ラグビー部リレー日記

斜陽

投稿日時:2017/09/11(月) 12:21

奇しくも三年前の私と相通ずる内容の日記を書いた寶島からバトンを受けた4年学生コーチの石内です。

昨日の一橋戦後、グラウンドからの去り際に浴びた斜陽は2年前のそれとそっくりに見える、そう感じた。
時期的な意味で、それと自分が身に着けていたのがスイカではなくアップTやインカムだった等の点でも、むしろ客観的には去年のそれに近かったのかもしれないが。

コーチになって2年目になるが、グラウンド外にいる者としての限界を感じることが増えた。
勝つために必要なスキルや戦術その他のこと、少なくとも最低限のことはこれまでにやってきたはずだった。それは自分の無知・無力ゆえの慢心かもしれないが。だが選手個人レベルのもの、それは緊張の類のメンタルの強さとか目前の試合にかける思い或いは闘争心ないし勝利への渇望とかだろうか、については、思っていた以上に自分には如何ともし難く、自分が期待し要求する程度と多少の乖離が垣間見えることもあった。

それでもきっと勝ちたいという思い自体は皆が持っていて、同じ方向を向いていて、まだ何も終わったわけではない。

昨日は宛ら自分が試合に出るかのような強烈な緊張を覚えていた。もしかするとメンバーの誰よりも、あの時と同じくらいに。殊自分たちの代だけあって、勝ちたかった。悔しかった。泣けたなら楽だっただろうが涙は出なかった。

勝ちたい。「お前に来年ここでラグビーさせてやることができなかった、すまない。」という、最も敬愛する先輩の一人が、2年前の対抗戦最終節対成蹊戦後にやはり斜陽の差す熊谷のグラウンドで言い放った言葉を繰り返したくない。
全員に、各人に、より高次の full throttle を求めたい。そして自分自身も覚悟を決め、ひとまず筆をおく。

最後まで拙文を読んでいただき、ありがとうございました。
次は、長きに渡る怪我の療養も明け、一橋戦で華々しく復活を遂げた我等が副将、樋口にバトンを繫ぎます。

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