ブログ 石田 健太郎さんが書いた記事
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偏差値[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2019/09/28(土) 23:58
1年生ながら頼れるフロントとして第一線で活躍する三方からバトンを受け取りました、2年の石田です。
遂にラグビーW杯日本大会が開幕しました。日本の各地で連日のように各国代表同士の熾烈な戦いが繰り広げられています。私が執筆している日には、日本代表が格上の超強豪国アイルランド代表に勝つというジャイアントキリングを演じてみせ、2015年のブライトンの奇跡に続いて再び日本ラグビー界を沸かせました。今回の試合も含めて、様々な媒体を通してラグビーが取り上げられており、競技に関わる者としては嬉しい限りです。
さて、W杯の影響もあって最近はラグビー観戦が忙しい日々が続いています。その中で、なんとなくではありますが私自身の観戦スタイルの変化を感じるようになりました。高校生の自分と大学生の自分では、試合を見る上での着眼点が少し変わったように思えるのです。高校時代は、秩父宮ラグビー場が学校に近かったのもあってトップリーグ観戦などで会場に足を運ぶことはありました。同世代が戦う花園もテレビで多少追いかけてはいました。しかし、今思い返せば試合の流れを追うので精一杯だったような印象があります。そうなると今の自分は試合の流れだけでなく更に深いものを感じられるようになった、という訳になるのですがこれがまた自分でもよくわかりません。このよくわからない部分を自分なりに考えて言語化してみます。
まず一つ挙げられることは、ビッグプレーが起きたときにその要因(元凶)を考えるようになったことです。例えば、BKプレーヤーが数的有利を取ってパスを回し、WTBが大外を走り抜けてトライを取ったシーンであれば、その数個まえのプレーまで遡って考えるようになりました。これは多くの場合FWプレーヤーのキャリーによって相手のディフェンスの人数を消費させていたことが要因になっている、といった感じです。ニュースのスポーツコーナーなどで紹介されるダイジェスト映像のように、以前ではトライを取った選手のスピードといった技術にしか注目できていませんでした。勿論それも要素の一つではあるのですが、そのトライが事前に打った布石によって成り立っていることを考えるのは興味深いですし、それまであまり注目できていなかったFWプレーヤーの苦労が報われるきっかけにもなり得ます。
もう一つ思い浮かんだのが、一つ一つのプレーの目的(意図)を考えるようになったことです。先程の例で言えば、FWプレーヤーをSHやSOから直接当てるプレーはそれ自体が直接トライになるわけではありませんが、次に外側で大きく展開する際に相手ディフェンスの人数を少なくすることには繋がります。つまり「相手ディフェンスの人数を減らして数的優位を作りやすくする」のが目的になるわけです。
いちいち取り上げていたらキリがなさそうですし私の語彙力が限界に近づいているのでここらで打ち止めとしますが、見方が変わったことでより深く試合を楽しめるようになった気がします。
ところで、「ラグビー偏差値」と言う言葉は度々耳にしますが、他のスポーツではあまり言わないような気がします。主にラグビーに対する理解度と解釈されることが多いですが、これがラグビーのみに於いて使われているのはラグビーがそれほど奥の深いスポーツだからではないか、と個人的には考えます。かつての私と今の私の理解度を比べるだけでもその深さにはある程度のギャップがあります。せっかくプレーするのだから偏差値は高い方が良いに決まっていますし、上で紹介したような考え方は偏差値を上げるのに寄与してくれそうな気がします。幸いなことに丁度今はハイレベルな試合を何本も観られる環境にありますので、暫く自分がプレーできない間は自分のラグビー偏差値を少しでも引き上げられるような日々を送りたいと思います。
