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クソガキ[ラグビー部リレー日記]

 written by 佐々木 凜投稿日時:2024/02/28(水) 13:03

同期の小野からバトンを受け取りました、新4年スタッフの佐々木です。小野とは同じ法学部ですが、授業で顔を合わせたことは数えるほどしかなく、時々課題だけラインで聞いてくるのはどうにかしてほしいです。1年生の頃から怪我が多く心配していましたが、最近はウエイトや食事にも非常に熱心なようでその不屈の精神が報われることを信じています。4年が先頭になって一緒に引っ張っていきましょう。

ついに自分が4年生になってしまいました。リレー日記を書くのもこれを含めてあと3回しかありません。毎年思ってきたことですが、自分が引退間近に書くラストリレー日記で「目標は叶わなかったけれどなんだかんだ頑張ったので良かった」的なことは絶対に書きたくないので、ラスト一年やれるだけのことをやり切って結果に繋げていきたいと思います。

小学校、中学校、高校、大学の中で、あなたが一番楽しかったのはいつですか?と聞かれたら、あなたはどれを選ぶだろうか。私は、小さい頃に母にこの質問をして、「大学が一番自由で楽しかった。」と聞いて以来、大学はどれだけ面白いところなんだろうとずっと楽しみにしていたし、実際に高校生、大学生になると、生活の変化と共に、世界も大きく広がった。しかし、今ここで振り返ってみると、一番印象に残っているのは意外と小学校の時の記憶である気がする。私が大好きだったドラマ「ブラッシュアップライフ」のように人生をやり直すとしたら、ぜひ今のままの自分で小学生に戻ってみたい。学校自体も楽しかったけれど、放課後や土日に家の周りで遊んでいた記憶が今でもとても印象深いので、当時何がそんなに面白かったのかを思い出してみた。

学校や習い事以外の時間は、基本的に弟と徒歩10秒くらいのところに住んでいた近所のお友達S君と3人で外で遊ぶことが多かった。家の近くには幼稚園や、父の実家の寺と山の上の墓地、遊歩道、神社などがあり遊び場には事欠かなかった。

うちの裏庭、というか幼稚園の裏庭(うちと幼稚園はほぼ隣接していた)には昔からそこそこ大きな池があり、そこにはメダカや金魚、アメンボ、ゲンゴロウ、タガメ、ミズカマキリなどの多種多様な生き物が生息し、春には毎年ヒキガエルが産卵のためにやってきていた。池の周りにしゃがみ込んで生き物を観察したり、網で捕まえて水槽で飼育したり、夜寝るときにはカエルの大合唱が聞こえてきたり、とたくさんの思い出がある。冬になると水面が凍るため、ここ歩けるんだよーと呼んだら、慣れない友達が氷の薄いところを踏んで池に落ちたのも懐かしい記憶だ。ただ、震災後は除染のために池は埋め立てられてしまい、翌春カエルたちがただの土になってしまった跡地に産卵のために戻ってきてしまった時はとても悲しい気持ちになった。

夏になるとそこら中にある蝉の抜け殻を探して一箇所に隠し集める、という謎の遊びをしていた。おそらく数百個は集まっていたと思う。何に使うわけでもなく、ただただ集めるだけだったが、なぜか強烈に印象に残っている。また夏休み恒例の自由研究では、毎回生き物をテーマにしていたので、カマキリを飼育して餌の虫をとりに行ったり、カブトムシやクワガタ、アリ、カタツムリ、アリジゴク、などたくさんの生き物を探しに行っては捕まえて飼育した。アリジゴクは実際に見たことがある人はあまり多くないかもしれないが、近所の神社やお寺の境内下で意外と簡単に見つけられた感動は今でも覚えている。

家の裏には山の上に作られた大きな墓地があったので暇さえあればお墓探検に繰り出していた。高低差が激しく、竹藪や木が茂っているお墓の中で鬼ごっこやかくれんぼをしたり、今思えば不謹慎すぎるが、形の気に入ったお墓を自分たちの溜まり場にしたりしていた。一から自分たちで大きな秘密基地を作るという壮大な夢もあったが、震災後にはあまりお墓にも入れなくなり結局実現しなかった、非常に残念。春にはお墓の中にある大きな桜の木を眺めたり、つくしやふきのとうを集めたり、竹藪から生えてきた筍を掘って収穫したりしたこともあった。たくさん採りすぎてしばらくは延々と筍のメニューが食卓に並んでいた気がする。

