ラグビー部リレー日記

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ルール

 written by 伊藤 佑樹 投稿日時:2023/11/18(土) 19:00

3年の塩谷さんからバトンをもらいました,1年スタッフの伊藤です。塩谷さんには様々な点で人を惹き付けられる力強さを持っているとプレー以外でも感じます。意外な切り口と塩谷さんはおっしゃっていますが実際にはただひねくれているだけです。

さて,私はこのラグビー部に入ってから半年以上が立ち,入る前はほとんど知らなかったラグビーのルールについてかなり知るようになりました(rules ではなくlawsというのはもっともなのだが,日本協会がルールという言葉を使っているので以下でもルールとします 参照: https://www.rugby-japan.jp/future/rule/)。ルールがわかるようになると試合がどのように展開されていくのか,詳しくわかるようになり,試合を見ながらどういったことが進んでいるのかわかるようになってきました。なんとなくゴールラインを目指している,ということぐらいはルールをそれほど知らなくてもわかると思いますが,その時の具体的な動きというところになると,ルールについてある程度知っていないと理解するのが難しいです。一方,ルールについて詳しくないからと言って,観戦を楽しめないのかといえば,そんなことはなく,それは見方の違いにすぎないように思います。私自身何年か前にたまたまテレビでラグビーの試合を見たときに,ルールについてはほとんど知らなかったものの,それは面白かったと記憶しています。つまり,ルールというのを知らなかったとしても見て様々なことを感じることができ,ルールを知るということによって考えるという次元が増えるということではないかと思います。

こうしたことは様々なスポーツであるわけです。中学生のころ興味本位で審判講習会に行ってからは,サッカーの試合においてオフサイドについてよく見るようになりました。しかし,別にオフサイドというのを考えなかったとしても見ていて面白いわけです。そうした形でなくても,例えばオリンピックで色々な競技を見ているうちに最初とは少し違った見方にをするようになるということはあると思います。その場合もそもそも何か面白いから最初に見ているのであって,別にそれはルールの知識とはあまり関係ないことです。

ここまではスポーツを観戦するという視点でルールとの関係で私が感じてきたことを書いてきましたが,スポーツ自体についても,ルールというものの性質は同じなのではないかと思います。スポーツというのは別にルールが先にあって成り立っているのではなく,何か軸となるものがあって,それに合わせてルールが作られていくように思います。もともとラグビー自体ももととなるフットボールでのルール違反により生まれた競技とされていますが,そうだとすると元の競技としてはルールが存在したわけであり,ラグビーというのはそれがまとめられたルール体系よりもむしろ別の競技性の基礎が根底にあるわけです。そのうえで,ルールというものがラグビーに限らずスポーツを実際の形に作り上げているわけで,ルールがあることによって具体的な戦術を考えることができるようになっているといえるのではないかと思います。私みたいにルールをある程度知ったとはいえまだまだ十分に分かっていないものが言うことではないのかもしれませんが,ラグビーとは何か見つけていきたいです。

あまりルールについて書きすぎると,麻雀のルールを覚えるように多方面から言われてしまいそうなので,このくらいにしておきたいと思います。次は2年の辻金大さんにバトンを渡します。金大さんは膝のけがのためしばらく練習からは休んでいますが,そんな中でも食事などできることをしていらっしゃるようです。
 

人間味風

 written by 塩谷 航平 投稿日時:2023/11/17(金) 12:42

同期の倉橋からバトンを受け取った三年の塩谷です。彼の言語能力の高さは、留学生やPEAK生がラグビー部に増えた今改めて実感しています。ぜひ私の英会話の先生になってほしいです。

日常には様々な面白いことが紛れています。それに気づかせてくれるのはコント師の東京03です。以前書いている人もいましたが、彼らは人間の機微を表現するのがとても上手です。ちなみにこれを以前書いていた彼はYoutubeに公開されているネタの出だし音楽のみで題名まで言い当てる「東京03イントロクイズ」が得意です。話はそれましたが、東京03は「あ~こういう人いる~」や「この気持ちめっちゃわかる~」などの日常を描いています。人のちょっと照れくさい、面と向かって言い難いような部分にフォーカスしてそこを面白くするコントです。今時のスピード漫才や爆笑を起こすようなコントではありませんが、気づくと見入っている凄さがあります。私は東京03をきっかけに日常に目を向けるようになりました。すると、様々な面白いことが世界には広がっていました。東京03の描くように人間関係もそうですが、最近は『街』を見ることにはまっています。ここのこの景色がいいなどを紹介しだすと長くなってしまうので今回は割愛しますが、ぜひみなさんにも街を歩いてみてほしいです。高校時代に地域活性化を少し齧っていたので興味はあったのですが、それを歩いて実感し始めたのは最近のことです。例えば都心のビル街・オフィス街は無機質であまり面白くないところだと思っていました。しかし、実際に歩いてみるとそこには人の存在があり、人間味のある風景が広がっています。美味しいお店があり、緑のある公園があり、人々で賑わう広場がある。冷たいコンクリートの建物がただ並んでいるのではなく、細部にこだわっていることに気が付きます。そこにも、これを創っている人の存在を感じることができます。日々忙しい現代人は、大自然を求めて地方の山奥に行くのもありですが、街歩きをして人間味を感じることでも心はあらわれるのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。

