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ラグビー部リレー日記
未来を信じる
投稿日時:2011/10/09(日) 00:20
4年主務の宮野涼です。
せっかくのリレー日記なので前の人の日記の内容をリレーして書いてみたいと思います。
渡辺さんの日記の中で「強いチームは掃除まで徹底している」という言葉がありました。
私は主務という立場ゆえに掃除を徹底している側の人間です。
私はこの立場になってから、チームへの発言の全てに確固たる理由をもってきたつもりです。
掃除をすることについての私の理由付けを記したいと思います。
はじめに言っておきますが、もちろん掃除の是非について理由は人それぞれ沢山あると思いますし、私の意見が完全に正しいとは思っていません。
むしろ「掃除をしなくても練習を頑張っていれば強い。」とか「掃除に熱心になるくらいなら練習したほうがいい。」といった全く逆の意見すらあると思います。
しかし、私は掃除を出来る人間集団か、そうでないかには一見小さそうで極めて大きな差があると思っています。
掃除というのは誰もが好きなことではなく、簡単には進んで出来ない事です。
それゆえに、グラウンドや部室を掃除するという行為は「自分とその周りにいる人間のためにする」ということに直結します。
また、チーム内に「常にきれいに保つ」というルールが存在するならば、掃除をすることや、常に身の回りをきれいにしておくことは「規則を守る」ということになります。
この2つの事はどういう意味か。
ラグビーという、15人が一つのチームとなって戦うスポーツにおいて「自分以外の誰かの為になる」ことと「規則を守る」ことは極めて大事であり、チームの強さに直結すると私は考えます。
ラグビーは多くの他の競技よりもグラウンド上に立つ人数が多く、「ボールを持っている人以外の人が何人プレーしているか」や「本来別の人がすべき仕事を代わりに自分がする」といった事がチーム力につながります。
もし、他人の為に貢献するor自己犠牲を払う、事が出来ない人間集団であったら絶対に勝てません。勝負のかかる場面でチームのために頑張れるかどうかは、1人1人がどれだけ“人”のために頑張れるかどうかによると思います。
また、規則を守るということはチームの決めたルールを守るという事につながります。これは非常に大きく、「監督やキャプテンが言った事をどれだけ確実に遂行できるか」や「試合で反則を犯さない」事につながると思います。どんなにいい作戦を立てようと、どんなに厳しい練習をしようと、規則を守れないチームは勝てません。
それが私が掃除を徹底する理由です。
この2つのことから言えることは、逆にいえばほんの少しの意識で変われるという事です。
少しの意識の違いで大きな差が生まれます。
だから私は「掃除まで徹底している」のと「”チーム”が強い」事とは必要十分条件の関係にあるのだと思います。
逆に出来ないことはどこかに綻びが生じていることだと考えています。
私が思うに、東大生には極めて合理的な人間が多い。
「なぜそんな事をしなくはいけないのか」という事を考え、明確な答えが見つからなかった場合、もっともそうな理由を付けて、嫌な事や自分にとって不都合な事を回避しようとする傾向が強い。
でも、個々が強くない東大ラグビー部が他のチームに勝つためには、ある意味狂気なくらい全員が一つのチームになる必要がある。
そうやって先輩方は格上相手に勝ってきた。
賢く要領が良くなんて、そんな一筋縄にチームは強くなれない。
先日亡くなってしまったスティーブジョブズはこんな言葉を残している。
you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
(約)先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。
「なんでこれをやらされているのだろう」とか「これが何の役に立つのだろう」という問題に対する理由は、簡単に見出せない事がよくある。
でも、「金魚の糞」になって人の真似をただするだけではいけないし、もっともらしい理由をつけてすべき事から逃れるのはもっといけない事だ。
幸い、東大生は考えることが得意だ。
みんなで自分の中に頑張る理由を見つけて、信じてやり抜こう。
チームのために出来ることは何か考え続けよう。
未来を信じて点を大きくする努力をしよう。
それがチームを強くし、そして自分を強くするのだから。
ついに明日は明治学院との一戦。
私たちが春から大きくしてきた点どうしが、線で繋がるかどうかが試される、試合。
明日、終わってからどんな気持ちになっているのだろうか。
そんな事を考えるせいか、今は興奮してなかなか寝付けません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次の日記はHP担当の4年堀越君にお願いしようと思います。
彼は主務の私を優しく支えてくれる、仕事の出来る頼れるヤツです。
HP担当にも関わらず、今回がリレー日記初登場ですので、きっと書きたいことが沢山溜まっていると思います。
