ブログ 森田 明日香さんが書いた記事
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いらすとや final[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2024/12/23(月) 22:30
本多からバトンをもらいました森田です。
溢れんばかりの文才を見せつけられ、次が非常に書きにくいです。
子どもの頃から天才だったとかつてのスモブラで聞きましたが、どうやら本当だったようです。
1年生の頃から先輩たちにその才能を買われてあらゆるセクションに引き抜かれ、特に広報では馬車馬のように働かされてヒーヒー言っていました。
一方、会報は大学生になった彼にとっての梅干しだったのかもしれません。
珍しく手伝ってくれたかと思えば、普段温厚でめったに怒らない本多が細かいパソコン作業に辟易して発狂、後輩スタッフを慄かせる意外な姿も見せてくれました。
日常的に会えなくなるのは寂しいけど、忙しい中でもたまに会ってください。
——
同期のみんなのリレー日記を読み、ラグビーや部活動に対する熱い想いを語れてすごいなぁと一歩引いてみてしまう自分がいます。
この数週間、「もりぞーリレー日記どうするの?何書くの?」といろいろな人に聞かれました。
おそらく私が普段何を考えているか分からず、ラグビー部のことも好きではなさそうだと思われているからだと思います。
あながち間違ってはいません。
正直、自分でもなぜこの部活を4年間続けられたのか不思議です。
私は弱いので部員の誰にも打ち明けられませんでしたが、何度も辞めたいと思ったことがありました。
辞めたいという気持ちを隠して(見透かされていたかもしれませんが)平然と過ごしていたことについては罪悪感を覚えています。申し訳ないです。
辞めたいと思った理由は時期によってさまざまで、ここに書くのも憚られるので、なぜ辞めなかったか、辞められなかったのかを中心に振り返りたいと思います。
——
「辞める勇気がなかった」というのが、1番しっくりくる率直な理由です。
4年間で1番辞めたくなったのは、ちょうど1年前くらいでした。このあたりの記憶がほぼなくなってしまい、何が原因だったのかはよく覚えていません。
でも、1,2年のときは高かった部活へのモチベーションや当事者意識が様々な要因で薄れていき、このときにはほぼ消えかけていたのはたしかです。そして、このときのラグビー部のことはきらいでした。
どうやって辞めることを部員に伝えようか、LINEならどんな文面にしようかと考えるくらいには心が決まっていました。でも、ちょうど代替わりの時期で、色々と忙しそうな同期とチームを前に、話を切り出すタイミングを逃しました。
意外と空気を読んでしまう節があるので、なかなか言い出せず、タイミングを窺っているうちに気がついたら数ヶ月が経っていました。そしてその頃にはもう今年のチームが始動していて、辞めるに辞められない状況になっていました。
いつ辞めようか考えている間、会報のことが浮かびました。
当時スタッフで唯一の会報委員で、1人で大方の仕事を抱えていた中辞めるのはさすがに無責任すぎると思ったし、1度も会報を作ったことがない1年生に丸投げすることになる申し訳なさもとても大きく、辞めるという大きな一歩を踏み出せませんでした。
会報に限らず、他のセクションについても同じような気持ちを抱いていました。
責任感が強いとかそういう綺麗な話ではなく、ただ大胆な決断をする勇気がなかっただけでした。
——
でも、もし100%辞めたい、ラグビー部がきらいだと思っていたら、タイミングを窺うことなどなく、すぐに辞めてしまっていたと思います。
そうならなかったのは、1年の頃にJrコーチが開いてくれたミーティングのおかげだと思っています。
そのミーティングでは、1年生みんなで、学年としての目標と、個人として4年間部活をする"目的"を考えました。目的は、もし万が一目標を達成できなかったとしても、4年間を意味のあるものにするために決める、軸となるものという位置付けでした。
