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2505日目の今日[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/31(月) 23:30
最近一段と親切さが増した虎之介くんからバトンを受け取りました。4年スタッフの木下です。
とらは目の前のことに没頭していると思ったら絶対見えないはずの場所にいる私が重い荷物を運んでいることに気がついて声をかけてくれたり、大ふざけをしていると思ったら真顔で熱い話を始めたりと、どこをとってもギャップだらけでとても面白いです。
部内でも群を抜いて個性的であることは間違いないでしょう。
丸くて大きいスイカと冷やし中華。
私はこの2つが大好きで、毎年夏には欠かせないものである。
しかし今日、そんな夏のマストアイテムにお目にかからないまま、明日から始まる9月を迎えようとしている。
今年はなんとなく自粛が始まった3月で気持ちが止まっているようで、初夏も真夏も気持ちの中では受け入れきれないまま秋が始まろうとしている。そして生活をがらりと変えた「自粛生活」を始めてから半年が経とうとしている。
気持ちが止まっている、というのは、まだ非日常的な日々が続いていて、これから元の生活に戻る日が来ると思っているからだろう。しかし、この半年間は特別だった日々ではなく、確実に私たちの人生の積み重ねの1つになっている。
積み重ね、と言葉にすることは簡単だけれど、実際に今何をするのが将来の自分にとってベストなのか考えることは難しいし、これまでの経験の何が今の自分を作っているのかは正直よくわからない。けれど、なんとなく1日頑張った自分を褒めたり、頑張れなかった自分を反省したり、今日の楽しかったことを思い出したり悲しかったことを吐き出したりすることは、自分が何を積み重ねているかを知ることや明日何を積み重ねるべきかを考えることに少しは役に立つのではないかと思う。
そんな1日の振り返りを繰り返していたら、もうそろそろ7年たつことにふと気がついた。
私は毎日寝る前に日記を書いている。この習慣は2013年10月23日から続けていて、数えてみると、今日は2505日目らしい。
目の前のやりたいことに飛びついてあまり長く続かない私からすると、相当上出来かと思う。もちろん、2505日と言ったがその中には見開きいっぱいに書いてある日もあれば一行しか書いてない日もある。もっというと1週間前の日記を書いていた日もないといえば嘘になる、、。
それでもある程度習慣的に毎日を振り返り、今日のよかったことや悪かったこと、思ったことを率直に書いてあるこの26冊のノートは私の積み重ねを少し覗かせてくれる。
高校受験の受験勉強から始まり、日々の学校生活に溢れる楽しさ、初めてのセーラー服に大喜びしている様子、仲のいい友達にきつい言葉をかけてしまったことへの反省、真剣に取り組んだ合唱コンクールで賞をとったときの喜び、授業中にやったいたづら、大学受験で感じたプレッシャー、東大に受かった喜び、卒業式の涙、部活選びに悩み夜も寝られなかった日々、バイト先の子供が言っていたおかしいこと、悔しくて涙が止まらなかったこと、残された数ヶ月の部活生活への志
あげるとキリがないけれど、毎日真っ直ぐ成長していけるわけではないからこそ、今日なこんなことができた、こんなことが嬉しかった、こんなことを後悔した、次はこんなことがやりたい。そういう純粋な気持ちを振り返って、言葉にすることは明日の頑張りを少し後押ししてくれるように感じる。
改めて、3年前に入部を決めた日のこと、当時ラグビー部の何に惹かれて入部を決めたのか、なんの迷いがあったのかを思い出すと、これから部活で何を成し遂げたいのかが見えてくるような気がする。
日々の振り返りを明日に生かしながら、少しずつ成長していき、後から振り返った時にその成長を誇りに変えられるような人生を送りたい。
私が夏にスイカを食べなくても、冷やし中華を食べなくても毎年夏はやってくるしすぐに過ぎていってしまう。
どんな状況下でも等しく与えられた時間の中で、どう過ごすも自分次第。自分を客観視してきちんとコントロールする術を見失わず、持っている時間の中でやりたいことを全部できるような日々の時間の使い方をしていこう。
自分が思い描いた部活生活、そして人生の理想像を遥かに超えられるように、これからも毎日、日々の積み重ねを続けていこうと思います。今日の日記は何を書こうかな!
