受験生応援企画

東大受験志望

投稿日時:2025/02/05(水) 16:44

無茶振り好きの星からバトンを受け取りました、器が大きい新2年の三上です。星は先日の練習で杉本コーチにプライドが高いと言われていましたが、これは星が大分舞鶴高校3年振りの東大合格者であるのが一因となっていると思われます。母校を進学校と言い張るところからもそのプライドの高さが窺えます。

 

 星が出した数学の問題ですが、実はこの問題は未解決問題で、人類が答えを知りたがっています。やはり生成AIは恐ろしいですね。万が一にも答えが思いついた人がいれば僕のところまで教えに来てください。待ってます。この問題を考えていたせいで受験生応援企画の更新が1日遅れました。星くんは反省してください。理系だからって全員が全員数字に強いわけではないのです。



 さて、そろそろ本題に入りたいと思います。この受験生応援企画で何を書こうかかなり悩みましたが、まともなアドバイスは他の2年生が書いてくれると思うので、僕は数少ない足切り合格者として、足を切られても立ち上がった勇者たちへメッセージを残したいと思います。果たして今年の受験生に何人いるのかわかりませんが。



 少し自分語りをさせてください。多様性の押しがかなり強いこの時代に「足切り」という言葉が使われ続けているのは少々違和感を覚えますが、僕はこの言葉を気に入っています。「足切り」はダブルミーニングになっています。1つは一次試験の点数が基準点に達しなかった「受験生全体の足」、つまり下位を切り捨てるという意味。これは一般的ですね。そしてもう1つは、二次試験当日に受験会場に向かう「受験生の足」を無くすという意味。この二つ目の意味が僕にとっては響きました。東大受験生であるはずなのに受験会場にすら足を踏み入れることができない屈辱。家族からは心底がっかりされ、「どうせなんとかなる」という楽観的思考も潰されました。間違いなく人生のどん底でした。このときが「東大志望」から「東大受験志望」へと志が変化した瞬間でした。



 先輩に浪人が多かったことと両親がともに浪人経験者(お父さんお母さん暴露してごめんなさい)だったこともあり、浪人に一切の抵抗がありませんでした。

 

 なぜ足を切られたのか。これを考えることが僕の喫緊の課題でした。数Ⅰと数ⅠAを解き間違えただとか、社会で日本史を選択しただとか、原因はたくさん考えられますが、1番の要因は共通テストの4日前から『NARUTO』(岸本斉史著)の無料公開が始まったことです。これは教育上よくない。面白すぎる。共通テストに恨みを持っている集英社社員の策略としか思えません。来年も同じ失敗を繰り返さないためには共通テスト直前に面白い作品が無料公開されないのを祈るか、集英社を倒産に追い込むしかないと思っていました。



 と、冗談はさておき、今思えばただの勉強不足でした。しかし、当時は周囲がかなりの勉強量をこなしていたことで、自分も勉強していると勘違いしていました。その状態で足切りされた結果、無駄に高いプライドだけが残っていました。僕には東大に入りたい大層な理由など無く、ただプライドのためだけに1年を棒に振る危険を犯しました。この文章の最初に星のプライドについて書きましたが、僕もその高さについては大差ないようです。



 その後の浪人生活については世間一般の浪人生と変わりません。しいて書くなら駿台のトイレで『ぼくはくま』(宇多田ヒカル)という曲を延々と聴いていたことでしょうか。この曲は日々の不安・ストレスの一切を忘れさせてくれる最高の曲でした。今や受験の辛さを思い出すトラウマソングとなってしまいましたが。



 ここで終わると足切りに悪いイメージがつきかねないので、足切りされて良かった点をあげたいと思います。もちろん足切りされないに越したことはありません。



 1つ目は、これ以上ない話の掴みになることです。会って間もない人に、恥を忍んで足切りについて話すと親しみを持ってもらえます。その原因(僕にとってのNARUTO)とセットで話すとなおよしです。



 考えてみるとこれしかありませんでした。



 最後に足切り受験生へメッセージを書きます。足を切られてもなお立ち上がり、周りの雑音に耳を傾けず、辛く険しい道を再び歩むことを決めたあなたへ。その時点で誇らしいことなので胸を張って受験会場に足を運んでください。僕には夢があります。足切り合格会を開催することです。広報の方には申し訳ないですが、ラグビー部に入るかどうかは正直どうでもいいので、合格したら僕に連絡ください。足を切られたときの点数で笑い合いましょう。



 次は文Ⅰのいとしんにバトンを渡します。浪人仲間のいとしんですが、なぜかぴちぴちの現役感があり、なんとも羨ましいです。今度その秘訣をこっそり教えてください。

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