~~
私は昔から飽きっぽい性格で、何かに継続して打ち込んだことがありませんでした。
子どもの頃は、ピアノ、水泳、そろばんなど、今思えば東大生定番の習い事を一通りかじり、それに加えてフィギュアスケート、速読などちょっと特殊な習い事もさせてもらっていました。
でも、どれもそれなりにできるようになった頃には飽きてしまい、飽きたら辞めてまた新しい習い事を始めていました。贅沢な子どもだったと思います。
中学校では、そこそこ足が速くて運動会のリレーが大好きだったことから、陸上部に入りました。
普段はアップを兼ねて学校から代々木公園まで走っていき、公園内やフィールドで軽く練習をし、部活後には先輩にアイスを奢ってもらうなど楽しい時間を過ごしていました。
でも、入部から2ヶ月後の夏合宿で、200mを15本連続で走ることになりました。休めるのは400mトラックの残り200mを歩いて戻る間だけで、3kmをほぼ全力で走るのは本当にきつかったです。
周りが足を痛めたと言って抜けていく中、幸か不幸か怪我をせず、サボる勇気もなかった私は泣きそうになりながら走り続け、限界を迎えました。
そして夏合宿から帰ってきてすぐ、幽霊部員になりました。幽霊部員のまま5年が経ち、そのまま卒業しました。
顧問の先生に退部届をもらいに行くのが気まずいからという情けない理由で、きっぱり部活を辞めることすらできませんでした。
~~
大学では、飽きたらやめる自分、きついことがあると逃げてしまう弱い自分と決別したかったので、私がラグビー部で活動する目的は、もし嫌なことやつらいことがあっても置かれた環境から逃げない自分になること=辞めずに4年間続けること、だと思いました。
ラグビー部で辞めたくなるほどつらいことがあったときは、毎回このことが頭をよぎりました。このまま辞めたら、結局また逃げてしまった、過去の弱い自分から成長できなかったという負い目を感じ続けるんだろうと思いました。
本気で辞めようとしていた1年前も、最後に私を引き留めてくれたのは、この自分の決心だったと思います。
というわけで、ミーティングを企画してくださった藤井さんの代の皆さんには本当に感謝しています。あの時間がなければ、私は今ここにいないと思います。ありがとうございました。
——
また、4年間で何度か出会えた心を揺さぶられるような試合は、やっぱり辞めなくてよかった、この選択は正解だった、と思える瞬間でした。
特に、3年前の対抗戦初戦、上智大学戦は今でも鮮明に覚えています。
試合終了間際に逆転されたあと、ノータイムで國枝さんが再逆転トライを決め、選手たちが抱き合ってよろこんでいるのを目の前で見たとき、ラグビー部に入ってよかったと心から思えました。
ちょうど大学での初めての学期が終わって、部活と医進がおそらく両立しないであろうという厳しい現実に直面し、すこし弱気になっていたときでした。
夏休み前の試験期間中、朝練後に勉強をするため駒場の図書館に向かうと、すでに多くの学生が机に向かっていました。夜練の前に図書館を去るときも、まだほとんどの学生が居残って勉強を続けていました。医進した先輩の体験記には、楽しそうに遊んで過ごすクラスメイトを横目に、一日中図書館にこもって勉強した、と書いてありました。
それに比べて自分は…と思わずにはいられませんでした。
誇張ではなく、キャンパス内の人全員がライバルに見え、内心かなり焦っていました。
でもあの上智戦の劇的なトライは、私のちっぽけな悩みを吹き飛ばすのには十分過ぎるものでした。どんな試合を見ても滅多に動かなかった私の心を、強く掴んでくれました。
これ以降、勉強を理由に部活を辞めたいと思うことは1度もなくなりました。
むしろ、部活という逆境が、限られた時間で効率よく勉強するための原動力にすらなりました。
それに、もし医進できなかったら、周囲からは「部活が忙しいから仕方ない」と同情されることが容易に想像でき、それだけは本当に嫌でした。
部活も勉強も言い訳せずにやってやる、と決意しました。
…と、2年の秋頃まではこのちょっと熱い気持ちのおかげで部活をがんばれていましたが、医進してからの現実はそれほど甘くありませんでした。