幼稚園生がいない土日には、家の裏にある幼稚園の園庭を自分の家の庭のように使っていた。野球やドッジボール、ドッジビー、サッカーなどなんでもできた。明らかに自分たちの体のサイズに合っていないブランコやグルグルを高速回転させたり、弟は砂場に落とし穴を作って友達を落としたりもしていた。

冬には、屋根から伸びているたくさんのつららに雪玉を当てて落とすのが面白かった。お墓の階段を雪で固めてそり滑りとかもやった気がする。一番印象的なのは、小学校中学年くらいの頃に数十年ぶりの大雪が降って学校が休校になった日。近所の子供達と一緒に大きな雪の城のようなものを作った。雪で階段や防御壁を作って潜伏し、道を通るお父さんとかおじさんとか大人に雪を投げたりしたのは最高だった。

家の周りを移動するときには基本自転車を使っており、3人連なってものすごいスピードで駆け抜けていたので近所の人にはチャリンコ暴走族と言われていたらしい。あまり記憶にないが母によると、正面のお家の庭の地面に刺さっているガーデンライトを勝手に引き抜いて回ってその主人のおじさんに怒られたりもしていたらしい。当時は全く罪の意識もなかったのが不思議だ。

今思うとただのクソガキな気がするけれど、当時は本当に面白かった。あの頃にしかできない贅沢な時間の無駄遣いをしていたと思う。一般的に幼稚園、小学生の時期は人格形成の基盤になると言われている通り、いわばあの時期が今の私を作ったとも言える私のルーツだ。私はあの時期を地元で過ごせて本当に良かったと思っているし、あまりに面白かったので、自分の子供も同じように田舎で育てたいと強く思っている。東大生には都会育ちや、小さい頃から塾に通っていたエリートがおそらく多いだろうし、あまり共感されないかもしれないけれど、個人的には子育てには田舎が最高だ、という説を唱えたい。

次は新2年期待のフロントロー大野にバトンを繋ぎます。大野は度々光るプレーを見せてくれますが、あとはお母様に負けないパワーと気持ちの強さが発揮されるのを心待ちにしています。先日私の弟と一緒に遊びに行くという謎イベントがあったようですが、今度は私も参戦させてください。
 

指針[ラグビー部リレー日記]

 written by 佐々木 凜投稿日時:2023/09/05(火) 09:42

2年生のはるとからバトンを受け取りました、3年スタッフの佐々木です。はるとは私の下クラで、去年の春には新歓飯に行きすぎて話すことがなくなったと言われるくらい猛アタックをかけさせていただきました。陸上出身の非凡な身体能力やセンスはさすがですが、その代わりに社会生活に必要な能力は少々飛んでいってしまったのかもしれませんね。手料理の約束をした記憶は全くありませんが、対抗戦全試合トライくらいしてくれたら考えてもいいかなと思います。

先日同期と話していた際に、りんはワンオクのビジュアルが好きなの?音楽が好きなの?という非常に屈辱的な質問をされたので、今回は私の好きなONE OK ROCKというバンドについて書きたいと思います。

最初は、私が中学生の頃に、弟にワンオクの曲をいくつか薦められて聴いてみたのがきっかけでした。彼らが海外のバンドなのか日本のバンドなのかさえ知らない状態で曲を聴いて、かっこいいと思ってYouTubeで彼らのライブの映像を見ました。そのライブでの圧倒的な歌唱力とパフォーマンスに「生演奏でこんなうまい人たちいるんだ。」と衝撃を受けて、それ以来このバンドに興味を持つようになりました。

彼らの作った曲を聴き込み、彼らの配信やラジオなどの情報を見聞きし、ライブ映像を見たり、実際にライブ会場に足を運んでみたりするうちに、私は彼らの音楽、ライブパフォーマンスだけではなく、ONE OK ROCKというバンドの生き方自体が最高にかっこよくて好きだな、と思うようになりました。

