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自分で判断することの楽しさ[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 健介投稿日時:2021/01/16(土) 19:00

部活が一緒じゃなかったらおそらく僕の人生で交わることがなかったであろう、キラキラ女子大生の木下からバトンを受けとりました、4年の山本です。部活が一緒になってしまったが故に、意外と結構仲良くなりました。彼女の物事に対するエネルギッシュな姿勢と、周りへの気遣いを欠かさない繊細さは非常に尊敬しています。友達の多さにも納得です。今度分けてください。
 

ラグビー部を引退して、もうすぐ1週間が経つ。緊急事態宣言も発令されており、引退したからといって外で遊びまわったりすることができない分、東大ラグビー部での4年間をぼんやりと振り返ることができている。
 

どの1年も印象深いものばかりだったが、その中でも特に印象に残っているのは2年生の時である。

1年間ずっとジュニアで練習してきたので、高いレベルの先輩方と一緒に練習できることは非常に光栄であったし、刺激になった。一方で、練習や試合では毎回萎縮してしまい、周りに言われるがままにプレーしていた。

当時、ラグビーをすることが全く面白くなく、ラグビーが好きで入部した僕にとっては部活にいる意義を完全に見失っていた。
 

3年生になり、上級生となったタイミングで、主体的にプレーすることを目標に掲げた。言われたままにプレーするのではなく、自分で判断することを常に心がけた。これが果たして正解かは分からなかったが、当時の僕は何かを変えなければまずいと思ったのだろう。

SHというポジション柄、判断力を試される機会には一切困らなかった。

練習で腕試しを行い、練習ビデオを見ながら自己採点と復習を行う。

受験シーズン真っ最中ということもあり、受験勉強に喩えてみるが、模試みたいなものだろう。

手応えの良かった時は、早く解答を見て、自己採点をしたくなるし、逆に悪かった時は現実から目を背けたくなるものだ。それでも、問題を解いた以上、答え合わせをして復習をしないと意味がないから、しっかりと向き合わなければならない。

2年生までもビデオは見ていたが、かける時間は何倍にも増えた。その日のビデオだけでなく、昔のビデオを遡ったりもした。これは自分でも気持ちの悪い話だが、自信がなくなった時や試合前のイメージ作りの際に何度も見返したせいで、 3年生以降の練習・試合のビデオで満足のいくプレーができたシーンは日付どころか時間までしっかり覚えてしまった。

STAFFの方々、本当に毎日毎日素早くビデオをアップロードしていただきありがとうございました。これ以外にも感謝していることは多々ありますが、僕はここに一番感謝しています。
 

こんなことを練習・試合の度に繰り返していると、判断力の精度が上がっていくこともさることながら、ラグビーが楽しいという感情を取り戻すことができた。

決して上手なプレーヤーにはなれなかったし、常に一歩先には垣内がいたが、上級生としての2年間はラグビーが楽しかったし、ラグビー部に入ってよかったなと思えた。
 

大西さんや深津さん、川出さんをはじめとして、東大ラグビー部には素晴らしいコーチの方がついてくださっている。ラグビーに関することも、ただ指示するのではなく、僕たちがわかりやすいようにロジカルに丁寧に教えていただいた。コーチ陣の方々だけでなく、部員同士でも先輩・後輩問わずアドバイスをもらえる素晴らしい環境が東大ラグビー部には確かにある。

だからこそ、判断の際に「◯◯がこう言っていたから」みたいに、他人からのメッセージをそのまま理由にするべきではないのだと思う。他人の指示に従い、他人に責任を負わせるのは簡単なことだが、失敗しても心のどこかで責任転嫁をしてしまうし、成長の最大の養分となる失敗に真正面から向き合うことができない以上、成長速度も遅くなる。そして何より、人が言っていることをただコピーして実行することは、それはそれで難しいかもしれないが、楽しくはない。

少なくとも僕は、外部から学び得たものを自分の引き出しの中にしまいこんで、全責任を自分に負わせた上で、自分で判断し続けることで、向上心もラグビーの楽しさも取り戻すことができた。

本来、僕はガチガチの受け身人間であり、今でもどちらかというと受け身寄りの人間であることには変わりはないだろう。正直、やるべきことを指示されてそれをただひたすらこなすという方がやりやすい。

それでも、東大ラグビー部での4年間を通して、自ら判断して、それを実行していくことの楽しさを知ることができた。東大ラグビー部ではあまりに多くの経験をすることができたが、その中でも特筆すべき財産の一つだと思っている。
 

