが僕の一番の趣味である音楽について書かせていただきます。

僕は音楽が大好きだ。ロックやボップに始まりパンクやサイケデリック音楽など、様々なジャンルの音楽を聴く。部室で時々開催されるイントロクイズ大会で僕に敵う部員はそういないでしょう(前原さんを除く)。どれほど好きかというと、高校の同期とビートルズのコピーバンドを組んで、地元の公園の子ども達の前で演奏したり、新歓期には身の丈に合わないと思いながらもバンドサークルへの入会を本気で考えていたほどです。そんな僕が考える音楽の魅力は色々とありますが、その一つは「聞いていた当時の思い出や記憶を呼び起こす力」にあると思います。ビートルズのサウンドに乗って甦る中学生の頃の思い出。フジファブリックやゆらゆら帝国を聴くと浪人時代を思い出してちょっぴり甘酸っぱい気持ちにもなります。音楽を聴くたびにその当時の記憶が甦り、時には感傷的になり聞けない曲も出てきます。

僕の高校のラグビー部では、夏休みに2回の合宿が行われます。そのうち6泊7日の練習合宿では、その当時の3年生が自分の好きな曲を一人一曲ずつセレクトしてプレイリストを作り、練習前に流すという慣習がありました。この合宿は本当にえげつなくキツいので、練習前に聞く音楽にも並々ならぬ感情が生まれます。特に心の中に強く残っており、今でもイントロを聴くだけで身の毛がよだつ曲があります。高2の頃に聞いたYUIの「SUMMER SONG」です。YUIの声は非常に美しく、男子校で女性のいない状況下にある僕たちにひと時の安らぎを与えてくれるため、当時の先輩方は他の曲を飛ばしてこればかり流していました。その一方、「夏が来るから海へ行こうよ♪」などという、山奥の菅平にいる僕らには無縁な世界を想像させる歌詞で、絶望を与えてきます。合宿中はこの曲にとても助けられましたが、合宿の辛さを鮮明に思い出してしまうため、今では友人がこの曲をカラオケで歌うだけで寒気がしてしまいます。素晴らしい曲なのに、非常にもったいない話です。

今年の夏休みにあった東大ラグビー部として初めての合宿でも、僕は心を落ち着かせるため、寝る前と練習前に同じアルバムを聴き続けました。結果としてそのアルバムの曲にどハマりしましたが、トラウマになるほどの思い出は出来ませんでした。これは僕がラグビーを楽しむことが出来ているからなのか、それとも昔のように自分を追い込めていないからなのか、正直分からないです。ですが自分自身の成長のために、練習前に聞いているヴァン・ヘイレンの「Jump」がトラウマになるくらいの練習をしていく所存です。

稚拙な文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございます。次は新歓期に僕を含む多くの一年生からイケメンキャラだと思われていた2年の石田さんにバトンを渡したいと思います。
 

お野菜

 written by 垣内 太朗 投稿日時:2019/09/23(月) 19:43

いつも可愛がっていただいている鈴音さんからバトンを受け取りました2年の垣内です。色々な方面にコミュニティを持ち、活発に活動している姿がとてもかっこいい先輩です。ぜひまたご飯に誘ってください

対抗戦が2戦終わりました。2戦2敗ととても厳しい状況ですが、自分に何ができるのか考え続け、勝利へと邁進していきたいと思います。

さてラグビーから少し離れて食事の話をしたいと思います。増量、体調管理などスポーツ選手としてとても大切な食事ですが、自分には昔から好き嫌いが多く、野菜と分類されるもの全てが嫌いです。野菜でなくても嫌いなものは山ほどあります。おそらくこの世に存在する食べ物の4/5は嫌いです。

この好き嫌いの多さには本当に悩ませされてきました。小学校の頃の合宿では野菜が食べられないために食事がほとんど摂取できず、合宿中はあと何回食事が終われば帰れるのかだけ考えていました。そのときにはよく「大人になれば好き嫌いはなくなる」と言われてきました。本当にそうなるのかずっと疑問でした。
中学になってやっと野菜を口にすることができるようになりました。もちろん嫌いなことに変わりはないのですが、食べることができるようになったことで合宿が少し楽になりました。しかしそこでの問題は野菜を食べるには好きなものを食べるより何倍も時間がかかってしまうことです。もともと食べるのが遅いのにさらに時間がかかってしまうという致命的な状況です。
さらにこの好き嫌いは食べる順番にも影響を及ぼします。お腹いっぱいの状況で嫌いなものを食べるとどうしても戻してしまうことが多いのです。なので、食事が出てきたらまず嫌いなものを全て食べてしまわないといけません。牛丼を食べるにしても玉ねぎを全て食べてからお肉とご飯を食べるのです。先程話した通り嫌いなものを食べるにはとても時間がかかりますので、自分が嫌いなものを食べ終わった頃には他に人をほとんど食べ終わっています。やっと好きなものが食べると思った頃には周りに人がいません。

