受験生応援企画 2024/2

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神経質になってしまう人へ

 written by 古瀨 拓真 投稿日時:2024/02/11(日) 22:05

同期の筑波からバトンを受け取りました新2年の古瀨です。優秀との褒め言葉をもらえて(ハードルを上げられて?)光栄ですが、自分の学びたいことややりたいことを考えて勉強に取り組む筑波のような人の方が、学校や塾、周りの人に言われて勉強することの多い自分よりも、理想的な学生の姿なんじゃないかと大学生になって感じています。お互い入学してから減速気味になっているので、学ぶ理由を見つめ直して、2年の春学期は頑張っていきましょう笑



これから受験のことについて書いていくにあたり、自分がどんな受験生だったか軽く紹介しておきます。自分は群馬県の公立小→中→高から現役で文科一類に入学しました。東大を志望したきっかけは、高2の模試でいい判定が出て東大にいけるんじゃないかと思ったことです。



さて、いよいよ二次試験が近づいてきましたね。1年前の自分を思い返すと、ずっと緊張した状態で過去問をやっていました。前の同期も言っているように、この時期は自分のやり方を信じて進んでいくのが一番良いと思います。考え方や方法論、特性は個々人で全然違うことは入学して周りを見ていて強く感じました。自分に合ったやり方、ということで、自分は緊張すると非常に神経質になる(小さい音が気になる等)タイプだったので、特に自分と似たようなタイプの人に向けて、東大の二次試験を実際に体験したから分かることを書いていこうと思います。細かいことが多く、主観も入りますが、少しでも参考になれば嬉しいです。



①試験会場の雰囲気

自分は文科生なので駒場の情報です。駅前は保護者や塾の関係者が集まり賑やかな感じでしたが、当の受験生たちは、友達と話しながら会場に来るなど、意外にも落ち着いた様子に見えました。教室の様子も模試と全然変わらなくて、重苦しくピリついた本番の雰囲気があると思っていた自分は拍子抜けして、マインドセットし直したのを覚えています。



②貧乏ゆすり

1科目目の国語が始まる直前、自分の椅子が揺れて誰かが貧乏ゆすりしていることに気づきました(自分が開けた教室は椅子が後ろの机と繋がっているタイプ)。開始直前の沈黙の時間で緊張マックスだったので、尻の振動でめちゃくちゃ動揺しました。耐えかねて試験官に言ったところ、またあった場合教えてください、と言われました。思いの外しっかり対応してもらえて安心しました。これは去年の入試の話ですが、皆さんも貧乏ゆすりは対応してもらえると覚えておくと良いかもしれません。



③解答用紙

英語の解答用紙の裏のデザインが、大概の模試のものと違います。英語以外の言語の解答用紙も兼ねていて、それらの記述解答欄が下にあります。また、社会の解答用紙は(理科は分かりませんが)切り取る作業というものが必要になります。細かいことですが、一応気をつけてください。



④昼休み

実際の入試の昼休みは大抵の模試より長いです。昼休みになると、鉄緑会の参考書を広げて勉強している人や(自分の教室にはいませんでしたが)グループで談笑している人たちが目に入ります。特に、慣れない土地で単身で挑むことも多い地方生は、この状況に気圧されることもあるようです。昼休みにやることを決めておくと、気持ちが乱れずにいられて良いかもしれません。駒場はキャンパスが広く、散歩している人も多い印象でした。



⑤室温

これは自分の失敗談の要素が強いです。自分は入試シーズンいつもヒートテックを着ていたのですが、1日目室温が高く、頭が少しぼーっとするような感じがしました。ということで、2日目はヒートテックを着ずに普通のインナーで臨んだら1日目よりも室温が低い気がして(主観です。実際のところ分からないです)、今度は寒さが気にな等だし、結局ヒートテックに着直しました。2日目はそれでちょうどよかったです。皆さんはぜひ体温調節のしやすい服装で臨んでください。



