ブログ 長岡 琴音さんが書いた記事

チョコレートトーク[ラグビー部リレー日記]

 written by 長岡 琴音投稿日時:2025/03/14(金) 19:02

トムさんこと中村さんからバトンを受け取りました、新2年の長岡琴音です。トムさんは、入部当初から快く懐に入らせてくれた友達のような先輩です。のほほ~んとしているように見えて実はえげつない量の仕事をこなしているすごい人ですが、最近とても忙しそうで密かに心配しています。ストレスが溜まったらいつでもご飯奢ってください。


本日はホワイトデーということで、チョコレートの話をしようと思います。


私の母校は中高一貫の女子校で、毎年バレンタインには大量のチョコを持ち寄って、学年をまたぎ交換するという風習がありました。普段はお菓子の持ち込み禁止なので、みんなこの日のために並々ならぬ気合を入れてきます。私も例外ではなく、母の力も借りて前々日くらいから準備する一大イベントでした。いつかのバレンタインに100個弱のブラウニーを焼き、一つ一つ包装したのを覚えています。もちろん市販のお菓子でも良かったのですが、キラキラしたイベントの裏にある同調圧力的なもので、周りと熱量を合わせる必要性を感じていました。準備は大変ですが、普段あまり話さない友達とも交流が生まれる、楽しくて美味しいイベントでした。

全校のマドンナ的先輩や、比較的若くて顔の整った男性教師のもとにはひっきりなしにファンが訪れ、義理と呼べる価格帯からは明らかに逸脱したチョコが贈られていました。いくら高級品でも市販品は後回しにされて埋もれてしまうので、あえて手作りにして「早く食べてください」というのが私の戦法です。私の推し教師は校内一、二を争う人気株だったので、手紙もつけておきました^_^

帰宅するとお菓子の消費順決めが始まります。100個以上のお菓子を全て美味しいままいただくためには重要な作業です。まず手作りと市販品を分けます。手作りの中でも生チョコやしっとり系のガトーショコラ等を最優先組、クッキーやボンボンチョコをその次というように分け、最後に賞味期限の長い市販品を位置付けます。せめてもの罪悪感軽減のために、ダブっているものを母にあげたりもします。

こうしてその後1週間程をかける消費計画を立てるのですが、結局その日のうちにほとんど食べ尽くしてしまうのがオチです。

今思えばバレンタインの日はお菓子を持ってきても良いという決まりもなかった気がします。先生方も自分がもらえるかもしれないから暗黙の了解という感じだったのでしょうか。


日本ではバレンタインといえば女性が男性に渡すものという風潮がありますが、欧米ではカップル同士、または男性から女性へ贈り物をするのが一般的です。よってホワイトデーの習慣はありません。少し調べてみたところ、ホワイトデーは日本のお菓子メーカーがバレンタイン商戦に乗っかって編み出した風習で、ホワイトデーという呼び方が定着するまでは、「リターン・バレンタイン」「マシュマロデー」「フラワーデー」など様々な呼び方があったそうです。個人的にはお返しがもらえるだけでうれしいですが、マシュマロは斬新でかわいいなと思います。

日本の慣習に則ると、バレンタインに女性から贈り物をもらった男性のみホワイトデーにお返しするチャンスがあるので、男性からしたらちょっともどかしいのではないでしょうか。男性の皆さまもぜひバレンタインの日に自分から想いを伝えて欲しいものです。


ちなみに最近食べたチョコで1番美味しかったのは、美月さんがバレンタインの少し前にくれた手作りチョコトリュフです。高級な味と舌触りに感動しました。予行演習で作りすぎたとおっしゃっていましたが、心のこもった本命チョコがもらえるお相手がうらやましいです。

私の場合は、あいにく中高生時代と同じ熱量もキッチンも持っていなかったので、今年のバレンタインは同期とスタッフの皆さんに市販の缶入りクッキーを贈りました。

今日同期がお返しにショートケーキをくれました。正直全く期待していなかったので嬉しかったです。素直じゃないときがほとんどですがかわいい同期です。

次は同期の雄大にバトンを渡します。彼は最近アイデンティティクライシスに陥る悲しい出来事があったみたいですが、一皮剥けて洗練された雄大に来年はたくさんのチョコが集まることを願っています。

 

キャラ変[ラグビー部リレー日記]

 written by 長岡 琴音投稿日時:2024/09/17(火) 23:41

4年スタッフの凜さんからバトンを受け取りました、1年スタッフの長岡です。凜さんはスタッフ長もレフェリーも家事もこなしているスーパーウーマンです。ごくたまに「一番怖いスタッフ」との噂を耳にしますが、そもそも凜さんはとても優しいですし、ラグビー部を愛しているからこそ自分にも(時には他人にも)厳しく、何事にも妥協せずに真剣に部活に向き合っている姿を「怖い」と形容するのは間違っていると思います。山中合宿では部屋が同じだったのですが、みんなヘトヘトに疲れ果てているなか、一人夜中までストイックに勉強されている姿が印象的でした。あと凜さんのメガネ姿と寝顔がとても可愛かったです。もう見る機会はないのかもしれないと思うと寂しいです。