次は、落ち着きとあたたかい笑顔があふれる2年生の佐川くんにバトンを回します。
たまたま今日の練習で目に入った、佐川くんがボールを投げる瞬間の凛々しい目が、1年前のジュニアの時にはなかったものでとっても印象的でした。
僕の本音[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/25(火) 17:26
ラグビー部では、縦の関係を強めるために部員を縦割りで割って班を作る、スモールブラザーズというものがある。橋野君とはそのスモールブラザーズが一緒であるので僕からもっと話しかけてもっと仲良くなれればいいなと思います。(橋野君の僕への紹介文は少し引っかかるところがありますが…)
年間の長期オフが2回、その他はゴールデンウィークもお盆も練習のある体育会の部活であるラグビー部にとってこのコロナでの長期オフはかつて経験したことのないものだった。はじめは一週間ぐらいの練習中止だと伝えられ、地元関西に帰って短い貴重なオフを満喫しようと精一杯楽しんだが、どんどん練習開始が延期になり、終わってみると4ヶ月もの間ラグビーをしていなかった。朝早く起きる必要もないし、練習で疲れて帰った体で料理や洗濯をすることもなくなり、正直この長期オフはすごく楽だったし死ぬほど楽しかった(笑)僕の両親はとても甘く、一人っ子であるので関西に帰ったら大歓迎してくれて、とても手厚い待遇を受けた。それに甘んじてぐうたらした生活をしていたが、いざ練習が始まるとなり、とても億劫で心の中でなんでやねんと思った。また一人暮らしでラグビーも頑張らなくてはならないのか…
東京に戻ってきて練習は始まっていたが正直身は全然入らなかった。練習中ボーッとすることが増え、何回も注意された。もうのらりくらり4ヶ月やり過ごして、ラグビーが終わったらまたすぐ関西に戻ろうと思っていた。そんな中、僕が毎夜お世話になっている定食屋さん「粋」にたまたま僕の2年先輩で何度もお世話になっている宮原健さんに出会った。健さんは数えきれないほどご馳走になっており、また何度も相談に乗ってくださった僕の憧れの先輩である。健さんに今の自分のラグビーに対するモチベーションのなさをお話しさせてもらった。健さんは怒るわけでもなく、気持ちはわかると共感してくださった上で同期のみんなに正直に相談したらとアドバイスをくださった。同期はみんな僕と違ってラグビーに真剣で相談するのが恥ずかしかった。
翌日、何人かの同期にラグビーのモチベーションを聞いたらやはりやる気満々で僕みたいなのはいなかった(笑)だがこれじゃ解決しないと思い、キャプテンである藤井に自分の思いを全部ぶつけた。全くラグビーのモチベーションが上がらないことや、ラグビー部員やラグビーに対する思いなどを打ち明けた。どの悩みも藤井は否定することなく聞いてくれて真剣に考えてくれて僕の中で何かがスッキリした。気付いたらラグビーに関係ない悩みなど全てを話していた。彼女ができないという悩みには、それは諦めろと言われたがそれ以外は全部一生懸命考えてくれた。忙しくて僕以上にもっとチームのことで悩んだりしてるであろうのにこんな僕の思いを聞いてくれて本当にありがとう。僕は藤井キャプテンに最後までついていこうと思った。
翌日から練習を一生懸命することだけを意識した。コーチの話を一言一句聞き、練習で取り組んでいるとラグビーが楽しくなってきた。ラグビーがうまくなりたいと思ったし入れ替え戦に行きたいとも思えるようになった。
もう大丈夫です、復活しました。特にお世話になった健さん、藤井、本当にありがとうございました。
もう僕ら4年生に残された時間は少ないので日々の練習を120%でやりつつ、僕も同じようにやる気が出ない部員がいれば話を聞いて親身に相談に乗ってあげたいと思います。また、藤井も悩みが出たら僕でよかったら話してください。いつでも相談に乗ります。
以上僕のリレー日記でした。
次は僕がラグビー部が誇る才色兼備マネージャー木下ともかにバトンを回したいと思います。彼女は性格も優しく後輩からの人気があり、僕の尊敬する内の1人です。
ともか、僕の紹介文もいい感じのものをお願いします笑
半年を振り返って[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/25(火) 15:00
リレー日記からもそのストイックな性格が窺える國枝さんからバトンを受け取りました新入生の橋野です。スモブラでもグラウンドでも右も左も分からない僕をいつも気にかけていただきとても助かっています。身に余る過分な期待をいただいて恐縮なんですが、私はどちらかと言うと楽な道があるとそちらに逃げてしまう人間なので目標に向けて自分を律して努力する國枝さんの姿勢を見習って期待に添えるよう精進したいと思います。
