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10+α[ラグビー部リレー日記]

 written by 原 大雅投稿日時:2022/12/14(水) 13:00

えのきからバトンを受け取りました原です。この部の広報は4年前から大きく変化した部分の一つだと思いますが、その立役者は間違いなくえのきです。この部にいてこの部の良さを改めて実感できました。ありがとう。そんなえのき自身も今年は歌手デビューにMVデビュー、ラジオデビューとかなり体を張ってこの部のために頑張っていました。100周年記念ドキュメンタリービデオと併せてぜひご覧ください。去年のスモブラできていなかった気がするので引退したらやりましょう。

最後のリレー日記となりました。中学生で始めた時から今までのラグビー人生を振り返ろうかとも思いましたが、これからも僕のラグビー人生は続く(気がする)ので終わるときに改めて振り返ろうと思います。現時点で一つ言えることはラグビーに関わることができてよかったと心から思えることです。ラグビーは1人では絶対にできないし、プレーヤー以外も多くの方々の支えがあって初めてできるスポーツなので周りの人に感謝です。

4回目の対抗戦が終わった今、大学ラグビーについて思うことを。

勝ってたくさんいい思いをさせて貰えました。順位も4年間で右肩上がりに上がり、自分も多くの貴重な経験をさせてもらいました。1年生のときの最終戦・一橋戦での終盤のハラハラした時間帯を凌いであげた熊谷での勝利、コロナ禍で少ない試合ながらもあの年のラグビーを完成させた2年前の名古屋戦、去年の秩父宮での京大戦の劇的な逆転勝利、今年の対抗戦での4勝。

でも思い出すのは勝った試合よりも負けた試合です。

1点差の敗戦。2点差の敗戦。記憶は美化されるはずなのに、苦い思い出として留まり続けています。「ラグビー部にいる理由」なんてことはこの4年間で何度も聞かれたけど、「勝っていい思いをする」これ以上でも以下でもないと思うんです。なのに、思い出すのは負けた試合後のお通夜のようなチームの雰囲気と整理のつかないあの感情。

東大ラグビー部に入部した時と比べて自分の中で大きく変化したのは試合に「勝ちたい」から「勝ってほしい」に変わったことです。語弊があるかもしれませんが、これが今の自分の偽らざる感情です。2年生の対抗戦が転機でした。自分が頑張ってもチームの結果に直結しない。むしろ頑張れば頑張るほどチームにとって良くないんじゃないかといった錯覚に陥りました。結局、プレーヤーが中心です。どこまで行っても試合の主役はプレーヤーだし、そうあるべきだと思います。

とはいっても、やれることはやったという自負はあります。レフリングのトレンドは対抗戦Bグループ最速で伝えてきました。外のラグビーもかなり勉強しました。レフリーとして様々な経験をすることがチームへの一番の貢献と考え、チームに還元することを一番に考えて4年間過ごしてきたつもりです。やってきたことは間違いではなかったと胸を張って言えます。だからこそ負けたときは責任を感じたし、反省もしました。

勝敗は選手のものというある種の諦念と自責を果たしたという自負からくるある種の期待。ほかのどのチームに対しても抱かない感情でこのチームに携われて幸せでした。

今年は、中学・高校・大学と様々なカテゴリーでラストゲームをマッチオフィシャルとして担当させていただく機会に恵まれました。大学ラグビーは中学・高校に比べると得点差と実力差の乖離が小さい、つまり、実力が得点や失点となってよくあらわれると僕は考えています。これはスクラムのルールやフィジカルの違いが大きな原因です。だからこそ、大学ラグビーはいい準備をできたかどうかが勝敗のカギを握ると思います。いい準備というのは前日など直前のことだけではなくその年の春シーズンや前のシーズンも関係してきます。ひいては選手個人の人生も試合を決める重要な要素となります。そうしたバックグラウンドにスポットライトを当ててみるとまた違った面白さが楽しめる。しかもそれだけではなくラストゲームには思いも上乗せされる。印象的なゲームになることが多いです。だからこそ大学ラグビーは多くのファンがいるのかもしれません。

このチームのラストゲームはあと10日後です。


お読みいただきありがとうございました。
最後になりますが、レフリー活動を快く送り出していただいたチームの皆さんありがとうございました。大学入学時には想像もしなかった景色を見ることができました。家族も遠くから応援しているのが伝わってきてうれしかったです。ありがとう。
目の前のことを楽しむ人生をこれからも歩みたいと思います。

