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私の東大進学選択成功作戦2020[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/09/01(火) 17:30
先日、進学選択で私は工学部社会基盤学C学科に内定しました。この学科に入りたいがために東大に入学し、これまで勉強してきたかいがありました。今回はここに至るまでの経緯を少しだけ書き記そうと思います。
私は小さい頃からコンピューターやスマートフォンなどのガジェットが好きでした。小学生の頃は新作のiPhoneが出るたびに、それを所持している人を見かけると羨ましがってつい端末を見つめてしまうほどでした。そんな私がなぜ情報系や機械系の学科ではなく社会基盤学科を目指そうと思ったのか、その理由を全ては自分でもわかりません。ただ、中学生の頃インフラ関連の展示会に足を運んだことや、水質汚染に関するプレゼンを行ったことからわかるように、その頃から少なからずインフラに興味を抱いていました。大学で実際に社会基盤Cに関連する授業を受けましたが、そこで得た、発展途上地域にインフラをただ提供するだけでなく現地の人たちと共にインフラを整備するという発想は新鮮でした。自分の手でインフラを作ることで愛着感が生まれ、また修理も自分たちの手で行うことができるようになるのです。また海外の治安が悪い都市をデザインし直して人の多く集まる住みやすい街に作り替えるという事案は大変魅力的に映りました。この授業を通してこの学科に行きたいという気持ちがより強くなったことを実感したのです。しかしいくら入りたいという意思が強くても試験で高得点を取らなければ入ることはできません。
私の志望していた工学部社会基盤学C学科は例年底点が高く(例外はありますが)85点付近であったため、入学当初から基本平均点で85点を取ろうという目標を立て努力してきました。「1Aでは忙しくてなかなか勉強できずに点数が低く出てしまい、2Sでは挽回が不可能となるため1Sで高い点数を取らないと基本平均点を高く出せない」という話は散々聞いていただけあって、1Sの平均点が81点だと分かった時は少しショックでした。1AにはALESSや様々な行事がありましたが、試験前には睡眠時間を大幅に削ってでもできるだけ勉強時間を確保して1Sよりも高い点数をとることができました。2Sでは必修科目が少なくなるため総合科目での点数上げを狙いました。点数を上げるためには点数の取りやすい科目を履修しようという意識がどうしても働きますが、自分が興味を持てるものであるか否かは大切にしていました。私は理系の科目が好きであるため理系科目を多く履修し、いわゆる「追い出し」を目指しました。
しかし進学選択に参加する条件として苦手な文系寄りの科目も履修しなければならず、その中で点数が取りやすい科目をなかなか見つけられなかったため完全に自分の興味だけで履修を決めた科目もありました。それは「国際関係史」です。この科目では19世紀から現代までの東アジアにおける国際関係を様々な視点から考察することを目標としており、ある程度世界史の知識があるのを前提として進められました。私は高校生の時に1年だけ世界史Aを履修していましたが、そこから何年も経過していてほとんど知識は残っていなかったためかなり苦戦しました。最終課題も東大入試の2次試験のような大論述(800字)が2つと、生粋の理系人間である私には酷なものでした。しかし授業自体は非常に面白く、難しい最終課題も真剣に取り組むことで授業内容の理解が深まり東アジアの教養も深めることができたのは、今後の人生に生かすことのできる貴重な体験であったと思います。
2Sは自分が興味ある科目を選んで履修したため自然と高得点をとることができ、結果さらに平均点を伸ばすことができました。目標には一歩及びませんでしたが、限りなく近づくことができたと思います。
こうして振り返ると私の前期教養学部時代は学業の面で非常に充実したものになったと思います。欲を言えば文系寄りの科目をもう少し多く履修したかったのですが、今後の大学生活でそれを補っていくつもりです。さらに、私の進学先である社会基盤学C学科にはカッコ書きで「国際プロジェクトコース」という名前が付されています。想像に難くなく、英語が必要となるのです。今の自分の英語力では到底太刀打ちできないため、英語にも力を入れて勉強していこうと思います。
最後に、まだ進学先が内定していない同期が何人かいますが、進学選択が彼らの望む結果に終わることを願っています。
