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受験生応援企画
リラックスして受験する方法
投稿日時:2022/02/10(木) 12:11
同期の雪竹からバトンを受け取りました、新2年スタッフの美浦です。あざとさも持ちつつ、とても心優しい彼ですが、同期1、2を争う頭脳の持ち主だと私は思っています。同期みんなで数学の問題を考えたときに、さらっと解いていてさすがだな、と感じた記憶があります。
受験生の皆さんに向けて体験を書く機会をいただきありがたく思います。勉強の休憩などに読み流してもらえれば嬉しいです。
雪竹の言う「じゃんけんで後出しが許されていた」人間だと胸を張れれば格好良いのですが、私は受験前の模試がピークで受験期は余裕どころかかなり肝を冷やしました。冠模試は悪くはなかったのですが、特に試験直前の冬以降はなぜか勉強に身が入っていませんでした。
なぜかが分かればみなさんへのアドバイスができるのですが。
このように私の受験勉強はお手本になるようなものではなかったので参考になるとすれば当日の心構えです。そこで、私立など受験本番が始まり、東大受験も迫っている皆さんに向けて、当日のことを書こうと思います。
たとえば、受験当日の服装を悩む人も多いと思います。
私の周りでは「周りに圧をかける」と言って制服で受験した人も、「自習室で制服で勉強した時間が長いから、制服だと落ち着く」と言っていた人もいました。しかし、私はどこの学校かなどの情報をまとうことがいやでした。だからといって知人に見つかるのが嫌だったわけではなく、会場で友達に会えばお喋りしていたので、今思えば結局はただの自意識過剰ですが。
そこで私は試験本番には、ほぼパジャマと言えるような格好で行きました。弟に、その格好で行くの?と言われたくらいです。受験会場では、集中して問題を解くと自分も熱を持つので基本的に暑いです。だから、私の思う服装のポイントは、脱いだり着たりできる服を選ぶことです。東大の受験にも、薄い服にパーカー、その上にもこもことした上着を着て、リュックにお弁当という緊張感の見えない遠足スタイルで行きました。
共通テスト初日、門に入る瞬間はさすがに緊張し、今までのことが頭をよぎりましたが、2次試験は全く緊張しませんでした。些細なことではありますが、そんなひとつひとつによって得た1点や2点が大きく運命を変えることもあります。私自身、落ちたと思ったところに受かっていたとき救ってくれた数点は、このような平常心なしには取り逃していたものかもしれません。
平常心、という意味では、東大入試で私の隣は男子受験生で、解答を回収するときに明らかに私のとは文字の密度が違う解答用紙が回ってきました。私がちょっと机を揺らそうと、ちょっと消しゴムを落とそうと天才くんは勝手に合格します。周りを気にするなと散々言われていると思いますが、全くもってその通りなのです。
いざ家に帰って合格発表を待つ期間になると、家族に「隣の子できてたから」と不安を言っていましたが。
また、私は、お昼ご飯の後でも、1教科終わるとお腹が空いてしまうように、抜群に燃費が悪いです。試験中にお腹が鳴らないように神経をとがらせていると、集中力も半減します。そこで毎教科終わるたびにチョコやおにぎりなどを食べていました。
初めての試験では周りをきょろきょろしながら、「今食べてもいいのかな」と思っていました。たいていの人はもちろん昼食時間しかご飯をたべませんが、だめと言われていなければ大丈夫だと思っていいのです。雪竹が、直前まで参考書を見ていたと書いていましたが、人生を決める受験当日くらい、違反にならない程度に、自分の為に図々しいくらいで良いと思います。
1日目を終えて家に帰ると、頭のなかで、「残りの教科で○点取らないと」や「○点取ったらギリうかるかな」などと考えていました。試験が2日間にわたるので、誰しもそんなことを考えるものです。今思うに、そのとき私は都合のいいように「1日目○点くらい取れているだろうから、2日目○点取れば」の計算をして勝手な自信を付けていたように思います。不安を持ちそれを大事にして勉強を重ねることはとても大切だと思います。一方で、当日受けるときにはそんな現実逃避した自信もあって良いと思うのです。
