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結果が全て[ラグビー部リレー日記]

 written by 田中 遼平投稿日時:2013/12/19(木) 13:32

加納よりバトンを受けました、田中遼平です。

はじめに、今まで東大ラグビー部をご支援下さった多くの方々に御礼を申し上げます。特に主務になってからは本当に多くの方々が僕達の勝利のために力になってくれていることを実感しました。コーチ陣の方々、トレーナーの方々、栄養士の方々、多摩済生病院の方々、合宿所関係者の方々、NTTcomの方々、IBMの方々、関東協会の方々、大学の学生課、守衛さん、そしてOB・OGの方々、今年度のチームを支えて下さり本当にありがとうございました。
最後の12月23日京都大学戦、必ず勝利致します。

 
 
後4日で引退と言うのはあまりにも実感のわかない。
4時15分に目覚まし時計のアラームが鳴り、4時半に起き、6時に大学の門をくぐり、真っ暗な部室の鍵を開け、準備をして閑散としたグラウンドに出る。ネットに向かってパスを放ると、いつも朝露が滑って鬱陶しい。練習が終われば、ご飯2合を詰めたタッパーとともに学食へ向かい、同期と飯を食べ、ウエイトをする。家に帰ったら部活関係のメールや電話と格闘し、週末の試合の準備不足がないか頭の中で何度も確認しながら夕食をとり、21時には床につく。そんな日常が後4日で終わることが想像できない。そう思う今日このごろだ。
 
 
 
結果が全て。いつも自分に言い聞かせてきた。
今年僕たちの残した結果は「対抗戦A昇格」という目標にあまりにも遠かった。
 
高校時代、部員不足のためまともにラグビーをしないままラグビー部を引退した僕は、ラグビー(もどき)に費やした高校3年間を無駄にしないためにも今度こそ結果を残し、胸を張ってラグビー経験を語れるようになるため東大ラグビー部への入部を決意した。しかし、入部当初、初心者に毛の生えた程度の実力しか持っていなかった僕にとって、川島や安井、白石のやプレーするラグビーは全く別世界だった。そんな僕が4年後に結果を残すには、とにかく努力するしかなかった。周りと同じ程度の努力では結果を残すどころか、4年生になった時にメンバーに入ることすらできない。朝は1番早くグラウンドに出て、練習後は誰もいなくなるまで自主練した。試合の映像を何度も見直し、人からアドバイスをもらい、練習し、できることが少しずつ少しずつ増えていった。4年間の1コマ1コマで、怠けず、愚直に精一杯取り組んできたつもりだった。
 
でも、結果は残せなかった。
 
過程や努力自体にはなんの価値もない。本当に評価されるべき努力は評価される結果を残す。僕の心血を注いできた7年間は評価されなかったということだ。
 
対抗戦が終わってから、この7年間が無駄ではなかったという言い訳を探すのに必死だった。ラグビーで培った不屈の精神力だとか、同じ釜の飯を食ったかけがえのない仲間との友情だとか、本気で掴んだ勝利の味とか、成長の喜びとか、そんな曖昧で、陳腐なきれいごとをかき集めて満足しようとしている自分が嫌で、嫌で仕方ない。
 
この学生時代の7年間を無駄にしない方法は、ラグビーとは別のかたちであっても、今度は人生という舞台で結果を残し、「学生時代にラグビーをやっていたおかげだ」と胸を張って言うことだと思う。それが、ラグビーで結果を残せなかった僕の、今までラグビーでお世話になった多くの方々への恩返しになると信じている。

次は副将の白石にお願いします。
田中遼平  

有終の美を飾ろう[ラグビー部リレー日記]

 written by 加納 達彬投稿日時:2013/12/18(水) 20:40

安井より、バトンを受け取った4年加納です。

今日は12月18日。我々4年生にとって引退試合となる京大戦までもはや秒読みとなった。永遠に続くと思われた朝練の為の早起きも残すところあと2日。自分にとって困難であることも永遠には続かないということは経験上わかっていたつもりだが、本当に終わってしまうのかという若干の感慨を持ちながら、あと2日早起きしよう。寒いけど。

とにかく、23日は最終試合である。それで私のラグビー人生も一区切りということで幼い12歳の頃から続けてきた習慣を終わりにするという人生初の体験を控えている。
引退後、自分がどのようなモチベーションによって日常を送ることになるかは五里霧中であるが今は、迫りくる引退後の生活を気にしても仕方がないだろう。京大戦を何が何でも勝利で終えることが必須である。でなければ前に進めないと思っている。

対抗戦Aに昇格するという今年の目標は果たせなかったが、怪我もなくシーズンを終えられることは幸せなことだ。
個人としても、チームとしても今年目指した理想型、東大のラグビーを出したい。AチームもBチームも東京大学ラグビー部全員の力で勝利したい。そのために最後まで努力する。

