ブログ 森田 明日香さんが書いた記事

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いつもありがとうございます[ラグビー部リレー日記]

 written by 森田 明日香投稿日時:2022/08/16(火) 00:40

1年生のちあきからバトンをもらいました、2年スタッフの森田です。



ちあきとはまだあまりお喋りしたことがないので紹介文に何を書くか困っているだろうなと勝手に想像していましたが、リレー日記史上1番長い紹介なのではないかというくらい話を膨らませてくれていました。ありがとう!


髪色についてアドバイスが欲しいそうですが、個人的には坊主結構よかったと思うのでむずかしいですね。髪型の話を含め、噂に聞いていた面白さの片鱗が文章からも伝わってきてとても興味があるので、今度スモブラでいろいろ聞かせてください!



さて、今はちょうど合宿期間ということで、たまには部のことについて書いてみようと思います。




 

私がはじめてラグビー部の部員と触れ合ったのは1年前の新歓タグラグビー大会のときだったと思います。同じチームだった財木さんと若菜さんが無邪気に戯れあっていた光景を今でも鮮明に覚えています。2人をはじめ、選手とスタッフの距離が近くてあたたかい雰囲気だったことや、財木さんがとても気さくに話しかけてくださったことに惹かれていつのまにか入部していました。今も部の雰囲気はあたたかいですし、財木さんも変わらずかまってくれるのでとても楽しく過ごしています。

 

反対に最近変わったことといえば、1年生スタッフが入ってくれて後輩ができたこと、そして8人もいる4年生の卒部が現実味を帯びてきたということです。


1年生の2人はとても礼儀正しくて真面目ですが、私たち2年生には同期のような親しみも抱いてくれているように感じてうれしいです。私たちに威厳が欠片もないことが一因だと思いますが、ともかく今後も支え合いながら楽しくやっていきたいです。


そんな1年生と入れ替わり、4年生はもうあと4ヶ月ほどでいなくなってしまいます。入部した当時、3年生だった頃から8人はすごく堂々としていて、スタッフ全体も組織として完成しているように思えました。4年生がそのつい数ヶ月前にスタッフ最上級生になったばかりだったというのが今でも全く信じられません。

最近3年生にスタッフが増えたおかげで、2年生3人が数ヶ月後に最上級生になるという事態は免れたわけですが、何か決め事をするときはいつもじゃんけんをして穏便に済ませようとしてきたのんきな私たちのことをきっと4年生は不安に感じていることと思います。いざ来年になれば底力が発揮されるんじゃないかと期待してしまわなくもないですが、8人が築いてきた核をこわさないように、かつ自分たちらしく活動していくのはとても大変なことだと思います。

というのも、東大ラグビー部のスタッフの仕事は、グラウンドでの一般的なものに加えて各セクション別のものもあり、2年目の今でさえ全てを把握できていないほど膨大だからです。4年生の皆さんがこなしてきたそんなたくさんの仕事の中には、ラグビーに直接関わることのほかに、表にはあまり見えないけれど部の運営に欠かせないというような仕事もあります。特に後者については普段触れる機会がないと思うので、スタッフ、特に4年生のお仕事について整理しがてら紹介します。

ラグビーに関すること:

レフリーとしてチームにたくさん貢献してくれていたり、S&Cやリハビリに専門的に取り組んでくれていたり、選手一人ひとりに寄り添ってケガのサポートをしてくれていたり、工夫を凝らしながら細やかな栄養面の管理をしてくれていたり…

運営に関すること:

部の活動が滞りなく行われるように心身を捧げて隅々まで準備してくれていたり、日々の活動の様子をいろいろなアイディアで広く発信してくれていたり、あらゆる方面からの支援を募ってくれていたり、対外的な連絡や財務をきっちりとりまとめてくれていたり、OB会の方々との架け橋となってくれていたり、地味で誰もやりたくないような仕事をやってくれていたり…

と、ここには書ききれないものも含めて4年生は本当にたくさんの仕事をしてくださっています。


先週の合宿で4年生3人と下級生3人の6人部屋だったとき、日中の休み時間や夜遅くになっても部屋に戻らずおそらくずっと仕事をしていた4年生たちについて、残された3人で「みんなどこにいるんだろうね~」と言いながら働くわけでもなく布団でごろごろしていたのが本当に情けないです。これが公開される頃には始まっているであろう2回目の合宿では、前回より無為な時間を減らして、何かしら仕事を探したり来年に活かせそうなことを考えたりしてみようと思います。ひとりだとすぐに寝てしまう未来が見えるので仲間募集します!





