ブログ 関戸 悠真さんが書いた記事

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乳幼児VS高校球児VSキュアブラック[ラグビー部リレー日記]

 written by 関戸 悠真投稿日時:2023/12/07(木) 17:00

前川から、温かくもどこか人聞きの悪いバトンが飛んできました、四年の関戸悠真です。一緒に井の頭線に乗って帰ったり、夜の井の頭公園を散歩したりとめっちゃ良くしてもらいましたが、二年の終わりに私が引っ越したせいでそこからは前川と遊ぶ機会が少なくなってしまいました。他の理由はありません。断じて。前川は四月に私の実家に来てくれて、一緒に私の近所巡りをしたのも良い思い出です。頭の回転がよろしすぎるせいかクールなイメージがついちゃってるっぽいのですが、同期思いのアツいナイスガイです。プロテイン代返せ。



「サブスクリプションの普及によって、毎年プリキュアのハードルが上がり続けるようになった」という言説があるそうです。思い返せば実家の日曜朝は、妹がいるため毎週プリキュアの時間でした。私は、最後の晩餐には荷が重いでお馴染みのコーンフレークを流し込みながら流し見程度にしか見ていませんでしたが、女の子が日曜朝に見るものなんてプリキュアの一強独占状態。公正取引委員会に睨みを利かされながらのオンエアであるとばかり思っていました。そんな意識の高さが求められる業界になっちゃったとは初耳です。一体どんな理由なのでしょうか。

huluやらU-NEXTやらに入っていると、歴代のプリキュアがたちどころに観賞できてしまうわけで、最近新しくプリキュアを見始めた〇〇ちゃん(4)が、「パパ、むかしのプリキュアもみてみたい」となるのは自然な流れです。しかし、問題はここから。〇〇ちゃんの感想が「ほーん、20年前のプリキュアいうてもまあまあ見れたもんやな。おもろいやんけ。」でとどまれば良いのですが「いまやってるプリキュアよりもおもしろい。こっちのほうみる」なんて言い出す事態になったら大変です。視聴者がサブスクに吸われることで現在放送中のプリキュアの視聴率が低下し、今後のシリーズ展開が滞ってしまいかねません。加えて、変身グッズあたりの売れ行きも伸び悩むとなるとプリキュアのビジネスモデルそのものが揺らぐ一大事です。何より厄介なのは、シリーズ物であるためにターゲット層が丸かぶりしていること。他作品との競合ではそこまで視聴率層を奪い合うことはなかったかもしれませんが、シリーズ物の過去作となると丸々パイの取り合いになってしまいます。大ピンチです。

故に、プリキュアの製作陣は、常に歴代最高のプリキュアを目指し続ける必要があるのだとか。地上波で放送中のプリキュアが真に倒すべきは、平和な日常を脅かす嫌な怪物でも、世界転覆を企む巨悪組織でもありません。キュアスカイの敵はキュアブラックであり、キュアホワイトなのです。プリキュアの諸先輩方は幾度となく死線をくぐってこられた強者揃いであると推察しますが、その偉大な先人に追いつこうとするその断固たる向上心には、ただ頭の下がる思いです。

今年の春先、我が楽天イーグルスの春季キャンプ映像をチェックしていたら、中心選手である松井裕樹が「今年の目標は現状維持です」などとプロ野球選手としてはぶっちゃけありえない発言をしていました。おいおい、プリキュアの皆さんの向上心を見習うべきだろ、なんて思っていたら昨11月、彼は米国メジャーリーグへの挑戦を表明してしまいました。新人時代に投げては打たれてを繰り返し、当時の星野監督に「高い授業料だな」なんて言われていたころを思い出すと少し寂しくもなりますが、彼もプリキュアを見て大切な何かを思い出したのでしょう。何よりです。

同じことは他のシリーズ物にも言えます。現在放送中の仮面ライダーが倒すべきは仮面ライダークウガであり、カブトであり、電王です。
相棒シリーズでいうと、2023年の水谷豊が倒すべきは10年前の水谷豊であり、20年前の水谷豊なのです。
相棒 全22シーズン分、計22人の水谷豊が殴り合っている所を想像するとあまりにもシュールですが、そんな紅茶沸き肉踊る大乱闘があるならば、ぜひ見てみたいものですね。
 