授業が全て必修になり、部活に行ける日が少なくなりました。
2年のSセメは、授業抜けをするような履修を組んではいけないという暗黙の了解のもと、全ての練習に参加できていました。部活に行くことが日々の楽しみでした。
それなのに、夏休み後からは授業で朝練を欠席、夜練にも遅刻することになり、部活との距離が急激に広がりました。これを補う努力が足りなかったせいで、どんどん当事者意識が薄れていきました。
そしてこのあとの1年半、部内外で本当にいろいろな経験をし、いろいろな感情を抱きました。
その結果、本気で辞めてしまいたいと思うようになり、身の引き方まで考えるに至りました。
でも、結局辞める勇気がなかったり、4年間辞めずに続けるんだという初心を思い出せたりしたおかげで、なんとか今日を迎えることができました。
特に後半の2年間あまり部に貢献できなかった自分にこんな権利があるのか分かりませんが、京大戦では、またあの上智戦のような景色を見てみたいです。
同期が魂が震えるような試合をしているところを見られるのは、どんなにしあわせなことだろうかと思います。表情に出なくても、ちゃんとこういう気持ちはあります。
ラグビー部のことは、今はすきです。
——
さて、前置きが長くなりすぎましたが、4年間たくさんの思い出をくれた同期のみんなに、感謝を込めていくつかイラストを贈り、最後のリレー日記としたいと思います。
あきお
副将のほかSEセクション長の顔も持つあきお。
去年からスタッフ内のプログラミングの仕事をたくさん手伝ってくれて、知識0の私にもいろいろ教えてくれました。ありがとう。
私はあまり被害を被っていませんが、ちょっと汗がくさくていびきがうるさいらしいです。(オブラートに包めませんでした。ごめんね)
デル
類まれな言語力とコミュニケーション能力で、たくさんのPEAK生や留学生をラグビー部に連れて来てくれたデル。
デルの明るさには何度も助けられました。ありがとう。
同期で1番ビールが似合う男でもあります。京大戦楽しみにしてるよ!また飲もうね。
礒崎
こぼれ球を逃さずトライに繋げる仕事人、礒崎。
1年の時のスモブラでの500円プレゼント企画で、「実用的でないもの」というテーマだったのに1人だけ勘違いして超実用的なマスクをくれたのが今でも忘れられません。
こんなエピソードしかなくてごめん。そこにいるだけでなんか和みました。ありがとう。
一木
最初は寡黙な感じだったのに、今やすっかり寝坊いじられキャラになってしまった一木。
彼女とのドライブデートの話をうれしそうに教えてくれたのが印象的です。
いつも自然体で、とっても話しやすかったです。ありがとう。
おっくん(奥山)
さすがの規律正しさで、将来大物になりそうランキング1位のおっくん。
テーピングをすると、毎回試合後に律儀にありがとうと言ってくれました。
特に今年は試合にも出続けられて、おっくんの素顔もたくさん見られて楽しかったです。ありきたりな言葉だけどやりがいを感じさせてくれました。ありがとう。
穴のあいた靴下を履き続けちゃうギャップもいいと思うよ。
小野ちゃん
いつものほほんとしているオールスター小野ちゃん。
スーツの着こなしに貫禄があります。
最初はお互い静かだったけど、今年は色々と本音(たぶん)を話してくれて楽しかったです。ありがとう。
定期を何度も落とすなど、うっかりしているところもまたよかったです。はやくApple Pay試してね。
デイビス
よく部員の髪を切ってあげている、お兄ちゃん気質のデイビス。
初めて練習に来た日に張り切りすぎて脳振盪になり、くらくらしていたのが遠い昔のことのようです。
当時は英語でラインを送っていたのに、今は都合の悪いときだけ日本語が分からないフリをできるまでに成長し、地頭の良さを感じずにはいられません。
素直なデイビスと話すと心が浄化されました。ありがとう。
レイラちゃんとも末長くお幸せに。
くらら(倉橋)
雨の日に傘をささず、曇りの日にサングラスをかける逆張りくらら。