次は、フランクでとても話しやすい3年生の岩下りさんにバトンを回します。ケガから復帰してプレーする姿を見られることを楽しみにしています!
 

Tinbergen's four questions[ラグビー部リレー日記]

 written by 森田 明日香投稿日時:2022/03/31(木) 18:52

同期の小野からバトンをもらいました、2年の森田です。小野は入部から怪我が多い中でずっとひたむきに努力しているので、早く復帰して元気にプレーできることを心から願っています。私もたくさん勉強してメンターとしてお役に立てるように頑張ります。そしてご飯も行きましょう!



リレー日記はまだ2回目なのですが、締め切り2時間前の今もまだテーマが浮かばず困っています。一度くらい先輩たちのような内容の濃いものを書いてみたいものですが、今回も到底書けそうにないので普段から興味を持っていただけることの多い私の髪色について書くことにします。


私は、多くのみなさんと同じように高校卒業後にはじめて髪を染めました。このときはまだ落ち着いた茶色だったのですが、何を思ったか夏頃に金髪にし、それ以来明るい色を維持しつつ飽きてきたらグレーや紫、ピンクなどを入れて楽しんできました。ただ社会的な印象が良くないことは重々承知しているので、もうすぐ暗いまともな色に戻す予定です。このリレー日記が公開される頃にちょうど派手髪を卒業することになりそうです。

私は夏から1ヶ月おきくらいに髪色を変えていたのですが、その直後の部活に行くと毎回先輩からも同期からもたくさん話しかけてもらえてとてもうれしかったです。みなさんいつもお付き合いありがとうございました。褒めてくれる人もいれば、派手すぎて引いているんだろうなという人もいましたが…

さて、はじめの頃は、「なんで髪染めたの?」と聞かれることがよくありました。これが意外と難しい質問で、前から染めたかったから、金髪の方が似合うと言われるから、髪色が明るいと自分の気分も明るくなる気がするから、などいろいろ浮かぶのですが結局なぜなのか自分でもよく分かりません。

私が金髪に染めたことのように、ある種の衝動に基づいた行動に理由を見出すのは結構難しくてモヤモヤしていたところ、先学期に取っていた進化学という授業の中でこのモヤモヤにしっくりくる説明を見つけたのでここで紹介したいと思います。(以下は授業スライドを参考にしました)

みなさんは、「ティンバーゲンの4つのなぜ」というものをご存知でしょうか?
これは、動物行動学者のニコ・ティンバーゲンが1963年の論文で提唱した、動物の行動の研究の目的となる4つの要因、言い換えると「ある生物現象がなぜみられるのか」という問いに対しての4種類のアプローチのことです。

この4種類というのは、「生き物をめぐる4つのなぜ」(著・長谷川真理子)によると

物理的要因(至近要因)…直接の要因、メカニズム

発生的要因…個体の一生の間にどのような発達をたどったのか

歴史的要因…祖先からどのような進化の過程を辿ったのか

適応的要因(究極要因)…どのような機能があるから進化したのか

と表現されます。

例えば「シジュウカラという鳥はなぜ春になると歌うのか?」という問いに対しては、

物理的要因(至近要因):季節変化を感知しホルモンが変化するから

発生的要因:幼鳥が成鳥の歌声を聞いて学習していくから

歴史的要因:上手く歌わない祖先から上手く歌う祖先が分岐したから

適応的要因(究極要因):歌うオスの方が繁殖成功率が高かったから

と答えられます。

この理論はもともと生物の行動に対して提唱されたものですが、日常生活のさまざまな疑問にも適用できると思います。そして私たちは「なんで〇〇したのか」「なぜ〇〇なのか」という種々の問いに対して、多様なアプローチの中からおそらく無意識のうちに求められている最適な答え方を選択することができています。

ここで話を戻して、「なぜ私は金髪なのか」という質問に対して上の理論を当てはめると、多少強引ですが、

物理的要因(至近要因):美容院に行ってブリーチをしたから

発生的要因:染めるのを我慢していた中高6年間の反動で染めたくなったから

歴史的要因:髪を染めるという文化が日本に成立しているから

適応的要因(究極要因):明るい気持ちになれて評判もいいから

という感じになります。

おそらく「なんで髪染めたの?」と話しかけてくれる方々への最適な回答は、他の多くの日常的な疑問がそうであるように、発生的要因か適応的要因だと思います。今まで「え~、なんでですかね~!」とか適当に答えていてごめんなさい。


ここまでいろいろ書きましたが、ブリーチはお金も時間もかかるし頭皮にもよくないのであまりおすすめできません。私は将来はげる気がして今からとても心配です。

それはともかくとして、ある質問に対してアプローチの違う答えを4つ考えてみるというのはなかなか良い暇つぶしになると思います。今は新歓期真っ只中ということで、「なんでラグビー部に入ったのか」という質問への答えをちょっと考えてみたのですが、特に適応的要因は人それぞれ違って興味深い気がします。これを読んでいる新入生の方がいたらぜひグラウンドで答えを聞きにきてください!