自信をもって受けたことで数点を拾うこともあると思います。私は、この日記を通して1点の重みを強調したいです。
最後に伝えたいことは、粘る大切さです。最後の一瞬まで諦めないでください。残り時間に少し書き足した記述が1点の加点を得て、合否が逆転するなんてこともあります。
ラグビーだって同じです。私は昨シーズン、東大を含め、個人的に観戦した試合でも、逆転劇や、僅差の試合をかなり目の当たりにしました。残り1プレーで試合が決まることはいくらでもあるのです。
受験でも、実際に1点未満の差で合否が分かれる例が私の周りでもいくつかあり、粘る大切さを身にしみて感じました。
今の皆さんには、ほかのことは考えず、残りの日々頑張ってほしいですが、試験を終えてからの後日談を少し書きます。
大学受験は試験から合格発表まで2週間弱あります。私は日が経てば経つほど不安が募り、後期日程の勉強をしていました。過ごし方は人によりますが、高校のとある先輩は、東大のある方角に向けて毎日祈っていたそうです。
結論としては、やることをやりきった後は、もうなるようになるのです。受ける必要がないことを祈りつつ勉強するにしても、祈るにしても、そこまでにやったことを信じて待つほかは何もできないのです。少しでも自信をもって合格発表を待てるように、試験当日は力を出し切って、後期の勉強なんてできないくらいに燃え尽きてください。
私は東大に入学して、ラグビー部に入部して、毎日個性豊かな同期と優しい先輩方と濃くて充実した日々を過ごしています。高校時代、部活動をそれほど熱心にしていなかった私にとっては、1つのことに打ち込む楽しさが更新される毎日です。
大学に入ると一気に環境が変わり、やりたいことに打ち込むチャンスも増えます。そんな大学生活を楽しみに、受験まで残りの日々頑張ってください。東大ラグビー部で待っています。
次は同期の礒崎に回します。同期1のイジられキャラの彼ですが、どんな高校生・受験生だったのか気になります。彼の受験はどのような「じゃんけん」の戦法だったのでしょうか。読むのが楽しみです。
受験生の皆さんに向けて体験を書く機会をいただきありがたく思います。勉強の休憩などに読み流してもらえれば嬉しいです。
雪竹の言う「じゃんけんで後出しが許されていた」人間だと胸を張れれば格好良いのですが、私は受験前の模試がピークで受験期は余裕どころかかなり肝を冷やしました。冠模試は悪くはなかったのですが、特に試験直前の冬以降はなぜか勉強に身が入っていませんでした。
なぜかが分かればみなさんへのアドバイスができるのですが。
このように私の受験勉強はお手本になるようなものではなかったので参考になるとすれば当日の心構えです。そこで、私立など受験本番が始まり、東大受験も迫っている皆さんに向けて、当日のことを書こうと思います。
たとえば、受験当日の服装を悩む人も多いと思います。
私の周りでは「周りに圧をかける」と言って制服で受験した人も、「自習室で制服で勉強した時間が長いから、制服だと落ち着く」と言っていた人もいました。しかし、私はどこの学校かなどの情報をまとうことがいやでした。だからといって知人に見つかるのが嫌だったわけではなく、会場で友達に会えばお喋りしていたので、今思えば結局はただの自意識過剰ですが。
そこで私は試験本番には、ほぼパジャマと言えるような格好で行きました。弟に、その格好で行くの?と言われたくらいです。受験会場では、集中して問題を解くと自分も熱を持つので基本的に暑いです。だから、私の思う服装のポイントは、脱いだり着たりできる服を選ぶことです。東大の受験にも、薄い服にパーカー、その上にもこもことした上着を着て、リュックにお弁当という緊張感の見えない遠足スタイルで行きました。