アメリカ生活の方が長いのに、なぜかイギリス訛りの英語で英国紳士っぷりを見せつけてきます。
くららは部活の同期ではなく友達と思える唯一の存在でした。ありがとう。
日常的に会えなくなるのは寂しいですが、忙しい中でもたまには会ってあげます。
スバル
母性本能をくすぐることを自覚し武器にすらしているスバル。
テイクフリーに目がないケチ倹約家で、テーピング節約術のプロ。
ガハハというスバルの豪快な笑い声を聞くといつも元気になれました。ありがとう。
こんなに素直な子がどうやったら育つのか、子育ての秘訣を知りたいとずっと思っていました。
りん
部活への熱意に溢れ、新歓力で右に出る者はいないりん。
部のためにレフリーを始め、今年はスタッフ長も引き受けてくれました。
りんのサバサバさには4年間で何度も救われました。ありがとう。
バレンタインやお誕生日会で毎年売り物レベルのお菓子を振る舞ってくれる姿からは想像できないりんの荒々しい言葉遣いは、何度聞いても突っ込まずにはいられませんでした。
塩谷
自他共に認める真面目キャラの塩谷。
1年生の頃はザ・優男という感じで非常に話しにくかったですが、意外と人間らしい一面もさらけ出してくれるまでになりました。そんな塩谷と愚痴を言い合うと、なんだか心が軽くなりました。ありがとう。
今年は厄年だったみたいなので、来年は幸あらんことをお祈りしております。
清和
部内の噂をすぐに広める拡声器、清和。
話の面白さはピカイチで、何度も笑わせてもらいました。ありがとう。
ひとの恋愛をネタにするわりに、自分のデートの前にはエピソードトークをたくさん用意しオチまでの構成を練りに練っておく一途な面もあります。
先の自分語りパートでは、清和のアドバイス通り"原体験"を入れてみました。合格ですか?
よーた
私が東大ラグビー部に入るきっかけをくれたよーた。
よーたとは小学校のロボットクラブで出会いました。
それから高校で再会して一緒に花園予選を観に行き、全ての始まりをつくってくれました。ありがとう。
これからも夢に向かってがんばってね。
辻
言わずと知れた人気者の辻。
ネトスト力と妄想力は誰にも負けません。あと返信が早くて助かりました。ありがとう。
ところで入部前から熱中していたスタンプラリーは終わりましたか?そろそろ次の台紙に移る頃かな。
にの(二宮)
ラグビー部1の変わり者、にの。
大正時代を思わせるセットアップを着こなすおしゃれな面もありました。
にのはいつも何も言わずにスタッフの片付けや荷物運びを手伝ってくれました。ありがとう。
最近姿を見かけませんが、元気でいてくれたらうれしいです。
本多
うどんを2口で食べるプーさん本多。
どんなときも温かく見守ってくれる、大人な本多が同期にいてくれてよかったです。ありがとう。
本多は、そんな成熟した一面に、部室内外を裸でうろつくインモラルさも共存する、バランスのとれたすごい人でした。
よーこ
ラグビー部への愛が人一倍強く、私生活も愛に溢れるよーこ。
去年はスタッフ長、今年は主務として献身的に部をサポートしてくれました。ありがとう。
忙しいはずなのに、いつ来ても部室ですやすや眠っている姿が印象的です。部員とも仲良しで、先輩後輩問わずみんなに慕われていました。
甘々教官とのエピソードまた聞かせてね。
雪竹
イケメンなのにどこか抜けたところがある雪竹。
学歴厨を極めており、私が医進したとき1番よろこんでくれたのはなぜか雪竹でした。ありがとう。
年上なのにいつも奢ってとせびられていた気がしますが、来年からは高給取りになるみたいで羨ましいです。
あと、少食のせいでいつも苦しそうに食事をしているので、卒部したら楽しくご飯を食べてほしいです。
じゅたろう
アツいという言葉が似合いすぎるキャプテンじゅたろう。
いつの日だったか、2人で歩いていたとき、何気なく「(医学部に行っても)ぜったい辞めるなよ!」と言ってくれたのは本当にうれしかったです。4年間がんばってくれてありがとう。
部活外では赤ちゃん動画のファン仲間でしたが、街にいる子どもたちを遠くからじっと見つめて怪しい視線を送るのだけはやめた方がいいです。