時々、同じことを私でも考えたりします。ルールは下の通りです。

2001年末から2023年末まで各年の年末の自分が23人集まって、バトルロワイヤル形式で戦闘を行う。最後に勝ち残ったのが勝者。

今回で22回目を迎えるこの一人バトロワですが、これまでは、常に一番最新の自分が優勝し続けてきました。そして、それは今年も恐らく変わりません。今年の私は去年の私と戦ったら恐らく勝てるし、去年の私は一昨年の私にも勝てたはずです。言い換えれば、今までの私は世界も救ってテレ朝も救う、完全無欠のプリキュアだったのです。
しかし、それも今年まで。引退したら筋肉も大きく落ちるでしょうし、来年以降の自分が今年の自分に勝てるとは思えません。こうして、今後私が死ぬまでの一人バトロワは、22歳の私の独壇場へとなりはてるしかないのです。

もう無理だ。22歳の自分には勝てっこない。そんなこんなで諦めかけていると、どこからともなく声が聞こえるのでしょう。「諦めないで!まだやれることはあるはずよ!」と。そうだったね。大切なことを忘れていたよ。ありがとう松井裕樹。

てっきり勝負は決まったものと思っていましたが。まだ手は残っています。フィジカルでは敵わなくとも、おっさんになったら格闘技のジムに通って、関節技でギブアップを狙うとか、無力無害なジジイのフリをして後ろから奇襲とか、「未来の有馬記念の結果教えてやるから俺には攻撃しないでくれ」って22歳の自分に頼むとか。やれることはあるはずです。なんとかして今年の私を倒したいと思います。頑張ります!

 

伝える機会があまり無さそうなので、お世話になった部員ではない皆さんへ

 

OB/OGの皆様へ

一部員として活動する中で、様々な折に触れて皆様のご支援、ご指導の温かさを感じてまいりました。本当にありがとうございました。今後も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 

リレー日記へ

ペラペラ中身無し文章しか残せませんでしたが、リレー日記を書くのがとても楽しくて、大好きでした。書きたかったことの大部分は書かないままに最後を迎えてしまいましたが、いつか将来、私がリレー日記を読み返す時があるかもしれません。その時まで、大学時代のマヌケでアホな私をとっておいてもらえると嬉しいです。
 

パーフェクト超人工房の皆さんへ

ホームページ、特に会長のブログはちょこちょこ覗いていました。在籍時にお教えいただいたことは今でも強く覚えていますし、皆さんのニュースを見るたびに嬉しい気持ちになっていました。ありがとうございました。

 

高校同期の皆さんへ

遊びに誘ってくれたり、試合を見に行きたいと言ってくれたり、めっちゃ嬉しかったです。選出されるかどうかはギリギリですが、もしも一高野球部が21世紀枠に選ばれたら、一緒に厚先生の甲子園デビューを拝みに行きましょう。

 

若生へ

あなたとのLINEがちょっとした楽しみでもあり、ちょっとした支えでもありました。本当にありがとう。どうかこの先も、私のよい友達でいてください。

 

家族へ

手紙を書くので読んでください。

他にも多くの皆様に支えていただきました。ありがとうございました。
そして部員の皆さんには、自分の口から直接感謝を伝えさせてもらえればと思います。


次は、何度も怪我を乗り越えて四年間やりきった岩下にバトンを渡します。長いDL生活からの復帰初日、一発目のメニューの一歩目で足首を骨折するなど数多くの怪我を経験し、「この世のすべての怪我を経験したのではないか」「今までのテーピング代でベンツが買えるのではないか」などなどさまざまな噂が飛び交う彼ですが、その度に折れることなく復帰し続けてきた不屈の男です。そのおでこは広いだけで、侵食はしていないとのことですが、真相は闇の中です。数年後同期で集まったら、おでこの見せ合いっこしましょう。

エルフのクレカ[ラグビー部リレー日記]

 written by 関戸 悠真投稿日時:2023/10/09(月) 19:00

平綿姐さんからバトンを頂戴しました、四年の関戸悠真です。とても嬉しい紹介文を書いていただき、恐悦至極に存じます。カメラを覗くとき、ドリンクの補充をしているとき、どんな時でも彼女の視線は凛々しく、個人的には姐さんと呼びたくなってしまいます。


確か、大学三年の春だったと思います。気づいたら、貯金残高が47円でした。
これを見て驚かれる実家暮らしの方もいるかと思いますので、念のため説明をしておきます。一部の富裕層の方はそうでないのかもしれませんが、重めの出費(院試の受験料、合宿費 etc...)や無駄な出費(プロテインに虫が入ったせいで買い直し、パンツの購入 etc...)があって、かつバイトをほぼやらなかった月などは、残高が1ドルを下回るというのはたまにあることなのです。
しかし、残高が47円だからといって、生活が不可能になった上で信仰心のかけらもない托鉢を強いられることはありませんでした。クレジットカードの引き落としまでは猶予があったので、それまでに両親から仕送りを送ってもらえるよう懇願しつつ、現金の使用が必須な場面ではその年のお年玉を切り崩して対応しました。関戸家は、学生でいる間はお年玉がもらえる、ゆりかごから職場までが手厚く保障される一族なのです。来年、私が大学院に行ってももらえるはずです。私にはその権利があります。よろしくお願いします。