私は1年生の頃からHPのプロフィールの「尊敬する人」という欄にTakaの名前を書いています。このバンドを率いる彼の人間性や魅力はここでは語り尽くせませんが、私が彼の最も尊敬している部分は、どれだけ有名になってもブレない芯の強さ、常に変化を恐れず挑戦する行動力です。

ONE OK ROCKというバンドはこういうTakaの生き方を反映していて、ライブ会場でのファンとの直接の交流を一番大事にしているから、とどれだけ売れてもテレビには出演せず、世界的にロックミュージックを復活させる、という目標のために、毎年世界中の小さなライブハウスをバスに宿泊しながら連日回るというタフなツアーを敢行しています。日本にいれば簡単に何万人規模のドームツアーを埋められるのに、あえてしんどい道を選ぶ、30代になっても決して夢をあきらめない青さが、見ていて清々しいし、世の中に迎合していなくてロックだなあと思います。

彼らが19歳の時に作ったデビューアルバムの中の「努努-ゆめゆめ-」という曲には、「ついて来い、世界に行こうぜ」という歌詞があります。今、同年代の私から見ても恥ずかしくなるような青くて痛い歌詞が並んでいますが、なんの実績もない当時からこんな大きなことを言えるのもすごいし、いまだに同じ夢を追って、しかも確実にそこに近づいている、というのがマジでかっこいいです。いくら自分たちの地位が上がっても、自分の中のブレない軸があるからこそ、こういう生き方ができるんだろうな、と思います。すごく元気をもらえる曲なので興味があったら一度聞いてみてください。

Takaの人脈の広さと行動力も影響し、Taka個人、そしてワンオクはたくさんのアーティストとコラボしています。国内のみならずエド・シーランやアヴリル・ラヴィーンのような大物海外アーティストとも交流が深く、コロナ禍ではTakaが清水翔太と共に絢香、KENTA(WANIMA)、Nissy(西島隆弘)ら当初はほとんど交流がなかったアーティストにも声をかけて共同で曲を制作し、それをきっかけに各々のアーティスト同士の新たなコラボレーションが多数生まれました。また、昨年TakaがOfficial髭男dismの藤原聡とラジオで共演し、その半年後にはワンオクの新アルバムの曲に藤原が参加、という記事が出たのをみて、いつもながらその行動力とスピード感はさすがだなあと思いました。人との出会いを大切にしていて、迷わず自分から相手に一歩踏み込む行動力があるからこそ、人間性、そしてワンオクのバンドとしての幅が広がっていくのだと思います。

ワンオクは音楽自体の面でも非常に挑戦的で、常に変化し続けています。昔の曲を聴いたことがある人なら分かると思いますが、アルバムを出すたびに音や曲調のテイストが大きく変わります。中には昔の曲の方が好きだった、ワンオクはロックを捨ててしまった、という声もありましたが、これは彼ら曰く、あくまでロックの復活という最終ゴールに向かう途中に、その時その時で作るべき必要な音楽を模索し続けている結果なのだそうです。
きっと彼らも変化をする怖さを感じていないわけではないと思います。やはり批判の声は嫌でも耳に入ってくるし、気にならないわけではない、とTaka本人も言っていました。それでもワンオクのメンバーがドキュメンタリー映像か何かで言っていた「ONE OK ROCKにとって現状維持は衰退と同じなんです。」という言葉が私には深く刺さりました。現状維持は停滞ではなく、衰退、つまり変化を恐れて何も新しいことをしなければ前に進むどころかどんどん弱って力を失っていく、ということなのだと思います。

熱量有り余りオタク感満載の文章を書いてしまいましたが、私にとってワンオクというバンドの生き方は人生の指針であり、日頃の生活にもたくさんの影響を受けています。3年生になり、自分のことだけでなくチームのことを考える時間が格段に増えました。このチームには何が必要で自分には何ができるのか、何を残し、何を変えるべきなのか。簡単に答えを出せることではありませんが、やらぬ後悔よりやる後悔だと思っているので、保身に走らず常に最善を求めて模索し続ける、ワンオクのように芯をブラさず変化を恐れず進んでいきたいと思います。