いつか虫嫌いも克服し、楽しみにしていた子育てをできる日が来ることを願っています。
次は雪竹にバトンを渡します。
みんなからいじられ放題の雪竹ですが、たくさんいいところがあります。
まず、アイドルのような顔立ち、スタイルの雪竹は、髪型にもしっかり気を遣っています。おでこが後退していることなんて誰も気付かないようなかわいいヘアスタイル、とても似合っています。
また、練習やウェイトで忙しい中、バイトもがんばっていました。運搬業、週6の家庭教師、隙間時間の単発バイトなど多岐にわたる仕事をしていたそうです。
私をはじめとする多くの部員と違って、親の脛をかじらず自立した生活を送っていているところ、尊敬しています。
ラグビー面では、未経験ながらスイカのスタメンに定着し、自分の頭を犠牲にした猪突猛進タックルを何度もかまして大活躍でした。将来が心配なのでどうぞお大事に。
そして何より、雪竹の1番の魅力は心が綺麗なところだと思います。
名古屋のAMFでリレー日記について話していたら、「紹介は長ければ長いほどうれしいなぁ、できれば人間性を褒めてほしいかなぁ」と言っていたので、ちょっと長めに書いてみました。
この素直さがみんなに愛される秘訣なのでしょう。
漢方のすすめ[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2024/10/29(火) 18:15
鵜木くんからバトンをもらいました、4年の森田です。
鵜木くんはいつもおしゃれなお洋服を着ていて、特にメゾンキツネとポロベアの動物シリーズがかわいいです。また買ってもらったら見せてください。
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今、「東洋医学・代替医学」という授業を受けています。いらすとやは少し飽きてきたので、この授業について書きます。
東洋医学の授業は4年生の11月に3時間しかないのですが、これまでの常識が覆されて面白いと代々評判の授業です。
今日も、ツムラ医療用漢方製剤の手帳(ポケット辞書)のようなものが全員に配られたり、山椒や人参、甘草などの生薬が入った瓶、試食用の色々な漢方薬、置き針が順番に回ってきたりして贅沢な感じです。
試食用の漢方薬は紙コップに入れて配られ、みんなでスプーンですくってなめています。
5種類回ってきましたが、31番の呉茱萸湯という漢方が特に苦くてびっくりしました。匂いは普通だったのに、数粒なめただけでしばらく不快でした。
先ほどもらったポケット辞書によると、習慣性偏頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気衝心に効果があるようですが、私にはどの症状もないのでなんだか損した気分です。
この漢方のテイスティングだけでなく、講義の内容も評判通り興味深く、これまで習ってきた西洋医学とは全く異なる概念に触れることができ楽しかったです。
漢方医学の歴史
漢の時代、中国で成立した三大古典「黄帝内経」「神農本草経」「傷寒論・金匱要略」により、中国の医学が体系化されました。この中国医学が紀元5世紀ごろに日本に伝来し、それから1500年以上かけて日本独自に発展した伝統医学が漢方医学だそうです。
ちなみに、今薬価収載されている医療用漢方製剤の半数以上が「傷寒論・金匱要略」からの処方だそうです。約2000年前と同じ成分が今も効くというのはなんだかロマンを感じます。
漢方医学の強み
そんな漢方医学の得意分野は、機能的異常を主とする疾患や、虚弱体質、手術などの現代医学的治療が難しい例などです。漢方医学を取り入れると、西洋医学が苦手な分野を補完することができ、治療の幅が広がります。
中国や韓国では、西洋医学のライセンスと東洋医学のライセンスが分かれていますが、日本では同じなので、ひとりの医師が東西の医学の得意分野を活かした診療をすることができ、治せる患者さんも格段に増えるそうです。
私も少し前に皮膚科を受診した際、まず普通の塗り薬を処方されましたが、再発を繰り返していたため追加で漢方も処方されました。漢方を飲むのが初めてだったので半信半疑でしたが、毎食6錠ずつコツコツ飲んでいるとかなり治ってきた実感があり、うれしい限りです。