よくよく考えてみれば、諸悪の根源は、クレジットカードの引き落としが翌月になされることです。引き落としが百年後ならば、ここまで苦しむことはありませんでした。ですが、引き落としが百年後になされるクレジットカードは存在しません。なぜなら、哀れな人類はどう頑張っても百年ちょいで死んでしまうため、百年後の精算ではお金を使った本人に責任を負わせることができないためです。
哀れな人類を相手どる商売の、なんと規模の小さいことでしょう!そんなチマチマした商売はやめて、もっとスケールの大きい相手と商売したいものです。例えば、数万年生きるエルフなんかはどうでしょうか。
エルフは北欧の民間伝承に登場する種族であり、漫画や小説の中などでは一般的には長命な種族として扱われます。彼らがクレジットカードを使うとしたら、引き落としは百年後とかでもいいんじゃないでしょうか。
ここは北欧の神秘的な森の中。自然・伝統を重んじるエルフ族が、慎ましやかに暮らしている。だけれど最近、人間族との交流がうまくいかない。森で採れたものと人間が使う硬貨・紙幣との交換ができないのだ。お金をよこせ、といっても妙なQRコードを見せられる。「JCBで」なんて訳のわからんことも言われる。ここでようやく、彼らはキャッシュレス決済の存在に気づく。森の中のテレビから響くデビット・ジャガーの「じゃあいいですー」にも触発されて、彼らはいそいそと銀行に足を運ぶ。デビット・ジャガーに森で採れたものを渡すチャンスを逃すわけにはいかない。あわよくばサインとか欲しい。そんな気持ちも手伝って、彼らはクレジットカードを手にする。その引き落としは百年後であり、私もそれを使うことで、いろんな物を買うだけ買って一銭も払わないまま虹の橋を渡って行けるはず...
なんてことにはならないでしょう。私はどう見てもヒトです。おそらく審査で落とされます。が、なんとかうまいことエルフに擬態して、クレジットカードの審査を通れるよう頑張りたいと思います。
ヒトにとっては途方もない百年でも、エルフにとっては数百分の一にすぎません。でもその百分の一で、私は買えたんだ。


次は二度の敗北から立ち上がり、不屈の闘志で赤門をくぐってみせた漢、和田にバトンを渡します。彼は、各学年に1人くらいいる、2ストップ枠のお方です。今の三年生には2ストップ枠を担う人はいないと思っていたら、こないだ思わぬ角度から2ストップの知らせが飛んできて愕然としました。

きゃー、のび太さんの...のび太さんの...?[ラグビー部リレー日記]

 written by 関戸 悠真投稿日時:2023/05/28(日) 19:04

 礒崎くんから一年振り二度目のバトンが飛んでまいりました、四年の関戸悠真です。
 現在、パリーグは、三強二弱一地獄とでも言うべき有り様で、私と二年の猿渡は共に地獄の中を彷徨い、天界より垂らされる蜘蛛の糸をあてもなく探しております。少なくとも、石井監督がお釈迦様の顔をしていないことは明らかなので、早いとこ次の監督に変わってほしいです。
 現在、巨人もセリーグの中で苦闘を強いられているようですが、巨人はなんと言っても有望な若手がしっかりと育ちつつあるため、地獄、とまではいかないですよね。互いの贔屓がここから少しでも上に向かってくれることを信じて、礒崎くんと共に白球の行方を追いたいと思います。


 最近、しずかちゃんがお風呂に入らないのだといいます。とは言っても、作中で他のキャラがしずかちゃんと明確に距離を取り始めたとか、毎日同じ服を着ているから、とかそんなのが根拠ではありません。なんでも、昨今の表現規制強化の流れを受けて、しずかちゃんが風呂に入るシーン自体が描かれなくなっているのだとか。同様の話では、クレヨンしんちゃんのみさえが、しんちゃんにゲンコツを喰らわせなくなった、というのもあります。
 いまだにサザエさんは黒電話のダイヤルを回し、まる子ちゃんは山口百恵を崇拝しているというのに、こと価値観のアップデートに関しては、とんでもない速度で進んでゆくのだなと感じます。やはり数年前までMステの前座を務めていただけあって、両番組とも意識の高さが図抜けていますね。しかし、このまま表現の規制が進んでゆくと仮定すると、数多の作品が煽りを受けることになるかもしれません。例えば、ドラゴンボールとか。