次は、ラグビー中もラグビー外でもワークレートの高い岩下に回します。
今年の対抗戦は岩下抜きには考えられないほど深いラグビー理解と強靭なフィジカルで大活躍でした。グラウンド外でも分析やプログラミングで大活躍でした。後輩思いな一面もある素晴らしい4年生だと思います。
そういえばこの代で最初に僕がLINEを追加したのは岩下でした。僕の高校時代のチームメートが岩下とつながっていたためです。ラグビー界ってやっぱり狭いですよね。

夏シーズンスタート[ラグビー部リレー日記]

 written by 原 大雅投稿日時:2022/07/25(月) 12:21

新からバトンをもらいました,4年の原です。新にもミドルネームがあったんですね。ほぼ日本人なのになんでPEAK生なんだろうって思っていましたが少し納得しました。

夏シーズンが始まった。例年以上に短くてほとんど雨も降らなかった梅雨も相まって,暑い日々が続いている。暑い日々でもラグビーは止まらない。止まらない,というか夏休みに入るので今までよりもハードな日々が続く。自分は3年生までで卒論以外の単位を取り切っていたので,Sセメはラグビーに打ち込める時間が多く取れて個人的に充実していた。ほぼ毎週末試合に行くことができ,レフリーとしても経験値が増えて楽しい期間だった。

夏休みはどのチーム・カテゴリーも試合が増える。いろいろなカテゴリーを担当させていただく機会も増えて感じるのは,それぞれのカテゴリーには違う魅力があるということだ。

中学生は12人制や女子の場合7人制が多く,スピード感あふれるプレーが魅力だ。15人制より少ない人数で15人制と同じ70m×100mのグラウンドを縦横無尽に駆け回るラグビーはとてもアグレッシブである。また,中には本当に中学生か疑いたくなるくらい大きいプレーヤーもいて数年後に同じ名前を強豪校で見つけると何となくうれしい気持ちになる。

高校生はとにかくアツい。チームによってラグビーにカラーもあるし,レベルにも差はあれど,どの選手も一生懸命でラグビーが好きだと感じることが多い。花園には毎年のようにドラマがあるし,一生懸命な姿をレフリーとして間近で見て,高校生っていいなと思う。

大学生にかかわることが一番多いが,大学ラグビーもかなり魅力的だ。基本的に大学ラグビーはリーグ戦形式がほとんどで,毎年同じようなチームと対戦することが多く○○戦のようなプライドをかけた戦いが多く存在しているのも面白い。チームのファンという点でも長くそのチームを応援しているファンが多いことも大学ラグビーが盛り上がる一つの要因だ。自分もチームに所属していてそういったことは肌で感じるし,とてもありがたいことだ。多くのチームがあってチームカラーも全然違うのにラグビーという一つの競技でどちらが多く点数をとれたかを競い合うという,一種の矛盾を孕んだ状況が大学ラグビーを面白くする。

ほかにも,ラグビー好きしかいないクラブチームなど多くのカテゴリーがある。レフリーという立場は選手としては体験できないカテゴリーを担当できることにも魅力がある。選手としては立てなかったグラウンドやもう一回戻りたいグラウンドに立てることは幸せなことだ。これからも様々な年代のラグビーを楽しみたい。

次は,本多に回します。前回も本多に回した気がします。これもめぐり合わせなんですかね。PRにとってしんどい暑さが続くけど,フィットネス頑張ってほしいです。

努力は運を支配する[ラグビー部リレー日記]

 written by 原 大雅投稿日時:2022/04/18(月) 15:10

今年からHOに転向した清和からバトンを受け取りました4年の原です。清和は現代ラグビーに必須の走れるフロントなのでぜひとも頑張ってほしいと思います。

大学生になってから朝のニュース番組を見なくなった。高校生までは朝起きるとテレビがついていて学校に行く準備をしながらなんとなく見ていた。うちの実家はめざましテレビ派だった。めざましテレビといえば(ってほどでもないけど)占いだ。小学生のころまでは一喜一憂しながら見ていた。