漢方医学の独特の概念
最近自分でも飲み始めたとはいえ今日まで漢方の知識は皆無だったので、この授業ではじめて東洋医学の独特の考え方と出会い、衝撃を受けました。とにかくたくさんの難しい言葉が出てきました。
東洋医学は、心身一如~個々の症状ではなく心身を合わせて捉えること~を基本とした全人的医療で、 中庸のずれ~バランスの崩れ~を修正することで治療する、という考え方の医学だそうです。
自覚症状のある患者さんに四診をして、証~漢方における診断~を決定し、随証治療~証に合わせた治療~を行います。
ここで四診とは、
望診:顔色や舌を見る診察
聞診:聴覚や嗅覚による診察(声の張りや咳、体臭など)
問診:丹念な全身状態の聴取
切診:身体に触れて行う診察、脈診や腹診
のことです。
四診により全身状態を正確に把握でき、証の決定に役立つだけでなく、何よりも丁寧な診察を受けた患者さんが非常によろこばれるそうです。最近「こちらの顔を一切見ず、パソコンばかり見ていた」という低評価の病院の口コミをよく見るので、やはり目を見て全身を丁寧に診察することは大切なんだなと思いました。
また、東洋医学は心身のアンバランスを病気の原因と捉えますが、そのものさしとして、
- 陰陽
- 気血水
- 六病位
- 五臓
など、これまたおもしろい概念がたくさん出てきました。
1. 陰陽
陰陽は漢方で最も大事な考え方だそうで、その下位概念として虚実、寒熱、表裏の3つがあります。
まず陰陽について、新陳代謝が低下している場合が陰、活発な場合が陽です。
虚実は病勢を表し、虚は抵抗力・反応力の低下、実はこれらの充実です。
寒熱は病気の性状を表し、寒は温めると改善する冷えた病態、温は温めると悪化する熱のある病態です。
表裏は病気の位置で、表は身体の表層部、裏は深部です。
日々細かすぎる疾患の病態や血管の走行などをがんばって覚えているのに、東洋医学ではこんなにスッキリまとめられてしまうのかと思うと、なんだかやるせないです。
2. 気血水
気血水は生体の恒常性を維持する3要素で、バランスが保たれていれば健康な状態ということになります。
気は生体をめぐるエネルギー、血は全身に栄養を与える血液、水は血液以外の体液のことです。
どれかが不足するとバランスが崩れ、様々な症状が現れます。
例えば、ラグビー部に多い筋痙攣(足の攣り)は、血が不足している血虚によって起こるとされます。この場合、代表的処方薬として芍薬甘草湯という漢方があります。
芍薬甘草湯は、マラソンの併走ドクターやスキーのインストラクターが常備しているような、即効性のある薬だそうです。ネット情報によると平均6分で効くらしいです。市販薬にも配合されたものがあるので、よければ試してみてください。
3. 六病位 4. 五臓
六病位は、太陽病、少陽病、陽明病、太陰病、少陰病、厥陰病の6つ、五臓は肝、心、脾、肺、腎の5つで、それぞれ色々と説明があったのですが、何が何だか分からなくなってきたと思うので、このあたりでおわりにします。
ここ数日、皮膚科でもらった漢方薬を飲むのをさぼっていましたが、これを機にまたしっかり飲んで健康維持に努めたいと思います。
----------
次は、2年スタッフの広常に回します。
広常はいい意味で東大生らしくなく、親しみやすくて社会性のあるいい後輩です。いろいろと気苦労も多いと思いますが、来年以降も自分らしく楽しんでほしいです。
いらすとや 3[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2024/03/09(土) 18:20
同期のすばるからバトンをもらいました新4年の森田です。
すばるはいつもにこにこ笑っていて、見るだけで元気が湧いてきます。ありがとうございます。
ただ倉橋のおもしろさはまだ理解できていないようなので、これから分かってもらえるようにがんばります。
まずは、これを読んでいるかもしれない新入生のみなさん、合格おめでとうございます!
