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勝つために[ラグビー部リレー日記]

 written by 江村 俊彦投稿日時:2014/02/16(日) 02:05

大川君と同じく、副将を務めます江村です。
 
今週末もまた雪が積もってしまいましたが、ウェイトトレーニングに励んでいきます。
 
さて、首脳陣として今年のBKについて書きたい。中心となってきた4年生が引退してしまい、経験値としては浅い選手が大半である。しかし飛び抜けた能力を持つプレーヤーがいなくとも、全員が水準以上のスキル、フィジカル、運動量を持ち、誰かに依存せず意図をもってプレーできれば昨年より強い、勝てるBKにできると思う。
 
そこでまずこの時期に取り組むのが、基礎スキルの精度とフィジカルを最低限のレベルに引き上げる事だ。どんな戦術を取るにしてもミスせず速くボールを運べるスキル、簡単に倒れない•怪我をしないフィジカルは必須だ。過去2年の対抗戦を通じてこれらは試合のフィールドに立つため、信頼を得るための「資格」のような物ではないかと考えるようになった。残念ながら私にはその資格はなかったと言わざるを得ない。資格がないままプレーしていたため、テーピングぐるぐる巻きになり、最後はケガで離脱を余儀なくされた。
 
これらはもちろん継続的に取り組まないと、十分な効果が得られないものであるが、集中してできる時期は限られており2月、3月で特に取り組みたい。基礎スキル、フィジカルの強化で個々人の得意プレーもより生きてくると思う。
 
次に少しだけ、なぜ私が今ラグビーをしているかについて考えてみる。部室には「達成の喜び」と書かれた色紙が飾られている。その文脈はわからないがこの言葉を拝借させていただくと、目標とする試合に勝ち「達成の喜び」をチームメイトと共有するためにラグビーをしているのだと思う。人間として成長したり、問題解決能力が高まったり、苦難を耐え抜く力がついたりするのは、目的を達成するために必要だったり、その過程で身に付けることができる大事なものではあるが、目的そのものではないと私は考える。
 
私はラグビーを高校で始めてから、目標とする試合に勝って喜んだことがない。今年はラストチャンス。上位校を倒して、入れ替え戦に出て、チームメイトと勝利の味を噛みしめたい。チームメイトが注いだエネルギーが無駄にならぬよう、首脳陣として勝つためにできることを常に探し、実行していきたい。そして何より、プレーヤーとして大きく成長し、勝利に貢献したいと強く思う。
 
以上です。次は同じく4年BKの森智章にお願いします。
 
 

スタート![ラグビー部リレー日記]

 written by 大川 充穂投稿日時:2014/02/12(水) 21:35

リレー日記をお読みの皆様へ。

今年度副将を務めます東京大学ラグビー部4年の大川充穂です。

今年度もリレー日記がスタートします。部員それぞれが考えていることを、ここから発信していきたいと思います。
よろしくお願いします。

先日2月9日にキックオフミーティングが行われ、主将松木率いる新チームがスタートしました。
昨年までのような目立ったキープレイヤーは存在しませんが、全員でしっかりと団結して頑張っていくことを確認し、いいスタートが切れたように思います。

同じく2月9日の夕方からは、昨年度の納会が行われました。そこには内田前監督をはじめとして、非常に多くのOBの方々にいらっしゃっていただき、自分たちはこれだけ多くの方々に支えられているのだ、ということを強く感じました。皆様のご期待に応え、私たちの目標が達成できるよう、これからも努力を重ねていきたいと思います。

私自身、副将として、今年から首脳陣の一人としてチームをまとめていく立場になったわけですが、なってみて初めてそのむずかしさというものを痛感しています。今までの大して何も考えずにラグビーだけをしていればよかった3年間とは大違いです。この1年間は果たしてこれまでの3年間のようにあっという間に過ぎてしまうのか、それとももがきながらやっとというような長い1年間になるのかはわかりません。それが実際にはどうだったかは、今年の私の最後のリレー日記のときに振り返ってみたいと思います。
一つだけ確実に言えることは、この1年間を大学生活4年間を捧げたラグビーの集大成として、胸を張れるものにしたい、ということです。

まとまりのない文章になってしまい申し訳ありませんでした。
次は、口下手なもう一人の副将、江村君にお願いします。

最後の試合を前に~個人編~[ラグビー部リレー日記]

 written by 川島 淳之介投稿日時:2013/12/22(日) 21:10

昨日に続いて川島です。今日は私自身のラグビー人生について書きたいと思います。

幼稚園の年長から始めたラグビーをここまで続けてこれたのはなぜなのか。もちろん、家族(特に父)から無言のプレッシャーを受けていたというのも確かであるが、この一年間は「ラグビーを続けている理由」が自分でもわかってきた気がする。
簡単に言ってしまえば、ラグビーは自分を表現する手段として欠かせないものであった、となる。