昨日は占い12位を確信したスタートだった。前日の夜寝るのが遅くなってアラームを集合時間に間に合うギリギリにセットしたため準備がバタついた。やっと家を出て急いでいこうと思ったら自転車がパンクしていた。いまから電車じゃ間に合わないので仕方なく気合でチャリを漕いで部室に向かった。この運気のなさは前日に新歓セブンズで未経験の新入生を吹っ飛ばした挙句、電子レンジで唐揚げを袋ごとチンして袋を溶かしてしまった某副将由来のものかなとか考えつつ、この運のなさが対抗戦セブンズに出場する選手に影響しないといいなと思っていた。結局、特に何事もなく昨日は終わった。

もし、いつも通り早く起きて準備をしていたらパンクに気づいた時も早く起きていてラッキーだなと思っていただろう。パンク自体はアンラッキーな出来事だが、早く起きてたから不測の事態が起こっても十分間に合うことができたと考えることができる。占いもそんなとこだろう。1位でいいことがあったら当たったと思うだろうし、12位でいいことがあったとしても占いのことなんか思い出しもせずに喜ぶ。運によっておこる同じ現象に対してどこに原因や理由をみつけるかはその時の状況によって違う。占いとか血液型診断はそういうことだと思う。

「努力は運を支配する。」

元日本代表監督の宿澤広朗氏の言葉である。宿澤監督の時に日本は初めて強豪国と呼ばれる国(スコットランド)を倒しており、また、2015年に南アを撃破するまでの日本代表の唯一の勝利は宿澤監督の時のものである。この言葉の自分なりの解釈としては、努力を自己責任のもとで積み重ねることで、一見「運」ともとれるような現象も自分に矢印を向けて考えることができるということだ。他人をコントロールすることはできないが、自分ならコントロールできる。運を支配することができるくらいに準備を行い大事な場面で結果を引き寄せられる人間になりたい。

次はめちゃくちゃ強い本多に回します。清和とはまた違ったタイプのフロントですがパワフルなプレーで魅せてくれること間違いなしです。

カチグセ[ラグビー部リレー日記]

 written by 原 大雅投稿日時:2021/07/26(月) 17:00

1年生ながらシニアで活躍するスバルからバトンをもらいました3年の原です。下の学年に勢いがあるとチーム全体として盛り上がっていくのでスバルには今後も頑張ってほしいです。

今朝、セブンズの日本対フィジーがあった。結果は報道されている通り19-24。日本は負けた。5点差の惜敗で最後も相手が一人少ない状況でPKをもらい、「これは」と思ったがLOでミスしてそのままフルタイム。前回リオオリンピックで金メダルのフィジーに対し後半までリードしていたのは一昔前までなら考えられなかったが、もうあまり騒がれなくなった。
 2015年のブライトンの奇跡、2019年のシズオカの奇跡というジャイアントキリングを行ってから惜敗では騒がれなくなるチームになったJAPAN。そこにはスタンダードの変化がある。リーチ・マイケルキャプテンが最近よくインタビューで使う「ティア1」という単語もそのことを表している。チーム内にスタンダードの変化があったのだろう。先日のアイルランド戦、あれだけの善戦をしてもほとんど騒がれなかったところに周囲からの期待の高さが表れている。2015年までW杯で1勝しかしたことのなかったチームがわずか4年ほどでティア1のチームと同じ土俵に立てるようになったのだ。180度別のチームに変わったと言える。
 JAPANから話は変わるが、先日行われた高校生の7人制の大会、アシックスカップに自分の母校が初出場した。自分の現役時代には考えられなかったような快挙で、同じ九州の強豪の鹿児島実業高校にも勝った。

 こういう舞台に自分も立ちたい。ただ、深津さんもよくおっしゃるWinning Cultureの醸成は簡単なものではない。「スタンダードを上げていこう」のような話は自分がこの部に入部した時から何度も聞いたことがあるが、過去2年間対抗戦での結果は出ていない。自分個人としても目に見える成果は残せていない。チャンスは転がっているがそれをものにすることはできていない。個人としてもチームとしても成長している実感はあるし、それは確かなことだと思うが結果が付いてこない。
結果より過程が大事みたいな話はよく聞くが、それはあくまで結果を本気で追い求めた場合の話であってそれが目的化するのは違う。結果を本気で追及することをブラさないようにしないといけない。
個人としてもチームとしても環境には恵まれていて、レフリーも評価され続ける立場でチームも結果がダイレクトに出る環境にいる。チームの方は結局やるのは選手なので自分の与えられる影響は小さいものだが、寄与できないわけではない。大学ラグビーで結果が出ているチームでスタッフが適当なチームはない。逆はあるが、強いチームはスタッフ組織も強い。だからこそ、結果を出すことにこだわって今シーズンの残り半分も過ごしたい。春シーズンは全勝で終えられた。秋も全勝で終えてWinning Cultureをつくりたい。個人としてもレフリーとして目に見える結果を残したい。
 ここまでお読みいただきありがとうございました。

