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挑む 繋ぐ 信じる[ラグビー部リレー日記]

 written by 奥山 敦裕投稿日時:2024/12/07(土) 17:00

一木からの紹介文をニヤニヤしながら読み終えた、4年の奥山です。
紹介文に書いてくれたように、まずは今年1年間一木をはじめとした経験豊富なフロントローやコーチに沢山スクラムやスローイングを教えていただいたことに感謝を伝えたいです。
その中でも一木は自分と同じBKからの転向組ということもあり、「自分も頑張ろう」と何度も思わせてくれたと共にフロントローとしての矜持を身をもって教えてくれました。
一木の周りに流れてるゆったりとした雰囲気がとても好きで、一緒に多くの試合でスクラムを組んでペナルティを取れたことを誇りに思っています。
残りの試合で今年一番のBig Scrumを何回も組もうな、これからもよろしく。

 



対抗戦が終わってからもう2週間が経った。
グラウンドに行くとこれまでと同じようにラグビー楽しいなーと思いながら練習できているものの、家に帰って一人になると、どうしても「もう一度、武蔵と戦えたらな」という思いが浮かんでは消えてくれない。それどころか、「成蹊戦からの3試合をもう一回やり直したい」とさえ思ってしまう。
もちろん、どれだけ願っても過去の結果は変えられないし、試合に出ておいてこうした感情をこの場で書くことがどれだけ情けないことかは自分でも理解している。
でも、これが偽りのない、4年目の対抗戦を終えた今の自分の正直な気持ちだ。

どうしてこうした感情が残ってしまったのか、4年間の経験は絶対にこの先の人生に繋げないといけないので、この場を借りて振り返らせていただきたい。

4年目のシーズンイン時に今年1年間の個人テーマを2つ決めた。
1つは、A戦に1分でも長く出続けること。そのうえでチームの目標達成に欠かせない選手に成長すること。
もう1つは4年生として、部の仲間、特に後輩がこの部に入ってよかったと思える瞬間を多く作り出すことを掲げた。

1つ目の方は、選手として活動するなら誰もが抱く目標だが、今年は強烈に意識して毎回の練習に臨んだ。
4年生になってフッカーという天職に巡り合い、幸運にも怪我無く練習と試合に出続けることができたことに加え、ゲームキャプテンとして試合に臨む機会を多くいただいた。ゲームキャプテンとして臨んだ試合は、仲間と繋がり続けることを最も意識していたため、準備の1週間を含め自分の感情やチームのムード、グラウンドの情景を鮮明に覚えているシーンが多い。それだけ何にも代えがたい経験であり、勝ったあとはこれまでやってきたことが正しかったと証明された気持ちになり、未来への期待も大いに入り混じって、観客席に挨拶に行く時の喜びは格別だった。
中2でラグビーを始めてから負け試合ばっかりだった自分にとって、春から多くの白星に恵まれ、みんなと一緒に喜びを共有する時間を重ねるごとに、ラグビーを続けてきてよかった、秋は望むような結果が得られるだろうという自信がついていった。


もうひとつのことについても。
このテーマを掲げたきっかけは、3年生の4月末、大西前HCになんでAチームで出させてもらっているかを聞いた時に遡る。当時は試合後のMTGでは晒上げのように自分のプレーへのダメ出しをされていた。
にも関わらず、合同練習を含め試合に出て経験を積ませてもらっていることに対し、早く何とかしないと、という思いがあった。

そうすると大西さんからは、
「仲間を絶対裏切らないこと。最後まで闘い続けようとする精神を評価している。逆に、圧倒的なフィジカルやスピード、センスがあるわけではないから、その気持ちの部分が無くなったらお前は終わりだぞ。」
と、口調は異なるものの、内容としてはそのような言葉をもらった。

後半部分は一旦置いておいて、大西さんからそう言ってもらえたことは、東大ラグビー部の一員としてすごく誇りに思えた。

仲間を想う気持ち。

大西さんと話してから自分なりに大切にしてきた。
そして4年生になったとき、その気持ちを以てチームに貢献しようと思い、チームビルディングセクションの仲間と協力しながら自分なりのかたちでチームに働きかけることができたように思う。また、未来の仲間が少しでも増えるように、後輩が少しでも多くの仲間と有意義な活動が送れるようにとの思いを込めて高校生招待イベントを実施させてもらった。
どれも、部員の協力がなければ絶対にできなかったし、好き勝手にやらせてもらった部分も多いので、皆には心底感謝しています。