最後のリレー日記としては、短い文章かもしれないが今の気持ちは言葉にならない。
ともあれ京大戦勝利で有終の美をかざろう。
 
次は同期で主務の田中遼平にお願いします。

あと1週間[ラグビー部リレー日記]

 written by 安井 智哉投稿日時:2013/12/16(月) 11:07

志水からバトンを受け取りました4年安井です。

東大ラグビー部でプレーできるのも残り1週間となりました。10年以上続けてきたラグビーですが、ここまで本気で打ち込めるのも(おそらく)あと1週間。

私は小学生の時、登校班の班長に誘われなんとなくラグビースクールに入ってしまったのですが、そのスクールでラグビーのビデオを見て以来、日本代表のCTB朽木英次のパスに憧れるようになりました。彼のようなパスが放りたくてたくて、彼のような選手になりたくてパス練習を一生懸命続けていた記憶があります。その甲斐あってかパス技術は多少向上し、中学、高校のほとんどでSHとしてプレーすることができました。不思議です。

東京大学入学後も順調にSHとしてプレーしてきましたが、学生ラグビー最後のこの1年、ついにCTBとしてプレーするチャンスを得ることができました。CTBができると喜んでおりましたがそう簡単にうまくいくはずもなく、始めてから1年近くたった今も苦心惨憺しながらCTBのプレーを楽しんでおります。元来飲み込みが悪く、思い切りのよくない私にとって1年間という期間はCTBのプレーを会得するのにあまりに短くあっというまに感じました。3年の春にSOの誰かが怪我をしなければ実はもう1年CTBをプレーできたのかもしれない、などと思ったりもしますが、とにかく残された時間はあと1週間です。

これまでラグビーをしてきて、一時的にアンドリュー・ミラーやグレーガン、マット・ギタウに浮気したこともありましたが、残りの1週間は原点に戻り、朽木英次に、自分の理想とするCTB像に近づけるよう最後まであがいて思いきり楽しみたいと思います。

次は同期の加納にお願いします。




今シーズンを振り返って[ラグビー部リレー日記]

 written by 志水 正親投稿日時:2013/12/12(木) 14:54

同期の山本からバトンを受け取りました2年の志水です。仕事ができるとの紹介をしていただきましたが、なにも特別なことをしているわけではないので心苦しい限りです。また、リレー日記の冒頭の書き出しを何にしようかとしばらく悩んでしまう自分としては、今年の流行語大賞にも選ばれたあまちゃんの話題を巧みに引き出す彼の文章力にあやかりたいものです。

さて、早速ですが私も今シーズンを振り返ってみたいと思います。今シーズンの自分はプレーヤーとしてはまったくといっていいほど何もしていません。新シーズンが始まってすぐに昨シーズンから違和感のあった膝を負傷し、その後は復帰と離脱を繰り返していました。このままではいつまでたっても治らないと思い、夏合宿以降はようやくリハビリに徹するようになりましたが、思うようには良くならず気がつけばもうすぐシーズンが終わろうとしています。調べてみたところ、最後に試合に出たのは7月6日の筑波医戦で半年も前のことでした。中学・高校時代もラグビーはずっとしてきましたが、一週間以上練習に参加できないような怪我をしたことは一度もなかった自分にとって、今シーズンは苦痛でしかありませんでした。しかし、幸運なことに仲間に恵まれなんとか今でもモチベーションを保つことができています。特にトレーナーの印牧さんは平日・休日を問わず練習に来てはその時の自分に必要な指示をし、またある時は一時間以上マンツーマンで対応していただいたこともあり、本当に感謝しています。そして、その甲斐あってついに今週末の部内マッチに出場できることになりました。とはいってもまだ全快な訳ではなく、25分1本というのが今の自分には限界ですが、それでも半年ぶりに試合に出れるということが嬉しくて仕方ありません。また、自分にとってこの試合の目的はあくまで「現状確認」なのですが、チームとしてはセレクションマッチという位置づけでもあるので可能な限りアピールをして、あわよくば京大戦にも出場して最後くらいはいい形でシーズンを締めくくりたいと思います(そのために無理をしてしまっては意味がありませんが...)。そして来シーズン、さらには来々シーズンまで怪我することなく、飛ぶ鳥を落とす勢いで突っ走りたいと思います。


ということで、次は(かなり無理矢理な気も致しますが)無類の鳥好きで有名な今年度BKリーダーを務められた安井智哉さんにお願いしたいと思います。

最後までご愛読いただきありがとうございました。

2年 志水正親

京大戦を前にして[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 高大投稿日時:2013/12/11(水) 01:51