私が現状の2020年の新入部員の最後の1人となります。今年の大学1年生の生活はかなりイレギュラーだったのでそのことについてほかの新入生2人が触れるのかなと思っていたんですが、どちらも触れていなかったので私が今年の1年生の内情についていろいろ書いてみようと思います。
3月に合格発表があり安心したのも束の間で今年はあっという間にコロナウイルスの感染が拡大してオリ合宿や入学式などのイベントが次々と中止になり、授業形式はオンラインになってしまいました。私は受験生時代のモチベーションを大学のキャンパスライフを夢見て保っていたのでこれはかなり応えました。しかし、主に2年生の先輩方に1年生間の連絡網を作り上げていただきなんとか最小限の情報交換をするクラスメイトもできてなんとか夏学期を乗り越えることができました。こんな状況ではありますが、1年生の中でもお互いにコミュニケーションを取ったり分からないところ聞きあったりする工夫があって「課題zoomしよ」と言ってzoomの部屋を開いて一緒に勉強するクラスもあるようです。この話を聞いた時にどんな逆境であってもそれを乗り越える解決策を見出す重要性を感じました。まだまだ厳しい状況が続きますがうまく適応しながら冬学期を乗り越えていこうと思います。
この半年であった出来事で記憶に残るものはグレイグ・レイドロー選手のお話をお聞きすることができたことです。そもそもレイドロー選手が日本に来ることさえかなりの驚きであったにもかかわらずお話まで聞けてうれしかったです。私はこれまで主にSOとSHを担当していて、元スコットランド代表のSHであるレイドロー選手のお話は一語一句聞き逃さないように集中してお聞きしました。その中でもレイドロー選手が重きを置いて説明していたと思ったことは陰での努力についてだと思います。レイドロー選手は自分のキックの精度は誰にもみられることのない裏での練習によってもたらされているとのようにおっしゃっていて、世界レベルの選手でも自分に驕らずにひたむきに努力する姿勢が大切であることを教わりました。私はまだパスの精度もキックの精度もまだまだなのでどんどん練習していきたいと思います。そして早く試合に出場できるように頑張りたいです。
次は同じスモブラの4年生の先輩の原さんにまわします。スモブラ内では「とらさん」という愛称で呼ばせてもらっています。オンラインのミーティングだと横幅がある先輩だと思っていたんですが、グラウンドで初めてお目にかかったときに思っていたよりスラっとしていらっしゃって意外でした。
Memento Mori[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/23(日) 12:47
人間万事塞翁が馬。
コロナウイルスの蔓延は私たち大学生のキャンパスライフを綺麗さっぱり奪い去ってしまった訳であるが、長い自粛生活の中にも新たな出会い、発見があった。
読書やラジオを楽しむ習慣が戻ったのは小学生の時以来であったし、余りある時間を使って新しいアーティストを開拓することもできた。
中でも、ロックバンド andymori との出会いは『革命』的であった。
andymori は2007年の結成から、2014年の解散までの約7年間を『すごい速さ』で駆け抜けた3人組のロックバンドである。
彼らの音楽はとにかく自由で、(僕は全く楽器が引けないが)思わずギターをかき鳴らしてしまいたくなるような衝動的で勢いのある曲もあれば、どこか郷愁を感じさせるような美しい曲まで、実に多彩な音楽を奏でる。この素晴らしいバンドを紹介してくれた同期の三方君には本当に感謝している。
ところで、このandymoriという特徴的なバンド名はどこから来ているのか。
調べてみたところ、どうやら、ポップアーティスト、そしてロックバンドのプロデューサーとしても有名なAndy Warholのandyと、作家・写真家として活躍する藤原新也の作品『メメント・モリ』(Memento Mori)のmoriを掛け合わせてandymoriという言葉を作ったようである。
Memento Moriとは、ラテン語で、「死を想え」という意味の言葉である。Memento≒Memory Mori≒Mortal であるようなので、もう少し正確にいえば、「自分がいつか必ず死ぬということを覚えておけ」といったところだろうか。
“Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure — these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose.”