小さいころからラグビーをしながらも、常に親から「ラグビーだけでは生きていけない」と言われてきた。中学に入ると、学年主任の先生が集会で「みんなには部活も勉強もできるスーパーマンになってほしい」と言っていた。それならばラグビーも勉強も高いレベルでこなせばいい、そのどちらが欠けても自分の価値を半減さてしまうのだと認識した。

予備校時代、ある講師が面白いことを言っていた。来年以降、君たちから東大生という肩書を取ったら何も残らないようなつまらない人間にはなるな、と。この時(まだ合格していたわけではないが)大学でまたラグビーを頑張ることで自分の存在意義を見いだせるのか!とうれしく思ったことを思い出す。

大学に入るとすぐに勉強では周りに太刀打ちできないことが分かった。やはり自分はラグビーとセットでないと存在感を出せなかったのである。気づいたら卒業論文のテーマもラグビーにしていた。

しかしそんな私も東大ラグビー部の歴史の中ではそれほど例外的な存在ではないのかもしれない。例えば、大先輩である岡村正さんは創部90周年記念イベントの講演で「出身学部をたずねられた時はラグビー部と答えていた」とおっしゃっていた。
では東大ラグビー部の中で私が自分の存在意義を示すには何が必要なのかと考えた時、真っ先に浮かんできたのが「Aグループに復帰した時の主将であること」だった。

部のために、というより自分のためにAグループ復帰という目標を掲げていたのかもしれない。チームの勝利のために、というより自分の存在をアピールするために必死でプレーしていたのかもしれない。
この考え自体は多くの人から批判を受けるだろう。けれども、この考えのもとで頑張る、最高のプレーをすることが最終的にはチームのためになると信じていた。

結果的に目標には遠く及ばず、「4勝止まり」の主将で終わった。いろいろ考えたが、この悔しさを文字にするのは不可能だった。

対抗戦で強豪校から勝利を上げてきた歴史に残る諸先輩方に並ぶことはできなかったが、もう一試合だけ自分を表現するチャンスが残っている。これが川島だ、というのを見せたい。


2013年度東京大学運動会ラグビー部主将 川島淳之介
京都大学戦前夜

最後の試合を前に~チーム編~[ラグビー部リレー日記]

 written by 川島 淳之介投稿日時:2013/12/21(土) 19:30

今年のリレー日記最後を務めます、主将の川島淳之介です。
加納が言っていたように、すべてをこの場に書ききることはできませんが、少しでも多くの思いを伝えられるようリレー日記を一人で2日続けて更新します(自分で勝手に決めました)。今日は「東大ラグビー部」について。

私が初めて「東大ラグビー部」を目にしたのは東大が対抗戦AグループからBグループへ降格したことを伝える新聞記事を読んだ時だった。もちろん当時小学6年だった私にその重要性がわかるはずもなく、7年半後に自分がその戦いの場に立つことになるとは予想だにしなかった。ただ父の言った「ここからもう一度昇格するのは大変なことだ」という言葉だけを鮮明に覚えている。実際にその後現在に至るまで入れ替え戦にさえ進出することができていない。

高校卒業後の進路を決心した頃、受験勉強のモチベーションは「東大をAグループに昇格させる」ことだった。入学まで東大の試合を見たことはなかったが、自分が入ってスタンドオフで活躍すればいい成績を残せるだろうという根拠のない自信があった。運よく中高にわたってハーフ団を組んできた安井や花園準優勝を達成した白石と同時入学できたことも追い風だと感じた。

しかし、現実は甘くない。先輩方には申し訳ないが、初めて練習に参加させてもらった時ハンドリングを中心としたスキルレベルの低さに戸惑ってしまった。取ってほしいパスがつながらない、パスしてほしいシーンでパスできずDFにつかまってしまう。
一方でタックルへの意識や練習へのひたむきさは今までやってきたどのチームより上だった。
タックルというチームのベースの上にアタックスキルを上乗せできればチームが飛躍する可能性は大いにあると確信した。

結論から言うと、この構想をチームに落とし込むまで3年かかった。得点力を上げることに積極的に取り組めたのは今年が初めてであった。
チームに関わる様々な人と議論を重ね訴えてきたつもりだが、アタックに時間を割くことは現実的でないと言われ続けた。私は中高でやってきた展開ラグビーというプレースタイルを求めたわけではなく、パスすべき時にパスができる、そして取るべきパスを取れるスキルを全員が持つための練習をしたかったのだが、どうしても誤解を解くことはできなかった。