次は態度も体も大型新人の筑波にバトンを繋ぎます。未経験者でありながら、体の強さや当たりの強さを他の選手が褒めているのを聞くので、早く実戦で活躍する姿を見たいです。しかし、新歓時に感じた真面目さはどこへやら、メンタルの強さはあっぱれですが、反省顔の技術ではなく早起きの習慣を身につけて欲しいので、私からは目覚まし時計を100個くらいプレゼントしようかなと思っています。
 

母親[ラグビー部リレー日記]

 written by 佐々木 凜投稿日時:2023/06/09(金) 10:50

2年生の福元からバトンを受け取りました、3年スタッフの佐々木です。福元はスタッフともよく話すコミュ力の高い男ですが、部内きっての大スピーカーなのでうっかり余計なことを話しすぎないように気をつけなければなりません。以下の通り最近の私は家事と授業に忙殺されて余暇など楽しむ余裕もないのですが、たまには息抜きでお菓子作りや野球観戦とかしたいなあと夢見ています。

個人的な話ですが、4月から弟が上京してきたので、現在二人暮らしをしています。新しい家は以前より圧倒的に広く、開放感があるので気に入っています。何より二年間一人暮らしだったので、家に誰かがいるというのが新鮮ですが、どうでもいい話をする相手がいるのは楽しいです。

家事は私がご飯、弟が洗濯や食器洗いを担当しているので、4月から毎日の食事を考えて準備しなければいけなくなりました。去年までは私一人の食事なんて大した量でもないので適当に済ませることができましたが、弟は大学でラグビーをしているため、量や栄養バランスを考えた食事を作らなければならず、当然負担も去年より倍増しました。料理は嫌いではないので特別苦ではないのですが、常に次の食事を何にするかが頭から離れず、いかに効率的に合間の時間で料理を終えるかを考えていると、もはや学生というより主婦になったような気持ちになります。どの品物がどこのスーパーだとどれくらい安いかもほぼ頭に入っているし、趣味は新しいスーパーを開拓することと、クックパッド、クラシル、Nadia、キッコーマン等あらゆるレシピサイトを見漁ることです。実際ご飯を作っていて授業に間に合わないという事態も発生しており、もはやどちらが本職か分からなくなってきました。

手間を省くために大量生産していると、何回か同じ食事が続いてだんだん飽きてきます。そこで私がやってみて美味しかったおすすめのリメイクレシピをご紹介しようと思います。一人暮らしの人は大量消費に飽きたらやってみてください。

余った餃子の皮→ラザニア
餃子の皮と、ミートソース、クリームソース、玉ねぎとジャガイモを重ねて焼くだけ。ソースは市販のものを使えば簡単です。

余った棒棒鶏→冷やし中華
棒棒鶏を見ていたらこれほぼ冷やし中華じゃね、と発想。卵を焼いて、中華麺だけ用意すればちょっと豪華な冷やし中華になります。棒棒鶏用のゴマだれをかけると美味しい。

余った小松菜のお浸し→肉そば
小松菜と油揚げのお浸し(汁多め)が残っていたので、豚バラ肉と麺つゆを足したら簡単に肉そばの汁に。出汁も出ていてお蕎麦やうどんと相性抜群です。

余ったラタトゥイユ→冷製パスタ
レシピでもなんでもないですが、パスタを茹でて氷でしめ、冷やしたラタトゥイユをかければ完成。味が薄まるので塩胡椒をするといいかもしれません。

改めて家族全員分の料理、洗濯、掃除全てを一人でこなしている母親の凄さを実感しています。普通に化け物だと思います。弟はこの程度の家事で「頭がいっぱいで疲れるから実家に帰りたい。」などどほざいているのでぶん殴りたくなりますが、協力して頑張ります。

次は3 年生になって以前よりいくらかバブみが薄れてきた桑田昴にバトンを渡します。ほんとは賢いくせにあほで可愛いキャラを獲得しているあざとさがちょっと気に食わないですが、昴の素直さにはいつも救われています。昴は農学部なので私がつまらない民法の話を聞いている裏で、森林に出かけて植物を植えたり虫を観察したり、楽しそうで心底羨ましいです。長いリハビリが終わりようやく本領発揮だと思うので、3年生、そしてチームを引っ張る活躍を期待しています。

 