ここまで読んで、細かいなと感じたと思います。自分も書いててそう思いました。細かいところを気にしすぎても消耗するだけだから、細かいところは気にせず、堂々としているべきだという意見もあると思います。その通りだと思います。ただ、緊張するとどうしても神経質な面が過多になってしまう人というのも一定数いると思います。そういう人は根本的な性格を変えるより、ある程度そうした自分に向き合ってリスクを減らした方が、受験においては効果的である場合もあると思います。そして、そもそも緊張して神経質になること自体は悪いことではありません。イチロー選手の言葉を引用すると「自分の仕事に対してやれる自信がある。その訓練もしてきた。だったら緊張するでしょ。上手くできると信じてるし、上手くやりたいと思うから、そのときほど緊張する」のです。緊張は自分の努力と自信と意志の裏返しであり、神経質になることは、やり遂げたいという意志の強さの分だけ、その達成を妨げうるものに対して反応することと捉えることもできます。要は、緊張して神経質になること自体は悪いことではなく、それを受験のパフォーマンスに活かせるかどうかは、神経質になることと泰然としていることのバランスにかかっているのだと思います。頭が真っ白になりそうだと思ったら、深呼吸して頑張ってください!応援しています。



次は同期のスタッフのなにバトンを渡します。自分と同じく文科一類に在籍し、北関東の公立校出身です(自分は群馬県でのなは茨城県)。普通に取り組んだと言っていた春学期に、東大生の中でも極めて高い成績を収めていて、「普通」のレベルが周囲よりも高く、それを実行しているところを本当に尊敬します。のなは受験生にどんなエールを送るのでしょうか。

 

モーマンタイ

 written by 筑波 大貴 投稿日時:2024/02/09(金) 19:31

立花がやっていた直前の生活習慣をテスト本番に合わせる方法、なかなか効果的そうです。深いことを考えていそうな見た目で浅いことしか考えていないと言われてしまった新2年筑波です。彼は見た目も中身も深い人間だなと最近感心することが多いです。学ばせてもらいます。


 

さて、この時期の東大受験生の多くはどうして東大を目指しているかわからなくなっている人が多いんじゃないかなと思います。高校時代僕がお世話になった先生はよく、自分は絶対に受かってやるんだと思っておくべきだ、とおっしゃっていました。しかし受験生の中で自分は必ず受かるに違いないと確信できる人は一握りだと思います。(そういう勝つためのメンタルとか自信みたいなものは持つべきだけど、持とうとして持てるものでもない。)絶対に受かると思っている人はたぶん入った後のことを自然と想像しているはずなので、合格してからやりたいことをあらかじめ考えておくべきかな、とその言葉を自分なりに解釈していました。受験期は勉強から離れてるちょっとした時間、お風呂に入ってるときとかにぼんやり考えてました。本末転倒な気がしますがモチベ維持につながった気がします。偉そうに文章を書いている僕自身、この時期は受からなきゃ受からなきゃと思い詰めてなんで東大を志望しているのかわからなくなっていました。共通テストの配点がそこまで大きくはなく、足切りさえ回避すれば二次試験で勝負できる東大入試は、受験を考えているひとの中で共通テストの出来不出来で志望校を落とす人は少ないでしょう。しかし周りの東大受験をしない人たちをみてみると、共通テストで思うような点数が取れず志望校を落とした人がかなり多くいるのではないでしょうか。そういう人を見てなんでリスク負って東大目指してんだろう。自分は大学になにを求めてるんだろう。自分は大学に入って何をしたいんだろう。そんな感じで疑問を投げかけられている気がしていました。でもその悩みをちょっとした空き時間でモヤモヤしながら考えてほしいです。気になる研究室のサイトやサークル・部活のSNSを覗いてみると良いでしょう。友達とご飯を食べながら話すのも良いと思います。日本一と言われる大学で学問を極めたいだとか、東大とその他大学で構成されたインカレサークルに入ってモテまくりたいとか、高学歴と言う名の下に地元でドヤりまくりたいとか欲望はなんであれ、あえてリスクを負う決断したあなたはぜひ胸を張って受験に臨んでほしいです。ちなみに東大ラグビー部に入って自分がチームを入れ替え戦出場に導くという目標を持てばもう一回り大きく胸を張れます。


 

最後に受験本番のミスについて。


 