ここで言いたいことは、決してこれまでの過程で関わった人々への批判ではなく、ここまでして強引に認めてもらったスタイルを実践した今年は絶対に結果を出さなくてはならなかった、ということである。
結果へのこだわりについては遼平がすでに書いてくれているが、本当にその通りだと思う。確かに今年の得点は前年までより大きく向上じた。しかし、出すべき結果はそんな些細なことではなく、Aグループ復帰のはずだった。

今でも、東大がAグループにあがることは可能であるし、それが実現した時日本ラグビー界にインパクトを与えることができると確信している。

非常に悔いの残る結果だったが、京大戦という最後のチャレンジの場が残されている。これが今年の東大だ、と言える試合をすることが最低限の責任だろう。

明日は「自分のラグビー人生」について書きます。

最終戦を前に[ラグビー部リレー日記]

 written by 白石 勘太郎投稿日時:2013/12/20(金) 22:01

主務の田中よりバトンを受け取った、今年度副将の白石です。
現在チームは京大との最終戦に向けて練習をしている。しかし、先々週の名古屋戦で脳震盪をしてしまった私は4年間、もっと言えば中学からの10年間の集大成とも言える試合に出場することができない。脳震盪の影響による頭痛のせいで、練習どころか大きな声を出すことすらできず、非常にもどかしい毎日を過ごしている。
お世話になった多くの方々に恩返しするためにも、そして何よりチーム川島のラグビーが正しかったと証明するためにも、最終戦は是非とも勝利で飾りたい。そのために、残された期間を全力で過ごしていく。
 
せっかくの機会なので、最終戦を前に思うことを書いていきたいと思う。昨日の田中の日記と幾分か内容が被るかもしれないが、ご容赦いただきたい。
 
今シーズン掲げた目標、Aグループ昇格。そのためには絶対に落とせない初戦の学習院戦。あの試合、戦犯は他の誰でもない私だった。私は前半、絶対にやってはいけないプレーを2つした。前半終了のホイッスルが鳴ったとき、頭が真っ白になった。「これで負けたら俺のせいだ」、と。こんなの生まれて初めての経験だった。そして試合は26-20、6点差で敗れた。自分のあのプレーのせいで1トライを献上してしまったし、前半終了間際のあのプレーのせいで、トライをフイにしてしまった。あの2つのプレーさえなければ。。。あの日の夜、そんなことを考えていたら、気づけば朝になっていた。

 確かに学習院に勝っていたとしても、結果的には入替戦には行けなかった。でも、あのゲームで事実上、チームの夢が潰えてしまったといっても過言ではない。その大事なゲームを、副将である自分のミスで壊してしまったことが、悔やんでも悔やみきれない。

僕は約3年半前に東大に入学し、大学でもラグビーをすることを選んだ。ラグビーは高校までで完全燃焼したつもりだったし、他のことをやろうと思えばできる環境はいくらでも整っていた。それなのになぜ再びラグビーを選んだのか。それは大きな夢があったからだ。対抗戦Aに昇格すること。ラグビー推薦のない東大で、勉強だけの集団とされている東大で、その目標を達成することに意味があると思った。そう思って続けてきたけれども、大学での4年間のラグビー生活は、正直言って楽しくなかった。思い出されるのは怪我とリハビリのことばかりだ。4年間のうち、半分以上はプレーできなかった。半年以上に渡る長期の離脱も2度経験した。治っては怪我、治っては怪我の繰り返し。それでも、「夢」を叶えたくてあらゆる情熱を注いできたつもりだった。最上級生となった今年、結果は対抗戦Bで4勝。またしても「夢」を叶えることはできなかった。「よく頑張った」と何人かの方には言っていただいた。でも、この結果で満足なんてできるわけがない。「結果は出なかったけどよく頑張りました」とか、「ダメだったけど、一生懸命やって成長できました」とか、そんな陳腐な美談を作り上げるために私は東大でラグビーをしたわけではない。「夢」を叶えたくてラグビーをやっていたのだ。
 
過去の4年生を思い返してみると、毎年4年生は同じことを言っていた。「今年は目標達成できなかったけど、来年に期待します」、と。そして、今年も同じようなことを言う立場にいる。悔しい。非常に悔しい。毎年目標は達成できていなかったけど、自惚れかもしれないけど、今年の僕らの代だけは違うと思っていた。でも、結局は結果が全てだ。対抗戦A昇格とは程遠い、対抗戦B4勝という結果が全てだ。その過程がどのようなものであろうと、結果を残せなかったという事実は変わりない。この経験を自分にとってプラスであったと言うためには、そして東大ラグビー部でお世話になった方々に恩返しするためには、これまた陳腐な表現になってしまうが、この悔しさをバネにして次なる人生のステージで結果を残すより他にないのだろう。

次回最終回は主将の川島が更新します。+

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