全体的にふんわりとした文章になりましたがお読みいただきありがとうございました。次は、広島が産んだ天才少女こと1年の優希ちゃんにバトンを渡します。実は私も幼少期広島に住んでいたことをまだ彼女には話せていません。そのうち広島トークしてみたいです。
遂にラグビーW杯日本大会が開幕しました。日本の各地で連日のように各国代表同士の熾烈な戦いが繰り広げられています。私が執筆している日には、日本代表が格上の超強豪国アイルランド代表に勝つというジャイアントキリングを演じてみせ、2015年のブライトンの奇跡に続いて再び日本ラグビー界を沸かせました。今回の試合も含めて、様々な媒体を通してラグビーが取り上げられており、競技に関わる者としては嬉しい限りです。
さて、W杯の影響もあって最近はラグビー観戦が忙しい日々が続いています。その中で、なんとなくではありますが私自身の観戦スタイルの変化を感じるようになりました。高校生の自分と大学生の自分では、試合を見る上での着眼点が少し変わったように思えるのです。高校時代は、秩父宮ラグビー場が学校に近かったのもあってトップリーグ観戦などで会場に足を運ぶことはありました。同世代が戦う花園もテレビで多少追いかけてはいました。しかし、今思い返せば試合の流れを追うので精一杯だったような印象があります。そうなると今の自分は試合の流れだけでなく更に深いものを感じられるようになった、という訳になるのですがこれがまた自分でもよくわかりません。このよくわからない部分を自分なりに考えて言語化してみます。
まず一つ挙げられることは、ビッグプレーが起きたときにその要因(元凶)を考えるようになったことです。例えば、BKプレーヤーが数的有利を取ってパスを回し、WTBが大外を走り抜けてトライを取ったシーンであれば、その数個まえのプレーまで遡って考えるようになりました。これは多くの場合FWプレーヤーのキャリーによって相手のディフェンスの人数を消費させていたことが要因になっている、といった感じです。ニュースのスポーツコーナーなどで紹介されるダイジェスト映像のように、以前ではトライを取った選手のスピードといった技術にしか注目できていませんでした。勿論それも要素の一つではあるのですが、そのトライが事前に打った布石によって成り立っていることを考えるのは興味深いですし、それまであまり注目できていなかったFWプレーヤーの苦労が報われるきっかけにもなり得ます。
もう一つ思い浮かんだのが、一つ一つのプレーの目的(意図)を考えるようになったことです。先程の例で言えば、FWプレーヤーをSHやSOから直接当てるプレーはそれ自体が直接トライになるわけではありませんが、次に外側で大きく展開する際に相手ディフェンスの人数を少なくすることには繋がります。つまり「相手ディフェンスの人数を減らして数的優位を作りやすくする」のが目的になるわけです。
いちいち取り上げていたらキリがなさそうですし私の語彙力が限界に近づいているのでここらで打ち止めとしますが、見方が変わったことでより深く試合を楽しめるようになった気がします。
ところで、「ラグビー偏差値」と言う言葉は度々耳にしますが、他のスポーツではあまり言わないような気がします。主にラグビーに対する理解度と解釈されることが多いですが、これがラグビーのみに於いて使われているのはラグビーがそれほど奥の深いスポーツだからではないか、と個人的には考えます。かつての私と今の私の理解度を比べるだけでもその深さにはある程度のギャップがあります。せっかくプレーするのだから偏差値は高い方が良いに決まっていますし、上で紹介したような考え方は偏差値を上げるのに寄与してくれそうな気がします。幸いなことに丁度今はハイレベルな試合を何本も観られる環境にありますので、暫く自分がプレーできない間は自分のラグビー偏差値を少しでも引き上げられるような日々を送りたいと思います。
全体的にふんわりとした文章になりましたがお読みいただきありがとうございました。次は、広島が産んだ天才少女こと1年の優希ちゃんにバトンを渡します。実は私も幼少期広島に住んでいたことをまだ彼女には話せていません。そのうち広島トークしてみたいです。
