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受験生応援企画 2026/2
二月下旬の勝者
投稿日時:2026/02/10(火) 13:56
同期の森保からバトンを受け取りました、1年の上です。長崎のホープである森保は将来世のため人のために尽くすという野望を持っていて、今は東大で真剣にラグビーと勉強の両方を頑張っている誰からみてもすごいやつです。
そんな彼に勉強のイメージがないと言われましたが、能ある鷹は爪を隠すんです。うん……
受験生応援企画ということですが、すでに受験から離れて一年が経とうとしていておすすめの参考書や勉強法を伝授するにはあまりに時代遅れすぎる僕なので、その代わりに今でも昔でも変わらないと思われる受験におけるメンタリティについて話したいと思います。
受験とは離れた話にはなりますが、少々お付き合いください。これは僕が初めてサッカーで公式戦の重要な場面で出場した時のことです。僕は中学からサッカーを始めたのですが1年間リフティングと走りだけの生活を経て、声出しと熱量をかわれて、サッカー歴2年弱で公式戦のユニフォームをいただきました。今でもメンバー発表の最後に名前を呼ばれた時の高揚と輝いて見えた背番号「25」は鮮明に覚えています。デビュー戦は海城が大差で勝ってた試合の途中で入り、仲間が盛り上げてくれたもののほぼボールを触らずに終わった記憶しかないです。今では正直何回戦だったかも忘れました。その後順調に地区大会を勝ち上がり迎えたライバルの成城中との決勝。僕は海城が1-0で勝ち越したあと、後半残りわずかのところで投入されました。僕の役割はがむしゃらに走り周り、チームに活気をもたらし最後の苦しい時間をたえる原動力となることでした。しかし、ひたすら走り声を出しまくったところ肝心の自分にボールがきた時にはすでに疲労困憊していてタッチが乱れ、すぐに相手にボールがわたるというのが多発しました。そして、相手に徐々に流れを持っていかれ、失点。さらに何とも情けないのが1-1で延長に突入する直前、僕は交代させられました。交代することでチームをフレッシュな状態にするために入れられた僕がまさかの最初にバテて交代するという惨劇です。実際、自分より身体能力が高く技術もある相手との真剣勝負は初めてで、かなり足と肺にきてました。交代されたあと、僕はチームがpk戦で負けて仲間が泣いて戻ってくるのを涙も流せずにただ眺めてました。
実は、この頃の僕は走力がなかったわけでは無いのです。交代して入って五分してバテて交代したやつが走れるわけねーだろって思うかもしれませんが本当です。何なら素走りはチームの中でも割と早かった方でチーム内の練習で試合形式をする時は普通に20分くらいは状態よくプレーできてました。では何が違いをうんだのでしょうか。
僕が思うにそれは一般的に「試合勘」と言われるものです。いつどういうプレーをするか、数秒間で状況が変化するスポーツの現場においてそれは頭で考えるよりも肌で感じるものだと思います。そしてこれが高いレベルで備わってる人は多少手を抜く場面はあってもそれを悟らせない、いわばサボるのが上手い選手なんです。サボるというのは悪く聞こえる表現ですが、90分間あるサッカーの試合の中で人間である限りずっと最高の出力(プレー)を出すことは不可能です。その出力をコントロールできて、必要な時に最高の、必要ない時は最小限のエネルギーを出せるのは非常に大事な能力といえます。戻ると、あの頃の僕には試合勘が全くなく、プレーのコントロールができずに無駄な体力ばかりを使い、すぐに使い物にならなくなったというわけなのです。
これは受験においても同じなのではなかろうか。100-150分にも及ぶテストが1日に二つある東大受験においてテスト中高い集中力を常に続けるのは無理です。よって、最初に問題全部に目を通し、時間配分や解く順番、最後の見直しまでしっかり組み立ててできる人とできない人で同じ実力であってもどれくらいそれを発揮できるかがかなり変わってきます。これは簡単そうに聞こえてなかなか難しいです。すぐ解けそうだと思った問題が実は難しくて予想以上に時間がかかったり、難しそうに見えて実は簡単だった問題を後ろに回して解けなかったり。それをあとで友達に気付かされ、頭を抱えるというのはあるあるですよね。こういう「試合勘」を身につけるには結局は慣れなんです。小さい頃からたくさんの試合にでて、フィールドで成功と失敗を体で感じることでしかサッカーの試合勘は身につかないのと同様に、模試や過去問演習のようにそこそこ緊張感があって友達に負けた勝ったなどと様々な感情が渦巻く現場でしか受験の試合勘は身につかないと僕は考えます。
まだ受験まで二週間あります。まずは規則正しい生活を送りましょう。そして、どこかで東大受験と全く同じ形で過去問を一年分まるまる解いてみるといいと思います(すごい人はその日食べる朝ごはんとかも再現しちゃうらしいですよ)。今からでも遅くないのでできるだけ自分の試合勘を研ぎ澄ませていってください。皆さんの健闘を祈っています。
次は、ラグビーを秋までやり続け、そこから勉強に本腰を入れ東大に滑り込んだ同期の川口にバトンを渡します。彼には面白い習性があって、遅刻した次の日はなぜか坊主になっているんです。ラグビー部入部時には綺麗なロングヘアを生やしていた彼の面影は今となってはどこにもありません。またあの髪型をみたいな
王道戦略について
投稿日時:2026/02/10(火) 09:50
さて、地方学生は受験において不利である、とよく言われます。地方の不利な点はいくつかありますが、最も大きいのは情報格差です。なんの勉強をすれば良いのか、得点配分はどうするのか、といった受験勉強の話から、そもそも東大ってどこにあってどうやったら行けるのか、どこで受験するのか、といった事務的な内容まで、東京人に比べると圧倒的に何もわかりません。(僕は受験の1ヶ月前まで東大は本郷キャンパスしかないと思っていました。)
この情報格差をどうやって埋めるのか。私のおすすめは「王道戦略」です。東京の人たちは良くも悪くも情報に溺れている状況なので、「これは捨て問にしよう」と言って尖った戦略で突破しようとしてきます。しかし、あなたが行きたい大学が必要だと思って問うている問題を「捨て」ているようでは、真に学問を修めることなどできないのではないでしょうか。どれだけ苦手でも、全部解きに行って、バランスよく得点する。この王道戦略が最も合格率の高い戦略だと思います。
事務的な内容に関しても「王道」を辿ってはどうでしょうか。学校の先生や同じ東大を受ける(数少ない)友人から得た情報を元に、「多分これが普通なんだろうな」という選択を取りましょう。ホテルの場所や東大までの移動手段、食べるもの、持っていく筆記用具など、こだわればいくらでも工夫はできそうですが、そんなことより「普通」の状態でリラックスして受験できるようにした方がいいと個人的には思います。
いずれにしても「地方から東大」というハードルは、残念ながら「東京から東大」よりも高いでしょう。しかし、それでも挑戦しようというみなさんの学問への志は、東京の学生よりも高いはずです。今は大変な時期でしょうが、一度東大に入ることができれば、受験で使った知識以上に幅広い教養を思う存分勉強できます。皆さんと教養学部でお会いできることを楽しみにしています。
次は同期の上にバトンを渡します。理系に現役合格した優秀な彼ですが、勉強のイメージはあまりないのでどんなことを書くのか楽しみです。
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