高校2年生の時、英語の先生が、授業の題材として、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを取り上げたことがあった。高校時代、学業的には非常に不真面目な生徒だった僕も、その授業のことは強く印象に残っている。
ジョブズのスピーチの死に関する部分を一言でまとめるならば、まさに、Memento Moriである。自分がいつか必ず死ぬということを忘れるな。そうすることで、下らない自尊心や恥ずかしいといった一時の感情に囚われず、本当に自分にとって大切なことを見極めることができる。というメッセージである。Memento Mori に対する前向きな捉え方とも言えるかもしれない。
僕は今、東大ラグビー部でラグビーをしている。
入部してからの約1年間、それなりに努力はしてきた。
体重は10キロ以上増えたし、ウエイトの重量も順調に伸びた。未経験者として入部した去年の4月に比べればパスやキックも少しずつではあるが上達してきている。
先輩や同期には「上手くなったね」と褒めてくれる人がいる。
でも、今の僕は、本当に大切なこと、から遠ざかっている。
僕がラグビー部に入ったのは、純粋にラグビーを楽しみたかったから。
そして、今僕がラグビー部にいるのは、対抗戦にプレイヤーとして出場して、最高の瞬間を味わいたいから。
僕は、試合前に、最高にワクワクしたいし、自分・仲間のトライに最高に興奮したいし、勝利の瞬間に最高の喜びを味わいたい。だから、明日死ぬかもしれないのに、今日、ディズニーには行かずに、練習に行くし、カラオケにはいかずにジムに行く。根本には、そういう心持ちの自分がいるべきだ。
でも、今の自分はダメだ。
今の自分は、「対抗戦に出る」自分を全く意識できていない。
なんとなく、この一回の練習を乗り切ること。周りにダメなやつだと思われないようにミスなくプレーすること。そういうことに満足を覚えてしまっている。
その場しのぎ、自己保身、そんな下らないものばかりがインセンティブになってしまっている。
だから、いつも受動的にしか動くことができない。
覚えろと言われたから、サインを覚える。でも「どういう状況でそのサインが有効なのかを分析する」というもっと大事なことは、面倒だから、苦手だから、「とりあえず、今の練習ではやっていなくてもボロが出ないから」という理由で後回しにしてしまう。
未経験者として入部した1年目は、何もわからないことが当たり前で、戦術的な理解不足でミスをしても、先輩や同期は「未経験だから仕方がない」と言ってくれたし、僕もそれに甘えていた。でも、対抗戦の舞台では、ラグビー歴なんて何の言い訳にもならないし、「未経験で始めたわりに上手い」選手と呼ばれることが僕の目標ではない。であるならば、未経験者であるからこそ誰よりも貪欲に知識や戦術を吸収していかなければならないはずだ。それなのに今の僕は、「とりあえずみんなと同じことをやっておけばいいや」「最低限のことだけやっておけばいいや」とどこか逃げ腰のスタンスでいる。
このまま4年間を終えたとしても、多分それなりに満足感、達成感はあるだろうし、「やりきった」「頑張った」とそれなりに自分を肯定することもできるだろう。でも、きっと心のどこかで肯定しきれない自分がいる。そして、そんな自分に対して、「きっと、あれが限界だったんだよ」「次のステージで頑張ればいいじゃないか」と言い聞かせる自分がいるのだろう。
人生は一度きりで、決してやり直しがきかない。ごく当たり前のことなのに、日々の生活に追われていると、いつしかそのことを忘れてしまう。そして、なんとなく、1日を、それなりに充実させることで満足してしまう。
それは自然なことで、必ずしも悪いことではない。常に気張って生きるのは疲れるし、いちいち全てのことに、「これが本当にやりたいことだろうか」なんて考えていたら、何も手につかなくなってしまう。