つれづれ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2019/05/25(土) 22:34
怪我を乗り越えいよいよ復帰まで秒読みの野村さんからバトンを受け取りました、2年の石田です。つい先日投稿された倉上さんのリレー日記と表題が丸被りしているのは本当に只の偶然です。
何かと忙しかった新歓期が終わり、一人でゆっくりする時間が増えました。文系2Sで授業も少ないのも相俟って、未だにダラダラとゴールデンウィーク気分を引き摺っているような気があります。五月病とはまた少し違うような、気だるさとちょっとした高揚感も入り混じっているような、不思議な感覚です。そんな中、一人の時間が増えるにつれて、私は茫然と考え事をすることが多くなったように感じます。特に、ラグビーのことや部活について考えることが多いです。思考を思考のまま留めておくのは勿体無い、と誰か偉い人が言っていた気がするので、ここにその一部を備忘録として残そうと思います。
ポジションの話。
私が高校で3年間続けたロックからプロップに転向したのは大学1年の夏のことです。当時、炎天下での練習や厳しいフィットネストレーニングにやられて体重が減少の一途を辿っていた私にとってはなかなかハードな決断でした。最低時で体重73kg、一般人の標準体重よりちょっとだけ重い程度の超軽量級FWでした。反面、身長173cmと中途半端な高さの私がロックとして役不足であることは高校時代から薄々感じていたのもまた事実です。このままではいけないと思い、ポジションの転向を真剣に考え始めました。
BKに転身することを考えた時期もありました。2分間くらい。しかし、そもそもの鈍足に加え、3年間ですっかり染み付いてしまったFW的気質や、恥ずかしながらあまり進歩が見られなかったハンドリングの弱さなどを考えると絶望的でした。
そこでFW内でポジションを変えるとしたら、「前」に行くか「後ろ」に下がるかの二択に迫られます。このとき私は悩みましたが、どちらが自分の強みにより合っているかを考えました。
「後ろ」に求められるもの。グラウンドを縦横無尽に駆け回るフィットネス、時折バックスラインに参加してボールを動かすハンドリングスキル、セットプレーからいち早く抜け出して一次のブレイクダウンに駆けつけるスピード、等々。
「前」に求められるもの。接点で負けない強い当たり、スクラムやモールで強い姿勢を作り続ける筋力、そしてそれらを可能にする強靭な肉体、等々。
正直どれも不足しているのは否めないところですが、私自身がコンタクト好きであること、派手なプレーよりも地味で泥臭いプレーを好むこと、またチーム全体でフロントローが不足していることなどを鑑みて、プロップに転身することを決心しました。
困難は数多くありました。今も直面しています。まずは何よりも体重が最も深刻な問題です。80kgにも満たないプロップなんて高校ラグビーでもなかなか耳にすることはありません。もともと大食いではない私にとって体重を増やすことはなかなかの難題です。半年かけてやっと10kg程度は増やせましたが、まだまだ足りません。増量に関しては今後も付き合っていかなければならない最大の課題となっています。
また、プロップになるにあたって、そもそもスクラムを組めなければお話になりません。ロック時代も秀でた技術や力を持ち合わせていたわけでもありませんでしたし、基礎からの叩き直しが必要でした。初めの数ヶ月は本当に辛かったです。肉体的なしんどさよりも、スクラムでまともにやり合えず反則を連発してしまうために試合でチーム全体に負担がかかってしまうことへの申し訳なさが大きかったです。秋シーズン、ある練習試合中に悔しさと情けなさのあまりに試合中に号泣してしまった事件は今でも語り草になっています。