次は工学部航空宇宙工学科に在籍している3年生の魚住さんにバトンを渡します。2Sの始めの頃、魚住さんに勧められて履修を決めた2つの科目で2つとも優上を取り、内定を確実にしました。とても感謝しています。
2505日目の今日[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/31(月) 23:30
最近一段と親切さが増した虎之介くんからバトンを受け取りました。4年スタッフの木下です。
とらは目の前のことに没頭していると思ったら絶対見えないはずの場所にいる私が重い荷物を運んでいることに気がついて声をかけてくれたり、大ふざけをしていると思ったら真顔で熱い話を始めたりと、どこをとってもギャップだらけでとても面白いです。
部内でも群を抜いて個性的であることは間違いないでしょう。
丸くて大きいスイカと冷やし中華。
私はこの2つが大好きで、毎年夏には欠かせないものである。
しかし今日、そんな夏のマストアイテムにお目にかからないまま、明日から始まる9月を迎えようとしている。
今年はなんとなく自粛が始まった3月で気持ちが止まっているようで、初夏も真夏も気持ちの中では受け入れきれないまま秋が始まろうとしている。そして生活をがらりと変えた「自粛生活」を始めてから半年が経とうとしている。
気持ちが止まっている、というのは、まだ非日常的な日々が続いていて、これから元の生活に戻る日が来ると思っているからだろう。しかし、この半年間は特別だった日々ではなく、確実に私たちの人生の積み重ねの1つになっている。
積み重ね、と言葉にすることは簡単だけれど、実際に今何をするのが将来の自分にとってベストなのか考えることは難しいし、これまでの経験の何が今の自分を作っているのかは正直よくわからない。けれど、なんとなく1日頑張った自分を褒めたり、頑張れなかった自分を反省したり、今日の楽しかったことを思い出したり悲しかったことを吐き出したりすることは、自分が何を積み重ねているかを知ることや明日何を積み重ねるべきかを考えることに少しは役に立つのではないかと思う。
そんな1日の振り返りを繰り返していたら、もうそろそろ7年たつことにふと気がついた。
私は毎日寝る前に日記を書いている。この習慣は2013年10月23日から続けていて、数えてみると、今日は2505日目らしい。
目の前のやりたいことに飛びついてあまり長く続かない私からすると、相当上出来かと思う。もちろん、2505日と言ったがその中には見開きいっぱいに書いてある日もあれば一行しか書いてない日もある。もっというと1週間前の日記を書いていた日もないといえば嘘になる、、。
それでもある程度習慣的に毎日を振り返り、今日のよかったことや悪かったこと、思ったことを率直に書いてあるこの26冊のノートは私の積み重ねを少し覗かせてくれる。
高校受験の受験勉強から始まり、日々の学校生活に溢れる楽しさ、初めてのセーラー服に大喜びしている様子、仲のいい友達にきつい言葉をかけてしまったことへの反省、真剣に取り組んだ合唱コンクールで賞をとったときの喜び、授業中にやったいたづら、大学受験で感じたプレッシャー、東大に受かった喜び、卒業式の涙、部活選びに悩み夜も寝られなかった日々、バイト先の子供が言っていたおかしいこと、悔しくて涙が止まらなかったこと、残された数ヶ月の部活生活への志
あげるとキリがないけれど、毎日真っ直ぐ成長していけるわけではないからこそ、今日なこんなことができた、こんなことが嬉しかった、こんなことを後悔した、次はこんなことがやりたい。そういう純粋な気持ちを振り返って、言葉にすることは明日の頑張りを少し後押ししてくれるように感じる。
改めて、3年前に入部を決めた日のこと、当時ラグビー部の何に惹かれて入部を決めたのか、なんの迷いがあったのかを思い出すと、これから部活で何を成し遂げたいのかが見えてくるような気がする。
日々の振り返りを明日に生かしながら、少しずつ成長していき、後から振り返った時にその成長を誇りに変えられるような人生を送りたい。
私が夏にスイカを食べなくても、冷やし中華を食べなくても毎年夏はやってくるしすぐに過ぎていってしまう。
どんな状況下でも等しく与えられた時間の中で、どう過ごすも自分次第。自分を客観視してきちんとコントロールする術を見失わず、持っている時間の中でやりたいことを全部できるような日々の時間の使い方をしていこう。
自分が思い描いた部活生活、そして人生の理想像を遥かに超えられるように、これからも毎日、日々の積み重ねを続けていこうと思います。今日の日記は何を書こうかな!