 



ここまでそれなりに良い格好で振り返ってきたものの、本当に自分はこの2つのテーマをどんな時でも最優先に考え、1年間を生き抜くことができただろうか。
武蔵戦が終わってから、本当に悔しくて悔しくて2日間全く寝付けないなか何回も、みんなに面と向かってやり切れたと言えるかと考えていたが、そんなこと全然なかったなと思う。

与えられた環境下で自分なりに努力し続けてきた結果、スイカを着られるようになり、ゲームキャプテンっぽい振舞いや4年生っぽい振舞いはできるようになった。

けれど、歴史的にこれまで勝てなかった相手に対して、チームを勝ちに導けるような選手になり切れなかった。
試合に出るメンバーだけでなく、出れないメンバーも含めてチームを1つにできる選手になり切れなかった。
さらにいえば、チームの事をいろいろ考える以前に、もっと自分自身が弱さや甘さに目を向けて、先輩やコーチからの話を真摯に受け止めて、自分の血肉にすること、貪欲に成長しようとする意志が足りなかった。

その結果、今年の対抗戦は4位で終わってしまった。
来年以降ラグビーができない自分にとって、この事実は一生心残りになる。

東大ラグビー部のミッション
”Tackle the Elite”の一節に

自分の弱さと向き合えているか
自分より強い相手に立ち向かえているか
ぼくらはそんな真のエリートであろう

と書かれている。

武蔵戦が終わってから自分を後悔させている理由は、まさにこの3行に書かれていた。
4年間で、"真のエリート"になりきれなかった。

 



それでも。

自分は東大ラグビー部に入ってよかったと思う。
4年間を通じて東大ラグビー部は、”真のエリート”とはどんな人間か、自分が目指すべき”真のエリート”とは何なのか、ヒントを与えてくれた。
残りの3週間とそれから先の、誇りと覚悟をもって選んだ自分の人生の中で、残ってしまった悔いを少しずつ小さくし、”真のエリート”になるべく生きていく。
それこそが、東大ラグビー部から与えられたミッションであり、自分ができる最大の恩返しであると信じたい。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
最後にこの場で感謝を伝えたい人がいます。

一聡さんへ
思い返すと、初めて会ってからまだ1年も経っていないのが信じられないほど、沢山の思い出が蘇ってきます。
自分よりも遥かに高い視座で物事を俯瞰し、自身の考えを自身の言葉で伝えられる一聡さんと関わる時間は楽しく、幸せでした。
一聡さんを熊谷に連れていきたい。
試合中どれだけ苦しくても、その感情があったから、グラウンドに立ち続けることができました。
一聡さんと最後の年に出会えたことが、自分がここまでラグビーを続けてきてよかったと思えた一番の理由です。

青山監督、倶楽部の皆様、コーチの皆様、トレーナーの皆様、これまで一緒に戦ってくれたくれた方々、ありがとうございました。
また、怪我を負っている膝に毎試合完璧なテーピングを巻いてくれたもりぞーには特に感謝しています。

引退したら日常が、仲間と一緒に心の底からアツくなれたり、興奮したり、涙を流すようなシーンで埋め尽くされることはもうないと思うと寂しくて仕方ないです。と同時に、このような貴重な経験を沢山させてくれた東大ラグビー部と関わってくれた全ての方々にもう一度ありがとうございますと伝えたいです。

鹿児島でラグビーを始める決断をして良かった。
今はやっぱり最後の結果に対して後悔する気持ちの方が大きいけれど、間違いなくあの日から人生が豊かになりました。
昼休みに寮の食堂で熱心に勧誘してくれたヒロヤ、東京に来てから真っ先に声をかけてくれた廣瀬さんと前川さん、ありがとうございました。