プロップに転身して半年以上が経過し、スクラムの組み方も多少は形になってきました。しかしながら、対人で8対8のスクラムを組む経験は圧倒的に不足しています。他大学との合同ユニット練習などの際にも、普段のマシンでの練習ではできていたことができなくなってしまったりすることがあり、未だ儘ならないもどかしさがあります。また実際の試合経験も足りていません。高強度のゲーム中でも自分の形のスクラムを組み続けるという過程を今後も経ていく必要があります。長い目で見ても、まだまだ鍛錬が必要です。
まだ1年目と見るか、もう1年も経つと考えるか、個人差があると思います。現実としてはまだまだ実力不足です。さらなる成長が必要です。幸い、フロントとしての成長のための時間はあと3年間残されています。この時間を存分に使って実力をつけていきたいと思います。
身体の話。
高校時代、3年間ラグビーをしながら一度も大きな怪我を負わず病欠もしなかったことが私の小さな自慢でした(脳震盪は除く)。勝手に自分は常人よりも丈夫な体をしていると思っていましたが、ここ最近はたて続けに怪我と体調不良を起こしており、自分の管理の甘さと現実の厳しさを実感しています。
3月末に胃腸炎を患って1週間ほど寝込み、せっかく増やした体重も5kg減ってしまいました。練習に復帰してもなかなか体が思うように動かず、フィットネスも明らかに低下してしまいました。4月初頭、新チーム最初の試合で肩を痛め、脳震盪も起こしました。自身3回目の脳震盪ということで慎重にならざるを得ず、完全復帰までに3週間ほど要しました。復帰プロトコルを終えて練習に戻ってすぐの4月末、また胃腸炎に罹りました。前回の体重減少を受けて頑張って戻した体重もまた減ってしまい、再び80kgを下回ることになりました。体調が戻ってすぐの練習で、今度は腰の椎間板を痛めました。運動ができない程度のものではなかったのでプレーを続けることにしましたが、スクラムには大きな支障を来たしかねないということで週末の試合にはロックとして途中出場することになりました。その試合では諸事情あっていきなり先発出場、腰痛も相まってロクに動けず途中交代、プレー中には手指の剥離骨折を起こしていました。腰の不調も、椎間板の痛みが引いてきたかと思ったら今度は腰椎が危ない予感。指の治療と併せて安静を余儀なくされています。
直近の2ヶ月の間にこれだけのことが起こりましたが、今思い返せば我ながら情けない話ばかりです。二度の食あたりは自己管理の甘さに依るものに他なりませんし、怪我に関しても自分の良くないプレーが原因です。現在ただでさえ怪我人が多いのにチームの練習に参加できず、自責の念に駆られる日々です。また、そうして練習から離れている間にも、同期たちは着々と上達しますし、先輩たちは徐々に怪我から復帰してきます。もしかしたら自分が復帰できてもチームに居場所が無くなっているのではないか、そんな考えがふと過ることもあります。腰に関しても、もしも万が一改善が見られなければフロントとしての選手キャリアを送るのは絶望的です。フロントを辞めたところで行くあてがない私はお先真っ暗ですし、これまでの練習が無駄になってしまうかもしれません。もしもの話を考え始めるとどんどん悪い方向へ想像が広がってしまいます。
このままだと鬱になってしまいそうです。なので、ある程度ポジティブに捉えることにしました。この長期のDL期間を、更なる障害を併発しないためにも焦らずしっかりコンディションを整えるための時間と考えて、ケアやリハビリ、トレーニングに徹することにしました。最近は上半身・体幹のトレーニングとストレッチに特に力を入れており、ある程度効果が現れてきているように感じます。私の同期も「焦りは禁物」と唱えていますし、しっかり治して良い状態で復帰したいです。大学ラグビー生活の残りの3年間を棒に振らないためにも、2年生の今の時期にこういう経験をしておくことが後々プラスに働くと信じるしかありません。
まだいくつかテーマを用意していたのですが、流石に長くなりすぎてしまったのでここで止めます。あまりじっくり読まれると国語力の弱さが露呈してしまうので「石田は普段こういうことを考えているのか」と思う程度に読み流して頂けたなら幸いでございます。