食が細いというのは本当につらいものです。周りからは笑われたり少し怒られたりします。「なんで野菜も食べられないんだ」という人がいますが、「なんでお前は身長が小さいんだ」と言っているのと同じです。そういう体なのだからしょうがないのです。

野菜が食べられたらと思うことはよくあります。50のメニューがあっても美味しく食べられるのは10あるかどうかです。食事巡りなるものは自分には一生できないでしょう。野菜が食べられたら1日3回の食事がどれほど楽しかったでしょうか。

結局20になった今でも好き嫌いは治りませんでした。今でもいつか治ると信じていますが、恐らく好き嫌いがなくなる薬が開発されない限り、無理でしょう。同じ悩みを抱える人に共有できれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。次は1年生ながら対抗戦で活躍する三方にバトンを渡したいと思います。新歓以来全然話してくれないのは自分のせいなのでしょうか。
 

レガシー

 written by 西山 鈴音 投稿日時:2019/09/20(金) 08:30

杉井くんから光栄な紹介を預かりました3年スタッフの西山です。
杉井くんは合宿以後、スタッフと同じ練習開始30分前に集合し仕事を手伝ってくれているので、スタッフ一同感謝しかありません。いつもありがとう!早いプレー復帰を祈ります。

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2019年9月20日。ラグビーワールドカップ2019 日本大会の開催日。
ラグビー部員として、いちラグビーファンとして、この日が待ち遠しかった。この日にリレー日記を書けることを心から光栄に思う。

【レガシー legacy】
レガシー は「遺産」「先人の遺物」と訳される単語だが、スポーツ大会においてレガシーは「有形・無形問わず、大会をきっかけとし社会・地域・人々の心に残るもの」という意味合いで捉えられる。オリンピックをはじめとする主要なスポーツ大会においてレガシーの創出は使命とされている。
今回のラグビーワールドカップ2019 日本大会(以下RWC2019 日本大会)でも、ラグビー文化の普及促進のみならず、日本国内においては震災復興や地方創世への貢献、国外においては日本独自のラグビー文化”one for all, all for one””ノーサイド”の波及や国際的な取り組みによって世界の発展と平和に寄与することなどがレガシー創出のターゲットとなっている。実際にRWCのムーブメント最中にいる今、私自身、自分の住んでいる地域がラグビーで盛り上がってきていること、全くラグビーに関係のない人からRWCの話をされるようになるなどRWCの影響を感じることは多く、大会のターゲットとなるレガシーも良い形で残るのだろうと期待している。
このように、スポーツはもはや競技者とファンのためだけのものではなく、社会・地域・人々にも影響を与えるものに変化しつつある。

学生スポーツにおいてもレガシーは大事な概念であると思う。自分たちのチームの活動・プレーが、チーム外の人・環境またはチームの未来に影響を与えることは大いにありうる。
先日、対抗戦B交流会(シーズン前に所属校8校が交流する会)に参加させていただいた。その会の締めの言葉にて、東大ラグビー部の青山監督が「対抗戦Bは『善いラグビー』をしよう。強ければいい、勝てばいい、のみではなくグラウンド内外において『善いラグビー』をすることが対抗戦Bの使命だ」と仰った。
私はこの『善いラグビー』こそが対抗戦Bリーグ所属校としてのレガシーだと強く感じる。対抗戦Bにて『善いラグビー』が実行されモデルケースとなれば間違いなく他リーグにもそのレガシーが波及し、大学ラグビー全体で『善いラグビー』が実行されれば他スポーツにも『善い』レガシーは広がる。たかが学生スポーツかもしれないし、テレビで試合が放映されるようなリーグではないが、それでも対抗戦Bは大きな力を持っていると確信している。

2日後には対抗戦Bリーグ第2節がある。
勝敗にもこだわるし、勝ちたい気持ちは十二分にある。ただ先ずは、プレーヤー・スタッフ共々対抗戦Bの名に恥じない『善いラグビー』をしたい。
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駄文をお読みいただきありがとうございました。
ラグビーワールドカップの応援も勿論ですが、ぜひ対抗戦Bリーグの応援も重ねてお願いします!!日本のラグビーを盛り上げましょう!

次は、今年度全試合スタメンで出場し活躍する2年垣内くんにバトンを渡します。入部時から”推し”の垣内くんの紹介に緊張して平凡な紹介になってしまいました。

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