共通テスト初日、門に入る瞬間はさすがに緊張し、今までのことが頭をよぎりましたが、2次試験は全く緊張しませんでした。些細なことではありますが、そんなひとつひとつによって得た1点や2点が大きく運命を変えることもあります。私自身、落ちたと思ったところに受かっていたとき救ってくれた数点は、このような平常心なしには取り逃していたものかもしれません。
平常心、という意味では、東大入試で私の隣は男子受験生で、解答を回収するときに明らかに私のとは文字の密度が違う解答用紙が回ってきました。私がちょっと机を揺らそうと、ちょっと消しゴムを落とそうと天才くんは勝手に合格します。周りを気にするなと散々言われていると思いますが、全くもってその通りなのです。
いざ家に帰って合格発表を待つ期間になると、家族に「隣の子できてたから」と不安を言っていましたが。
また、私は、お昼ご飯の後でも、1教科終わるとお腹が空いてしまうように、抜群に燃費が悪いです。試験中にお腹が鳴らないように神経をとがらせていると、集中力も半減します。そこで毎教科終わるたびにチョコやおにぎりなどを食べていました。
初めての試験では周りをきょろきょろしながら、「今食べてもいいのかな」と思っていました。たいていの人はもちろん昼食時間しかご飯をたべませんが、だめと言われていなければ大丈夫だと思っていいのです。雪竹が、直前まで参考書を見ていたと書いていましたが、人生を決める受験当日くらい、違反にならない程度に、自分の為に図々しいくらいで良いと思います。
1日目を終えて家に帰ると、頭のなかで、「残りの教科で○点取らないと」や「○点取ったらギリうかるかな」などと考えていました。試験が2日間にわたるので、誰しもそんなことを考えるものです。今思うに、そのとき私は都合のいいように「1日目○点くらい取れているだろうから、2日目○点取れば」の計算をして勝手な自信を付けていたように思います。不安を持ちそれを大事にして勉強を重ねることはとても大切だと思います。一方で、当日受けるときにはそんな現実逃避した自信もあって良いと思うのです。
自信をもって受けたことで数点を拾うこともあると思います。私は、この日記を通して1点の重みを強調したいです。
最後に伝えたいことは、粘る大切さです。最後の一瞬まで諦めないでください。残り時間に少し書き足した記述が1点の加点を得て、合否が逆転するなんてこともあります。
ラグビーだって同じです。私は昨シーズン、東大を含め、個人的に観戦した試合でも、逆転劇や、僅差の試合をかなり目の当たりにしました。残り1プレーで試合が決まることはいくらでもあるのです。
受験でも、実際に1点未満の差で合否が分かれる例が私の周りでもいくつかあり、粘る大切さを身にしみて感じました。
今の皆さんには、ほかのことは考えず、残りの日々頑張ってほしいですが、試験を終えてからの後日談を少し書きます。
大学受験は試験から合格発表まで2週間弱あります。私は日が経てば経つほど不安が募り、後期日程の勉強をしていました。過ごし方は人によりますが、高校のとある先輩は、東大のある方角に向けて毎日祈っていたそうです。
結論としては、やることをやりきった後は、もうなるようになるのです。受ける必要がないことを祈りつつ勉強するにしても、祈るにしても、そこまでにやったことを信じて待つほかは何もできないのです。少しでも自信をもって合格発表を待てるように、試験当日は力を出し切って、後期の勉強なんてできないくらいに燃え尽きてください。
私は東大に入学して、ラグビー部に入部して、毎日個性豊かな同期と優しい先輩方と濃くて充実した日々を過ごしています。高校時代、部活動をそれほど熱心にしていなかった私にとっては、1つのことに打ち込む楽しさが更新される毎日です。
大学に入ると一気に環境が変わり、やりたいことに打ち込むチャンスも増えます。そんな大学生活を楽しみに、受験まで残りの日々頑張ってください。東大ラグビー部で待っています。
次は同期の礒崎に回します。同期1のイジられキャラの彼ですが、どんな高校生・受験生だったのか気になります。彼の受験はどのような「じゃんけん」の戦法だったのでしょうか。読むのが楽しみです。
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