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ラグビー部リレー日記
コミュニケーション
投稿日時:2020/11/15(日) 23:56
野田君からバトンをもらいました同じく2年の國枝です。彼は新歓委員でないのにも関わらず、一昨日、新歓委員の僕に、高校生への新歓活動についてのアイデアをわざわざ話に来てくれました。彼は本気で東大ラグビー部を強くしたいと考えていて、その姿勢には見習うべきところがあると常々思っています。彼が完全復帰してくれる日を待ち望んでいます。
つい先日、アマゾンプライムビデオで、「愛していると言ってくれ」というドラマを視聴した。1995年にTBSで放送されたドラマで、最高視聴率は28.1%。主題歌の「LOVE LOVE LOVE」はダブルミリオンを記録するなど(母いわく)当時はかなりの反響があったようだ。
正直、観始める前は、「ありがちな安い恋愛ドラマだろうし、つまらなかったらすぐやめよう」くらいの心持ちだったのだが、回を重ねるごとにのめりこんでしまい、結局、最終話まで夢中になって観てしまった。
ドラマは、聴覚に障がいを持つ画家(榊晃次)と女優の卵(水野紘子)のラブストーリーを大きな軸に据えている。もちろん豊川悦二演じる榊晃次は最高にハンサムだし、常盤貴子演じる水野紘子は最高に美しいし、キュンキュンするシーンもあるし、ストーリーの展開も面白いし、単純にラブストーリーとして十分に完成されているのだが、このドラマの最大の魅力は丁寧に描かれたコミュニケーションの部分にある。(と僕は思う。)
ドラマの中で、二人は、様々な形でコミュニケーションをとる。当時はまだポケベルが全盛期の時代なので、二人は、FAXを使ったり、時には手紙を送ったりと様々な方法で連絡を取り合う。当然、うまく連絡が取れずに、もどかしい思いをしたり、意思疎通がうまくいかずに行き違いが生じたりするのだが、そういった場面に二人の感情の機微があらわれる所がこのドラマの魅力の1つでもある。
また、基本的に二人は手話を通じて会話をするのだが、僕はこのドラマを見て手話という言語に、大きな魅力を感じた。手話は、同じ動作でも手を動かすスピードや力強さ、顔の表情の変化などで、感情の程度の違いが伝わるため、表現の幅がとても広い。また、声を出すことができない場所でも会話をすることができるという手話ならではの特性もある。
そして、このドラマ最大のおすすめポイントは、言葉では表現することのできない繊細な感情やメッセージを、言語以外の媒体を通じて相手に伝えるシーンの美しさである。このドラマは、人に何かを伝える、コミュニケーションをとる、ということが、いかに難しく、そして同時に、いかに素敵な営みであるかということを教えてくれる。
ところで、チームスポーツにおいて、良いコミュニケーションをとることは、勝利への必要条件である。とりわけラグビーは競技の特性上、コミュニケーションの質が勝負を大きく左右する。
先日の練習で、ヘッドコーチの深津さんが、「声を出すことは、相手に意思を伝える行為であると同時に、自分へのコミットメントでもある」とおっしゃっていたが、これはプレー中のコミュニケーションに関する本質的な指摘であると僕は思う。
例えば、試合で、体力のキツい時間帯に、ある選手が「最後まで走り切ろう」とチームを鼓舞する声を出したとする。これはもちろん、チームの他の選手を勇気付けることになるが、それと同時に、「最後まで走り切ろうと呼びかけた自分自身が走り切らなくてはいけない」と自らを奮い立たせることにもなる。
接点付近でパスを受ける選手が「放れ」と一言、言うだけでも、言わないのとでは全く違う。それはパサーにパスを受け取る意思とタイミングを伝えるのと同時に、「自分がパスを受け、強くヒットして何が何でも前に出る」という責任を自分に課すことにもなる。
辛いから、自信がないから声を出せないのではなくて、声を出すから踏ん張れる、声を出すことで自信や責任が生まれる、という逆転の関係がそこにはあるのかもしれない。
1つ1つの局面で、強いプレーを選択し続けるためには、チーム全員が積極的にコミュニケーションをとる意識を持つ必要がある。僕自身、まだまだ、コミュニケーションの部分で改善できる余地がたくさんある。スイカを着るためにも、日々の練習の中で常にコミニュケーションを取り続けることを意識していきたいと思う。