次は、持ち前の巨体と力強い声で、練習リーダーとして毎日の練習を引っ張る勇河さんにバトンを渡します。彼の新歓期の行動は時折物議を醸していましたが…
何かと忙しかった新歓期が終わり、一人でゆっくりする時間が増えました。文系2Sで授業も少ないのも相俟って、未だにダラダラとゴールデンウィーク気分を引き摺っているような気があります。五月病とはまた少し違うような、気だるさとちょっとした高揚感も入り混じっているような、不思議な感覚です。そんな中、一人の時間が増えるにつれて、私は茫然と考え事をすることが多くなったように感じます。特に、ラグビーのことや部活について考えることが多いです。思考を思考のまま留めておくのは勿体無い、と誰か偉い人が言っていた気がするので、ここにその一部を備忘録として残そうと思います。
ポジションの話。
私が高校で3年間続けたロックからプロップに転向したのは大学1年の夏のことです。当時、炎天下での練習や厳しいフィットネストレーニングにやられて体重が減少の一途を辿っていた私にとってはなかなかハードな決断でした。最低時で体重73kg、一般人の標準体重よりちょっとだけ重い程度の超軽量級FWでした。反面、身長173cmと中途半端な高さの私がロックとして役不足であることは高校時代から薄々感じていたのもまた事実です。このままではいけないと思い、ポジションの転向を真剣に考え始めました。
BKに転身することを考えた時期もありました。2分間くらい。しかし、そもそもの鈍足に加え、3年間ですっかり染み付いてしまったFW的気質や、恥ずかしながらあまり進歩が見られなかったハンドリングの弱さなどを考えると絶望的でした。
そこでFW内でポジションを変えるとしたら、「前」に行くか「後ろ」に下がるかの二択に迫られます。このとき私は悩みましたが、どちらが自分の強みにより合っているかを考えました。
「後ろ」に求められるもの。グラウンドを縦横無尽に駆け回るフィットネス、時折バックスラインに参加してボールを動かすハンドリングスキル、セットプレーからいち早く抜け出して一次のブレイクダウンに駆けつけるスピード、等々。
「前」に求められるもの。接点で負けない強い当たり、スクラムやモールで強い姿勢を作り続ける筋力、そしてそれらを可能にする強靭な肉体、等々。
正直どれも不足しているのは否めないところですが、私自身がコンタクト好きであること、派手なプレーよりも地味で泥臭いプレーを好むこと、またチーム全体でフロントローが不足していることなどを鑑みて、プロップに転身することを決心しました。
困難は数多くありました。今も直面しています。まずは何よりも体重が最も深刻な問題です。80kgにも満たないプロップなんて高校ラグビーでもなかなか耳にすることはありません。もともと大食いではない私にとって体重を増やすことはなかなかの難題です。半年かけてやっと10kg程度は増やせましたが、まだまだ足りません。増量に関しては今後も付き合っていかなければならない最大の課題となっています。
また、プロップになるにあたって、そもそもスクラムを組めなければお話になりません。ロック時代も秀でた技術や力を持ち合わせていたわけでもありませんでしたし、基礎からの叩き直しが必要でした。初めの数ヶ月は本当に辛かったです。肉体的なしんどさよりも、スクラムでまともにやり合えず反則を連発してしまうために試合でチーム全体に負担がかかってしまうことへの申し訳なさが大きかったです。秋シーズン、ある練習試合中に悔しさと情けなさのあまりに試合中に号泣してしまった事件は今でも語り草になっています。
プロップに転身して半年以上が経過し、スクラムの組み方も多少は形になってきました。しかしながら、対人で8対8のスクラムを組む経験は圧倒的に不足しています。他大学との合同ユニット練習などの際にも、普段のマシンでの練習ではできていたことができなくなってしまったりすることがあり、未だ儘ならないもどかしさがあります。また実際の試合経験も足りていません。高強度のゲーム中でも自分の形のスクラムを組み続けるという過程を今後も経ていく必要があります。長い目で見ても、まだまだ鍛錬が必要です。