契機[ラグビー部リレー日記]

 written by 佐々木 凜投稿日時:2022/10/07(金) 16:15

主将の國枝さんからバトンを受け取りました、2年スタッフの佐々木です。
部活に全力を注ぐために今年は授業は諦めた、とあっさり言ってのけてしまうほどのラグビーバカなキャプテンは、普段のきらきらとした少年のような表情と、部活中の凜とした力強いまなざしとのギャップが魅力です。対抗戦が始まり、國枝さんの今シーズンにかける熱い思いがより一層伝わり、4年生と過ごせる残りの期間を大切に噛みしめて過ごしていきたい、と強く思っています。あ、今度私のグルメリストから糖質とタンパク質を十分に摂取できる良店をピックアップしてご紹介しますね。

私が学生レフリーを始めてからおよそ一年が経過し、つい最近B級認定に通ることができたが、私はまだまだ未熟なひよっこレフリーである。レフリーを始めてから私の部活生活は大きく変わったし、この1年間は怒涛の勢いで過ぎていったように感じる。でも改めて私が学生レフリーを始めた経緯や私の活動についてあまり話したことはなく、部員のみんなから聞かれることもあるので、今回はそんなこんなについてお話ししたいと思う。

そもそも、私はレフリーをやりたくてこの部活に入ったわけではない。たしかにラグビー自体は好きだったけれど、レフリーについて何の知識もないし、ラグビー選手としてのプレー経験がない私がレフリーをできるなんて、思ったこともなかった。1年生の頃、スタッフの先輩と面談をしたりして、「スタッフとしてどんな仕事がきつくてどんな仕事が楽しい?どんなことをしたい?」と聞かれることがよくあったが、私はいつも「きつい仕事は特にないし大体全部楽しいです。」とばかみたいに能天気な答えを言っていた。これは別に気を使って本心を言えなかったわけではなく、そもそもスタッフの仕事自体でなにがしたい、とかなにが楽しい、とか思ったことがなくて、私のモチベは常に「チームが強くなるために何か役に立ちたい」ということだけだったからだ。

なんだかあまりに利他主義で綺麗事のように聞こえるかもしれないが、ラグビーを選手として自分がやるほどの覚悟はなかった私にとって、それができる選手たちは素直に羨ましいし、尊敬しているし、そんな彼らに強くなってほしい、というのが自分のモチベーションでもあった。でも1年生の頃の自分にできる仕事は限られていたし、そもそも雑多な仕事も多いスタッフという立場で自分でなければいけない、という存在意義を見出すことは簡単なことではない。おそらくスタッフを経験した人ならみな1度は直面するであろう問題である。

そんなタイミングでふと思いついたのが学生レフリーという存在だった。高校時代も選手と一緒に駆け回っていた自分にとって、選手と一緒にグラウンドに立って、選手と近い距離間でラグビーに関わることができるレフリーという存在は魅力的に思えたし、なによりレフリーの先輩方が、その存在意義や楽しさ、自分にしかない関わり方ができると勧めてくれたのが大きかった。

これは始めてから気づいたが、自分自身の課題や成長を実感しやすいというのもレフリーをやるメリットだった。もちろん最初はやらなくてはいけないことの多さや、何もわからない自分の未熟さに絶望しそうになったが、色々な試合に出かけていって、色々な人からアドバイスをもらっているうちに少しずつ自分にできることが増えていくのは実感できた。高校時代から選手としてスポーツに関わることを辞めた自分にとって、自らのレベルアップのために努力をするというのは久しぶりで、モチベーションにもなった。もちろん楽しいことだけではなくしんどいこともやらなければならないし、誰も知っている人のいない試合会場に毎回一人で出かけて行っておじさんたちに文句を言われまくって帰ってくる、という孤独感や辛さを味わうこともあったけれど、その分自分の社交性や精神面は鍛えられた気がする。

そもそもレフリーとして自分が名をあげたい、とか評価されたい、なんて思っていたわけではなく、私なりにチームに貢献できる手段として始めた学生レフリーだったが、結局自分が上のレベルにならなければ、チームにもたらすことができるメリットは大きくならない、というのが事実である。そして、そのための努力がまだまだ足りていない部分が多いのもまた事実だ。まだまだ未熟な自分ではあるが、チームやレフリーの先輩方からも協力してもらっている分、もっと成長して、チームが強くなるという最終目標のために、チームと一緒に強くなっていきたいと思う。