 みさえのゲンコツが規制された例から考えます。戦闘力がせいぜい2~3しかなさそうな地球人のヘロヘロパンチですら地上波からNGを突きつけられているのです。戦闘力が1億あるサイヤ人のパンチなど、テレビで放送して良いはずがありません。
 しかしこれでは大変です。一切の暴力なしにして、大猿と化した悟空の進撃をどう止めれば良いのでしょう?クリリンを殺された怒りをどこにぶつければ良いのでしょう?あまりにも苦い策とはなりますが、論争で決着をつける以外になさそうです。
時は20XX年。ドラゴンボールからは全ての暴力行為が閉め出されています。悟空も、ベジータも、ピッコロも、全てのキャラが相手との論争で決着をつけます。
天下一論争会で悟空とピッコロの激論があってから数年、突如遠い星から現れたラディッツが、極めて論理的に自らの侵略行為を正当化し始めます。
悟空とピッコロがペアを組んで議論に臨みますが、サイヤ人の圧倒的論破力の前には歯が立ちません。
しかし、論破されても大丈夫。カリン様とっておきの仙豆を食べれば、論破された心の傷が全て回復します。
極め付けは元気玉です。魔人ブウを前にした悟空は地球のみんなに向かってこう呼びかけます。「オラに、使えそうな言い回しとか論破できそうなアイデアを分けてくれ!」と。
ひどく盛り上がりに欠ける様相です。ドラゴンボールの尊厳がこのように穢されることなどあって良いはずがありません。やはり、表現規制はほどほどにすべきですね。
そんなことを考えました。


次は、二年の宮田くんにバトンを回します。
彼は、野生動物を彷彿とさせる瞬足と、筋骨隆々のうらやまボディ。おまけにすべっすべの素肌まで持ち合わせている、才気あふれるプレイヤーです。特徴的なヘッドキャップをしているため、試合の中継などでもかなり見つけやすいと思います。この秋活躍が期待される宮田尚弥に、みなさんぜひご注目ください。


 

「もちろん好きさ」「今やろうと思ってたところ!」[ラグビー部リレー日記]

 written by 関戸 悠真投稿日時:2022/11/05(土) 22:20

 ”浦和のファンタジスタ”こと片桐からバトンを受け取りました、3年の関戸悠真です。彼は、全盛期の木村拓哉を彷彿とさせるオシャレ長髪を靡かせながら、ラグビー歴半年とは思えない小気味良いタックルと、血湧き肉躍るギラギラのランで観客を沸かせる期待の新星です。
こないだの食事の席では、迷惑をかけてしまってすみませんでした。一昨日実家とビデオ通話をしている時に、「片桐君に迷惑をかけるな」「ティッシュを二箱持ち歩け」と怒られました。ティッシュ買うので仕送り倍にしてください。父上。


 Twitterで見かけた情報か、ネットの記事か、はたまた講義中の教授の与太話か、とかくどこかで聞いた話によれば、
「人類が今まで一番歌った歌は何か?」なる質問に対する答えは、「Happy birth day to you」になるのだそうです。
本当にそうか?と思って考えてみました。「Happy birth day to you」の対抗馬はどんな歌になるのか。人口が極めて多い国の国歌や、讃美歌など、色々挙げてみたものの、現代の人口の多さ、普及率、歌う頻度を考えると、やはり人間は、「Happy birth day to you」を一番歌っていることになりそうです。

「Happy birth day to you」の王政がひっくりかえりそうにないと結論づけた後で、なんだか不思議な感動を覚えました。「人類が一番歌った歌」なんてスケールのデカさの割に、妥当な結論を出すのが極めて困難っぽく見えて(私の感想です)、しかしフェルミ推定で鮮やかに、絶対それやん!と思えてしまうような答えに辿り着ける。問いとしての完成度が抜群に高いなと感じました。

ここで私に、出どころ不明の謎の対抗心のようなものが芽生えます。「俺も、こんな感じの問いを一つ考えてやろう」という情熱に駆られて、いい感じのクイズを考えることにしました。
「Q.私の今日の昼ごはんは何か」では、答えにたどり着くのは極めて困難に思われますが、スケールの大きさが足りない。
「Q.人類が一番食べた食べ物は何か」では、スケールはデカいものの、どうせ答えは肉とか小麦とかです。パッと見の難しさが足りない。
「Q.人類が最後に食べる食べ物は何か」では、スケールのデカさもパッと見の難易度も十分ですが、如何せん説得力のある答えに辿り着けない。
しばらく考えた末に、それっぽい問いを思いつくことに成功しました。