次は一年生スタッフの伊藤くんにバトンを渡します。彼は博識で、意外な切り口で話をしてくれます。これからもっといろんなことを聞いてみたいです。
 

ポルトガル

 written by 倉橋 直希 投稿日時:2023/11/14(火) 17:47

いつも仕事が速いみくちゃんからバトンを受け取りました3年の倉橋です。どれだけ速いかというと、写真のアップロードが「史上最速か!!」と思うほど(僕の体感)速いです。しかし彼女は仕事が速いだけでなく話しかけてみるとなんとなく面白いので、まだ仲良くなりきれていないプレイヤーのみなさんは是非話してみるといいです。
優しい素敵な先輩という紹介を頂きましたが、このような紹介はこれで2回連続なので僕はおそらく本当に優しく素敵な先輩なのでしょう。このようなことを書いてくれるような仲間たちに囲まれているなんて僕は幸せです。

さて、いきなりですが僕は今年の春から新たな趣味ができました。ポルトガル語です。僕がポルトガル語を勉強しているというと「それ意味あるの?」とか「ああそれやめた方がいい」とかいろいろと心ない言葉をかけられてしまうことがありますが、そういう人に限って英語すらできない人が多いのでそういう人たちにはポルトガル語のことを悪く言う前に英語を勉強してほしいです。今回はそんな人もそうでない人にもポルトガル語とその母国であるポルトガルの魅力についてたっぷりとお届けします。

まず、ポルトガル語はどんな言語なのか。ポルトガル語は言語学的にはロマンス諸語に分類されます。要はラテン語から派生しているわけですが、ローマ人が来る前のイベリア半島にはケルト人はいて、その後もイスラム勢力に支配された時期もあったので、それらの影響も強く受けてます。同じ背景を持つスペイン語とはだいぶ似ているのでスペイン語に触れたことがある人にはポルトガル語は理解しやすいでしょう。
その後ポルトガル語はポルトガルの大航海時代の反映によって世界中に普及しています。現代では英語が国際的な共通語の役割を果たしていますが、この時代ではポルトガル語が異国間の交流で使われていました。結局は現在がそうであるように英語が世界的に普及しますが、ポルトガルの植民地では引き続きポルトガル語は使われ続け、現在に至ります。ポルトガルが旧宗主国というような国ではブラジルが一番有名ですが、実はブラジル以外にもアフリカやアジアなど世界中でちらほら使われています。そんな国に行くことがあったら僕を通訳として連れて行くことをおすすめします(自分や自分に近い人がギニアビサウや東ティモールに行く未来は見えませんが)。
ポルトガル語と一口に言っても実はポルトガルとブラジルでは大きく違うようです。それもイギリス英語とアメリカ英語やスペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語が違うのとはわけが違うくらい違います。発音や言葉遣いが異なるのはもちろん、文の構造までもが違ったりするようです(詳しくはまだわかりませんが)。また、ポルトガルではそんなことないのですが、ブラジルでは書き言葉と話し言葉が違いすぎて大学入試では書き言葉をちゃんと読むことができるかを見る試験があるほど。ブラジルのサッカー選手などで文字が読めない人がいる話を聞いたことありますが、こんなに複雑だったら文字を読めない人がいても不思議ではありません。
最近勉強していて少しおもしろいと感じたのはポルトガル語では1週間の曜日を数詞を使って表すことです。なんとヨーロッパでこんなことをしているのはポルトガル語だけなんです。他はみんな天体にちなんで月火水木金土日なのにポルトガル語だけ日曜日、23456日目、土曜日というふうに表します。こっちの方が自然な気もしますが。日曜から金曜まではキリスト教における天地創造の日にちから来ていて土曜日だけヘブライ語の安息日から来ています。もともと月火水木金というのは古代ローマで使われていた呼称なのですが、キリスト教世界になったときにキリスト教風に数字で表したのがなぜかポルトガル語だけで残ったようです。