ご期待下さい。
せっかくのリレー日記なので前の人の日記の内容をリレーして書いてみたいと思います。
渡辺さんの日記の中で「強いチームは掃除まで徹底している」という言葉がありました。
私は主務という立場ゆえに掃除を徹底している側の人間です。
私はこの立場になってから、チームへの発言の全てに確固たる理由をもってきたつもりです。
掃除をすることについての私の理由付けを記したいと思います。
はじめに言っておきますが、もちろん掃除の是非について理由は人それぞれ沢山あると思いますし、私の意見が完全に正しいとは思っていません。
むしろ「掃除をしなくても練習を頑張っていれば強い。」とか「掃除に熱心になるくらいなら練習したほうがいい。」といった全く逆の意見すらあると思います。
しかし、私は掃除を出来る人間集団か、そうでないかには一見小さそうで極めて大きな差があると思っています。
掃除というのは誰もが好きなことではなく、簡単には進んで出来ない事です。
それゆえに、グラウンドや部室を掃除するという行為は「自分とその周りにいる人間のためにする」ということに直結します。
また、チーム内に「常にきれいに保つ」というルールが存在するならば、掃除をすることや、常に身の回りをきれいにしておくことは「規則を守る」ということになります。
この2つの事はどういう意味か。
ラグビーという、15人が一つのチームとなって戦うスポーツにおいて「自分以外の誰かの為になる」ことと「規則を守る」ことは極めて大事であり、チームの強さに直結すると私は考えます。
ラグビーは多くの他の競技よりもグラウンド上に立つ人数が多く、「ボールを持っている人以外の人が何人プレーしているか」や「本来別の人がすべき仕事を代わりに自分がする」といった事がチーム力につながります。
もし、他人の為に貢献するor自己犠牲を払う、事が出来ない人間集団であったら絶対に勝てません。勝負のかかる場面でチームのために頑張れるかどうかは、1人1人がどれだけ“人”のために頑張れるかどうかによると思います。
また、規則を守るということはチームの決めたルールを守るという事につながります。これは非常に大きく、「監督やキャプテンが言った事をどれだけ確実に遂行できるか」や「試合で反則を犯さない」事につながると思います。どんなにいい作戦を立てようと、どんなに厳しい練習をしようと、規則を守れないチームは勝てません。
それが私が掃除を徹底する理由です。
この2つのことから言えることは、逆にいえばほんの少しの意識で変われるという事です。
少しの意識の違いで大きな差が生まれます。
だから私は「掃除まで徹底している」のと「”チーム”が強い」事とは必要十分条件の関係にあるのだと思います。
逆に出来ないことはどこかに綻びが生じていることだと考えています。
私が思うに、東大生には極めて合理的な人間が多い。
「なぜそんな事をしなくはいけないのか」という事を考え、明確な答えが見つからなかった場合、もっともそうな理由を付けて、嫌な事や自分にとって不都合な事を回避しようとする傾向が強い。
でも、個々が強くない東大ラグビー部が他のチームに勝つためには、ある意味狂気なくらい全員が一つのチームになる必要がある。
そうやって先輩方は格上相手に勝ってきた。
賢く要領が良くなんて、そんな一筋縄にチームは強くなれない。
先日亡くなってしまったスティーブジョブズはこんな言葉を残している。
you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
(約)先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。
「なんでこれをやらされているのだろう」とか「これが何の役に立つのだろう」という問題に対する理由は、簡単に見出せない事がよくある。
でも、「金魚の糞」になって人の真似をただするだけではいけないし、もっともらしい理由をつけてすべき事から逃れるのはもっといけない事だ。
幸い、東大生は考えることが得意だ。
みんなで自分の中に頑張る理由を見つけて、信じてやり抜こう。
チームのために出来ることは何か考え続けよう。
未来を信じて点を大きくする努力をしよう。
それがチームを強くし、そして自分を強くするのだから。
ついに明日は明治学院との一戦。
私たちが春から大きくしてきた点どうしが、線で繋がるかどうかが試される、試合。
明日、終わってからどんな気持ちになっているのだろうか。
そんな事を考えるせいか、今は興奮してなかなか寝付けません。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次の日記はHP担当の4年堀越君にお願いしようと思います。
彼は主務の私を優しく支えてくれる、仕事の出来る頼れるヤツです。
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ご期待下さい。
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