これで僕の最後のリレー日記を終わります。
お読みいただきありがとうございました。

次は小野ちゃんにバトンを渡します。
入部したての頃は、マイペースでなに考えてるのかよくわからない小野ちゃんとは正直性格が合わなさそうだなと思っていましたが(勝手にこんなこと思っててごめんね)、一緒にDLでトレーニングしたり、学部が一緒になったりしたことで、関わる時間が増え、今ではすごく仲良くなったと思っています。
あと後輩の皆はあんまり知らないかもだけど、実はめっちゃストイックな性格で、PFCバランスをアプリで管理したり、体脂肪を落とすためにオフの日も早朝ランニングして、授業ほぼ切ってトレーニングに励んだりするような素晴らしい選手です。自分も見習えばよかったと思うところが沢山あります。
小野ちゃんがボールを持ったときの何かやってくれるだろうというワクワク感とゲインには何度も助けられ、心を動かされました。
一緒にプレーできて最高です、小野ちゃん4年間ありがとう。

無関心[ラグビー部リレー日記]

 written by 奥山 敦裕投稿日時:2024/08/10(土) 18:00

1年スタッフの細尾くんからバトンを受け取りました、4年の奥山です。彼の紹介にもあったように、細尾くんと話したことは自分の覚えている限りないですが、真面目そうに見えて、課題に徹夜で取り組むなど、意外と不真面目な一面もあると1年のいとしんに聞いています。水泳で培った体力や、ラグビーへの熱意を活かし、チームを勝利に導く戦術家になることを期待しています。まずは、焦ることなく体調をしっかり整えて元気な姿で会えるのを楽しみにしています!

時の流れは早いものであと2回のリレー日記となってしまいました。
今回は最近できた趣味について書きたいと思います。


2ヶ月ほど前に 二子山部屋 sumo food というYouTubeチャンネルを視聴して以降、大相撲を見るのにハマっています。
そのチャンネルは二子山部屋という相撲部屋の稽古や料理、食事シーンなどで構成されており、普段見ることのできない力士たちの生活を垣間見ることができます。
力士が厳しい稽古に励み、自分たちで作った大盛りのご飯を食べる様子はラグビーをしている自分にとって良いモチベーションになります。
たとえば、最近ひとりでご飯を食べる時は、自分で食べられる量だけ食べるような感じになってしまっていたのですが、このチャンネルを見ながらご飯を食べると食欲が増し、体重も100kgを維持できるようになりました。

それ以降、相撲そのものについてもより詳しくなりたいと思うようになり、今では電車の移動中など暇なときに大相撲のアプリを開いて、過去の場所の番付表や取り組みをみて、力士の名前を覚えていることころです。
個人的には、本場所での関取、横綱の土俵入りの動画がかっこいいと思い、よく見ています。


お相撲とラグビーは競技性に着目すると似ているところは多くないと思いますが、相撲のどこが面白いと思うのかを書いてみたので、よければお読みください。

ぶつかるときの音がすごい
ラグビーをしている身としては、100kgを優に超える身体と身体がぶつかり合う音は聞いてて飽きないです。


実力主義
入門した順番や年齢は関係なく、番付が全ての世界で、二子山部屋でも番付上位の力士から食事をとり、その間、番付が下の力士は立っておかわりとかをよそっているのを見ると、厳しい世界だなと思います。 
そのような環境の中で、みんなが早く上にあがりたいという一心で稽古や食事に取り組んでいるひたむきな姿は自分も真似なければなりません。


勝負が決まるのは一瞬
ラグビーは80分の試合ですが、相撲は長くても1分経たないくらいで決着がついてしまいます。2か月に1回の本場所で、そのために毎朝厳しい稽古を重ねてきたのに、一瞬で勝ち負けが決まるのは残酷に思えます。
また、ラグビーも勝敗において誤魔化しが効かない(どれだけ良い準備ができたかが勝ち負けを分ける)スポーツだと思いますが、相撲はなおさらです。
身一つでどちらが先に土俵を出るか、足以外の体の部分を地面につけるかという単純なルールの世界で、怪我無く上にあがり、番付を維持するのは簡単なことではありません。

