ブログ 須藤 哲之介さんが書いた記事

ないものねだり[ラグビー部リレー日記]

 written by 須藤 哲之介投稿日時:2026/03/06(金) 23:18

野村さんからバトンを受け取りました。新2年の須藤です。野村さんは本当に嬉しいことを言ってくれますね。野村さんは僕の好きな先輩の一人で、優しくてゆとりのある雰囲気をまといながらも他校とのAMFでは果敢に相手選手達とコミュニケーションを取りまくっている姿は眩しいです。最近おなじDLにいるのでもっと仲良くなりたいです。

 

 最近、ひょんなことから髭が生えなくなった。ニキビ治療で光を顔に照射するという治療をやったのだが、その際に髭に対して脱毛施術と同様の効果が与えられてしまい、生えなくなってしまったのだ。でも中学の頃からニキビに悩まされ続けていた僕を親身になって心配してくれる親にはとても感謝している。例え髭が薄れようと、肌の調子が良くなっていくのは嬉しいし、髭の薄れは一時的なものであると僕は信じている。ところで髭といえば、僕は決まってある友人を思い出す。

 

 高二の頃仲の良い友人がいた。彼は髭の濃いことを気にしており髭隠しの延長で始めたメンズメイクを皮切りにある時から美容の世界にのめりこんでいった。本当に別人のように色気付くんだよ、と興奮気味に彼はいつも説明してくれた。彼が言うところによると自分がメイクをしている時は全ての女子が自分をチラ見しているように感じるらしかった。それでも結局僕が彼のメイク姿を見ることがなかったのは彼がメイクをするのは塾へ行く日だけで、更には塾へ行く日も学校にはすっぴんで登校し一度帰宅してメイクをしてから塾へ行っていたからだった。
 そんな彼の髭ヅラを唯一支持していたのが僕だった。彼自身は心底嫌がっていた彼の髭だが、僕だけはそれをかっこいいと主張し続けた。当時の彼の、髪を伸ばし眉を整え切れ長な眼を光らせていた姿は韓流アイドル”路線”ではあったがあまり身長も高くなく日本人体型の彼が完全に韓流アイドルに見えたことは僕から言わせればなかった。それもあって僕は彼に路線変更を勧めていた。先述の通り彼は学校にはノーメイク、かつボサボサヘアでやってくる。そんな姿ばかり見ていた僕は彼が醸し出している”無造作かつ無頓着”感を髭を伸ばすことで完成させられると強く感じていた。だから僕は彼に髭を伸ばしてみたらどうかと日々提案していた。
 ある日学校へ行くと彼の周りに人集りができていた。何事かと思った僕はその集団に近寄るとそこには皆に笑われている彼の姿があった。そしてその彼の顔にはいままで見たことがないほど立派な髭が無造作かつ無頓着に蓄えられていた。皆の笑い声が響き渡る中彼自身も笑っていた。どこか投げやりで酔っ払ったような笑い方だったのを今でも覚えている。彼は僕を見つけるとヘラヘラと笑いながらおもむろにこちらへやってきて「どうだ」と言ってきた。その瞳の奥には「お前のせいだ」という僕への憎しみの文言が刻まれているように感じた。これは申し訳ないことをしてしまった、と思わざるを得なかった。
 しかしその時僕はとあることに気づいた。それは僕の見る目は間違っていなかった、ということだ。つまり、髭を蓄え現れた彼の姿はいままで見たこともないほど色気に溢れて僕の目に映ったのだ。彼に路線変更を訴えていた僕の感覚は間違っていなかったのだと知った。僕はすまなさなど忘れ彼の皮肉を無視して「かっこいい、かっこいいよ」と何度も伝えた。最初は戸惑う様子を見せていた彼だったが、僕の目の輝きから僕がお世辞を言っていないと悟ったのだろうか、次第に彼自身の瞳も輝き始めた。「ほ、ほんとうか!? 俺、本当にかっこいいのか!?」と何度も僕に確認し彼の笑顔が咲いた頃、その空間にはもう僕ら二人しか残っていなかった。

 