「Q.人類が最も嘘をついた質問は何か」
この問いに対する答えの候補としては、
「ねえ、私のこと好き?」や、「アンタ、ちゃんと宿題やったんでしょうね?」など、答えの候補がさまざま挙げられますが、私なりの説得力のある答えはこれです。
「あなたは18歳以上ですか?」
現代社会においては、発達段階の途中にある子供を、高い暴力性や猟奇性を持つコンテンツから遠ざけることで、子供を心的外傷や発育に生じうる悪影響から守ろう、という考え方が一般的です。しかし、小学生向け雑誌「コロコロコミック」において、対象年齢15歳以上とされるモンハンの特集が組まれるように、そういった年齢制限が守られる例はごく僅かです。自分でもなかなかの説得力だと思うのですが、どうでしょうか。


次は、2年の一木にバトンを渡します。「可愛がってしまいたくなる後輩」のイメージを地で行く彼は、池田にちょっかいを出されながらも、毎日楽しそうです。合格体験記の編纂、ご苦労様でした。一年生の一部が大幅に提出期限を超過することを見越して余裕持ちまくりの締切を設定するなど、彼はできる男です。

ホモ・サピエンスザウルス[ラグビー部リレー日記]

 written by 関戸 悠真投稿日時:2022/06/09(木) 00:30

磯崎 竜之介くん お姉さんのご結婚、本当におめでとうございます。
今思い返せば、磯崎くんとの様々な思い出が脳裏を駆け巡ります。
練習後に汗拭きシートで体を拭いただけで電車に乗り込もうとする貴方を必死に止めたこと、風呂に入らない理由をなんとか作ろうと独自の理論を展開する貴方を冷めた目で見つめたこと。貴方も書いてくれましたが、入部直後に革靴とスラックスを貸したこともありましたね。貴方がこんなにも風呂に入らないと知っていたなら絶対に貸さなかったのに。今でも少し、心残りです。


どこで見たかは忘れましたが、「もし人間の、異性を惹きつける基準が背の高さだけだったら、今頃人間の身長は恐竜サイズにまで達している」という言説に触れたことがあります。なるほど確かに、背の高い遺伝子のみが後世に継がれて行くならば人間の身長も伸びるだろうし、あり得そうな話だな、なんて思いました。

仮にそうなら、どんな世になるのでしょう。牛乳がバカ売れし、全員がシークレットシューズを履き、街をゆく人々は皆、新弟子検査の時の舞の海みたいになるのでしょうか。公の場で自分の身長を見せつけることは不適切だとして、座ったままの生活がマナーとされる文化が出来上がるかもしれません。
退屈な会議が終わって伸びをしていると、「こら!君!身長を露わにするとはどういうことだ!」「うそ…あの人、意外と身長高くない?」といった会話が交わされることもありそうです。加えて、世代を経るごとに身長が伸びていくスピードも物凄いのでしょう。「あなたも成人ね。これはお母さんが成人式で着た振袖よ。着てみなさい。」→ビリッ!なんて悲劇は、日本各地での新年の風物詩となる気がします。


実際には、価値観も社会規範も時代と共に絶え間なく変動するわけですから、ずっと背の高さだけが異性を惹きつける基準であり続ける、なんてことはありません。ですが、もし社会情勢の変化が極端に鈍化し、このまま良いとされるものの基準が変わらなければ、年月が流れるにつれて人間は、だんだん美男美女で、性格が良くて、運動も勉強もできて、みたいな方向に進んでいくのかもしれません。「今の世の中には自分に釣り合う良いパートナーがいねえな!」なんて思ってらっしゃる諸兄は、数千年くらいのコールドスリープを試してみるのも一つの手だと思います。起きたらそこは、数千年の生存競争の果てに生まれた「なんでもできちゃう性格の良い美貌の人類パラダイス」です。きっとお眼鏡に叶う素敵な相手もいることでしょう。
ただ、気をつけなければならないのは、そこが「なんでもできちゃう性格の良い美貌の人類パラダイス」であるということです。無論、競争相手はこの上なく強力です。コールドスリープから目覚めたはいいものの、自分じゃ到底敵わないスーパー人間たちが周りであれこれするのを眺めているだけで一生が終わるかもしれません。ご注意を。


次は、最近アンダータックルの才能が覚醒の兆しを見せている同期の池田くんにバトンを渡します。彼のプロフィールを見ると身長が160cmとなっていますが、本当はもっと小さいのに盛っているのではないか?という根も葉もない噂があるようです。正義の男である池田くんがそんなことをするわけがないので、そんな噂を流しているやつには心底腹が立ちます。

 
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