国技として認識されている
調べてみたところ、法令によって国技として指定されているわけではないですが、一般的には相撲は国技として認識されています。
神事としての側面を持つ相撲を見ることは日本の伝統文化に触れる良い機会だと思います。


力士の食べる量がハンパない
競技とは関係ないですが、正直ここに惹かれている部分は大きいです。
食べたいものが沢山あるけれど量との関係で食べるものを選ばないといけないとき、お相撲さんの胃袋は羨ましいです。



今の自分が一番応援しているのは、二子山部屋の部屋頭の狼雅関です。部屋内での番付が一番上の部屋頭として、立派な体格や落ち着いた立ち振る舞い、品格はとてもかっこよく思います。強くても偉そうにせず、同じ部屋の力士を気遣うシーンも動画内で多々見られ、応援せずにはいられません。
先日公開された動画内でもかっこいいと思うシーンがありました。稽古中の親方の言葉に対して、大きな声で返事をしており、どこまでも謙虚にひたむきに強さを追い求める姿をみると、どんな世界でも上に行く人はこういう人なんだなと思わされ、勉強になりました。(https://youtu.be/954lpVtlCSM?t=811)

そんな狼雅関は、先場所9勝6敗で勝ち越しており、今後三役や横綱になる姿がとても楽しみです。

ちょうど一昨日、九月場所の席の申し込みが当選し、初めて生で相撲を見れることになりました。
チケットを一緒に取ってくれた武村には感謝です。今はそれが一番の楽しみです。



以上で今回のリレー日記を終わります。短いですが、合宿で疲れているのでご容赦ください。
相撲にわかファンの拙い文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。

次は、2年生スタッフののかちゃんにバトンを回します。部のメディカルとマネジメント(財務)を担う彼女は、高校時代にバスケットボールに励んでいたらしく、裏表のない素直で明るい性格をしており、話すととても楽しいです。
そんなののかちゃんとも一緒に活動できるのもあと4ヶ月と少しだと思うと、僕はたまらなく寂しいです。
一日一日を大切に生きていこうと思います。

かごんま、ひさかぶい[ラグビー部リレー日記]

 written by 奥山 敦裕投稿日時:2024/03/15(金) 19:00

新3年生の猿渡からバトンを受け取りました、新4年の奥山です。
猿渡は、表裏のない少年のような澄んだ心の持ち主の愛されキャラです。
彼とは、先のリレー日記に書かれている様にしばらくの間会えていません。昨シーズン末、一緒に練習試合に出ていたことが懐かしいです。
ご飯に行く約束をしているばかりか、昨年の駒場祭で一緒に食べ歩きをした際に、私が現金を持ち合わせていなかったため、お金を借り、しかも恥ずかしいことにまだ返せていません。
本当に申し訳なく思っているので、部に戻ってきたらおいしいご飯を食べに行きましょう。


2月末に1週間のオフがありました。
1月も下旬にオフがあったのですが、その時は風邪を引いてしまったうえに、オフが明けるぎりぎりまで学部の試験勉強に追われており、あまり良いオフではありませんでした。


その時に比べると、この前のオフはとても充実していました。学年会があったり(企画してくれた人たちありがとう)、就職活動の一環でワークショップに参加し、他大学の方とグループワークをして成果をほかの参加者の前で発表したりと、予定が盛りだくさんでしたが、何と言っても2泊3日で3年ぶりに鹿児島を旅行したことは忘れられない、良い思い出です。

過去のリレー日記でも度々触れていますが、私は実家が福岡の北九州にありながらも、中高の6年間は、自分が行きたい学校が鹿児島にあったため、親元を離れて鹿児島で過ごさせてもらいました。
東京での生活も4年目を迎えようとしており、東京ならではの人の多さや忙しなさに慣れてきたところで訪れた鹿児島は、在学中とは違った一面を見せてくれました。
ガタンゴトンと音を立ててゆっくり走る路面電車や雄大な桜島、鹿児島ならではの美味しい飲食店(鶏飯、うなぎ、豚骨ラーメン、黒豚のしゃぶしゃぶ、焼肉など)が立ち並ぶ天文館など、確かに自分がいた頃と何ら変わらない景色ではあったのですが、一度東京に馴れた状態でそれらに触れると、とてものどかで、どこか東京よりも時の流れがゆっくりしている様に感じました。