でも、この4年間は、ラグビー、そして、対抗戦という、理屈を超えた、最高のワクワクと興奮を追いかけることのできるこの4年間くらいは、いつも楽な方へ、自分が傷つかない方へと逃げてしまう怠惰で弱気な自分に打ち勝ってみたい。
先日の練習中の大西さんや深津さんのお話、そして、今回のリレー日記は、自分を見つめ直す良いきっかけとなった。でも、きっと今の感情、情熱は何もしなければ、一週間もしないうちに消えてしまうだろうし、またいつもの弱い自分が顔を出すだろう。いつもそうやって口先だけで、結局、何も変わらないということを繰り返してきた。
だから、今日からは、具体的に行動・態度を変えていくだけでなく、毎日、少しだけでも、Memento Mori という言葉と向き合う時間を作ろうと思う。
次は、新入生の橋野にバトンを渡したいと思います。彼はパスが上手なだけでなく、50m走、6秒台前半の俊足の持ち主で、活躍が非常に楽しみな選手です。性格もとても真面目で、精神的にもチームに良い影響を与えてくれるのではないかと大きな期待を寄せています。
内省[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/22(土) 04:52
同期スタッフの一人から「可愛い」と時々密かに?絶賛されている五島からバトンを受け取りました、2年スタッフの中村優希です。彼は今年のアップTのイニシャルを「Gossisy」にしていたのですが、綴りミスなのではないかと思ったことがあります笑。何故このような綴りにしたのかいつか聞いてみたいです。
緊急事態宣言の解除から約3ヶ月経ち、以前と同じとは言えないですが社会が活気を取り戻しつつあるなと日々感じています。
自粛期間の約5ヶ月間は、私にとっては思いがけず実家で家族と過ごすことのできた貴重な時間でした。大学のオンライン授業を受けたり塾の勉強をしたり、緊急事態宣言解除後は自動車学校に通ったり、時々妹と喧嘩したり?とそれなりに忙しい日々でした。6歳年下の妹は私と性格が真逆で面白く、一緒に過ごす時間は本当に楽しかったです。
しかし時々ふっと空虚な気持ちになることがありました。
この空虚さは何か。私にとっての答えは後悔、です。
例えば去年を振り返ってみたとき、大学一年生としての一年は、授業や部活や余暇などで充実していました。しかしおろそかになっていたのは、自分を成長させるための積極的な努力と言う意味での「学び」です。定期試験のための勉強はそれなりに頑張りましたが、それ以外については、昨年はまだぼんやりとしていた自分の目標を可視化させる努力をせず、何かに参加してみたり積極的に知識を増やそうとする努力をせず、現状維持に甘んじていました。明確な目標を欠いたまま、心が何処か虚ろなまま、その虚ろさを楽しさで紛らわせてやり過ごしていました。去年一年は決して無駄な時間ではなかったけれども、何かもう少しできたはずと言う未練が拭えず、それが私が去年を思い返しているときに感じる空虚さの一因です。
一方で、自粛期間中私は幾度も、極度のやる気消失期に直面しました。目標が明確に定まらず、机に向かってもやる気が出ず集中できず、結局無為に過ごしてしまった日が何日も(何十日も?)あります。勉強時間の記録はつけていましたが笑、勉強ができた日とできなかった日の差が激しすぎて自分でも思わず苦笑してしまいそうになります。
反省点としては、自粛期間中に勉強以外の「学び」にもっと積極的に時間をとるべきであったと言うこと、が挙げられます。
特に緊急事態宣言の間は、外出できず自室で一人で勉強する日が続くと考えると目眩がして体の力が抜けてしまっていました。勉強できる時間があることに喜びを感じるべきなのに、逆に時間がありすぎると勉強できなくなってしまうのは困ったものです。だから無理に勉強だけをしようとするのではなく(勉強だけをする生活を理想とするのではなく)、時間の一部を積極的にいわゆる普通の勉強以外の「学び」に充てる、すなわち自分は何を目指したいのか、という自分の目標を可視化するための読書であったり調べものであったり、部活の仕事であったり、たまには友人と遊んだり、他にも自動車学校(社会勉強にはなると思います)などです。