初めてのリレー日記を書きます。入部からの5ヶ月弱でこの部活の様々な側面を知りましたが、噂や憶測で歪曲した自分の像が形成されてしまう前に、自分について正しい情報を発信する、もしくは完全に黙るということが大切だということを学んだので、自分の過去を少しだけ書くことにしました。

保育園から小学校低学年の頃にかけて、私はいわゆる内弁慶外地蔵でした。MBTIで言えば完全にIです。家ではいつも腹踊りや自作の歌で家族を笑わせたり、気に入らないことがあると号泣して過呼吸になりながら激怒したりしていたのに、家族以外の人前に出ると、恥ずかしがり屋で大人しい子に一変しました。心配性かつ完璧主義だったので勉強は怠らず、成績は優秀で、周りには「真面目な優等生」キャラが浸透していたと思います。とにかく目立つことが恥ずかしかったのですが、自分の本当の性格が周りに知られていないことへの違和感は少なからず抱いていました。

そんな私が変わっていく契機となったのが、ドッジボールとの出会いでした。ドッジボールは小学生定番の遊びですが、ド陽キャかつ運動神経抜群の男女の集いのようなものなので、私は当然参加してみたいとも思いませんでした。小学3年生の終わり頃、当時の担任に「長岡さんには素質がある」と声をかけていただいたのがきっかけで(全員参加のドッジボール大会が迫っていたこともあり)、及び腰ながら参加したのです。

「ドッジは避けるっていう意味だから、ボールを避け続ければいいのよ」と言われて、火の玉のように飛んでくるボールから死に物狂いで逃げました。見るからにドッジボール慣れしていない私は格好の餌食。四方八方から狙われました。5分間のゲームのはずが永遠に感じられました。そして、クラス最強の子が近距離から放ったボールが私の足元に…!ドッジボール界隈では、この種のボールは飛んで避けるのが相場です。しかし何が何だかわからないまま私が取った手段は、土下座でした。すると頭にものすごい衝撃が走ると同時に、周りから賞賛の声が聞こえてきました。ドッジボールは首より上に当たるとセーフなのです。九死に一生を得ました。

それから1ヶ月もしないうちに、私はドッジボールの虜になっていました。頭に当たったボールが思ったより痛くなかったことで味をしめた私は、それから毎日練習に参加し、避けるだけでなく投げる・捕ることもできるようになりました。当然、集団で避け続けるモブキャラより、先頭に立ってボールをキャッチする人の方が目立ちます。ドッジボールで活躍するには積極性が必要です。したがって私の積極性も徐々に表に出てきました。気づくとクラスの劇で大役に立候補したり、ソーラン節を仕切ったりしていました。

マンガのような話ですがスポーツが人間を変えることが本当にあるようです。中学校に入る頃にはもうびっくりするくらい陽キャでした。小中高一貫校の弊害で、「あの子小学校までと性格違くない?キャラ変したのかなw」と言われることもありましたが、心配性が薄れて楽観的にもなっていましたし、味方してくれる友達が増えたのでそんなに気になりませんでした。個人的にはキャラ変大成功だと思っています。性格が変わったというより人への見せ方が変わったので、シャイな一面ももちろん健在で、たまに弱虫になりますが、思ったことをちゃんと伝えられるようになってよかったです。

これからも度胸があって肝が据わった女性でいたいと思います。


ちなみに今夜(9/17)は中秋の名月だそうです。先ほど買い物に出かけたら綺麗な満月が出ていてほっこりしました。スマホで写真に収めたら案の定、伝わる感動が1/10になってしまいました。優秀な理系の皆さんには、月や太陽を目視さながらの迫力で収められるカメラ技術を開発していただきたいです。
(ちなみに買い物は、私の家から最寄りの駅へ向かうとまいばすけっとがあるのですが、駅の向こうにあるオオゼキへよく行きます。オオゼキのほうが安いので。)


次は、対抗戦幕開けから大活躍のげんとさんにバトンを渡します。げんとさんの目つきには並々ならぬ光が宿っていて、狙った獲物は逃さないという覇気に溢れています。坊主になってからさらにヤンキーのような怖さを増していて、タックルされる相手は生きた心地がしないと思います。坊主頭に日焼け止めスプレーをかけている姿が印象的でしたが頭皮は守られたのでしょうか。

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