ラグビー部リレー日記

能登訪問記

投稿日時:2025/04/18(金) 13:12

最近、私生活の調子もラグビーの調子も上がってきている古瀨さんからバトンを受け取りました新2年生の野村です。古瀨さんに撮ってもらったあの写真はさすがに採用することはできませんでしたがおかげでオリ旅行で浮かずに済みました。

さて、今回はオフ期間の3/20~3/22にラグビー部の約20人で行った能登支援の模様を記そうと思います。

この企画は東大ラグビー部OBで現石川県副知事の浅野さんが主導され、首脳陣と浅野さんが協議を重ねながら行程が決定しました。


1日目
金沢駅に集合した部員はレンタカーを借り、5台に分乗して能登に出発。能登に近づくにつれ地震と豪雨の影響でヒビの入った道路や片側交互通行の道が増え、1月に免許を取ったばかりの自分はひやひやしながらハンドルを握っていました。

最初に向かったのは能登町のプレイパーク、元気に走り回る子どもたちに普段体を動かしている部員達もヘトヘト、宮田さんはお馬さんをやるのに疲れて子供から逃げ回っていました。

珠洲市にある小学校を改修した宿舎についたあとは食事の時間、子供から逃げ回っていた宮田さん、ラグビー部の料理長である細谷さん、インスタに料理アカウントを持つ鵜木先輩らが中心となり料理完成。コントラバスくらい大きくないと不似合いな体重約115kg三上の至高のヴァイオリン演奏、鷲頭先輩のとっても面白いお話から始まった食事会では現地の住民の方から震災の時の話や復興の話など生の声を聞かせて頂きました。


2日目
午前中は被害の大きかった大谷地区での泥かきでした。地震から一年以上経った今でもかなりの建物がまだ倒壊したままで解体も進んでいないことには驚きでした。防じんマスクに軍手に長靴を身に着けた部員たちはあるお宅の車庫兼納屋に高く積み上がった泥をかき出す作業を行いました。水を含んだ泥は重たくスコップで掘るのもリアカーで運ぶのも一苦労、気温は低かったですが皆汗をかきながらの作業になりました。泥にはまっていた軽トラックを押し出して救出し1日目の作業は終了です。


午後からは珠洲市の飯田高校で高校生との進路相談会、運動部とのトレーニングセッションを開催しました。時に真面目に時に楽しく勉強の仕方や東京のことなどを話しましたが男子校出身者はほとんど話したことがない女子高生との会話にタジタジです(私ももちろんその一人です)。トレーニングセッションではウエイトトレーニングと瞬発系のトレーニングに分かれて東大ラグビー部で普段行っているトレーニングや意識していることを高校生に伝えました。高校生の質問は鋭くこちらもとても勉強になりました。和田さんはブルーロックの話題で高校生と話そうとしたのですが残念ながら失敗に終わったようでした。

高校でのセッション後は能登町に向かい、まちなか鳳雛塾という町営塾で高校生と進路について話したり、職員さんから能登の学校の現状や農業の話を伺ったりしました。まちなか鳳雛塾は将来能登町に関わり活躍する「人財」を能登高校や地域が協働して育むために設置された塾で、大学受験対策もしてくれますが、大手予備校のように塾で受験勉強一本という形ではなく、体験型のイベントを開催したり、学校と宿題のあり方について協議したりする地域密着型の包括的な塾で他の市町村のモデルケースともなるような場所でした。


3日目
3日目の午前も泥かき作業の続きです。泥にまみれたタンスを取り出しているとなんとそこに現れたのは二匹のネズミ、糞や腐食で臭いなか作業を続け、家主さんが探し求めていた娘さんの結婚式のアルバムを発見すると家主さんが「よかったー」と感慨深そうに一言、その一言で部員たちの苦労が報われました。浅野副知事も作業に参加し、最後にはエンジンがつかない乗用車を部員みんなで持ち上げて救出、普段のトレーニングの成果が出たのではないでしょうか。

お昼に東京と珠州の二重居住者で経営者をされている岩城さんから都市と地方のあり方について伺ったあとはそれぞれの車で自由に金沢に向かいました。温泉で作業の疲れを癒した部員、能登の朝市の火災現場を見に行った部員など様々でした。車の中では三日間の疲れが出て同乗者の湊、こじろー、原田もぐっすり、昼に弁当二つとラーメンを食べた自分も眠たくないわけがありません。湊は時々起きましたが無口なため寝ているのと変わらず自分は話し相手もいません、将来有望な東大生を自分の運転でなくしてしまうわけにはいかないとメガシャキを飲み、一人で歌を歌いながらなんとか乗り切りました。

なんとか金沢駅に辿り着き、夜は馳浩石川県知事とお会いし、今回の活動について話をさせて頂きました。夕食後金沢駅でお土産を買い、それぞれ帰途につきました。


かなり文が長くなりましたがこれだけ中身の詰まった体験を3日間でさせて頂きました。頭だけで考えるばかりではなく現地に赴き自分の肌で実感することの大切さを学びましたし、ラグビーから離れて部員だけで遠出することは新鮮で部員どうしの絆も深まったと思います。楽しい思い出にもなり、いい運転の練習にもなりました。今年中に同級生が数人免許を取ると思うので運転手は交代でぜひ毎年開催されるといいなと思います。


次は東大ラグビー部のIT部門を司る伊藤さんにバトンを渡したいと思います。少し気になっているのですが二年生のいとしんと三年の伊藤さんどちらが伊藤として格上だと認識しているのでしょうか。ぜひ考えを聞かせてください。










 

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル
パスワード:

この記事を書いたメンバー

2025年2月

<<前月翌月>>
2025/02/26(水) 11:19
シャア・アズナブル
2025/02/24(月) 23:17
真の受験生応援企画
2025/02/24(月) 08:32
世間体
2025/02/20(木) 23:30
TAKE YOUR SHOT
2025/02/16(日) 22:32
ポケ問のすゝめ
2025/02/14(金) 15:23
パスタのすすめ
2025/02/10(月) 22:45
いんとろ

アーカイブ