ポルトガルでスポーツといえばサッカーですが、ポルトガルのサッカーの魅力は僕が説明するまでもないので、今回はラグビーについて紹介します。もしポルトガルのサッカーがクリスティアーノロナウドだけだと思っている人がいたら後で個人的に僕に聞いてください。
ラグビーの代表の愛称は’Os Lobos’、「狼」。今年は2007年以来のワールドカップ出場ということで脚光を浴びました。さらに最終節でフィジー相手にワールドカップ初勝利をあげたことが話題になりました。しかしフィジー戦までにもウェールズやオーストラリアに善戦をし、ジョージアとは最後のプレーまで激闘を繰り広げていたので、フィジー戦の勝利はおかしなことではないと感じました。それもボールを展開し、どんどん前に出て行く観客を魅了するようなラグビーをするので、見ていて楽しかったです。
驚きなのは彼らの多くはアマチュアやセミプロでやっていることです。キャプテンがリスボンの歯科医であるだけでなく、他の選手でもパン屋や肉屋など副業をしながらラグビーをやっている選手が多いです。そのようなチームが世界的な選手たちが揃うチーム相手と対等に戦えているのを見ると勇気をたくさんもらえます。
数年前までは欧州ラグビーチャンピオンシップ(シックスネーションズの一つ下のカテゴリー)の下のカテゴリーにいたのに急激に力をつけてきたのは感心しました。この躍進の裏には若手の存在が挙げられます。2007年にポルトガルが初めてワールドカップに出場したときの代表チームを子供の頃に見た世代が影響を受けてラグビーをやってきたのです。そして彼らの多くはまだ20代前半なのでこれからの躍進にも期待していきたいです。

こんなにポルトガルの話をしていたらポルトガルに行きたくなってしまいました。そのうちラグビー部を卒部して暇な時に同期を何人か連れて行ってみたいです。全員で、と言いたいところですが、静岡に行った時でさえみんなバラバラに行動をしてしまったので、ポルトガルに行ったらバラバラになるだけでなくそもそも日本に帰って来れなくなっちゃう人が続出しそうで怖いです。それまでは神泉や代々木八幡にあるポルトガル料理を玉代勢さんと楽しみたいと思います。予習も兼ねて。

次は同期の塩谷にバトンを渡します。
彼は背中が大きいです。そして、強いです。3年前にお互い新歓をされている時に新歓飯を(なぜか)二人で食べに行ったのですが、スタッフになることに興味があると言っていました。プレーヤーになってくれてよかったです。
 

人との繋がり

 written by 早坂 美玖 投稿日時:2023/11/12(日) 20:06

同期のはやとからバトンを受け取りました、一年スタッフの早坂です。
麻雀の件はすみませんでした。ドラに頼らずに大きい手で上がれるように頑張ります。
はやとは理Ⅲ×レフリーの二足草鞋で、学校の勉強も忙しいだろうに、毎回自分のレフリングをしっかり振り返って努力を欠かさないその姿勢をすごく尊敬しています。
同期の伊藤くんとの関係は謎に満ちていて、仲がいいんだか悪いんだか、よく口論(討論?)しているのを部室で見かけます。仲良くね。。。


唐突ですが、今年は特に"世間って狭いな~"と思うことがよくあります。
そう思ったエピソードを何個か紹介したいと思います。

①小学校の同級生と大学の授業で再会
大阪の小学校の同級生と東京の大学で、ましてやクラス指定の(ここ重要)英語中級で会うなんてすごすぎませんか、!
しばらくこの衝撃は忘れられそうもありません。

②小学校の同級生と中高の同級生が同じ大学の同じサークルで友達になった
インスタの共通の友達に私がいたことで発覚したそうです。びっくり…

③初ゼミで、まさかの私が大阪に住んでいた時の家から徒歩5分ほどのところに住んでいた人と遭遇+その人の妹と私の行っていた幼稚園が同じ(近所の幼稚園とかではなく、バス通園の割と遠めのところ)
これは本当にびっくりして、共通の知り合いが何人もいたし、逆に今まで知り合いじゃなかったのが驚きだなぁなんて思ったり。

④同じく初ゼミで、中学受験の時に通っていた大阪の塾で一緒だった人と再会
そんなに大きい塾じゃなかったし、何にせよここ東京ですよ!!しかも少人数の初ゼミ…。びっくりです。