私にとって自動車学校に通い始めることは一つの大きなチャレンジでした。両親に自動車学校に通うことを強く勧められたとき、私は当初塾や大学の授業もあるし、やる気消失期が生じてしまって勉強が滞っていたこともあり余裕がないのにこの生活の中にどうやって自動車学校に通う時間を入れ込めばいいのか、と拒否していました。しかし結局父親に説得されて自動車学校に通い始めると、勉強時間は通っていなかった頃とほぼ変わらず推移しました。時間は探せば見つかるのです。
受験生の頃からの私の考えは、努力=それ以外のことを全くしない、と言うものでした。志望校があり、それに向けた受験勉強をしているのであれば、それ以外のことにかける時間は限界まで減らすべきであると考えていました。余暇を削るのは勿論辛いですが、辛くなければ本当の努力をしていないのだと考えていました。今思い返すと一元的で極端な考え方であるとしみじみ感じますし、今の私には通用しない考え方です。
今の私の考え方は、努力=「顔晴る(がんばる)」です。
「顔晴る」と言う言葉は、私が大いに感銘を受けた言葉の一つです。この言葉を教えてくれた方に私は、努力は辛いだけのものではない、自分が笑顔になれること、笑顔になれるようなことをすることこそが努力であるのだ、と教えてもらいました。高すぎる理想のための辛いだけの努力は、自分を追い詰め精神的余裕を失う契機になってしまいます。人と比較するのではなく、何が一番自分のためになるのかどんな自分でありたいのかに焦点を当てよう、と改めて思いました。心から笑顔になることは案外難しいものです。無為な一日を過ごすのは楽ではありますが、それで自分が本当に笑顔になるのかと考えると疑問を抱かずにはいられませんし、向上心なくただ楽しい時間を過ごすだけでは、何かが欠けているという思いが頭の何処かに残り心から笑顔になることはできません。時々SNSで毎日のようにお洒落なお店にご飯に行ったりテーマパークに行ったり郊外に遊びに行ったりしている高校同期を見かけますが、それが彼らにとっては楽しいのかもしれないとは思いつつ、いつしか全く羨ましいとは感じなくなりました笑。人には人の生き方があり、仮に自分がそのような生活をしてみたところで振り返って空虚な気持ちになることは目に見えているからです。互いに高め合える集団の中で自分自身明確な目標を持ち、余暇を大切にしつつも日々色々な物事に取り組み真面目に顔晴ることが今の私にとっての一番の充実、です。努力する価値のある目標を持てること、そしてその目標に向かって努力できる環境にあることはとても幸せなことなのだと思います。
ともすれば偏った思考に陥りがちであった私の考え方は、この言葉一つで大きく変わりました。以前より少しポジティブになり、完璧主義ではなくなったおかげで以前より物事に関して少しルーズになり笑、自分の精神的強さが失われてしまったのかと悩むこともありますが、これも自分の成長の過程であると信じています。
他にも自粛期間中には様々な気づきや発見があり、私にとってはとても貴重な期間でした。それらを活かし、改めて頑張っていこう(顔晴っていこう)という決意をここに述べさせて頂きます。
そして最後に、自粛期間が明けて忙しい生活が再開しようとしていますが、素直になって自分の言動を振り返り、自分の心と向き合う内省の時間をこれからも大切にしていきたいと思います。
次はプレーヤーとしてだけではなく、新歓委員としての活動や更にyoutubeでも目覚ましい活躍を見せていた同期の國枝君にバトンを渡します。彼も出演するyoutubeの文武両道王の動画は、私が個人的にとても面白いと思う動画の一つです。
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