次は、落ち着きとあたたかい笑顔があふれる2年生の佐川くんにバトンを回します。
たまたま今日の練習で目に入った、佐川くんがボールを投げる瞬間の凛々しい目が、1年前のジュニアの時にはなかったものでとっても印象的でした。
僕の本音[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/25(火) 17:26
ラグビー部では、縦の関係を強めるために部員を縦割りで割って班を作る、スモールブラザーズというものがある。橋野君とはそのスモールブラザーズが一緒であるので僕からもっと話しかけてもっと仲良くなれればいいなと思います。(橋野君の僕への紹介文は少し引っかかるところがありますが…)
年間の長期オフが2回、その他はゴールデンウィークもお盆も練習のある体育会の部活であるラグビー部にとってこのコロナでの長期オフはかつて経験したことのないものだった。はじめは一週間ぐらいの練習中止だと伝えられ、地元関西に帰って短い貴重なオフを満喫しようと精一杯楽しんだが、どんどん練習開始が延期になり、終わってみると4ヶ月もの間ラグビーをしていなかった。朝早く起きる必要もないし、練習で疲れて帰った体で料理や洗濯をすることもなくなり、正直この長期オフはすごく楽だったし死ぬほど楽しかった(笑)僕の両親はとても甘く、一人っ子であるので関西に帰ったら大歓迎してくれて、とても手厚い待遇を受けた。それに甘んじてぐうたらした生活をしていたが、いざ練習が始まるとなり、とても億劫で心の中でなんでやねんと思った。また一人暮らしでラグビーも頑張らなくてはならないのか…
東京に戻ってきて練習は始まっていたが正直身は全然入らなかった。練習中ボーッとすることが増え、何回も注意された。もうのらりくらり4ヶ月やり過ごして、ラグビーが終わったらまたすぐ関西に戻ろうと思っていた。そんな中、僕が毎夜お世話になっている定食屋さん「粋」にたまたま僕の2年先輩で何度もお世話になっている宮原健さんに出会った。健さんは数えきれないほどご馳走になっており、また何度も相談に乗ってくださった僕の憧れの先輩である。健さんに今の自分のラグビーに対するモチベーションのなさをお話しさせてもらった。健さんは怒るわけでもなく、気持ちはわかると共感してくださった上で同期のみんなに正直に相談したらとアドバイスをくださった。同期はみんな僕と違ってラグビーに真剣で相談するのが恥ずかしかった。
翌日、何人かの同期にラグビーのモチベーションを聞いたらやはりやる気満々で僕みたいなのはいなかった(笑)だがこれじゃ解決しないと思い、キャプテンである藤井に自分の思いを全部ぶつけた。全くラグビーのモチベーションが上がらないことや、ラグビー部員やラグビーに対する思いなどを打ち明けた。どの悩みも藤井は否定することなく聞いてくれて真剣に考えてくれて僕の中で何かがスッキリした。気付いたらラグビーに関係ない悩みなど全てを話していた。彼女ができないという悩みには、それは諦めろと言われたがそれ以外は全部一生懸命考えてくれた。忙しくて僕以上にもっとチームのことで悩んだりしてるであろうのにこんな僕の思いを聞いてくれて本当にありがとう。僕は藤井キャプテンに最後までついていこうと思った。
翌日から練習を一生懸命することだけを意識した。コーチの話を一言一句聞き、練習で取り組んでいるとラグビーが楽しくなってきた。ラグビーがうまくなりたいと思ったし入れ替え戦に行きたいとも思えるようになった。
もう大丈夫です、復活しました。特にお世話になった健さん、藤井、本当にありがとうございました。
もう僕ら4年生に残された時間は少ないので日々の練習を120%でやりつつ、僕も同じようにやる気が出ない部員がいれば話を聞いて親身に相談に乗ってあげたいと思います。また、藤井も悩みが出たら僕でよかったら話してください。いつでも相談に乗ります。
以上僕のリレー日記でした。
次は僕がラグビー部が誇る才色兼備マネージャー木下ともかにバトンを回したいと思います。彼女は性格も優しく後輩からの人気があり、僕の尊敬する内の1人です。
ともか、僕の紹介文もいい感じのものをお願いします笑
半年を振り返って[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/25(火) 15:00
リレー日記からもそのストイックな性格が窺える國枝さんからバトンを受け取りました新入生の橋野です。スモブラでもグラウンドでも右も左も分からない僕をいつも気にかけていただきとても助かっています。身に余る過分な期待をいただいて恐縮なんですが、私はどちらかと言うと楽な道があるとそちらに逃げてしまう人間なので目標に向けて自分を律して努力する國枝さんの姿勢を見習って期待に添えるよう精進したいと思います。