久しぶりに聞く鹿児島弁も懐かしく、聞き心地がよかったですし、興味があって訪れた維新ふるさと館では日本を近代国家として再出発させる土台を創った大久保利通や西郷隆盛といった薩摩藩の人間や明治維新について勉強になり、同じ日本人として彼らのことを誇りに思いました。

また、旅行中はお世話になった下宿のおばさん、恩師、ラグビー部の監督にお会いし、有意義な話がたくさんできました。久しぶりに会って、1日だけ一緒に練習させてもらったラグビー部の後輩たちがでかく頼もしくなっており、また、今まで面識の無かった後輩たち(私の卒業後に入部した人たち)も部の活動に高い志を持って真剣に向き合い、伝統を受け継いでいっている姿をみられたことが、この旅行中1番嬉しかったです。自分を育ててくれた場所、今回のようにふとしたときに帰れる場所があることは、ありがたいことだなとしみじみ感動していました。

鹿児島にいた頃は学校のカリキュラムについていくのに必死で、鹿児島という土地の良さを十分に認識できていなかったのかもしれません。
外の世界を知り、その中で自分自身が成長したからこそ、今回の旅が充実したものになったともいえると思います。
また次訪れるときにはどのような感情を抱くのか、心の片隅で楽しみにしながら、残り1年となった学生生活に向き合っていきます。

以上で今回のリレー日記を終わります。
お読み頂きありがとうございました。


次はサッカー日本代表の守田英正に顔が似ている新4年の倉橋です。
端正な顔立ちと、先日のレクリエーションでおこなった借り人競争ではモテそうな人として選ばれるほどの人柄で多方面からの人気を得ています。
同期内では逆バリキャラとしてその地位を確立しており、いじられても言い合っている姿を見るのが僕は楽しいです。

初心[ラグビー部リレー日記]

 written by 奥山 敦裕投稿日時:2023/08/17(木) 14:00

あきおからバトンを受け取りました3年の奥山です。
あきおは、人の気持ちがあるのか疑ってしまう程のデリカシーのない発言が目立つこともありますが、後輩の面倒見もよく、練習で使う部の荷物の準備や片付けも率先して行う、意外と繊細な面もある素晴らしい選手です。また、紹介にもあったように感動ものの映画を見に行ったり、渋谷のタピオカ屋さんに2人で行ったり、土曜CC前に下北に飯を食べに行ったりと、一人でいがちな自分の割にはよく一緒にいる気がします。

なぜかと考えたところ、やっぱりあきおの話が面白いからだと思いました。
いつの日かの一発芸もまた見せてくれると嬉しいです。楽しみにしています。


今回の日記では先々週、東大見学会に来ていた母校の後輩たちと話す機会があり、その中で話した自分がラグビーを始めたきっかけについて書いてみたいと思う。


ラ・サールには中学と高校どちらにもラグビー部があったが、入学時にはまるで興味がなく、小学生のころ少しやっていたという理由で全く別の運動部に入部した。

契機になったのは、台風が近づきどしゃ降りの雨のなかで行われた中2の時の体育祭だった。プログラムが淡々と進行されていく中で、今でも鮮明に覚えているシーンがある。競技に参加していないほぼ全ての生徒が校舎やテントの中で雨宿りをしていたなか、ラグビー部の部員全員が、チームのジャージを身に纏って、グラウンドに出きた無数の水溜まりを掃こうと雑巾に水を吸わせていたり、ほぼほぼ消えかかっている白線をなんとか元に戻そうと、石灰を撒いたりしていた。

そのシーンに出会った瞬間、この組織に入ってみたい、ラグビーはどんなスポーツか知らないけどやってみたいなと思った。この組織に入ることが、自分の学園生活をもっとも豊かにする選択なのではないかなと。

折しも、もともと所属していた部で努力していくことに限界を感じていたこと、仲の良かった友達がラグビー部に所属していて熱心に勧誘してくれたことも後押しし、体育祭後に親を説得して、ラグビーを始めることになりました。