ラグビー部のリレー日記は部員の素が見える素敵な企画なので、ぜひいろいろ読んでみてください。
さて、今回も大好きな「いらすとや」について書こうと思います。
リレー日記のバトンが長らくどこかへ転がっていってしまっていたため今の時点で締切15分前なので、いつものいらすとやフォーマットを使い回すことにします。
ご存知の方も多いと思いますが、いらすとやはかわいいイラスト素材をフリーで提供しているサイトです。
資料作成に使える便利なものから、いつどこで使うのか分からないニッチなものまで、なんでも揃っているので眺めているだけで楽しいです。
では早速お気に入りのイラストを10個紹介します。
(1)洗脳
大丈夫でしょうか…
(2)本の虫
(物理)シリーズ
(3)小籠包のキャラクター
温泉に入っているみたいでかわいいですっ
(4)学期末に沢山の荷物を持ち帰る小学生
共感しかないです。
(5)深読み
大学1年生のとき英語の授業でシャーロックホームズの小説を深読みしたことを思い出しました。懐かしいです。
今もあるのかは分かりませんがおすすめの授業です。
(6)締め切りに追われる人
これは今の私ですね。いろいろな締め切りに追われているうちに、もう4年生が目の前です。時の流れははやいものです。
(7)社会の荒波
そしてこのまま社会に出たらこんな感じになるのでしょう。
(8)社畜
こうはならないように気をつけます。
(9)おにぎりのキャラクター
ここで箸休め。左から、天むす、たらこ、高菜、シーチキン、焼きおにぎりです。
どれもイメージ通りですごいです。
(10)話の引き出しが多い人
(物理)シリーズ2
こんな人になりたいですね。
と、あっという間に10個終わってしまいました。
いらすとやにはまだまだおもしろいイラストがたくさんあるので、春休みの暇つぶしにでもぜひサイトを訪れてみてください。
最後に、新入生の皆さん、
ラグビー部に入ればこんな大学生活が待っています。ぜひグラウンドに遊びに来てください
次は、優しい巨人、猿渡にバトンを回します。大きな背中に小さすぎるリュックを背負っててくてく歩く姿がなんとも愛らしいです。
いらすとや 2[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2023/07/22(土) 18:30
のなちゃんからバトンをもらいました3年の森田です。
のなちゃんは綺麗な瞳が印象的で、キラキラした目で見つめられたら私まで恋に落ちてしまいそうです。
また、のなちゃんをはじめ今年の1年生はやる気に満ち溢れていて、授業が忙しい中夏までたくさん頑張ってくれてとても感謝しています!
さて、今回も前回に引き続き大好きな「いらすとや」について書こうと思います。
去年までは平凡な日常のせいで毎回リレー日記に書くネタがなくて困っていましたが、いらすとやには無限に素材があるので、卒部までもうネタに困ることがなさそうでうれしいです。フォーマットもコピペすればいいのでとても楽です。
いらすとやはかわいいイラスト素材をフリーで提供しているサイトで、私はプレゼン資料を作るときなどにとてもお世話になっています。
愛用しているLINEスタンプも、前回からさらにレパートリーが増えて使いこなせないほどの量になってしまいました。でもこれからも貢ぎます。
では今回も新たに見つけたお気に入りのイラストを10個紹介します。
(1)蛙化現象
表情がかわいくて好きです
流行りの言葉の網羅性がいらすとやの推しポイントのひとつです
(2)裏口入学
物理的な裏口からそそくさと入っていく感じが好きです
(3)目からうろこ
(物理)シリーズ
(4)心にぽっかり空いた穴
ぽっかりってこんなに大きい穴なんですかね…?心配になります
(5)誤報
一生遭遇しなさそうな場面です
(6)手のひらで踊らされる人
こんなに楽しそうに踊っていたら踊らせたくなる気持ちも分かります
(7)セルクナム族
一見ウルトラマンか何かのキャラクターのようですが、こちらは南米大陸最南端のフエゴ諸島やパタゴニア周辺に実在していた石器時代の部族のイラストだそうです。
このイラストは、セルクナム族の伝統行事「ハイン」で、成人を迎えた男子が独特なボティペインティングをし、仮面をつけて精霊に扮する様子を描いたものと思われます。
ハインについて調べていたら、このイラストのモチーフと思われる写真も見つけました。再現度が高いです。
また、この儀式はほぼ全裸で行われるらしいのですが、彼らが住んでいたフエゴ諸島は南極に近く、夏の平均気温は10℃・冬の最低気温はー20℃という極寒の地だそうで、とても驚きました。
他にもいろいろと興味深い歴史があったので、気になる方はこちらや詳しい英語の記事も読んでみてください。
適当なリレー日記を書くつもりが真面目な感じになってしまったので、最後の3つで中和しておきます。
(8)食べる青い鳥(パクツイ)
「食べる青い鳥」というタイトルになっていて謎の配慮を感じたのですが、説明文には「他人の言葉を自分の言葉のようにTwitter上に公開するパクリツイート、いわゆる『パクツイ』のイラストです」としっかり書かれていました
(9)運転中に豹変する人
夏オフに計画されている同期旅行ではこんなことが起こらないよう祈っています
(10)サカバンバスピス
オルドビス紀に生息していた生き物です かわいいです
ちなみに6月23日に公開された新作です
このようにいらすとやには多種多様なイラストがあるので、オフで暇だな~というときにはぜひ見てみてください!