まだ1年目と見るか、もう1年も経つと考えるか、個人差があると思います。現実としてはまだまだ実力不足です。さらなる成長が必要です。幸い、フロントとしての成長のための時間はあと3年間残されています。この時間を存分に使って実力をつけていきたいと思います。
身体の話。
高校時代、3年間ラグビーをしながら一度も大きな怪我を負わず病欠もしなかったことが私の小さな自慢でした(脳震盪は除く)。勝手に自分は常人よりも丈夫な体をしていると思っていましたが、ここ最近はたて続けに怪我と体調不良を起こしており、自分の管理の甘さと現実の厳しさを実感しています。
3月末に胃腸炎を患って1週間ほど寝込み、せっかく増やした体重も5kg減ってしまいました。練習に復帰してもなかなか体が思うように動かず、フィットネスも明らかに低下してしまいました。4月初頭、新チーム最初の試合で肩を痛め、脳震盪も起こしました。自身3回目の脳震盪ということで慎重にならざるを得ず、完全復帰までに3週間ほど要しました。復帰プロトコルを終えて練習に戻ってすぐの4月末、また胃腸炎に罹りました。前回の体重減少を受けて頑張って戻した体重もまた減ってしまい、再び80kgを下回ることになりました。体調が戻ってすぐの練習で、今度は腰の椎間板を痛めました。運動ができない程度のものではなかったのでプレーを続けることにしましたが、スクラムには大きな支障を来たしかねないということで週末の試合にはロックとして途中出場することになりました。その試合では諸事情あっていきなり先発出場、腰痛も相まってロクに動けず途中交代、プレー中には手指の剥離骨折を起こしていました。腰の不調も、椎間板の痛みが引いてきたかと思ったら今度は腰椎が危ない予感。指の治療と併せて安静を余儀なくされています。
直近の2ヶ月の間にこれだけのことが起こりましたが、今思い返せば我ながら情けない話ばかりです。二度の食あたりは自己管理の甘さに依るものに他なりませんし、怪我に関しても自分の良くないプレーが原因です。現在ただでさえ怪我人が多いのにチームの練習に参加できず、自責の念に駆られる日々です。また、そうして練習から離れている間にも、同期たちは着々と上達しますし、先輩たちは徐々に怪我から復帰してきます。もしかしたら自分が復帰できてもチームに居場所が無くなっているのではないか、そんな考えがふと過ることもあります。腰に関しても、もしも万が一改善が見られなければフロントとしての選手キャリアを送るのは絶望的です。フロントを辞めたところで行くあてがない私はお先真っ暗ですし、これまでの練習が無駄になってしまうかもしれません。もしもの話を考え始めるとどんどん悪い方向へ想像が広がってしまいます。
このままだと鬱になってしまいそうです。なので、ある程度ポジティブに捉えることにしました。この長期のDL期間を、更なる障害を併発しないためにも焦らずしっかりコンディションを整えるための時間と考えて、ケアやリハビリ、トレーニングに徹することにしました。最近は上半身・体幹のトレーニングとストレッチに特に力を入れており、ある程度効果が現れてきているように感じます。私の同期も「焦りは禁物」と唱えていますし、しっかり治して良い状態で復帰したいです。大学ラグビー生活の残りの3年間を棒に振らないためにも、2年生の今の時期にこういう経験をしておくことが後々プラスに働くと信じるしかありません。
まだいくつかテーマを用意していたのですが、流石に長くなりすぎてしまったのでここで止めます。あまりじっくり読まれると国語力の弱さが露呈してしまうので「石田は普段こういうことを考えているのか」と思う程度に読み流して頂けたなら幸いでございます。
次は、持ち前の巨体と力強い声で、練習リーダーとして毎日の練習を引っ張る勇河さんにバトンを渡します。彼の新歓期の行動は時折物議を醸していましたが…
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