私が現状の2020年の新入部員の最後の1人となります。今年の大学1年生の生活はかなりイレギュラーだったのでそのことについてほかの新入生2人が触れるのかなと思っていたんですが、どちらも触れていなかったので私が今年の1年生の内情についていろいろ書いてみようと思います。
3月に合格発表があり安心したのも束の間で今年はあっという間にコロナウイルスの感染が拡大してオリ合宿や入学式などのイベントが次々と中止になり、授業形式はオンラインになってしまいました。私は受験生時代のモチベーションを大学のキャンパスライフを夢見て保っていたのでこれはかなり応えました。しかし、主に2年生の先輩方に1年生間の連絡網を作り上げていただきなんとか最小限の情報交換をするクラスメイトもできてなんとか夏学期を乗り越えることができました。こんな状況ではありますが、1年生の中でもお互いにコミュニケーションを取ったり分からないところ聞きあったりする工夫があって「課題zoomしよ」と言ってzoomの部屋を開いて一緒に勉強するクラスもあるようです。この話を聞いた時にどんな逆境であってもそれを乗り越える解決策を見出す重要性を感じました。まだまだ厳しい状況が続きますがうまく適応しながら冬学期を乗り越えていこうと思います。
この半年であった出来事で記憶に残るものはグレイグ・レイドロー選手のお話をお聞きすることができたことです。そもそもレイドロー選手が日本に来ることさえかなりの驚きであったにもかかわらずお話まで聞けてうれしかったです。私はこれまで主にSOとSHを担当していて、元スコットランド代表のSHであるレイドロー選手のお話は一語一句聞き逃さないように集中してお聞きしました。その中でもレイドロー選手が重きを置いて説明していたと思ったことは陰での努力についてだと思います。レイドロー選手は自分のキックの精度は誰にもみられることのない裏での練習によってもたらされているとのようにおっしゃっていて、世界レベルの選手でも自分に驕らずにひたむきに努力する姿勢が大切であることを教わりました。私はまだパスの精度もキックの精度もまだまだなのでどんどん練習していきたいと思います。そして早く試合に出場できるように頑張りたいです。
次は同じスモブラの4年生の先輩の原さんにまわします。スモブラ内では「とらさん」という愛称で呼ばせてもらっています。オンラインのミーティングだと横幅がある先輩だと思っていたんですが、グラウンドで初めてお目にかかったときに思っていたよりスラっとしていらっしゃって意外でした。
Memento Mori[ラグビー部リレー日記]
投稿日時:2020/08/23(日) 12:47
人間万事塞翁が馬。
コロナウイルスの蔓延は私たち大学生のキャンパスライフを綺麗さっぱり奪い去ってしまった訳であるが、長い自粛生活の中にも新たな出会い、発見があった。
読書やラジオを楽しむ習慣が戻ったのは小学生の時以来であったし、余りある時間を使って新しいアーティストを開拓することもできた。
中でも、ロックバンド andymori との出会いは『革命』的であった。
andymori は2007年の結成から、2014年の解散までの約7年間を『すごい速さ』で駆け抜けた3人組のロックバンドである。
彼らの音楽はとにかく自由で、(僕は全く楽器が引けないが)思わずギターをかき鳴らしてしまいたくなるような衝動的で勢いのある曲もあれば、どこか郷愁を感じさせるような美しい曲まで、実に多彩な音楽を奏でる。この素晴らしいバンドを紹介してくれた同期の三方君には本当に感謝している。
ところで、このandymoriという特徴的なバンド名はどこから来ているのか。
調べてみたところ、どうやら、ポップアーティスト、そしてロックバンドのプロデューサーとしても有名なAndy Warholのandyと、作家・写真家として活躍する藤原新也の作品『メメント・モリ』(Memento Mori)のmoriを掛け合わせてandymoriという言葉を作ったようである。
Memento Moriとは、ラテン語で、「死を想え」という意味の言葉である。Memento≒Memory Mori≒Mortal であるようなので、もう少し正確にいえば、「自分がいつか必ず死ぬということを覚えておけ」といったところだろうか。
“Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure — these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose.”