 人は欠如しているところばかりに目が行く。俺のどこがいけないんだ、俺には何が足りていないんだ、といつも理想から自分を引き算して不足ばかり測っている。僕自身もその傾向がかなり強い。もちろん、この行為は重要だし自分を理想に近づけるためには必要不可欠なプロセスだと思う。でも引き算ばかりしていては僕のような心の弱い人間は次々見つかる理想との差に辟易し絶望してしまう。絶望したらやる気がなくなり、やる気がなくなると考えることをやめてしまう。あとは怠惰に陥っておしまいだ。だから僕は絶望するのをやめたいと強く思う。実際僕はまだ試合に出られるだけのスキルもIQも全然足りていないと自覚しているし、現状は怪我でまだグラウンドにも立てていない状況にある。でも僕はこんなことを考えてはよく一人で絶望する一方で、そのあとには絶対にそんな弱い自分に負けたくないという気持ちに行き着く。心では本当にそう思っている。それは僕がこの部活に入った一番の理由であり、一年前の新歓期、どこのサークルの先輩よりもラグビーに打ち込むラグビー部の先輩達の方がはるかにカッコよく見えたことはいまでも変わらない。それでも弱気になることや自分を甘やかしてしまうことが今もたびたびある。このままでは駄目だと自分でも分かっている。これからは後輩もできていく。だからこれからそんな自分を少しずつ減らして強気の自分をもっと出していきたい。長い道のりでも絶対に乗り越えて強くなりたいと思う。

 

次は、同期の真歩にバトンを回します。真歩は僕のメンターでありいつも僕の股関節の怪我を気にかけてくれていて、心底感謝しています。いつもありがとう。また、真歩は初期の頃から誰よりも積極的に動いて仕事をこなしてくれているのもとても印象的で、きっと後輩に尊敬される存在になると思います。これからの新歓期も、お互い頑張ろう!それと文中で韓流アイドルについて触れましたが、真歩は全員髭を生やしたK-POPグループが誕生したら推しますか?

パワーグリップの詩[ラグビー部リレー日記]

 written by 須藤 哲之介投稿日時:2025/12/01(月) 21:08

ゆうしさんからバトンを受け取りました、1年の須藤です。さすがゆうしさん、僕のステップの才能に気づいていましたか。僕はその動きのキレのなさからよく同期や先輩にフォワード転向いじりをされるのですが、僕のバックス的魅力に気づいてくれるのはゆうしさんだけです。最近はお互いDLにいることもあり話す機会が増えましたが、その唯一無二の着眼点やマイペースな話ぶりもゆうしさんの魅力のひとつです。いつも穏やかなゆうしさんですが、いつか必ず僕のプレーでWTF‼︎と言わせたいです。

 

 

僕は1ヶ月前に股関節を怪我してDLに入ってからというもの、日々のウエイトトレーニングに全精神を注ぎ込んでいる。ウエイトは恋愛などと違い、努力が必ず報われるから好きだ。そんなウエイトにおいて僕が愛用しているアイテムがパワーグリップだ。このアイテムは僕の握力をサポートしてくれ、鍛えたい部位より先に手が疲れてしまうのを防いでくれる。そこで僕はいつも僕を助けてくれるパワーグリップについて詩を書いたので紹介する。

 

 

 

詩「パワーグリップ」

 

なにを持つにも君だより

にじむ汗こそ生きる訳

金具のにおいは努力の証

力を貸してよパワーグリップ

 

ぼくに力がでないとき

いつも背中を押してくれ

きょうあすあさってそばに居て

勇気を分けてよパワーグリップ

 

手の皮やぶけ手の豆つぶれ

背伸びもせずに素手のみ信じ

そんな人らは憧れの人

そんな人らに実はなりたい

でもありがとなパワーグリップ

 

なにを持つにも俺次第

にじむ血涙で生きるだけ

君のおかげでここまで来たが

夢素手で掴むその日のために

いつか外すよパワーグリップ

いつか外すよパワーグリップ

でも愛してるよパワーグリップ

 

 

 

 

次は4年生の石澤さんにバトンを渡します。ラグビー部最強タックラーの石澤さんは僕が描く「4年生像」をまさに体現している先輩で本当にかっこいいです。グラウンド内では誰よりも真剣に練習にとりくみながらも俺たちに鼓舞、激励も欠かさずしてくれる本当の意味でのムードメーカーだと思っています。僕のロッカーは石澤さんのロッカーに近いのでよくその肉体を近くで見ますが、毎度背中がデカすぎて驚きます。石澤さんは何か1年の頃意識して人より頑張っていたことはありますか?

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