受験本番では自分ができていない問題はみんなもできていないし、みなさんが犯してしまう凡ミスはきっと他の誰かもやってしまっていると信じ込みましょう。去年の数学の試験中に僕は解けると確信した大問が思うように解けず延々と時間をくう泥沼にハマってしまいました。切り上げて他の問題に手を出すことがちらついたときには一時間くらい経っていて、これ落ちたわとちょっと思ってしまいました。でもなんとなく去年より難化している気がしてこれはみんなも解けてないやろ、と心のどこかで思ってたので余っている少ない時間でできる限りを尽くせました。そしてそのあと2日目の朝。物理の試験中、僕には問題の意味すらわかりませんでした。普通文章でわかりにくい設定をわかりやすくするために図があるのに、その図を見る方が余計意味がわからない。でも大丈夫。みんな解けていないはず。泣く泣く早めに切り上げていつもよりも化学に時間をかけて自分の得点力は使い切ったと思えるくらいにはやりきりました。みなさんが今まで解いてきた問題の数を考えれば多くのミスは典型的な、やらかしがしなミスになってます。簡単に漢字で例えると、起きがちな漢字のミスって大体一緒じゃないですか。ミスを少なくする努力は受験当日まで惜しまないでほしいけどゼロにはならないことを受け入れてほしいです。みなさんが解くのに詰まったその問題はTwitterでトレンド入りするようなやばい問題かもしれないし、もしかすると合格者は必ず正解していると将来言われることになる問題かもしれない。でも安心してください。自分がわからない問題は大抵の受験生は解けていないはずだし、自分がやっちゃうミスは他の人にも起きます。であれば試験は自分との戦いじゃなくて他の人との戦いなのでミスしたところで有利不利ありません。もし試験中ミスを見つけたらガッツポーズしましょう。


 

受験勉強は本当に大変でしたが、結果が出た時の喜びは何物にも代えがたいです。力を思う存分発揮して良い結果が得られることを祈っています。


 

次は古瀬が応援メッセージを書いてくれるようです。彼は高校時代ずっと成績優秀でさらに大学に入ってからも東大生に負けず劣らず数多くの優を叩き出している、みなさんが大学に入学してから最も尊敬することになるであろう人物です。彼のアドバイスが楽しみですね。

自信

 written by 立花 幸樹 投稿日時:2024/02/08(木) 09:25

ののかからバトンを受け取りました、立花です。原井のすぐ直後の紹介でとても成績優秀なんて書くと重荷がすごいので勘弁してください。

さて、何を書けばいいか難しいところですが、勉強法やメンタル面などはそれぞれの受験生がそれぞれの考え方を持ってると思うので、自分の考えを信じるのがいいと思います。今更新しいやり方をできるだけ吸収しようとして鵜呑みにするよりは自分がこれまでを通して確立したものを崩さずに行くべきだと思います。

なのでとやかくいわず、僕は受験本番のミスについて話したいと思います。ほんの少しでも合格する可能性が増えればいいなぁと思う程度に暇つぶしにでも読んでください。

本番が近づくと大事になってくることの一つとして生活習慣を当日に合わせるということがあると思います。人によっては夜遅くの方が勉強に集中できるみたいなタイプがいると思いますが、受験が近づいてきたら生活習慣を改めるのが良いと思います。少しでも不安要素は消しておきましょう。僕も2月が始まったちょうどこの辺りから生活習慣を本番を想定したものに合わせていったのを覚えています。本番前日となると新しい問題を解くのは避けていたので、一周回ってやることがなくなり、最低限の暗記事項の確認だけしかしませんでした。その結果、寝れるならできるだけ寝た方がいいと思った僕は、普段より2、3時間早い時間からベッドにつきました。しかし、普段の生活リズム的に全く眠くないこの時間帯に寝ようとしてしまったがために、全然眠れず、その上ねれないことからくる不安がどんどん膨れ上がって結局普段より2時間遅い時間ぐらいまでは寝れなかったです。本番前日に寝れないという人はわりといるそうなので、しっかり事前に前日用のタイムスケジュール的なものを作るべきだと思います。

とても薄い内容になりましたが、これで終わろうと思います。ちゃんとしたものは、他のみんなのものをぜひ読んでください

最後に、残り一ヶ月を切りましたが、自信を持って最後まで全力で走り切ってください。応援してます。

次は筑波に渡します。彼は何かと深い顔をしているのでどんなことを受験生時代に考えていたのか気になります。

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