ブログ 角田 慎之介さんが書いた記事

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For the team[ラグビー部リレー日記]

 written by 角田 慎之介投稿日時:2019/12/08(日) 16:41

1年間スタッフ長として大勢のスタッフをまとめるために試行錯誤し続けていたあやのからバトンを受け取りました角田です。


もうこれが私が書く最後のリレー日記である。
今までの自らの歩みを少し振り返ってみたい。

1年生の時、入学当初の私にはラグビー部に入部するという選択肢は全く頭になかったが、ラグビー部の雰囲気や先輩の人柄、ラグビーの魅力に惹かれていつの間にかラグビー部に入部していた。未経験者だった自分にとっては毎日の練習が新しいことばかりでジュニアの仲間と一緒にラグビーを徐々に知っていった。Jrコーチの方々の力が大きかったが部内マッチのBC戦でCが勝ったことは未だによく覚えている。

2年生の時はフロントローへの転向を決断した。自分にとってできることは何か考えた結果の転向だった。正直シニアの練習についていくので精一杯で、今思えば自分のことしか見えていない状態だったが自分なりには毎日を一生懸命過ごした。

3年生の時の明治戦で初めてA戦のスタメンになれた。明治戦の1週間前くらいからずっと緊張するほどだった。試合ではフィールドプレーは不甲斐なかったもののスクラムで明治相手でも組めるという自信が得られ、フロント転向を含めた今までの努力が実を結んだと感じ、嬉しかった。そして、夏に膝の怪我をした。長期間ラグビーができなくなったが4年のシーズンで活躍するためと思ってトレーニングやリハビリには気持ちが入っていた。

しかし4年になった復帰直後にまた膝を怪我した。復帰してチームの役に立とうと思った矢先の怪我で自分のリハビリは何の役に立ったのかという無力感を感じたこともあったが、チームのために自分にできることをしようと頑張り直し、対抗戦で戦うことができた。

これまでを振り返って考える自分の大きな変化は自分のためではなくチームのためにというのを自らのモチベーションの源泉にできるようになったことだと思う。

私が現役としてラグビーができるのもわずかである。今年の残る試合を勝ち、来年のシーズンを戦う後輩達に良いものを残せるように、チームのために悔いなくやり切ったと思える最後の2週間を過ごしたい。


最後にこの場を借りて。
今まで自分がラグビーを楽しめたのは、苦しい時も一緒にいた同期、普段は楽しくラグビーには真剣な先輩方・後輩達、技術面も精神面も指導してくださったコーチ陣の方々やOBの方々、そしていつでも支えてくれた両親のおかげです。今まで本当にありがとうございました。


次は、どんなときでもラグビーを楽しんでいたレオにバトンを回します。

ベスト[ラグビー部リレー日記]

 written by 角田 慎之介投稿日時:2019/09/11(水) 14:04


1年生ながらバックローとして対抗戦に出場し、チームを盛り上げる存在になっている松元からバトンを受け取りました4年の角田です。松元がジャングルポケットのおたけに似てると誰かに聞いてから松元がおたけにしか見えなくなってしまいました。



チームは対抗戦シーズンを迎え、初戦である上智戦では敗れたものの、これからの試合で勝利を掴むべく、より一層気持ちを入れて日々練習に励んでいるところである。
そのような中、菅平合宿の試合中に再び右膝を負傷した私は、グラウンドの端で筋トレやリハビリに取り組む日々を送っている。


怪我をすると、怪我をしていなかったらという仮想をすることがよくある。考えてもしょうがないことだとは理解しつつも、ついベストな状態であれば今どうなっていただろうかと考えてしまう。
しかし、ここで思い浮かべるベストの自分というのは空想に過ぎない。いくら考えようとも絶対にそこに辿り着くことはない無益なものであり、むしろ今の自分の状況のギャップに悩むだけに自分にとってマイナスである。


無いものを望んでも得られるものはない。
今考えるべきは今自分に与えられた条件の上で実現しうる自分の「ベスト」の姿である。
自分がどうあれば自分にとってもチームにとってもプラスに働くかという問いを自分の中に持ち、そうして考えたこうあるべき自分というものに近づくという目的意識を持ってグラウンド内外で行動していきたい。



ここまで読んでいただきありがとうございました。
次は、将来スタッフをまとめあげてチームを引っ張る存在になるような風格を既に漂わせている1年生スタッフの原ちゃんにバトンを渡します。

 

当たり前[ラグビー部リレー日記]

 written by 角田 慎之介投稿日時:2019/05/10(金) 23:35

練習中に良いフィードバックをすることで定評のある矢野からバトンを受けとりました4年の角田です。

新歓代表を務めるなど、なにかとバタバタしていた4月も終わり、もう5月も中旬に差し掛かろうとしている。
昨年8月に右膝の怪我をし、手術をして以来長らくDLをやってきたが、徐々に練習に復帰し、次戦からようやく試合に復帰することができる。今までチームに迷惑をかけた分、練習でも試合でもチームに貢献し、仲間から信頼されるプレーヤーを目指して日々精進していきたいと思う。

突然だが「当たり前」という言葉にみなさんはどんなイメージを持つだろうか。
意味を調べてみると1番最初には、「だれが考えてもそうであるべきだと思うこと。」と書いてあった。おそらく多くの人がこの意味で当たり前という言葉を捉えていると考えて間違いないだろう。

私のこれまでの今シーズンの取り組みの反省として、チームのことを考える際に、既に存在する前提の中でどうチームを良くしていくかという視点でしか物事を考えられていなかったことが挙げられる。去年から学生主体というものを掲げてここまで作られてきた「当たり前」の中の枠の中で考え、枠自体を疑うという視点を持つことがあまりできなかった。