⑤小学校時代の知り合いが、東大ラグビー部の先輩の中高の同級生だと発覚
聞いたところ仲良くはなかったみたいでしたが、久々に会った知り合いの口から先輩の名前を聞いた時はびっくり仰天でした。

⑥対抗戦の相手校に、高校時代の友達がいた
塾の阪神ファン友達だったのですが、まさかラグビー部に入っていて(しかも私もラグビー部に入っていて)対抗戦で会うことになるとは…!
こんなこともあって、私はラグビー部と他の部活でかなり悩んだ人間ですが、ラグビーの世界に足を踏み入れてよかったなぁとつくづく思っています。

まだまだ、今思い出せないだけで何個もエピソードがあったと思うのですが、長くなってきたのでここら辺にしておきます。
今読み返してみたら、自分びっくりしてばっかりですね笑

色々と書き出していて思うのは、人付き合いって難しいなと思うこともあるものの、やっぱり人との繋がりって何かいいものだな、ということです。大学でいろんな人と新たに出会いましたが、この出会いを、繋がりを今後も大事にしていきたいなと思います。もちろん、大学以前の出会いも。
余談ですが、「六次の隔たり」という言葉があって、これは全ての人や物事は6ステップ以内で繋がっていて、友達の友達…を介して世界中の人々と間接的な知り合いになることができる、という仮説のことだそうです。何だか面白いですね。世界って広いように見えて、実は狭いのかもしれません。(英語ではそんな奇遇が重なった時、It’s a small world!って言うらしいです。某ねずみランドのアトラクション名だけではないんですね。)

次は3年生の倉橋さんにバトンを渡します。
倉橋さんは、気さくでとても優しい素敵な先輩です。この前、私が部室で配達物の整理をしていた時も、サラッと手伝ってくださって、なんて優しいんだ!!と内心とても感動していました。
また、倉橋さんはよく髭が生えたりなくなったりしているので、倉橋さんの髭の動向を追うことは部活での楽しみの一つでもあります。
 

さる・らさる

 written by 原井 敏登 投稿日時:2023/11/09(木) 16:37

猿渡さんの肩と引き換え(?)に最強の肩書を手に入れた1年の原井です。名ばかりの肩書にならないよう、二兎を追って二兎とも得られるよう頑張ります。

猿渡さんといえば、いつぞやの新入生歓迎会で、アロハシャツにサングラス、洒落た帽子で登場した時は別人かと思うくらい面白かったです。「4年に一度じゃない、一生に一度」の出会いが見つかることを祈ってます。

 

さて、北海道というド田舎からこの4月はるばる東京にやってくると、田舎者を貶めることしか興味がない首都圏関西圏の方々に方言の話をよくされます。とはいえ、北海道は明治期に全国各地から人が集まり開拓された土地で、イントネーションがほぼ標準語なので、方言という方言はないんだね、とつまらなさそうな顔をされます。しかし、18年北海道に住んでいて当たり前のように使っていたけど東京に来てから全く通じなくて毎回頭を抱える、ぜひとも標準語にしてほしい、いえ、しなければならない便利な表現があります。

 

それは「さる」「らさる」です。

 

みなさん勘違いされるかもしれないので一応念のため書いておきますが、猿渡さんが「さる」わたりさんと間違われがちだとか、わがまま鵜木くんの出身校が「ラサール」だとかは関係ないです。念のため。

 

ちなみに、北海道の人にこの方言を聞くと「〇〇ささる」という形で紹介されがちですが、厳密には未然形活用の助動詞「さる」「らさる」です。原則、未然形がアの段で終わっていたら「さる」、そうでなければ「らさる」を使います。ただし、サ変動詞には「ささる」という形になるので完全に間違いではないのですが。

 

そんな細かい文法のお話をしたところで何が何だかパルプンテ(https://www.youtube.com/watch?v=J0F0e8jd5xk&t=2139sより)だと思うので、意味をご紹介します。

“自分はそんなつもりなかったんだけど、勝手に(向こうの都合で)そうなってしまった”です。

は??となっている非道民ばかりだと思うので例を見てみましょう。

 

満員のエレベーターでボタンの前にあなたが立っているとします。何かのはずみで後ろの人にぶつかられて誰も降りない階のボタンを押してしまいました。そんな時には

 

押ささった

 

が「正解」です。これが正しい日本語です。(圧

押しちゃった。だと、私が押そうとして押したんじゃないよ、のニュアンスが伝わりません。

押すつもりがあって(自分が降りる階を勘違いしたなどして)押しちゃったのと訳が違うからです。

 