次は、アツさ全開で清々しい2年生のりょうまにバトンを回します。スモブラで陸人さんにたくさんご飯連れて行ってもらおうね!!
いらすとや[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2023/02/20(月) 19:00
永安くんからバトンをもらいました新3年の森田です。
とても賢いと噂に聞くので、きっとどんな道に進んでも楽しくやっていけると思います!
褒めてもらって恐縮ですが、選手のみんなは毎日練習で肉体を酷使した上にウェイトもして、食事の回数も多くて、睡眠時間も確保して、ラグビーについて色々と考えて、そんな中で学科の勉強もしているので、本当にすごいと思います。
それに比べたらスタッフはとても楽で、時間もたくさんあるのです。これからも部活一緒に頑張りましょう…!
さて、今回は私の大好きな「いらすとや」について書こうと思います。
いらすとやはかわいいイラスト素材をフリーで提供しているサイトで、プレゼン資料などを作る際にとっても便利です。LINEスタンプ(これは有料)も大量に持っているので、毎日楽しく使わせてもらっています。
いらすとやの好きなところは、
・キャラクターの絶妙な表情
・たまに混ざっている、可愛い絵のタッチとは裏腹な風刺イラスト
・汎用性の高いイラストからいつ誰が使うのか分からないようなニッチなイラストまで、あらゆるジャンルのイラストがたくさん揃っているところ
です。沼が深いです。
ではさっそく最近のお気に入りをいくつか紹介します。
(1)AIに支配される人達
「人工知能に首輪をつけられてペットのように飼いならされている幸せな人類のイラストです。」
というコメントが秀逸
(2)トントゥ(サウナストーン)
おでんみたいでかわいい🍢
昨今のサウナブームをすぐに反映させるところがさすがです
(3)色眼鏡で見る人
色眼鏡(物理)
(4)ポッキーゲーム(VR)
なんだか悲しくなってきます…
(5)ドッペルゲンガー
これはいつ使うのでしょうか
(6)豆腐メンタル
辻くんに捧げます
(7)マネーロンダリング
また(物理)
(8)まんじゅうこわい(落語)
してやったりの顔がいい感じ
落語シリーズは面白いです
(9)やりがい搾取
こうならないように気をつけたいものです
(10)ウニッコリー
今までに見たイラストの中で1番破壊力があったのですが、
「愛媛県愛南町で行われている、海藻を食べてしまうウニ(ガンガゼ)に廃棄されるブロッコリーを与えて養殖する試みのイラスト」だそうで、私が無知なだけでした
他にも、いらすとやにはことわざ・古代生物・仏像・忍者・似顔絵などマニアックで面白いジャンルがたくさんあるので、暇なときにぜひ検索してみてください。似顔絵は歴史上の人物のものが多いのですが、網羅度がすごいです。
次は、最近プログラミングでたくさん部に貢献してくださっている4年生の橋野さんにバトンを回します。私の中では一緒のスモブラになれてよかった人No.1です。2年越しのスモブラ飯行きたいです!
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