あの時感じ取ったラ・サールラグビー部の価値観は、これから先も忘れずに大切にしていきたいと思います。

以上で今回の文章を終わります。
お読み頂きありがとうございました。

次の更新者は同期のスタッフ、ようこちゃんです。
3年生ながら今年からスタッフ長という立場でチームのマネジメントの統括を担っているため、ストレスを抱える時もあるかと思いますが、もともとの人当たりの良さは健在で、部員に接するときはいつも笑顔でいる本当に人間性の高い、素晴らしい人です。
釜石に行っているバス内でも、自分がぼーっと車窓からの景色を眺めている時も、ずっとパソコンで作業をしていて頭が上がりません。
自分を含め選手がプレーに集中できてる今の環境を作ってくださり本当にありがとうございます。

バチバチ 2023[ラグビー部リレー日記]

 written by 奥山 敦裕投稿日時:2023/01/13(金) 07:00

皆さま、あけましておめでとうございます。
1月11日に2023年度シーズン・西久保組がスタート致しました。

新シーズン最初のリレー日記は新3年奥山が担当します。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、新シーズンを迎えたにあたり、本チームの目標や目指すかたちは主将、副将がVoiceにて綴りますので、私のリレー日記では、個人的なことを書かせて頂こうと思います。

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昨年は一昨年よりも良い景色に辿り着けた。
膝の怪我からやっとの思いで練習に復帰しても調子はあがらず、夏先までは全く戦力として評価されていなかったため正直つまらなさを感じることが多かったが、バックローへのコンバートを決めてからはB戦にも出していただけるようになり、試合毎に様々な感情を味わうことができた。概してどれも一昨年には決して感じることのなかった良い感情だった。
対抗戦が終わるとコルツチームのリーダーを任せていただいた。首脳陣のスケジュールマネジメントのおかげで試合経験に恵まれるとともに、個人的には2年間の中で最も濃い1ヶ月を過ごすことができた。
また、東大ラグビー部の理念のひとつである「人生を豊かにする」という言葉がどういう思いで作られたのか、その意味するところがほんの少しだけわかった気がした。

けれど昨シーズンまでスイカジャージを着ることはなかった。最終戦のエコパスタジアムでの京大戦では、登録人数が普段より多い関係で初めてリザーブに入れたのは嬉しかったけど、まだスイカを着て闘うに資する選手ではないことは自他共に認めるところだ。まだまだこんな努力では東大を代表する「戦士」には到底なり得ない。

あれは昨春シーズンのいつだったか、B.Bの合間に大西さんが選手を集めておっしゃった
「みんなの感じる限界は設定にすぎない」という言葉が忘れられない。

今年は自分の人生を大きく決める国家試験を受ける予定であり、今までの人生で最も大切な一年になる。選手としても今年こそはこの手で結果を掴み取りたい。双方が自分の理想通りにいくか、今の時点から不安は尽きないが、天命を待つのみという心境に至るまで努力をし続けるしかない。


自分がラグビー選手として、人としてどこまで強くなれるのか、成長しているのか、1年後の同じ時期に振り返るのが楽しみでならない。また、チームのみんなと今年どこまで良い景色を見に行くことができるのか、今とてもワクワクしている。

自分のためだけではなく、チームのために努力できる、努力しようと思えるのはとてもありがたいことだ。加えて自分には選手として以前に、人として当たり前に生活できている。その当たり前を作ってくれている沢山の人々の存在がある。今日も、明日も明後日もみんなと駒場で当たり前に練習やトレーニングできることを幸せと思わずに、これ以上どんな幸せを望もうか。
どんな限界を感じても、そんなものは自分が勝手に決めた設定だと思って突き破ってやろう。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

 
次は新2年生の石澤君です。基本に忠実なパススキル、キックスキルも素晴らしいですが、それ以上に力強いボールキャリー、1発で仕留める1on1のタックルでチームを引っ張る素晴らしい選手です。
また、練習後やバス移動の際には、同級生との談笑の輪の中心となって面白い話を披露しており、よく自分も笑かしてもらっています。
そんな彼の今シーズンの活躍からは目が離せません。
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