高校2年生の時、英語の先生が、授業の題材として、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを取り上げたことがあった。高校時代、学業的には非常に不真面目な生徒だった僕も、その授業のことは強く印象に残っている。
ジョブズのスピーチの死に関する部分を一言でまとめるならば、まさに、Memento Moriである。自分がいつか必ず死ぬということを忘れるな。そうすることで、下らない自尊心や恥ずかしいといった一時の感情に囚われず、本当に自分にとって大切なことを見極めることができる。というメッセージである。Memento Mori に対する前向きな捉え方とも言えるかもしれない。
僕は今、東大ラグビー部でラグビーをしている。
入部してからの約1年間、それなりに努力はしてきた。
体重は10キロ以上増えたし、ウエイトの重量も順調に伸びた。未経験者として入部した去年の4月に比べればパスやキックも少しずつではあるが上達してきている。
先輩や同期には「上手くなったね」と褒めてくれる人がいる。
でも、今の僕は、本当に大切なこと、から遠ざかっている。
僕がラグビー部に入ったのは、純粋にラグビーを楽しみたかったから。
そして、今僕がラグビー部にいるのは、対抗戦にプレイヤーとして出場して、最高の瞬間を味わいたいから。
僕は、試合前に、最高にワクワクしたいし、自分・仲間のトライに最高に興奮したいし、勝利の瞬間に最高の喜びを味わいたい。だから、明日死ぬかもしれないのに、今日、ディズニーには行かずに、練習に行くし、カラオケにはいかずにジムに行く。根本には、そういう心持ちの自分がいるべきだ。
でも、今の自分はダメだ。
今の自分は、「対抗戦に出る」自分を全く意識できていない。
なんとなく、この一回の練習を乗り切ること。周りにダメなやつだと思われないようにミスなくプレーすること。そういうことに満足を覚えてしまっている。
その場しのぎ、自己保身、そんな下らないものばかりがインセンティブになってしまっている。
だから、いつも受動的にしか動くことができない。
覚えろと言われたから、サインを覚える。でも「どういう状況でそのサインが有効なのかを分析する」というもっと大事なことは、面倒だから、苦手だから、「とりあえず、今の練習ではやっていなくてもボロが出ないから」という理由で後回しにしてしまう。
未経験者として入部した1年目は、何もわからないことが当たり前で、戦術的な理解不足でミスをしても、先輩や同期は「未経験だから仕方がない」と言ってくれたし、僕もそれに甘えていた。でも、対抗戦の舞台では、ラグビー歴なんて何の言い訳にもならないし、「未経験で始めたわりに上手い」選手と呼ばれることが僕の目標ではない。であるならば、未経験者であるからこそ誰よりも貪欲に知識や戦術を吸収していかなければならないはずだ。それなのに今の僕は、「とりあえずみんなと同じことをやっておけばいいや」「最低限のことだけやっておけばいいや」とどこか逃げ腰のスタンスでいる。
このまま4年間を終えたとしても、多分それなりに満足感、達成感はあるだろうし、「やりきった」「頑張った」とそれなりに自分を肯定することもできるだろう。でも、きっと心のどこかで肯定しきれない自分がいる。そして、そんな自分に対して、「きっと、あれが限界だったんだよ」「次のステージで頑張ればいいじゃないか」と言い聞かせる自分がいるのだろう。
人生は一度きりで、決してやり直しがきかない。ごく当たり前のことなのに、日々の生活に追われていると、いつしかそのことを忘れてしまう。そして、なんとなく、1日を、それなりに充実させることで満足してしまう。
それは自然なことで、必ずしも悪いことではない。常に気張って生きるのは疲れるし、いちいち全てのことに、「これが本当にやりたいことだろうか」なんて考えていたら、何も手につかなくなってしまう。
でも、この4年間は、ラグビー、そして、対抗戦という、理屈を超えた、最高のワクワクと興奮を追いかけることのできるこの4年間くらいは、いつも楽な方へ、自分が傷つかない方へと逃げてしまう怠惰で弱気な自分に打ち勝ってみたい。
先日の練習中の大西さんや深津さんのお話、そして、今回のリレー日記は、自分を見つめ直す良いきっかけとなった。でも、きっと今の感情、情熱は何もしなければ、一週間もしないうちに消えてしまうだろうし、またいつもの弱い自分が顔を出すだろう。いつもそうやって口先だけで、結局、何も変わらないということを繰り返してきた。
だから、今日からは、具体的に行動・態度を変えていくだけでなく、毎日、少しだけでも、Memento Mori という言葉と向き合う時間を作ろうと思う。
次は、新入生の橋野にバトンを渡したいと思います。彼はパスが上手なだけでなく、50m走、6秒台前半の俊足の持ち主で、活躍が非常に楽しみな選手です。性格もとても真面目で、精神的にもチームに良い影響を与えてくれるのではないかと大きな期待を寄せています。
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