同じフロントローで、さらに文科1・2類12組の後輩でもある前田からバトンを受け取りました、2年の山本です。余談ですがこのクラスは3年に川本さん、2年に僕と木下、1年に前田と、今のところ3世代連続でラグビー部員がいます。来年の入学生も引き込んで四世代揃うと面白いなあ、などと密かに思ったりしています。
 
さて、今年流行った某連続テレビ小説中で「暦の上ではディセンバー」という曲もあったりしましたが、2013年も12月となり、残すところ20日余りとなりました。テレビなどを観ていると今年一年の総括のような内容が多くなり、年の瀬が近いんだなあということを実感します。東大ラグビー部としても、先日名古屋大学との定期戦に勝利し、いよいよ公式戦は23日の京大戦を残すのみとなりました。そんな時期にリレー日記が回ってきたということで、去年の京大戦以降の自分自身の一年を振り返ってみようかなと思います。
 
去年の京大戦の記憶は今でも鮮明に思い出すことができます。対抗戦で思うような結果を残すことができなかった昨シーズン。僕自身もフィットネスでは周りについていくことができず、プロップの仕事場でもあるスクラムもまともに組むことができず、正直毎日の練習がイヤで仕方ありませんでした。特にスクラムに関しては、全く前に出ることが出来ずメチャクチャに圧倒されるか、あるいは相手と組み合う前に地面に落っこちていくばかりで、もうただただ恐怖でしかありませんでした。何をどう直せばよいのかもなかなか分からず、正直このまま続けていけるのか不安を感じずにはいられませんでした。
そんな中で京大戦のA戦に勝利したことは、自分に大きな感動をもたらしました。互いにこれが最後という気持ちでぶつかり合う死闘。一つ一つのコンタクトから起こる音が明らかに普段とは違っていました。そして、前半苦しい展開になりながらも掴んだ勝利。対抗戦とは違い、勝利が良い順位などにつながるわけではない分、純粋に一つの勝利そのものの感動を知ることができたのだと思います。そしてそれは、今まで僕が経験したことがないほど大きなものでした。
ただその一方、B戦で勝てなかった悔しさも同時に忘れられないものでした。当時の4年生が何人も出ている中で最後の試合を勝利で飾れなかったこと。自分自身については同期の未経験入部組も試合に出ている中でメンバー入りできなかったこと。その悔しさを来年は絶対に晴らしたい。自分もあの公式戦ジャージを着て、ノーサイドの瞬間に歓喜の輪の中心にいたい。そんな思いを、京大戦を機により一層強く持つようになりました。
 
そして迎えた2013年。前の年の自分には想像もできなかったことばかりの一年間でした。「いつでもスイカの1番で出る準備をしてほしい」と言われて、とにかくスクラムに必死だった一方、ストラクチャーの動きを知ってアタックの楽しさを知ることが出来た春。初めてBの公式戦に出て、しかもトライまで取ることができた東北大戦。そのわずか二週間後、初スイカの試合で1番として先発出場した防衛大戦。さらには昨年の対抗戦Aグループで優勝した明治大学との定期戦にもスタメンで出たこと。春シーズンはさらに九州大戦にもスイカの1番を頂きました。どの試合も、試合前の一週間はとにかくビビりっぱなしで迷惑もかけっぱなしでしたが、色々な方に応援していただけたことが励みとなり、何とか闘うことができました。
生き地獄のようだった夏合宿を経て迎えた対抗戦。僕自身は毎回リザーブとしてスイカジャージを頂きました。実際に試合に出る機会こそなかったものの、プレーヤーとして対抗戦に臨む緊張感を、毎回痛いほど感じることができました。結果としては、入れ替え戦にも届かないという悔しいものとなってしまいましたが、自分にとっては非常に貴重な経験をさせてもらえたと思います。
 
振り返ってみるとこの一年間は本当に中身の濃い一年でした。そしてこの一年でラグビーのことを大分好きになれたと思います。これはひとえに、スクラムの組み方を丁寧に教えてくださった梶川さん、加納さん、ラグビーに関する様々な知識やスキルをアドバイスしてくださり、試合のチャンスを与えてくださった白石さん、川島さんを始めとする今の4年生の方々のおかげです。心から感謝すると同時に、残りのわずかな時間で学べることは全て吸収していきたいと思います。
 
そして今年もまた京大戦の季節となりました。2年の僕にとってはこの京大戦がちょうど学生生活の折り返し地点にもなります。自分を大きく変えさせてくれた4年生の方々への感謝の意を込めて、また今の1年生に去年の僕が味わった感動を与えられるよう、この二年間の集大成として今の自分の全てをぶつけていきます。共にプレーできる最後の時間を大切に、そして楽しみながら、A・Bとも勝って気持ちよく4年生を送り出したいと思います。
 
長々とお付き合い下さりありがとうございました。
次は2年で一番仕事が出来る男、志水にバトンを回したいと思います。
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