ラグビー部リレー日記

ラグビーを楽しむ

投稿日時:2022/12/12(月) 17:50

内藤からバトンを受け取りました、大山です。内藤とは、富山県の人だと勘違いしていたファーストコンタクトから始まり、家にお邪魔してサッカーを見たり一緒にゲームをしたりと、1人でいがちの自分にしては多くの時間を共にしたように思います。ゆるっと話しながらチャリで帰る時間は楽しかったです。最後の2週間はぜひまた一緒に帰りましょう。



 



 



さて、ついに僕にも最後のリレー日記が回ってきてしまいました。最後ともなれば名残惜しい気持ちが湧いてきてすらすらと筆が進むかとも思いましたが、そんなことはありませんでした。これまで通りどんな事を書くか迷ってしまいます。そもそもリレー日記として何かを書き残すに値する生き方をしていない気もしていますが、それでも普段どんな事を考えながらラグビーをプレーしてきたかについて書いてみたいと思います。



 



 



「今の自分を入部当時の自分が見たらどう思うのだろう」



これは今年、特にこの秋の対抗戦期間中に頻繁に考えてしまうことです。このことは、怪我でまともに動けなかったり、チームについていくのでやっとだった昨年までは考えもしないことでした。しかし、プレイヤーとしてもそれなりに成長し珍しく怪我に苦しむこともなく試合に出られているからこそ、自分のラグビーについて色々と考えてしまうのかもしれません。



 



あまり認めたくありませんが、上の問に対する答えは「つまらないウイングになったな」というようなものな気がしています。そう感じる理由は、やはりその頃と今とでプレースタイルやそこに現れる精神性に違いがあることが大きいように思います。簡潔に表すと、学年が上がるにつれてラグビーを心から楽しみ挑戦することができなくなってしまったのではないかと思います。



 



少しだけ話は逸れますが、僕がこれまでずっと理想としてきた選手像は「ボールを持ったら何かが起きそうな選手」「見ていてワクワクする選手」というものであり、高校時代も含めた7年間、常にそのような選手を目指してきたつもりでした。いつでも積極的にボールを要求し、ボールを持ったらまずは必ず外勝負を考える。速い相手とのマッチアップを楽しみつつ、綺麗に抜き去ることを全力で試みる。そんな選手でいたいと思っていました。東大ラグビー部内ではしばしば、各々がボールを持ったら必死のコンタクトでタックラーを乗り潰す、という意味で「強いプレー」という言葉が聞かれましたが、僕にとっての「強いプレー」とはタックルをかわし相手に触れさせないことでした。ヒットをすることはむしろ相手を抜くことを諦めた末の選択肢、くらいに思っていました(僕個人の能力バランスや価値観で考えた場合には、という意味なので、誤解しないようお願いします)。



 



このような理想像を持ってラグビーに取り組んできたつもりでしたが、4年生となった今年は無意識にではありますが、楽な方へと流れてしまっているように感じています。大外でボールをもらっても、外に押し出されるのが怖くてとりあえず内に切り込んでおく。ランで相手を振り切れそうな間合いでもパスを選択する。このような、勝負を避けるような選手になってしまいました。ミスは少ないかもしれませんが、個人的にはつまらないウイングです。



このように変わってしまった大きな理由は、最高学年になってミスに対するプレッシャーや自分が戦犯となることに対する恐れをこれまで以上に感じてしまっているからかもしれません。自分はスポーツにおいてはメンタルが強い方だと思っていましたが、そんなことはなかったようです。同期のプレイヤーから「安定している」とか「飄々としている」とか表現してもらった事もありましたが、自分の中では常にどこか弱さを感じたまま最後の1年間を過ごしていました。



 



ここまで、4年生になってから自分の中で感じている少し暗い内容について書いてきました。しかし、残された2試合ではこれらを払拭したいと思います。自分なりに納得した形で引退したい。大学でもラグビーを続けてきてよかったと自分自身で思えるようなプレーをしたい。このような気持ちが今は湧いてきています。最後の2試合、チームみんなで笑えるよう全力を尽くします。



 



 



最後に、これまでラグビー部でお世話になった方々に感謝を伝えたいと思います。



青山監督・大西コーチをはじめ、4年間で何人もの指導者やトレーナーの方々のお世話になってここまでラグビーを続けることができました。4年間で、ラグビーのことに関わらず多くのことを学ぶことができました。本当にありがとうございます。



チームメイトの皆さんは、感情の起伏が激しく付き合いづらかったであろう自分と仲良くしてくれ、居場所を作ってくださり、とても感謝しています。ありがとうございました。



普段から東大ラグビー部に期待して支援してくださったOB・OG、その他関わってくださった全ての方々にもお礼申し上げます。ありがとうございました。



家族には、普段はあまり言葉にしませんが、大学生にもなってたくさんのわがままを聞いてもらった自覚があります。ありがとうございました。



 



 



次は広報セクションの長として100周年記念事業をはじめ様々なPR活動を進めてくれた、スタッフのえのきにバトンを回します。えのきとは今年に入ってから特に仲良くさせてもらっていて、先輩数人を含めたメンバーで何度か一緒に飲みに行きました。引退したらぜひまた同じメンバーで飲みに行きましょう。

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