しかし、学生主体を掲げるからには自分の行動もチームの在り方も自分たちで決定しなければならない。日々を過ごすうちにいつの間にか当たり前が形作られていくが、漫然と現在の状況に流されるのではなく、常により良いあり方を模索するべきだと思う。

以前深津HCが”Comfort Zone”から踏み出せとおっしゃっていたが、それは自分の中にいつの間にか作られた当たり前を見つめ直し、アップグレードしていく作業だと自分なりに解釈している。
当たり前を当たり前として流すのではなく、自ら主体的に考えた最善の行動を当たり前として習慣付けるようにしていきたい。

当たり前は手強い敵である。
しかし、高い水準を当たり前とできれば強力な味方となる。
考えることをやめず、常に向上心を持って当たり前を塗り替えていきたい。

いつも抽象的な文章になってしまっている気がしますが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
次は3年生になりチームを引っ張る存在になっている原にバトンを渡します。

 

追い込む[ラグビー部リレー日記]

 written by 角田 慎之介投稿日時:2018/09/10(月) 12:12

 明るい性格と元気なプレーで部を明るくしている松井からバトンを受けとりました。3年の角田慎之介です。


 現在、チームは対抗戦シーズンに突入し、目標向かって更なる努力をしているところです。しかし、私は膝の怪我をしてしまい、今シーズン再びラグビーをすることは叶わなくなってしまいました。4年生と共にラグビーをできなくなってしまったのがとても悔しく、試合で奮闘する仲間の姿を見つめることしかできないことに不甲斐なさを感じています。
 下を向いてばかりもいられないのでこれからは復帰に向け、怪我してよかったと思えるほどにリハビリ、トレーニングに取り組んでいきたいと思っています。


 トレーニングをして行くに際し、大切なことは自分をどこまで追い込めるかです。当たり前のことですがこれが一番難しく出来るか出来ないかの差が大きく出る部分だと思います。
 ではなぜ追い込むことが大事だと分かっていながら追い込むことができないのか?
 これも当たり前のようですが追い込むのはしんどいからです。苦しいながらも限界までトレーニングやフィットネスをするには強い精神力がいると思います。トレーニングは体を鍛えるのみならず、自分の心との戦いだということを、今シーズン非常に痛感しています。
 この問題を乗り越えていくために私はいつも考えていることがあります。それは全ての困難はそれが起こっているその瞬間が一番しんどいということです。
 例えばものすごくきつくてその時は本当に死ぬかもしれないと思うフィットネスの練習があっても、一ヶ月後になればきつかったことなんて覚えてないし、一ヶ月どころか数日もすればその時のきつさなど1ミリも残っていません。残っているのは少し強くなった自分の体(とちょっとした筋肉痛)くらいです。
 今しんどいことなんて後になれば思い出すか思い出さないかもわからないような大したことではない、今この瞬間が一番しんどいけどやりきろう、そういう気持ちできついトレーニングもやりきり、強い体を作って復帰して活躍したいと思います。


 次は強烈なタックルでチームを盛り上げる同期の中須にバトンを回したいと思います。

目標[ラグビー部リレー日記]

 written by 角田 慎之介投稿日時:2018/07/04(水) 21:45

 いつの間にかなんとなく関西弁が身に付きつつあるマネージャーの鈴音ちゃんからバトンを受けとりました3年の角田です。

 世の中は今サッカーワールドカップで盛り上がっている。日本はベルギーに惜敗しベスト16となった。私は全くサッカーには興味のない人間なのだが、予選リーグの日本戦は見た。世界レベルにもなると技術を極めた選手ばかりで興味がないとは言いつつも、面白いなと思いつつ見ていた。
 
 そんなワールドカップであるが、日本代表が大きな話題となったのが予選リーグの通過についてである、詳細は皆さんの知るところであると思うので割愛するが、メディア、ツイッターなど意見が二分されていた。
 大まかに言えば、一つは「負けているのに他会場の結果に任せてボール回しに終始したサッカーをした日本代表は見苦しい、面白くない試合だった」というものであり、もう一つは「決勝トーナメントに進むためにあの方法は最善だった。評価する。」というものであった。
 この二つの意見の差は何を目的として試合を見ていたかというところから生まれたものだろう。
 前者の意見を述べた人が重きを置いている点はおそらくどれだけ面白い試合が見られるかという点または日本代表がいわゆる正々堂々と(今回の戦い方がルールに則っている以上正々堂々といえないかどうかは置いておいて)戦う姿が見たいという点である。これに対し後者は日本代表がどれだけこのワールドカップで勝ち進めるのかということを楽しみにしていたと思う。
 西野監督を筆頭とする日本代表はW杯における史上最高となるベスト8を目標に掲げていたのであろう。その結果、会場からのブーイングや多くの人からの批判を受けながらも、最も予選リーグ通過の可能性が高い方法を取る決断をしたのだと思う。
 
 目標が変われば、最適な手段もそれに応じて変わるはずである。
 初心に帰るという言葉があるが、それは初めのうちの目標や心意気を思い出し、そこに立ち返れという意味なのだろう。
 今年の東大ラグビー部の掲げる理念は「東京大学運動会ラグビー部に所属し、ラグビーを通じて目標に向かって真摯に取り組むことで、人生をより豊かなものにすること」である。定期的に自己の行動を客観的に評価する指標として、また、壁にぶつかったときに、どう行動すればいいかを模索する手段として、理念・目標に立ち返ることが必要だと考えさせられた出来事であった。

 あまり直接的に部に関係するリレー日記にはなりませんでしたが、拙文を最後までお読み頂きありがとうございました。次は制服が好きなフィジカルリーダーの藤平さんにバトンを回したいと思います。

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