最後までお読みいただきありがとうございます。次は一年生の手島にバトンを渡したいと思います。彼は、体重86キロという恵まれた体格を持つだけでなく、ハンドリングのセンスもあって、さらにはフィットネスでも一年生でトップの結果を残しており、僕が大きく期待を寄せている新入生の一人です。彼の初試合が観れる日を心待ちにしています。
つい先日、アマゾンプライムビデオで、「愛していると言ってくれ」というドラマを視聴した。1995年にTBSで放送されたドラマで、最高視聴率は28.1%。主題歌の「LOVE LOVE LOVE」はダブルミリオンを記録するなど(母いわく)当時はかなりの反響があったようだ。
正直、観始める前は、「ありがちな安い恋愛ドラマだろうし、つまらなかったらすぐやめよう」くらいの心持ちだったのだが、回を重ねるごとにのめりこんでしまい、結局、最終話まで夢中になって観てしまった。
ドラマは、聴覚に障がいを持つ画家(榊晃次)と女優の卵(水野紘子)のラブストーリーを大きな軸に据えている。もちろん豊川悦二演じる榊晃次は最高にハンサムだし、常盤貴子演じる水野紘子は最高に美しいし、キュンキュンするシーンもあるし、ストーリーの展開も面白いし、単純にラブストーリーとして十分に完成されているのだが、このドラマの最大の魅力は丁寧に描かれたコミュニケーションの部分にある。(と僕は思う。)
ドラマの中で、二人は、様々な形でコミュニケーションをとる。当時はまだポケベルが全盛期の時代なので、二人は、FAXを使ったり、時には手紙を送ったりと様々な方法で連絡を取り合う。当然、うまく連絡が取れずに、もどかしい思いをしたり、意思疎通がうまくいかずに行き違いが生じたりするのだが、そういった場面に二人の感情の機微があらわれる所がこのドラマの魅力の1つでもある。
また、基本的に二人は手話を通じて会話をするのだが、僕はこのドラマを見て手話という言語に、大きな魅力を感じた。手話は、同じ動作でも手を動かすスピードや力強さ、顔の表情の変化などで、感情の程度の違いが伝わるため、表現の幅がとても広い。また、声を出すことができない場所でも会話をすることができるという手話ならではの特性もある。
そして、このドラマ最大のおすすめポイントは、言葉では表現することのできない繊細な感情やメッセージを、言語以外の媒体を通じて相手に伝えるシーンの美しさである。このドラマは、人に何かを伝える、コミュニケーションをとる、ということが、いかに難しく、そして同時に、いかに素敵な営みであるかということを教えてくれる。
ところで、チームスポーツにおいて、良いコミュニケーションをとることは、勝利への必要条件である。とりわけラグビーは競技の特性上、コミュニケーションの質が勝負を大きく左右する。
先日の練習で、ヘッドコーチの深津さんが、「声を出すことは、相手に意思を伝える行為であると同時に、自分へのコミットメントでもある」とおっしゃっていたが、これはプレー中のコミュニケーションに関する本質的な指摘であると僕は思う。
例えば、試合で、体力のキツい時間帯に、ある選手が「最後まで走り切ろう」とチームを鼓舞する声を出したとする。これはもちろん、チームの他の選手を勇気付けることになるが、それと同時に、「最後まで走り切ろうと呼びかけた自分自身が走り切らなくてはいけない」と自らを奮い立たせることにもなる。
接点付近でパスを受ける選手が「放れ」と一言、言うだけでも、言わないのとでは全く違う。それはパサーにパスを受け取る意思とタイミングを伝えるのと同時に、「自分がパスを受け、強くヒットして何が何でも前に出る」という責任を自分に課すことにもなる。
辛いから、自信がないから声を出せないのではなくて、声を出すから踏ん張れる、声を出すことで自信や責任が生まれる、という逆転の関係がそこにはあるのかもしれない。
1つ1つの局面で、強いプレーを選択し続けるためには、チーム全員が積極的にコミュニケーションをとる意識を持つ必要がある。僕自身、まだまだ、コミュニケーションの部分で改善できる余地がたくさんある。スイカを着るためにも、日々の練習の中で常にコミニュケーションを取り続けることを意識していきたいと思う。
最後までお読みいただきありがとうございます。次は一年生の手島にバトンを渡したいと思います。彼は、体重86キロという恵まれた体格を持つだけでなく、ハンドリングのセンスもあって、さらにはフィットネスでも一年生でトップの結果を残しており、僕が大きく期待を寄せている新入生の一人です。彼の初試合が観れる日を心待ちにしています。
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