 次は前川に回します。いつも車輌入構ありがとうございます。

義務教育[ラグビー部リレー日記]

 written by 原 大雅投稿日時:2021/03/31(水) 13:02

今年のFWリーダーであるルーシーさんからバトンを受け取りました、3年の原です。今年はスモブラも一緒になったことですし、たくさん喋ってもっとルーシーさんのことを知りたいです。

東大ラグビー部のホームページを見てみると、メンバー紹介にスポーツ歴が書いてある。「ラグビー42年」のコーチがいらっしゃったり、「ラグビー3カ月」という新2年がいたりと多種多様である。必ずしもラグビー経験年数とその人のラグビーの能力が比例するというわけではないが、小さいころから楕円球に触れているプレーヤーの方がハンドリングスキルに安定感があったり、逆に年数の短いプレーヤーの方が変に消耗していない分、選手生命を左右するような大きな古傷を持っていなくてむしろ有利な側面もあったりと、経験値とプレーヤーとしてのスキルには関連性があると考えている。その多様性こそが東大ラグビー部の強みであり様々な視点でラグビーという競技を解釈できるからこそ理にかなったラグビーを実現できると考えている。

そんな自分は中学1年時にラグビーを始めたので今年で9年目になる。これまでの8年間は本当にいい思い出も苦い思い出も多くあった。チームも対戦相手も環境も自分の立場も毎年のように変化した。自分の思うようにプレーできたのに敗戦してしまったゲームもあれば、棚からぼた餅のような感じで勝ちを拾えた試合もあった。ありがたいことに素晴らしい指導者に恵まれて自分のラグビー観を常にアップデートしながらがむしゃらにやってきた8年間であったと振り返ることができる。

9年目。この期間は義務教育において最終年に当たる。義務教育が終わるというのは、個人的な解釈として「敷かれているレールの上を走りながらレールの敷き方を教わる」ことをしていたのが「自分でレールを敷きながらレールの敷き方を教わる」という風に変わることだと考えている。日本ではほとんどの人が高校に行くが行く高校も自分で決めることができるし、高校生・大学生とステップアップするにつれて自由度が高くなる。

自分のラグビー人生を義務教育に当てはめてみる。これまでの時間は確かに敷かれているレールの上での活動であったように思う。中学・高校の部活では(当たり前だが)自分たちの裁量で決められる部分が小さく基本的にレールに乗っかってするべきことを行っていくことが主であった。これについては否定的というわけではなく中高の部活では経験値もなく行動を決定するための材料が選手側にないためこの方法の方が効率的かつ合理的である。義務教育だと「小学校」に当てはまるこの期間はそういったモデルを学ぶ時間だと思うしアウトプットよりインプットが重視されるべきだと思う。

一方、大学の部活では自分たちの裁量で決められる部分が格段に増える。自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考えるところから決定する。人に判断してもらって行動するのは簡単だが、自分で周りの状況を考えて意思決定をして行動するのは常に不安が付きまとうし孤独を感じることも少なくない。良くも悪くも成果が100%自分に返ってくることの影響が大きい。スタッフもそういう部分が大きくて、構想を実行に移すという経験は自分も何度もしたがかなり難しい。行動力がある人というのはより慎重に検討できる人だと思っていて、周りへの影響などもすべて考慮したうえで判断を下せる人が実行の成功を生み出すことができて次の行動も起こしやすくなる。そういった人になりたいと常々考えているがどこかで他人に判断してほしいと甘えてしまう自分もいる。なんだかんだで昨年までは首脳陣はじめ先輩方のレールの上にいたような気がする。今シーズンに入ってスタッフの最高学年となったためどうしたい、というのを積極的に伝えなければと最近痛感している。また、来年には「義務教育」が終わるため自分でレールを敷けるような準備も今シーズン行っていきたい。本当の意味で「自立」することを今シーズンの目標に掲げる。

以上、お読みいただきありがとうございました。

次は、4年のいしけんさんです。最近身体がデカくなっていて頼もしい限りです。この間はパスのお手本を全員の前でしていたので今シーズンは器用なPRとして活躍してくれると思います!
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