一方、満員のエレベータではなく、自分がただボタンに寄りかかってうっかり肘などでボタンが押されたとしましょう。

この時も、押ささった、が使えます。

確かに他の誰でもなくあなたのせいでボタンが押ささりましたが、自分は押すつもりがあったわけではない、仕方がないんだ!というニュアンスが出ます。

ある種責任逃れの表現ですが、別に自分に非が無いとか、申し訳ない気持ちが全くないとかではありません。

 

ペンを持ってて人にぶつかられて「書かさった」

LINEの送信ボタンにうっかり触れてしまって「送らさった」

見るつもりはなかったけど、視界に向こうから飛び込んできて(突然カーテンが開くなどして)「見らさった」

外に汚れたブルーシートを放置しておいたら雨が降って「洗わさった」

 

など色々便利です。伝われ!

 

その行為による結果の良し悪しは関係ないし(悪い結果の時に使うことのほうが多いけど)、実際に自分に責任があるかどうかも関係ありません。コアにある一番大事なニュアンスは、自分は意図していない、ということです。

また、ここから仕方ないでしょ許してね、といった意味も生まれたりします。

 

ところで今Wordで原稿を打っているのですが、変換は全然出てこないし、間違いだと思われて下に赤い波線をたくさん引かれてイライラしてます。

「おささった」の変換に「長去った」とか「尾刺さった」とかを提案されます。

 

まあ、Wordが標準語(?)に対応していないのはさておき。

 

 

さる、らさるを否定語にするとまた面倒なことが起こります。

 

わかりやすく、「ボタンが押ささらない。」を例に取ります。

 

自分は物理的にはボタンを押しているんだけれど、機械の不調でボタンが押した判定にならない

自分は押したつもりなんだけど、うまく押せていなくて、結果として押したことになっていない

こんな時に「押ささらない」といいます。

ざっくりいうなら、押してるんだけど、押したうちに入らない、といった感じです。伝われ。(2回目)

 

「さる」「らさる」は、単純に結果・最終状態がそうなったのか、なっていないのかで肯定と否定を使い分けます。

自分は意図していないという意味は、肯定文だろうと否定文だろうと共通しています。

 

さっき面倒とか書いたけど、意外とシンプルだなあ。さすが標準語。うんうん。

 

ペンが「書かさらない」も、書く動作はしているけれどインクが入っていない、タッチペンが反応してくれないなど、ペンまたは紙やタッチパネル側の都合で、書けない、書いてはいるのに書いたことになってくれない、という状況を指します。

 

自分は送信ボタンを押しているが、ファイルが重たくて「送らさらない」

動画を見たいのに電波が悪くて「見らさらない」

一度に大量に洗濯しすぎて、洗濯機にかけたはずなのに汚れが取れてなくて「洗わさってない」

などなど

 

自分はしようとしているけど、向こう側の問題で意図せずそれができなくなっている、といった感じです。

伝われ(3回目)

 

この表現をマスターするともっと面白いことが言えます。

 

このラーメン美味しすぎてどんどん「食べらさる」

という感じです。食べてるのは自分だし、意図せず食べてしまう(突然口元にラーメンが飛んでくる)こともありえないので、本来適切な表現とは言えないですが、箸が勝手に進んで止められない、みたいな感じです。

ああ、食べらさる、という広告が札幌の地下鉄には貼ってあります。(確か北海道米ななつぼしの広告だったはず。)スクリューパスを知らないラグビー部員はいないのと同じくらい、道民には常識表現なのです。

 

他にも、友達にわざとぶつかりに行って

ごめんぶつからさった笑笑

と言って、自分のせいじゃないよ、仕方ないでしょ、みたいな感じを出す嘘?冗談?もよく言い合ったりします。

 

 

全日本国民は早く「さる」「らさる」に早く対応した方がいいです。してくれ。しなさい。しろ。

 

ほんの少しだけ強めの思想を披露してしまいましたが、せめてリレー日記をご覧の皆さんにはこの表現が伝わってくれて欲しいです。検討の加速をお願いします。

 

次は同期スタッフのみくにバトンを渡します。みくは夏休み以降、部のお買い物にインスタの更新、試合中継など大変な仕事を受け持ってくれて脱帽です。

が、一つ苦情を入れさせてください。

みくとは部室で麻雀を2回したことがありますが、1回目はみくが聴牌に気付かず1巡待ってツモ切りリーチしたら一発ツモドラ3で6000オール。2回目もただのリーチにツモドラ3で2000-4000の親被りをしました。

頼むからドラを3枚引かないでください(切実)。

 

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