次は、3年の前川さんにバトンを渡します。普段はクールですが内に秘めた闘志はとっても熱そうです!

留学とラグビー部[ラグビー部リレー日記]

 written by 森田 明日香投稿日時:2021/08/13(金) 22:38

スタッフの先輩で、メンターとしてとても優しく接してくださる鵜飼さんからバトンを受け取りました。1年の森田です。ご期待に添えるようこれからも髪色はどんどん変えていきます!


初めてのリレー日記で何を書こうか悩んでいたのですが、せっかくの機会なので自分のことを書かせていただこうと思います。

大学に入ってから、特にラグビー部ではあまり話してこなかったのですが、私は高校1年から2年までアメリカに留学していました。それまで通っていた日本の学校は、特筆すべきこともなくダラダラしていたのにとても楽しい日々を送れて、温室栽培のような、居心地が良すぎる恵まれた環境でした。中高一貫だったのでそのまま高校3年間をのんびり過ごすこともできたのですが、ある日学校で開催された留学説明会に参加したとき、新しいことに挑戦して何かを成し遂げたい、外の世界もみてみたいと漠然と思っていた自分にとって、留学はぴったりの選択肢だなと感じ留学することを決めました。ビニールハウスの野菜も多少の雨風に晒された方が美味しくなるものです。

さて、私の留学先は、テキサス州にあるメキシコとの国境の街Laredoでした。そこは、私を含め多くの人が思い描くようなアメリカとは全く異なり、ほとんどメキシコといっていいような場所でした。実際、家からメキシコまでは車で5分ほどで、当時トランプ元大統領が壁を作ると言っていた国境の川には橋が架かっていて、自由に人々が往来し交流がとても盛んでした。1回の留学でアメリカとメキシコの文化両方に触れることができたのはとてもラッキーだったなと思います。

ただ、年配の方や移民の方は英語が話せない人が多く、街ではスペイン語が行き交っていました。私はスペイン語がほとんどできなかったので、ホストファミリーのメキシコ人のおばあちゃんには「うん」「チキンが食べたい」「ありがとう」くらいしか言えず、スーパーで知らないおじいさんにスペイン語で話しかけられたときは笑って誤魔化してしまい、いつももどかしさを感じていました。いつかおばあちゃんときちんと会話をしたいとずっと思っていて、大学ではスペイン語を選択しました。必修は今年で終わりですが、来年以降も続けたいです。

言語の面以外でも留学は想像以上に大変で、ホストファミリーと分かり合えなくて関係が悪くなり、家に帰りたくないと思ってしまうような時期もありました。学校帰り、最寄りのバス停から家までの道が本当に憂鬱でした。
家族をとても大切にするヒスパニックの文化と私の価値観の違いが主な原因だったのですが、そもそも私たちは数ヶ月前まで赤の他人だった外国人同士なわけで、考え方が違うのは当たり前なので、どちらかが無理に合わせるのではなく、違いは違いとして受け入れることも大事だなということを実感しました。

ちょっと深刻な感じになってしまいましたが、もちろん良いこともたくさんありました。
まず、とにかく食べ物が美味しいです。本場の味は日本で食べるメキシコ料理とは全然違うので、ぜひ一度食べてみてほしいです。メヌードという牛の胃袋を煮込んだスープと、メキシカンホットドッグがおすすめです。BBQも最高です。
あと、メキシコ人は陽気で愛が深く、いい人ばかりです。多少家でつらいことがあっても、学校で友達と過ごすと大抵のことは忘れて明るい気持ちになれたので、とても助かりました。

今はコロナで海外旅行が難しいですが、落ち着いたら早くホストファミリーや友達に会いに行きたいです。楽しいだけではなかった留学を乗り越えたという経験は自分の糧になりましたし、出会った人々との絆もとても深いものになりました。

この日記を書きながら思い返してみると、東大ラグビー部に入ったのは、留学を決めたのと同じような理由でした。大学生活はぼーっとしていたらあっという間だと思うので、部活に打ち込み、充実した4年間にしたいです。大変なこともあると思いますが、20人の同期と力を合わせて精一杯頑張ります。


次はいつも明るく、ストイックに練習に取り組む姿が印象的な3年の國枝さんにバトンを渡します。怪我から復帰されるのが待ち遠しいです!

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