無事卒業することができれば、この春から社会に出ることになる。

東大ラグビー部で4年間を過ごしたことで、少しではあるが確実に大きな変化への第一歩を踏むことができた。

この4年間で培った経験を無駄にすることなく、主体的な人間へと進化を遂げることを今後の長い人生の目標としたい。
 

最後になりましたが、このようにラグビーを楽しむことができたのは沢山の方々に支えていただいたおかげに他ありません。

大学に入っても勉強そっちのけでラグビーを続けることを応援してくれた両親。

ラグビーの世界に引き込んでくださった武藤先生。

多くの活動を様々な形でご支援してくださったOBの方々。

ラグビーに限らず、多くのことを教えていただいた青山監督やコーチ陣の方々。

部活内外問わず可愛がっていただいた先輩方。

慕い、最後までついてきてくれた後輩たち。

そして、この4年間一番長い時間を過ごした同期のみんな。

この他にも沢山の方々にお世話になりましたが、本当に今までありがとうございました。今後も何らかの形でご縁が続くかと思いますので、何卒宜しくお願いいたします。
 

次は、4年間を通して一番印象の変わった矢野にバトンを渡します。1年生の時は威圧感が凄すぎて同期ながらビビっていましたが、今ではもう完全にゆるキャラです。威圧感すら可愛いです。彼は怪我が非常に少なく、強いコンタクトを武器に常に安定した仕事ぶりを発揮していたイメージがあります。

最後くらいは[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 健介投稿日時:2020/10/08(木) 15:49

最近SHとしてのプレーが多くなったこともあり、関わる機会が増えた2年の大山からバトンを受け取りました、4年の山本です。彼はよく怖いと言われており、僕もずっとビビっていましたが、意外と怖くなかったです。ただ鋭い目つきはちょっと怖いです。

 

長い自粛生活が明け、部活ができるようになってからもう2ヶ月以上が経った。

コロナで活動が中断される前は、昨年秋に負った膝の怪我の影響でラグビーができていなかったこともあり、今こうしてラグビーができているのは非常に幸せなことである。

 

シーズンインしてから活動休止までのDL生活は1ヶ月半くらいではあったが、身体的にも精神的にもかなりしんどかった。新しくコーチとして来ていただいている大西さんの下、新しい要素を皆がどんどん吸収していく様子を、サブグラから眺めながらリハビリに励むという、本当に面白くない時間だった。

当時、DLの仲間は何人もいたのだが、その中でも勝手に仲間意識を持っていた2人がいた。2年の財木と3年の魚住である。2人は前十字靭帯断裂という僕よりはるかに大きな怪我を負っており、仲間とか言うと怒られそうであるが、同じ膝の怪我ということもあり、リハビリメニューがほとんど同じで、一緒に過ごす時間が長かった。やれきついだの時間がかかるだのうだうだ文句を言いつつも、お互い励まし合い、そして煽り合いながら復帰を目指していた。

 

結局誰も復帰しないまま、コロナによる活動休止を余儀なくされたが、この4ヶ月以上の期間を経て、身体は完全に回復した。

3月の自粛前の時点ではサブグラでボール遊びするくらいが限界だったのに、チーム全体での練習が再開した8月には、3人とも何不自由なくラグビーができるようになっていた。

 

そして先日、ついにシーズン初戦である東工大との練習試合を迎えた。

 

僕は膝とは全く関係のない箇所を痛めてしまい欠場したが、財木は、無事に試合復帰を果たした。他人の復帰がこんなにも嬉しく感じるとは思わなかった。

 

一方で、魚住は自身のリレー日記でも述べていたが、9月に再断裂という大怪我を負ってしまった。何かLINEでも送ろうと思ったが何と声を掛けるべきかわからず、結局何もできなかった。他人の怪我でここまで辛い気持ちになるとは思わなかったし、狼狽することになるとも思わなかった。

 

僕はこの4年目という最後のシーズンが始まった時、個人目標の一つとして、シーズンの終わりをDLで迎えない、つまりラグビーをして終えるということを掲げていた。

一見簡単そうに思えるが、恥ずかしながら、僕は今までの3年間、最終戦である京大戦を全てDLで迎えている。

シーズン最後の練習の赤ダミータックルでは、毎回左脚を引きずっていた。

 

