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受験生応援企画
二十過ぎれば
投稿日時:2023/01/21(土) 06:35
受験生の皆さん、こんにちは。片桐広貴からバトンを受け取りました、現役合格の1年生、石割真人です。現役合格者は浅い奴が多い、と言われてしまいましたが、確かにそうなのかもしれません。お調子者で適当そうに見える彼でも、会話の内容は時として鋭く、ハッとさせられます。しかし彼は一つ間違っています。浪人生が仮に深みを持っているとすれば、それは浪人した1年によるものではなく、彼らが行事や部活動や自分の好きなことに全力で打ち込んできた高校生活そのものにあると、僕はそう思います。結果として受験勉強に手が回らず浪人してしまっている、というのが僕の持論です。高校生活を全力でエンジョイした人はそれを誇りに思っても、後悔はしないでください。ただ、もう1年あるからいいやなどと思わず、絶対今年受かるつもりで頑張ってほしいです。
「十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人」という言葉があります。幼少時代は並はずれて優れているように見えても、段々と並の秀才となりやがて凡庸な大人になってしまう、という意味です。僕は一時期は東大に合格して浮かれていましたが、最近この言葉の示す現実に直面しています。大学は自分だけの得意分野がみつかった人から輝いていく場所です。確かに受験勉強はうまくできましたが、実はこれといった詳しい学問分野を持っていなかったのです。周りと比較するとそう言わざるを得ません。だから一刻も早く、この大学で自分の武器となる知識を持ちたいと思っています。先ほどの言葉が示すように、何もせずに周りに差をつけられ「只の人」になってしまうまでには時間がありません。将来何者かになりたいならば、大人になってしまう前に特別な何かを掴む必要があると感じています。だから、1年たりとも足踏みできないのです。これが、皆さんにも浪人せず第一志望に行ってほしい所以です。点数が足りていないと感じていても、今頑張ればまだ間に合うはずです。
かく言う僕は1年前のこの時期はまあ受かるだろうと心の片隅で思いながら、得意でありつつ一番伸び代が大きいと感じていた数学ばかりやっていました。実際二次試験本番では気を抜いていた国語でこっぴどくやられましたが、数学で救われてなんとかなりました。とにかくこの時期は逆転を目指すなら、満遍なく、ではなく一番伸び率の大きいと思われる教科に集中するのがいいと思います。
皆さんは今共通テストの自己採点を受けて、二次試験に向けた追い込みを始めたところだと思いますが、体調に気をつけて頑張ってください。
次はいつもニッコニコのスタッフ、礒﨑結衣ちゃんにバトンを渡します。いつも笑顔を絶やさない彼女でも、受験期には苦労したのでしょうか。
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