次は、話がめちゃくちゃ面白くて、個人的にツボなごたつさんにバトンを回します。いつも陽気で、みんなをセンスのあるいじりで盛り上げてくれているごたつさんも、國枝さん同様ラグビーになると闘志みなぎる最強のフロントローに変身します。今週末の一橋戦でも最強のスクラムで相手が恐れおののく活躍を見せてほしいです。
 

新歓[ラグビー部リレー日記]

 written by 佐々木 凜投稿日時:2022/05/23(月) 17:03

キャプテンの國枝さんからバトンを受け取りました、2年スタッフの佐々木凜です。春休み中のBBCでは國枝さんをはじめとして毎日ものすごくきつい練習に必死に取り組む選手たちの姿に刺激を受けまくって、私も走ったりレフリーとして試合にたくさん参加させてもらったり、と自分にもフォーカスを当てて取り組む原動力となっていました。今年はキャプテンとして自分だけでなく他人にも厳しくならなくてはならず、しんどいこともたくさん抱えていると思いますが、そんなところを一切見せずに強いキャプテンとして行動している國枝さんを本当に尊敬しています。

5月になり、新歓期間もようやくひと段落ついたということで、今回は私が関わってきた新歓について書きたいと思います。

新歓は高校のラグビー部に所属していた頃から最も深刻な問題だった。地方の進学校はどこでも同じような状況だと思うが、とにかく人が足りない、入らない。高校時代は部活の体験期間が1~2週間と短く、その期間にラグビーには何の興味も持っていないガリ勉だらけの新入生をどうにかしてラグビー部に引き込まなくてはならない。毎日放課後は無理やり体験練習に連れてきて、帰りにメンチカツを奢って、その子の教室までジュースを買って持って行ったりもした。そこまでしても、結局入部を決めてくれるのは4~5人だったりするからなかなかしんどいものがある。たとえ数人でも新入生が入部を決めてくれた瞬間はもちろんとてもうれしいが、新歓期は努力が実を結ばないことが多く毎年もどかしさを感じるイベントであった。

高校に比べて大学の新歓期間は非常に長い。3月末から新入生とコンタクトを取り続け、最終的に5月の頭くらいまでに大体の新入生が入部を決める。未経験者も必要としている東大ラグビー部にとって新歓の重要性は非常に大きく、この期間にできることは可能な限り手を尽くそうと思っていた。新歓イベントにはほぼすべて参加し、できる限り多くの新入生とコミュニケーションをとるように心がけてきたが、正直あまりに新歓期間が長くしんどくなった時期もあった。でも、新歓代表の杉井さんをはじめ(本当にたくさん気を回してくださりありがとうございました)、部員みんなの努力のおかげで結果的に他の部活と悩んでいた新入生も多くが入部を決めてくれた。もともとラグビーになんの関わりもなかった新入生でも、このスポーツやこの部活に魅力を感じ、4年間をささげようと決めてくれたというのは最高にうれしい瞬間で、高校の頃よりも努力が報われたな、と思えた。

新歓期間を経て、もちろん大変なこともあったが、東大ラグビー部の魅力を繰り返し言語化して伝えることで、自分の中でもよりこの部活の良さを実感することができたし、なんだかプレゼン能力も鍛えられた気がする。また、入部してくれた新入生に対して親心のようなものが芽生えつつあり、元気に部活をやっている1年生を見るとなんだかほほえましく思ってしまうが、同時に私はもう後輩という立場に甘んじていてはいけないのだという危機感も強く感じる。これからは私自身もより一層責任感をもって部活に取り組み、元気溌剌な一年生を加えたこの組織が、より強く魅力的なものになるように、一緒に努力していきたいと思う。

次は同期のニノにバトンを回します。個性派ぞろいの同期の中でも圧倒的なキャラの強さを誇っており、ニノが持ち込んでくる独特でなんともいえないけど笑ってしまう空気が大好きです。ニノがどんな遊びに興味があるのか未知ですが、今度同期の遊びを企画したら断らずにぜひ参加してほしいです。
 
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