そして魚住も、今回の再断裂で3年連続DLが決まってしまった。

昨年末、DL恒例の落ち葉掃除をしながら、彼と「来年こそはこんなことせずにラグビーしてたいな」などと話していただけに残念で仕方ない。

 

彼が大怪我を負ってから、シーズンの終わりをグラウンドで迎えたいという気持ちはより強みを増した。

 

最終戦まで残り数ヶ月、何としてでもグラウンドでプレーし続けよう。

今までいくら怪我をしていても、最後はラグビーを楽しむことができるということを、この身を以って示そう。

 

彼のリレー日記を読む限りではもう気持ちの切り替えができているのかもしれないし、余計なお世話になるかもしれないが、「最後くらいは」という気持ちを強く持って、再び復帰を目指して頑張って欲しい。

 

おそらく復帰する頃にはコロナもひと段落していることでしょう。その時には快気祝いとして美味しいものを食べにいきましょう。僕らには神戸会のボスである川北さんがついているので、遠慮はいりません。

 

財木は登場シーンが少なく不満だったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次は、東大ラグビー部の秩序そのものである同期の太田くんにバトンを渡します。半沢直樹の最終回が終わってから半沢直樹を見始め、そしてハマるという変な人間です。でも怖すぎて誰もいじれません。

新入生の皆さんへ[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 健介投稿日時:2020/06/15(月) 21:46

部内唯一のレフェリーとして活躍する2年の原からバトンを受け取りました、4年の山本です。

毎回上手い具合に80点を取るので、2年ハーフ団と原ちゃんの間で密約が交わされてるんじゃないかと疑っていましたが、ちゃんと全部僕が20点間違えてました。約束は果たします。

 

原ちゃんからの紹介でも少し触れてもらいましたが、今年度の新歓代表を務めさせていただいています。
コロナ禍での新歓は非常に難しく、上手くいかないことだらけですが、より多くの仲間と部活ができる日を想像して日々頑張ることができています。折角なので、今回は新歓代表らしいことを書こうと思います。

 

今年の新入生は本当に大変だと思う。以前、Twitterで「大変と言われすぎてうんざり」みたいなツイートを見かけたが、それだけ多くの人が同じ気持ちを持っているということである。
新歓をしている側が言うのも変な話だが、どの部活・サークルに入ろうか、なんてことを考えている余裕はないだろう。


考えてみれば当然の話である。
テント列もない。サーオリもない。オリ合宿もない。友達と新歓イベントをまわったりすることもない。
ネットに落ちてる情報や画面越しの先輩から得られる情報だけを頼りに、最後の学生生活についての決断をしろなんて無茶な話である。

どのコミュニティに入ろうか、みたいなことは大学が再開してから決めればいい。

ただ、だからと言って思考を停止するには勿体無いほどの時間がある。

「自分はどんな大学生活を送りたいのだろうか」

もちろん答えを出す必要はない。ただぼんやりと、考えてみることをお勧めする。
 

最後の学生生活、何か一つのことに打ち込んでみたいのか。
それとも、最後だからこそ色んなことを楽しみたいのか。
 

ぼんやりとした思考の過程で、ひょっとしたら「あ、これいいかも」みたいなものが次々と思い浮かんでくるかもしれない。

勿論、何が正解か、みたいなものはない。というよりも、自分で選んだ選択肢を正解とするべく学生生活を過ごすことが正解である。

 

ただ一つ言いたいのは、自分の中のイメージだけで選択肢の幅を自ら狭めてしまうことだけはして欲しくないということだ。

 

ラグビー部の人間なのでラグビー部の話をするが、こんな人が結構多い気がする。
 

「ラグビーって身体大きくないとできないんでしょ?」
「未経験者には厳しいんじゃないの?」
「そもそも部活ばっかりで勉強できなさそう」
「ラグビー部の人って怖そう、STAFFで入っても仲良くなれないかも」

他にもラグビー部に対するイメージは色々あるだろう。ただ、これはあくまでイメージである。

身長という点では、大小問わず活躍している選手は沢山いるし、体重という点では、トレーニングしてご飯を食べればどんどん大きくなる。
部員の3~4割が未経験者であるし、経験者を差し置いてAチームでレギュラーを獲得した選手も何人もいる。
勉強に関しては人それぞれだが、勉強してない人に共通して言えるのは、間違いなく部活が原因ではないということだ。おそらく彼ら(僕含む)は部活に入っていなくても勉強していない。
ラグビー部の人は全く怖くない。(見た目が怖い人はいるが)
規模がそこまで大きくないからこそ、プレイヤーとSTAFFの垣根は無いに等しい。
 

おそらく、昨年のW杯での日本代表の活躍を見て、「ラグビーっていいな」と思ってくれた人は沢山いるだろう。
そしてその後に、「でも自分には無理そうだな」と続けてしまう人もまた沢山いるだろう。

 

もしラグビーに少しでも興味があるのなら、是非一度ラグビー部を訪ねて来て欲しい。
無理そうかどうかは、実際にラグビーと触れ合ってから判断して欲しい。


勇気を出してラグビー部を訪ねてくれた時には、東大ラグビー部に関わる全ての人が、心の底から歓迎します。

 


ラグビー部を例に挙げたが、他の団体に対しても色々なイメージを持っていると思う。
他にも興味を持った団体があれば、どんどん自分で足を運んで欲しい。そして、そのイメージが正しいのかどうか自分の目で確かめて欲しい。
キャンパスに行けない状況が続きそうなら、上クラや高校の先輩を経由して、興味のある部活やサークルの先輩に話を聞いてみるのも一つの手だ。東大という世界は広いようで狭い。知り合いの知り合いくらいまで広げれば、色んな団体の人と繋がることができるに違いない。


 

そして、2年生以上の上級生。
もし自分たちが1年生の時、テント列がなかったら、オリ合宿がなかったら、と考えてみてほしい。
想像もつかないくらい、不安で仕方がないはずだ。
1年生が勇気を出して相談してくれた時は、親身になって応えてあげよう。これは同じ大学に通う先輩としての義務である。


 

日記というよりもメッセージみたいな感じになってしまいましたが、ご容赦ください。

 

次は、今年の新歓活動において大車輪の活躍を見せている2年STAFFの榎園にバトンを回します。
いつもありがとうございます。本当に助けられてばかりです。頭が上がりません。美味しいご飯に連れて行ってあげたい気持ちは山々ですが、自粛しないといけないので気持ちだけ受け取っておいてください。

そういうとこやぞ[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 健介投稿日時:2019/10/02(水) 22:57

一目見ただけで優秀さが伝わってくる、1年STAFFの優希ちゃんからバトンを受け取りました、3年の山本です。スモブラが一緒であることに加え、広島に住む従姉妹と近所ということもあって僕も親近感を抱いていましたが、先日1Sの成績を聞いてしまい、その親近感は何処かに行ってしまったような気がします。

 

もう10月になってしまった。9月は怪我をしてその治療に専念していたら、気づいたら終わっていた。ただ、ラグビーができなかった分、チームをぼんやり眺めたりすることができたので、来年4年生になるという点でそこに関してはまだ良かったのかもしれない。そんな9月に感じたことを書こうと思う。若干、1年STAFFの原くんと内容が被っているかもしれないが、ご容赦願いたい。


 

開幕戦の上智戦後のMTGで、S&Cコーチの林さんからベンチ周りの整理整頓についてお話があった。

 

 

高校時代、似たような指摘を受けた思い出がある。冬の新人戦でベスト8まで進んだ灘校は、当時ベスト4常連の強豪校と準々決勝で対戦した。試合は大敗し、後日部員の保護者の方からはこのように言われた。

「科技(対戦校)は荷物を綺麗に並べている。それに比べて灘の荷物はぐちゃぐちゃや。そういうとこやぞ。」

 

対戦校を上智に、母校を東大に変えると、林さんに言われたことと内容は全く同じである。

勿論、荷物を綺麗に並べたら強くなるというわけではないし、勝てるわけでもない。僕らはラグビーで勝敗を決めているのであって、荷物の並べ方コンテストをしているわけではないからだ。ただ、強いチームでベンチが汚いところは確かに見たことがない。報徳も、早稲田も、非常に綺麗に整理整頓がなされていた。

 

 

 

話は変わるが、先日、W杯のニュージーランドvs南アフリカ戦をテレビで観戦した。事実上の決勝戦とまで言われたこの試合は、前評判通り、もしくはそれ以上の激しい試合であった。おそらく両チーム共に優勝を狙うW杯の初戦ということも重なって、前半から精神的にも身体的にも極めて苦しかったに違いない。それでも、前半終了の笛が鳴った時、ABsの選手は全員走ってロッカーに戻っていった。南アの選手もほとんどは走って戻っていったが、3~4人は歩いていた。それを見た瞬間、「ああ、こういうとこやな。」と、ABsの強さの源を再認識した。先程の「そういうとこやぞ。」と言葉はほぼ同じであるが、意味するところは真反対である。

 

 

 

ベンチ周りの話の際、一事が万事、と林さんは仰った。全くその通りである。この「一事」に当てはまるものは、ベンチ周りの整理整頓だけではない。グラウンド外の、一見ラグビーとは無縁に思える日常生活に潜むものもあれば、ラグビーと密に関わっているものもあるだろう。

 

しかしそれらは全て、意識次第ではいくらでも変えられるし、難しいことではない、という共通点を持っている。

 

そして、これができていない時、「そういうとこやぞ。」と溜息をつかれる。

できている時、「こういうとこやな。」と感心される。

 

 

 

今、東大ラグビー部は対抗戦2試合を終え、2連敗と苦しい状況下にある。

シーズン当初に掲げられた入替戦出場という目標は、限りなく遠いものとなってしまった。

 

僕は開幕戦前日に怪我をして試合はおろか練習すら最近まで参加できていなかったので、今までのチーム状況についてはグラウンドの外からしか見ることができなかったし、そもそもそんな人間が今のチームについて語ることすら憚られる。しかし外からしか見ることができなかったからこそ、気づくこともあった。このチームには、グラウンド内外を問わず、変えられる「一事」がたくさんあるのだ。

 

 

次の試合のために、来年の最後のシーズンのために、後輩たちに繋ぐ未来のために、そして、東大が再び対抗戦Aの舞台に舞い戻る日のために、個人としても、チームとしても、まずは「そういうとこ」から変えていきたい。

 

 

 

ここまで拙い文章にお付き合い頂きありがとうございました。

 

次は、食物連鎖の頂点感が強すぎる、主将のノムさんにバトンを渡します。高身長・高学歴・高顔面偏差値・高パワーの三高ならぬ四高の持ち主です。おそらく高収入にもなると思うので将来的には五高になると思います。いわゆる無敵というやつです。

[ラグビー部リレー日記]

 written by 山本 健介投稿日時:2019/05/30(木) 23:23

練習チームのリーダーとしてチームを引っ張り、グラウンドでの存在感が増した4年の高橋さんからバトンを受けた3年の山本です。
 

真面目にラグビーの話をしようと思っていましたが、先日の岡本(2年)のリレー日記に触発されたので、僕も地元について書こうと思います。


今年、上京して3年目になる。
当初は耳にすることすら不快に感じていた標準語は気にならなくなったし、人の多さには常日頃から文句を垂れつつも、仕方がないものに感じてきた。関西弁は相変わらずではあるが、自分もこの東京という街に慣れてきたのかもしれない。

だが、この街で生活していると海が非常に遠く感じる。地図で見るとそんなに離れていないのに、海が視界に入るのは月に一回くらいだ。


僕は昔から海が好きだ。
海の何が好きなのかは分からない。ただ、海を見ると、心が落ち着くと同時に胸が高鳴るというよく分からない状態になる。その状態もまた、非常に心地よい。

上京後、関東の海にも何度か足を運んだ。都内や横浜の港湾にも行ったし、千葉や神奈川の釣り場や、かの有名な江ノ島にも行った。どれも良い海だった。


でも、一番好きな海は間違いなく地元の海である。
実家の最寄駅である神戸の舞子というところは、本当に海が近い。駅のすぐそばに海があり、釣りも海水浴もできる。
ただ、僕が地元の海に愛着を感じるのはそういったレジャー要素だけではない。遊び場としての海でいいなら、関東近辺にもたくさんあるだろう。へたこんで行った江ノ島なんかは、地元の海水浴場とは比にならないくらいの大盛況だった。


だが、「じゃあ他の理由は何なのか?」と問われると、明確な答えはない。強いて言うなら、見慣れているからだろうか。

それでもやはり、あの海がいい。

行き道に見る朝日に照らされた海も、帰り道に見るライトアップされた明石海峡大橋とセットになった海も、何回見ても飽きることはない。むしろ、今でも神戸に帰った時の楽しみの一つでもある。今後も、自分の中での一番は揺るがないだろう。

 

地元について長々と書き綴ってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。
次は、大怪我から遂に復活する2年の吉田にバトンを回します。ノムさんとの明和LOコンビが待ち遠しいです。

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